確かに思い出せばその壁のことは知っていたけれど、竹小舞って名前だとか、本当のやり方なんかは知りませんでした。
アースマンシップの拠点の一つ、山梨北杜市武川町の古民家。
アースマンシップとは、岡田淳さん代表の森のケアテイカーやサバイバルの仕方、焚き火塾、など様々な自然をフィールドにした活動をしていて、色々お世話になっている団体です。
声をかけていただき、ひとっ走り。
森で0円生活を長らくしていた旅する縄文人の左官屋さんとか、設計士なのに、竹小舞をする専門のエツリ屋さんとかヘツリ屋さんとか言うらしいのですが、そのエツリ屋さんだと思われてるくらい常に竹小舞をあちこちの家で組んでいる方とか、情熱大陸に取り上げられた大工さんとか、映画監督夫婦とか、なんだか面白い人たちが集まっていました。
まず、前回の(もしかして1年前なのかしら?)時に割いていた竹を、長さに合わせて切ったり、太かったらさらに裂いたりします。
竹小舞を組む壁の長さに合わせてね。
それで竹に向かっていたら、美炎さん、手大丈夫ですか?竹結構、手を怪我しますよ。と言われて、あ、それは大丈夫なんですけど、むしろ私はきちんと測ってきちんと切るみたいのが苦手だってこと思い出して、そっちの方が問題なんです。
そうなんです。
きちんと測ってきちんと切る。
こういうの一番苦手でした。
でもなんとかなったヨ。
この竹小舞の美しさ。
シュロの縄で編むのですが、シュロがまた、つっかかって解けない優れもの。
こんなにしっかり編めると気持ちが良い。
左官屋さんたちが、いろんな現場での話をしてくれます。
壊すとき、修理するとき、昔の竹小舞に出会うわけですが、緩く編んでるダメなやつは持たない。
昭和のはダメっていってました。
量産のときでしたからね。
むかーしのは本当にすごいっていってました。
そしてそこに泥を塗ります。
岐阜の粘土質の泥と地元の泥をブレンド。そこに発酵させた藁を切っていれます。
足で踏みまくります。次の日筋肉痛になりました。
この作業、冬の寒い日にはしたくないです。
左官屋さんの出番。
でもやったことのない私達もやります!
今、私の住んでいるところは田舎なので、焼却場に直接ゴミをもちこみます。
これがなんとも嬉しくないです。
まず、もちろん大量のゴミを目にすることになるので、その度に暗い気持ちと、罪悪感みたいなものを感じます。
この里山にゴミを埋めていく感じ。
なるべく行きたくないので、なるべくゴミを減らそうと思うようになります。
まあ生ゴミは庭の土に還すとして、なんとなくプラスチックのものとか、土にかえらないものを買うときに、迷います。
だから、家なんかすべて自然にかえるものってとってもいいなと思うのです。
設計士さんも言ってました。
竹小舞は全くゴミがでないから経済的。
普通は作業後に沢山ゴミが出るから、処分費がかかるんだそうです。
こういう技術と知恵がこれからもっと沢山活用される社会になっていくといいなぁ。