5月の君津文化ホールでの公演に向けて一歩ずつ。
スーホの白い馬
おそらく幼稚園の時に読んでいて、小学校二年生の時に授業して、18歳ではじめて馬頭琴に巡り合ってからこの方ずっと耳にしてきた物語。
私にとっては悲しい話でしかなかった。
それは残念ながら。
といった方が良かったのだろう。
だけど最近違うのです。
もういない。
そばにいない。
失ってしまったと思っていた関係性が、別の形に生まれ変わり永遠になる。
スーホの白い馬は実は大好きな白馬を失ってしまった悲しいだけの話ではなく、ずっと一緒にいようと約束した白馬が死んでしまって、楽器という姿に生まれ変わりスーホといつでもずっと一緒いる物語なのです。
さて人形浄瑠璃。
スーホの白い馬
この物語を馬頭琴の奏でる音楽と人形浄瑠璃のお芝居。
正確には八王子車人形とのお芝居でお届けします。
私は実は最近まで生で見たことがありませんでした。
いえ、一度見たことがありました。7年前くらいに。
その時はあーこれが人形浄瑠璃というものなのか。
という最初の興味は時半ばくらいで満足し、なんとなくもうわかったような気になり、それっきりでした。
なので去年縁あって人形浄瑠璃、それも八王子車人形という名前の、ん?車?
つづく
面白いなと思うのは、八王子車人形の由来です。
先日デザイナーの小林栄子先生といろいろ話していて、デザイナーとは言っても世界各国で日本の伝統を新しいものに魅せる、総合芸術の舞台を手がけているのですが、沢山の出演者やスタッフが必要で、中々予算が無いと呼ばれても難しい場合があるという話でした。
これはよくわかる話で、私も作品を作る時に、これを今後やる為に、どこにどう呼ばれても行けるように、最小限の形は取れるかどうか、そこも考えます。
そこにより着眼するようになったのもある意味古柳さんの影響もあるかもしれません。
八王子車人形の五代目西川古柳さんとご一緒するようになって、本当に沢山の事を学ばさせていただいています。
初代がなぜ車人形というのを作ったか。
それは人形浄瑠璃は元々一つのお人形さんを三人で遣う。 それをなんとか一人で遣えないか。 そこからはじまっている。
そうして辿り着いたのが、小さな箱に車輪をつけて腰掛け、自分のそれぞれの足でお人形さんの足を親指の股の所で挟み、遣うやり方です。
結果としてお人形さんの足が舞台の床に着くので、人形浄瑠璃のように宙に浮かぶ事がなく、人間の俳優とお人形さんと同じ地の上で芝居が可能であり、車にまたがり足でこぐことで、動きがはやく、立ち回りも舞も自由に早く動ける。
これしか素材が無い、使えない、という中で工夫する事で思いもかけない面白いことがおこる事がある。 そんな話でした。
絵本作家の米本久美子さんと打ち合わせで麻布十番と下北沢を巡り会場下見。
その娘さんと初めてお会いしましたが、いきなり同じ手帳を持っていてびっくり。それもイタリア製のユニコーンの手帳。米本久美子さんが娘さんにプレゼントしたそうです。
話していて娘が産まれたら美炎っていう名前つけたいと。そう言ってくれた方はじめてです。
なんかドキドキしました。笑
いろんな話がトントン拍子で決まり、そんな流れがある日は確かにあるなーと思います。
麻布十番ということで帰りにデザイナーの小林先生の所へ。
小林先生も自由だなー。話していて面白いです。固定観念ってなんだろう?って思わせてくれます。
いろいろ形になってきたらこちらで報告できると思います。
プロジェクションマッピングをプロジェクターマッピングと言い間違えていた私。
その程度の映像知識ですが、夢描いてると違う形でもイメージに近い事には近づいていくなと思います。
今日出会った場所もとても素敵で、二件目でドアの前で、あ、ここ違う。入ってまた違うねって早々に出て、三軒目ではドアの前から、あ、いいね!
入ってそうか。ここなんだね。と一同納得。
感性が合うとその流れは手っ取り早いのと、そういう時はそのテンポで決めていって方がいいみたいですね。
お店の方もなかなかに面白い方。なんかこの場からまた何か繋がる予感です。
やはり自分から動いて人と会って、自分の思っている事を話して、出会いと機会をひろげていくことはとても大切だなと思います。
何かを形にする機会があるなら、それはどんな形でも形にするべきだ。とさえ思います。
今年はとにかく形にしていく年になりそうです。
元旦に何したいかっていっても去年もそうでしたが、12月半ばあたりにはもう年末過ぎて新しい年が来たとなぜか思ってしまうので、
なんだかあーそうか今日がお正月なのね。
と世の中とズレております。
だから特に何もないのだけれどやっぱり何か出かけたくなり、
クラゲ見に。
手帳にいたっては一年になぜか二回新調するので今年も九月には新しい2015年の手帳でさっさと始まっております。
クラゲとプロジェクトマッピングの組み合わせって素敵。
クラゲさん的にはどうなのか分かりませんが。
あー舞台でもプロジェクトマッピング使えたらなーーと妄想しながら。
でもきっと高いんだろうなーー。
歌舞伎とかきっと使うんだろうなーー。
いいなーー。
舞台演出シンプルなのは好きです。
クラゲ一匹くらいな規模でいいから使いたい。
元旦からクラゲを見ながら妄想の1日。
今年は2014年に出会った方々からの話の流れで新しい作品を2つ作る事になり、そしてまた別の劇団が作る作品に音楽で参加する事になり、創作創作。
作ります。弾きます。がんばります。