やっぱりこの時代になってもお手紙はいいものですね。
先日のライブで棚田コンサートのお知らせをしたところ、ライブにいつも来てくださる方から、漢詩の便りをいただきました。
さすがにこの歳では棚田コンサートには行けないので、空想の中で山の棚田を訪ねたつもりで作詩したものです。とありました。
大意は、どうぞおいでください、の便りに、はるばるここまで尋ねてきた。野花咲く小道をとぼとぼと川に沿って歩いてきた。秋の収穫を終わった田についた時、弦楽器の音が流れてきた。あざやかで美しいその音は、手紙を下さった若い女性の馬頭琴奏者がかなでる馬頭琴の音色だった。
そういえば、一昨年コンサートの後で馬頭琴の調べを詩にしたものを送って下さった方がいた。調べが誰かの心に届き、何かに表現してみたくなる。そんな風に作用しているのかなと思うとまた嬉しいです。
文通といえば、私が高校の時からずっ馬頭琴奏者になるまでくらいの間ずっと文通していた方がいました。
民族文化映像研究所の所長の奥様で、所長宛に研究所の作品「奥三面・山に生かされる日々」を見た経緯とどんなに素晴らしい作品かということを(笑)熱烈に手紙に書いて山形から送ったのでした。そうしたら奥様から返事があり、大変楽しい内容のお手紙ありがとうございます。姫田は(所長)撮影で忙しくしていておそらくすぐに返事は書けないので私が書きたくなり、書いています。とありました。
大変楽しい内容。というのも、あの時山の中の学校で、研究所のこの作品を何としても見たい!と思い、探してみると、なんと峠を越えた町の役場にある事がわかり、ボロい自転車でギコギコ峠を越えて、町へ行くと、投影機が必要な巨大なタイヤみたいなフィルム。自転車の後ろに役場の日に焼けたおじさんが、縄でぐるぐる縛ってくれて、はるばるまた峠を越えて戻り、なんと投影機が学校にあってみんなで見た話し。
そこからはじまって15年は続いていたかと思います。奥様に実際に会う事は二、三度でしたが、姫田さんには研究所に毎週通っていたのでずいぶんお世話になりました。
ここ数年は手紙もずっとご無沙汰してしまい、しばらくぶりに尋ねたのが姫田さんが亡くなられる一年ほど前。
映画を観る会小さな会で、作品についての感想を言いましたら、あらー美炎子さん?あなたの事はこちらの勝手なんだけども、本当に娘みたいに思っているのよ。どうしてるかなー?なんて家内と良く話しているの。そうですか、お元気でしたか。とおっしゃるので、思わず涙が出そうになりました。
また久しぶりに民映研の作品をみたいな〜
音が人の輪をつくる一つの媒体になるとしたら、こんな嬉しい事はないと思います。
でもそれを目に見える形で感じるのが棚田でのコンサートです。
去年の市原での山川さんとの朗読コンサートより来てくださっている素敵な2人のお客様は、毎回顔を出してくださり、心遣いに涙してしまいます。さりげなく支えてくださる方がいる事で、前に進んでいけるのだと思います。
まだ私が全然人前に出ることすら冷や汗ものだった時より励まし、応援してくださる方々も昨日のライブに来てくださり、やっと少しずつ音返しできるなという想いです。
去年、今年と出会っていく大切な人達が少しずつ棚田にも足を運んでくださり、私にとって一番音返しできるのが、この場所なのでとても嬉しい想いでいっぱいです。
人の輪というのは愛だなーと思います。音楽は愛だと思うのです。
説明できませんが、他に言葉が見つからないのです。
棚田をめぐる自然と代々手を入れ育まれたその世界もやっぱり愛だと思うのです。
棚田の青い空の下で会いましょう!
本日ハープの中村愛さんと二回目の音合わせ。ギターにしても筑前琵琶にしても津軽三味線にしても、弦を直接弾く楽器の心地よさ。そこに弓を使う楽器がロングトーンで入っていくときに喜びがあります。
ハープは本当に聴いていて飽きない音だと思いました。また、なぜかシルクロードがあう。ハープで伴奏。馬頭琴でメロディー。本当に不思議な世界に誘われる感が、シルクロードで発見。
今週土曜日は筑前琵琶の室井三紀さんと松戸市民会館にて。
28日日曜日はハープと馬頭琴で花島コミュニティーセンター 多目的室で10:30開場11:00開演 ワンコイン。
千葉市花見川区花島町308
10月4日にはまたマザー牧場でギター成川正憲さんと
10月5日は美浜区民祭り出演
そして10月19日は栃木県那珂川町の馬頭地区小口の山の棚田にてコンサートです。11:00開演
10月は高く青い空の下のどこかで音を辿ってお会いできますように♪
秋分の日の美炎馬頭琴ライブ
お客様の感想です。
力強くバイタリティーのある演奏に感動した。オリジナル曲素晴らしい。メロディーがよいですね。メロディーメーカー劇版向き、馬頭琴の新境地!美炎さんの心の強さは、何に由来するものでしょう?
