やっと日本。
(いやだいぶ前から日本に帰国してます。)
一つ一つの出来事を全く追えず。
素敵な目に沢山あいましたが、何かの折りに。
とあるパーティーで出会った柳本新一さん。
自己紹介の時に、南相馬市で働いていましたが、戻ってきました。
震災を機にはじめはボランティア活動で宮城県を訪ね
ていたのが、1年後に福島の原発で一年間立ち入り禁
止だった地域のボランティア活動に参加して、これは
津波の災害というより、人災なんだと、自分も関係し
ている事だと感じて、ここに腰を落ち着けて関わるこ
とを考えはじめ、福島県庁や南相馬市役所と一緒に仕
事をされていたということでした。
そんな方からぜひ震災後のことと今の現状はどうかと
いう話を聞きたいと思い、新年会なのに、柳本さんに
はろくに休む暇も与えずに根掘り葉掘り聞きまくって
しまいましたが、
興味を持ってくれるのはとても嬉しいですと、分かり
やすく丁寧に話してくれました。
その時も、このような立場から様々な状況に置かれた
人たちのことをよく知る話を、一人で聞くのは実にも
ったいないと思ったのでした。
柳本さんが一口に原発避難者といっても様々なケース
があり、また原発に対して抱える想いも皆違う。
それを知る限り丁寧に説明してくれた中で、本当にこ
の問題の抱える複雑さを思うと、一体何ができるんで
しょうね?
と質問してみますと、どんな支援をしても原発事故を
なかったことにはできないので、根本解決はできませ
ん。だから、被災された方がどんな場所でどんな環境
で暮らしていても、少しでも笑って楽しく過ごせる時
間を一緒に作る。
それくらいしかできることはないんです。
音楽はとても有効だと思います。
そう言ってくださったので、柳本さんに、馬とも関わ
りの強い南相馬の地で馬頭琴の演奏会ができないかと
いう相談をもちかけました。
快く引き受けてくださり、前田さんと竹井さんも賛同
してくれたので、三人で柳本さんの案内で行くことに
なりました。
それにあたり、柳本さんが、皆さんせっかく尋ねるの
なら、ぜひ色々知っておいてほしいと、その機会を作
ってくれました。
はいそうです。
幕張ブルワリー。
柳本さんが、美炎さん飲む気満々ですか?とメール。
はい!とこたえると、いいですねー!
飲みましょう!
と返信あり。
とはいっても私は弱いのでせいぜい二杯どまりです。
前のブログに書いた通り、ビールは鮮度が命だそうです。
柑橘系の香りのクラフトビールがとても好みでした。
まず柳本さんは福島の地図を持ってきてくれました。
そして、原発がここにあって、南相馬市にも3つの地
区があります。
原発事故の前にもこの3つの地区とは、と土地のこと
を色々話してくれました。
元々技術畑の方だからか、話がとても整理されている
し、冷静でわかりやすい!!
そのわかりやすさにいちいち三人で感動してました。
コンサートの話はさておき、いつか柳本さんを囲む会
をやりたいなー!
もし聞きたいって方いたら、私に教えてください。
テレビやネットだけでは偏った情報になりがちです。
知らないことが沢山あり、話を聞く中で、理解が深ま
るということはとても良いことだと感じました。
福島のことは、日本に住んでいる誰もが心のどこかに
ずっと気にしている事だと思います。
一体福島とはなにか。
柳本さんは原発の避難者の人たち、福島県内で避難し
ている方を方々に訪ねて話を聞くだけでなく、日本中
に避難した方も訪ね、調査し、電話相談口を設けて電
話を受けるうちに、カウンセリングの資格もとり、独
身なのに子供を持つお母さん達からとても信頼されて
るのが話を聞いていて分かります。
市役所ともタッグを組み、役所の方々の苦悩もよく知
り、震災からずっと原発に取り組んできた元市長の話
など、沢山の話が聞けました。
柳本さんは、原発事故からの一連のこの問題は、日本
のどこかでいつか起こるかもしれないことだと思うの
で、福島の人が可哀想ということで、僕は関わってな
いんです。
福島の人たちから教わってると思います。
次にどこかで同じようなことが起きた時に、またゼロ
から繰り返すのではなく、そこから学んでより良く対
処する事ができるんじゃないかと思ったら、何も福島
の人たちだけの問題じゃなくて、自分の問題として考
えられると思います。
とおっしゃっていました。
柳本さんは1年ごとの役所との仕事の更新で、やはり
先が見えないので、埼玉に戻ることを決めたそうで
す。
でも毎月、福島のどこかを訪れています。
沢山の友達に会うのが楽しみで行くのだそうです。
一緒にいる時はなるべく心が軽くなるように。
柳本さんがこちらに戻ったおかけで私も柳本さんと出
会い、お話を沢山聞くことができました。
柳本さんも戻ったからこそ、美炎さん達を連れて行く
ことができるし、違う形での関わりがもてるのではな
いかという事でした。
7月8日
南相馬市
37カフェ
13時より
浪江町
ゲストハウスあおた荘
18時から
まだアメリカにいますね。笑
朝一のカセドラルロックから泣く泣く降りる。
だけど次回くるときは、満月の夜にここでドラムサークルだぞ。
この日三脚持っていったのに使わなかったの途中で気づき使う。
写真みてると、また朝早く起きて行きたくなってしまうね。
でも弾いてるとふと思い出す。
この時の空気とか風とか響きとか。
初日に行ったチョコレートのお店へ。
カカオをふって遊んでると、撮ってもいい?とお店のお姉さん。
次回来るときはここで弾いてね!
