強くもなく、ゆっくりなようでいて素早くもあり、優しいけれど時折ハッとする。
否応なしに惹きつけられて、最後まで見てしまった。
岡山の瀬戸内市で開催された喜之助人形劇フェスティバル。
鈴木先生は元気なおばちゃんという風で、私は喜之助さんという人形師のことも、よく知らなかったので、その方のお弟子さんで、今でも全国あちらこちらで糸あやつりの指導をしている方なのだが、とても気さくで、皆んなから慕われていた。
他の人形劇団の芝居を幾つか見たりして、本当に人形と人形師の個性がそれぞれ豊かで、くすりと笑ったり、ホロリとしたり、そんな連発だ。
ユニークなキャラクターのものだったり、よく知られたお話の登場人物だったり。
全くの創作な創造されたキャラクターだったり。
鈴木先生のは古典で、私も八王子車人形さんの舞台でしか見たことがなかった三番叟。
家元の西川古柳さんの三番叟はやはり惹きつけられてしまうが、車人形はけっこう迫力もある。
これを糸あやつりで、鈴木先生1人でどう魅せるのかと興味が湧いた。
出てくるなり、もう捕らわれる。
あの無数の糸の先に私たちの見えない糸も同時に操っているんじゃないかな。
気迫が鈴木先生からは感じられないのに、人形からなんであんなにエネルギーを感じるのだろう。
鈴木先生を見ていると、とても自然体で何一つ余計なことが頭の中になくて、いとも簡単にというか、そこにもとから舞台と袖という境がまったくないような。
狐につままれてしまう。
そして私もその演技の中にすっと入れてしまう。
今回の岡山の旅は、八王子車人形さんとのコラボステージ、スーホの白い馬の演目で、この喜之助人形劇フェスティバルに出演。
瀬戸内海を望む牛窓に着いて、てれやカフェへ。
去年亡くなった父がとてもお世話になったこのカフェと店主のヒロシさん。
店はちょっと高台に移った。
そこで初日はライブをさせてもらうので、前田さんと二人、皆より1日早く出た。
サービスエリアに到着する頃に土砂降りパターンの中、静岡にて海鮮をたべる。
この後、甲賀あたりで近江牛の牛丼を食べる。
そして倉敷でモロゾフの大人のプリンパフェを食べる。
流石に、夕飯はいらない。
思わず、プリン体というのをネットで調べてしまった。
この暴挙に反省しつつ、お腹の気持ちとしては、明日は1日そうめんでいい。
です。
てれやカフェでのライブ。
去年の美星町でのライブに来てくれたお客さんがてれやカフェライブに来てくれました。
バイオリンを弾いてる方で、馬頭琴も弾いてみたいとのこと。
差し入れてくれたお菓子をライブ前にもぐもぐ。
ありがとうございました。
美星町といえば、人形劇フェスティバルの方にもライブで知り合ったハニー&クラウドさんのお二人が見にきてくれました。
同じ岡山といえどけっこう遠いです。
いつもツイッターで拝見してるので、色々話ができてあっという間の時間でした。
てれやカフェでは、
父がごろりとよく寝そべっていたソファーもあり、次の日またついつい空き時間にお茶しに来て、誰もいないのをいいことにごろりとする。
そして車人形さんとのリハーサル。
舞台に寝そべって天井を確認する家元。
この中央公民館に他の劇団の人達と皆んなでワイワイ泊まったのですが、出てくる朝ごはんが、人形劇フェスティバルの為に集まった地元のおばちゃん達の手作り。
なんと朝五時に集合して作ってくれていました。
そしてこの納豆。手作り!
