馬頭琴奏者 / 美炎 miho 公式サイト
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 音楽は敵を超える- 2015/12/11 -

Category : BLOG

今朝ツイッターで目にしたこの記事。

「音楽は敵を超える」
http://www.asahi.com/sp/articles/ASHD76DD5HD7ULZU00P.html
「今したことには謝れるのに100年前の過ちを謝るのがどうしてこんなに難しいのか。」

「多くの国が今過去との向き合い方に関して問題をかかえている。

自分たちがやっていることに誇りを持つということと

、自分だちが他より優れていると思い込むことは大きく違う。

本物の自信と誇りは他者との比較からは決して育ちません。」

「同じようにグローバリズムとユニバーサリズムとの間にも本質的に違いがあります。

ユニバーサリズムは互いの違いを認めるということ。」

「グローバリズムはみんな一緒を求めるということ。

人生を豊かにするのはユニバーサリズムなのです。」

「過去を受け止め克服してゆく。この継続なくして先に進むことはできません。」

「音楽は敵を超える」

このところが語られるのは後半です。その辺りはどうぞ上記のリンクを開けてお読みください。

自分自身のことに置き換えて考えるとどうだろうか?

と思う。

私は戦争を体験してないけども、日本に生まれ育ち、戦争を体験した人から多くのことを聞かせてもらい、感じてきたことはある。

私は伝記や自伝や人から過去の体験談を聞くのが子供の頃から好きだった。両親にもおじいちゃんおばあちゃんにも、よく昔の話を聞かせて。

と戦時中やそれ以前やその後のことをいろいろ聞いた。

自分が体験してないことをその人の体験を通して、体験することができるみたいで苦労話さえ楽しかった。

私の両親やおじいちゃんおばあちゃん、そのまた前のあったことのない繋がる人達。

その人達の通ってきた道は私と無縁ではない。

だから、100年前のことをあやまるということは、とても大事だと思っている。それが、例え何百年前だろうと。

彼らの道があったから、私の道がある。

きっと過去に関してはあやまるということ、そして感謝すること、それ以外の選択肢はないんじゃないだろうか。

過去のことに、それは例え社会の歴史ではなく、自分自身の歴史の中でもそれ以外の感情を抱いてるとすれば、それは向き合うチャンスなのではないかと思う。

その感情があるからこそ今の自分がある。

でもそのままでは10年後の自分も今と何も変わらない。

その感情に向き合うからこそ進んでいける。

その勇気を持つことはどうしたらできるのだろうか?

今まで出会った人の中で、その勇気を持つ人と持たない人。

勇気を持たない人は過去の体験を忘れられない人。

勇気を持つ人は過去のいいところ悪いところをよく理解し、今するべきことを知る人。

いいところ悪いところをよく理解する。

と、そこに執着していた欲求的な感情も否定的な感情も手放せるのだと思う。

そうしてクリアにしていかないと、今自分が何をするべきなのかなかなか見えてこない。

今自分がするべきことが、実は欲求的な感情や否定的な感情から引き起こされて、進んでいると思っていることが、実は過去の中に生きているのと変わらないことになってしまう。

それは悲劇なのではないだろうか。

繰り返されてしまう過ちはその悲劇からおこる。

勇気を持ちたいなと思う。

芸術といわれるものは、実は社会を変革するような大きな力を持っているのではなく、

でも、本当にささいな、コーヒを飲んでホッとする。

爽やかな風が吹いて気持ちよくなる。

ハッとするような刺激をうけて何かやりたくなるかもしれない。

そんなことで、あー、さっき怒ってたことがなんかバカらしくなったな。とか、そんな作用がある。

風穴

それは時として、時空も超えることが確かにある。

ささいな作用だけれどなくてはならないもの。

だから、スーホの白い馬の物語も、引き裂かれてしまい、悲しみにくれるスーホのところに音楽として舞い戻ってきた白馬がたくさんの人を喜ばせているのだと思う。

  
中島菫作画

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