「青い炎」は、この春に日本の千葉の海に、死にかけてたどりついて助けられた北オットセイのことを思い出しました。「ホワイトバッファロー」と「龍は嵐を呼んで天に昇る」は、CDで毎日聞いて居ります。
美炎さんの自然の感性、風と馬と竜と水の感覚、本当に好きです。高音域の伸びやかな音色、魂に響きます。ずっときいていたいです。
プログラムがあったらなお良かったです。素敵と思った曲の題名を、忘れてしまいそうです。
曲が女らしくなりました。ちょっとフランスっぽい。2部ハダシでしたね。
脳から身体に、そして魂にひびきました。この場所にいながら、風にのって、海や草原を旅でき、最高にリフレッシュできました。
コンサートに来る度に毎回新鮮で美炎さんの馬頭琴はじめ竹井さん、今成さん3人の音のコラボレーション音色に心打たれ気持ちが高まり涙が自然と出てきてしまいます。一曲目の大地の曲は大好きで私のエネルギーのもとです。新曲のネコにじわたる♪いいですね。
以前は美浜ホールでのコンサートを聴かせていただきましたが、今日のようなライブハウスでの演奏もステキでした。何といっても生演奏の弦の振動が身体に伝わってくるようでした。ライブハウスの一室が、美炎さんの奏でる一音で、一瞬にいて、モンゴルの草原になったり、アリゾナになったり、沖縄の海になったり・・・。「竜は嵐を呼んで天に昇る」は、まさに竜が天空に雷雲をかけ昇っていく姿が目に見えるようでした。来年はぜひ棚田で聴きたいです。
ビールをのみながらぜいたくな時間をすごすことができました。何回もライブを聞いていますが毎回すてきです。又聞きたくなります。今日の黒の洋服良いですね!
初めて生演奏を聞きました。いろいろな音色で表現され、馬頭琴の迫力を感じました。
前回聴いてからずいぶん経つような気がします。生命の洗濯に、もっとしげく聴きたいです。
なじみの曲もはじめての曲もとても心地よくて身体にしみました。ありがとうございました。
美炎さんの曲は、心を色々な所に連れていってくれますね。アメリカのレッドロックや、「海をめぐる・・」では、木の実になって砂浜から大海原へ、そして母なる大地へと旅した気分になりました。「龍」は大空へ羽ばたいていったような・・。「猫にじ」は楽しい曲ですね。ねこが蝶をおいかけながらステップしながら虹をわたっていくような。そして上から下を見おろして・・・。楽しかったです。新しい作品が沢山生まれるのを楽しみにしてます。
馬頭琴をまじかに聴くことができて良かった。
何ともどの曲もすばらしかったです。心は草原で聴いてるような・・・
「猫虹わたる」とても良い曲です。
新曲の青い炎が印象的でした。バーの空気にマッチしたステージで作りが素晴らしかったです。
空と風がやられ曲だったのですがここ数回のやられ曲は風の馬です。これは毎回私を元気づけて包んでくれる美炎さんそのものです。本当に聴いているとワクワクしてきていいことがありそうに思えてきます。昨日はずっと頭の中風の馬が走っていました。他も好きな曲や好きなフレーズいっぱいです。やっぱり大量の涙と鼻水でぐちゃぐちゃになってしまいました。どうしてなのでしょう?????
なんかもう音楽を超えた何かがあるとしか思えません。もしかして美炎さんの曲や演奏はセラピーの効果が本当にある気がします。少なくても私にはあります!新曲たちはなんだか・・・やわらかい優しいふんいきが増た美炎さんっぽいところもありまた違う世界に旅しているような気分でした。
最近ネコ画像を見て萌えている私は虹ニャンコも楽しく聴きました。高音に胸がキュンとしていましたが、昨日は低音の響きが背中に伝わってきて低音も体に響きました。次回も楽しみにしています!(この方は次の日メールで感想をいただきました。)
お越しいただいた皆様、感想をいただいた皆様ありがとうございました。
他直接のお声では、3人の仲良しな感じが垣間見れてこちらも楽しめました。というものや、モンゴル馬頭琴らしいものももう少し欲しいというものや、リベルタンゴ、良かった。というものなど、参考にさせていただきます。
つまりそういう事なのか〜
とようやく最後の頃になって、秋分の日に自分が弾いて、みなさんが集ってくれていてというこの時間の尊さみたいなものがありました。
美浜ホールで演奏するようになって、いつもみえるおばあちゃま。まだ生きてるのよ。もういいかしらって思うんだけど、あなたの演奏を聞いてもう少し生きてみることにするわ。
と毎回おっしやって、次を楽しみに来てくださる。
昨日、主人の墓参りに行ったの。もう10年なのね。ごめんなさい。明日は私どうしても美炎さんのコンサートに行きたいからね。って言ってきたわ。と、シックな黒いレースのワンピースを着ていらして、私に教えてくれた。
秋分の日というのが、私の中にはこれから冬に向かうとき。というイメージが強かったのだが、故人をしのび、先祖に想いを馳せる日でもあったのだな〜。
そして先日ここで紹介しました、着物ドレスを作る小林先生と先生を紹介してくれたゆきさんがいらしてくださり、コンサートの後も、楽しいお話を。
小林先生のショーを見たときに、モデルの動きによってドレスがふわっと風をはらんだようになるあの動きに、音をのせたい。と思ったのでした。
また面白いことがこの出会いから生まれそうな予感です。
本番があるたびに思いますが、一つみえたと思ってもまた戻らされ、それでもどかこに辿りつくのか。
またどこかで皆さまと音を通して出会う時に、風はどう吹いているだろうか?
この道の先には何があるだろう?下を向くことも上を見ることも、自分の胸にたずねる事も忘れる事なく、まだまだ進んでいくのです。