昨晩仕込んだという納豆は暖かくて、お豆の味がしました。
スーホの白い馬
夜に他の劇団の人達と色々話しして、人形劇の世界を垣間見、こんな面白い話が聞けてよいのかしら。
と思いました。
父のいた牛窓の家にて
全集だったり、たくさんの本を書いてきた父ですが、最後に病室での聞き書きを少しまとめた冊子が出来上がりました。
瀬戸内市の図書館で、父の著書を300冊ほど置いてもらっています。
千葉の家にも牛窓の家にも本があふれていて、牛窓の家の本はほぼ廃棄しないといけない状況になっているので、古柳さんに協力してもらい、ちょっとだけ、興味のある本を持っていってもらいました。
楽屋にいたチビやもり。
3日間の人形劇フェスティバル話し終わり、次の日は兵庫へ。
ギャラリーひがし蔵。
なんかとにかく一生懸命話してる私。
そしてCD販売に励む私たち。
お金のやりとり係、CDの包装を開ける係り、サインする係と、分担する事を常とし、いつも、再確認して今度こそスムーズに流れ作業しようと確認するのに、必ず三人でわたわたして、手が交差してこんがらかって、色々わからなくなって、話し込んでしまって、何が何枚売れたか分からずじまいです。
企画してくれた上郡の安則さんご夫妻。
打ち上げは奥さんの美味しい手料理で、ご馳走さまでした。
岡山次は12月の14日に倉敷で絵と陶芸の西美紀さんの展示会でライブします。
それでは間に合った。先日戻った広島への旅。続く。
ちょっと秋のコンサートのお知らせを少し。
まずは九州です!
16日の里山暮れの調べは完売しています。
17日の月待ちの調べは発売中です。
お待たせしました!
秋のコンサートといえば、こちら。
去年ははじめて雨が降りましたが、お客様が雨音の中で聞く馬頭琴も良かったとあたたかい感想を述べてくれて、逆に自信に繋がった我々。
でもやっぱり今年は晴れた棚田での音を奏でたい。
はじめての場所。
川沿いの古民家ギャラリー。
下はカフェで二階のギャラリーにて。
川越の街並みは素敵なお店がたくさんあり、散策がてらぜひお越しください。
10月6日
午前と午後の二回公演です。
午前は子供向け。
もちろん大人の方も楽しめます。
10月17日は千葉の朝日カルチャーセンターにて。
千葉朝日カルチャーセンターの30周年記念の一つとして、レクチャーコンサート。
お近くの方ぜひ。
レクチャーなので、普段のコンサートとまた違う話が聞けます。
パーカッションとキーボードでトリオのコンサートもありの、盛りだくさんな内容です。
そして10月20日は絵と陶芸の西美紀さんの名古屋での展示会にて。
美紀さんの作品の世界観とのコラボをお楽しみください。
古民家ギャラリーも、ギャラリーのある城下町の通りも情緒のある素敵な場所です。
そして21日は飯田のピッツアヒコノキさんにて、三回目になる美味しいお料理とのコラボ。
何もないときでもわざわざ行って食べたくなるほど美味しいピッツアです♪
そして今回はじめて呼んでいただきました、JAIFAの秋の研修会にて、馬頭琴ミニライブ。
一般の方も参加できます。
海浜幕張ホテルグリンタワー幕張にて。
10月29日
西美紀さんとは、他にも今年は11月8日の三鷹カパリスン、そして12月14日の倉敷美観地区でご一緒します。
安比高原まで足を伸ばし、馬たちのいるところを教えてもらい、更に上に車で行く。
馬たちがどの辺にいるかは分からないということで、会えるのかどうか、ユウロウもいるのかどうか、他の群れもいるなら、見分けがつくのか?とか思ったが、ユウロウに会えなくても、馬が見れればいいやと思って、ユウロウがどんな模様で特徴だったか、写真で予習もしないままにたどり着く。
で、車を駐車場に停め、おりると、そこにいた。
わー!
馬だー!と柵に歩み寄ると、あ!ユウロウだ!
あれユウロウだよ!
ユウロウいたじゃん!
と一人興奮するも、前田さんが冷静に、あれは色が薄いからユウロウではないよ。
と言うので、がっかり。
しばらく馬たちを眺めて、柵の中に入り、散策ルートを歩く。
馬が近寄ってくる。
スズメバチ!!っていうくらい見たことない強力パワーなアブみたいのがぶんぶん馬の周りを飛んでる。
こんなのに刺されたら熱でるなと思ったが、馬にしか興味ないらしく、人間には来ない。
大きな黒い雄馬がこっちを伺いながら、草を食んだり、少し近寄ってきたり。
ユウロウって呼んでみても、掛け声をかけても全く反応なし!
で、やっぱりユウロウじゃないのね。
とおもいながら、散策ルートを森の中へ。
散策ルートなんだか、獣道なんだかよくわからない。
この森で絶対迷子だけは避けたいので、アンテナ貼りまくってすすむ。
もしかしたらこの先のどこかに他の群れがいるかもしれなくて、そこにユウロウがいるかもしれないなと思いながら、森の中でも馬たちの糞がボロボロ落ちているのを眺める。
大きなブナの木のあるところまでいく。
結局他の馬には合わず、やっぱり岩間さんところの馬たちだけが放してあるはずだから、6.7頭だけだったはず。
やっぱりあれはユウロウじゃないかと、だんだん思えてくる。
そう思うと早く引き返したくて、戻る。
小さな糠蚊みたいのが目の周りを飛んで目の中に突撃してくるのもあって、まだ森の中に居たそうな前田さんをせかす。
前田さんは方向音痴なので、仕方なく私についてくる。
原っぱに戻ると、やっぱりあれ、ユウロウだと思えてきて、ユウロウを一時預かりした、房総の智子さんにメール。
すぐに、ユウロウだよ!
と返事。
やっぱり〜〜
しかし、清いほどに人間には関心しめさず、安比高原の中で他の群れと共に草を食んだり、走ったり、ゴロゴロ砂浴びしたり、野生の姿に感動もする。
力強い。
そう思う。
全てが叶う世界なら、妄想の夢のひとつに、こんな所に小さな小屋を建てて住んで、近くに湖があって、朝起きたら馬をみて、少し走って、湖で泳いで、はあ〜〜〜〜
ていうのがあります。
なんでも目の届く範囲にある小屋に住むのが夢。
色々素敵なインテリアにあれもいいな、これもいいなと見るのは好きだけど、ほんとに好きなのは山小屋だ。
また話ズレましたか。
暑い関東から、夢のようなひとときでした。
そこから青森へ。
岩手山麓に住んでいる高校時代の同級生のじゅんちゃんの家。
いろんな国からこの農園に滞在している人達がいてとても賑やかでした。
この地で生活するときは、沢水を汲みに行き、ランプの生活だったという話など聞き、沢水は今は引き込んで、電気も通り、でも開拓者生活というような逞しい感じがとてもする。
旦那さんは農業は趣味。
じゃないとやってられないよ。と面白そうに元気よく言う。
種をとり、その地に合った強いものを残していく。
今世界では種を独占して、自家採種を禁止する動きがひろがっているが、各地にこういう逞しい人達がいて少し安心。
ここのワンころりんが、実は岩手で今回訪ねたかった牧場から養子に出されていたと後で知る。
ご飯は1日1回だけで、農園のネズミを捕ったりしてもらってるそう。
でもたまに飼ってる鶏を手っ取り早く食べてしまうことがあるそうで、それはいかんですな。
じゅんちゃんは、高校時代、労働中心の学校生活において、寮生活だったので、彼女の部屋に行くといつもベットにごろんとして小説を読んでるイメージしかなかったので、よくぞこんな開拓生活をしている。
すごいなと思っていたのだけど、旦那さんにその話をしたら、今と変わらない。
と言われました。
ん?
また寄らせてね。
今度はリンゴの花が咲いてる頃がいいな(#^.^#)
先日の台風で農園は無事だったようです。
ホームコンサートに来てくれたリンゴ農家さんのリンゴなど、どうなってるかなと思います。
岩手お盆の旅。
終了。
次回は岡山、人形劇の旅です。(やっと8月半ばまできた。)