はい、ちょっとかっこつけてみて。
といって撮った写真。
。
それから、普通真っ先にいくであろう、もっとも行きやすい4大ボルテックスの一つエアポートメサにいく。
高いところ怖いのでなるべく真ん中でじっとする私。
前田さんこういう所にくるとイキイキとしてわざと端っこに行きたがるので本当に一緒にいると腹立たしい。
落ちるかもしれない恐怖を自分じゃなくても人のを見ていても感じるのが高所恐怖症なんです。
って、あんまりそうは見えない写真の数々ですが。
それからオーククリークへ。
ワンコさんいい乗り物にのってるね!
さっき行ったカセドラルロックを裏から眺める。
whole foodマーケットではこんなぱちくりしたcarがいたよ。
暗くなる前にフェニックスに着くギリギリまでセドナをまわって、フェニックスへ。
朝6時の飛行機なので、フェニックス宿泊を選んだ。
アメリカのクラフトビールがすごく美味しい。
私は柑橘系の香りと苦味が好きらしい。
最後の晩餐。
ビールは普段一杯飲めない方で、最初の二口くらいは美味しいけど、そのうち飽きてしまう。
けど、アメリカのクラフトビール美味しいから、日本に行っても飲んでみようと思う。
で、帰国していくつか試してみたが、そもそも缶ビールと生ビールとどう違うのかとか、クラフトビールって何とか、ネットで検索してみて、へー!そうなのかということが色々。
結局のところ。
ビールは鮮度が命らしいです!
なので、いくつか試したクラフトビールがいまいちで、それなら鮮度の良さそうな店のを飲んでみようと飲んだら。
美味しかったです^ ^
幕張ブルワリー。
お店のすぐ横で作ってる。
とある打ち合わせをわざわざここでしてもらい、そのためにバスを乗り継ぎ歩く。
この模様は後日のブログで!
ちょっと付け足しで前田さんがiPhoneで撮ったパノラマ写真。
エアポートメサ周辺
モニュメントバレーのビジターセンターからの眺め
モニュメントバレーのサンアイズがある岩壁(右)
のんびりArizona紀行を書いていたらそろそろ台湾に出る頃になってしまいましたが、
台湾では1日2公演で自分達演奏なので、写真を撮る機会があまりなさそうですが、
なんとかその模様を伝えられたらと思います。
あと前田さんがセドナにくると一件あった、ターコイズ色のマックに、アメリカのマックのサイズを体験したいということで、ドライブスルーで一生懸命会話する前田さんの動画というのがありますが、これは需要あるでしょうか?
とりあえず載せないどきます。
まっすぐ前を向いて歩いていて目の前のものに激突する。
というのを二回見ました。
前田さん。
ナナさんのご両親のお宅からさよならして、離れの建物に荷物を取りに行くときに、目の前の網戸に激突しました。
特注の大きな立派な網戸で、鉄?のかなり頑丈なフレームがぐにゃり。
ちょっと戻してみようと思っても全然動かない。
お詫びして帰り、ナナさんからメールで、あんな頑丈なフレーム曲げるくらい激突して、本当に身体は大丈夫でしたか?
と。
悲しいくらいなんともありません。
という前田さんの返信。
後ろを歩いていた私はものすごく驚きました。
もう一回は山形で。
前を行く私が鉄のフレームを避け、かがんで先を行くと、後ろから来た前田さんがおでこに激突。
あれは相当痛かったはずです。
悲しいくらいなんともなかったようです。
ちなみに先日は植え込みに突っ込んだようです。
大丈夫かいな。
最終日はカセドラルロック再び。
今度こそ日の出に間に合わせる!
ということで最終日ということもあり、暗い中出発。
ツルツルの岩場をよじ登る。
前を行く前田さんがよく滑る。
何回目かで「ちょっと滑るのやめてもらえませんか?」
「もしかして扁平足では?」
前田さん「そうですよ。」
「わらじ履いたほうがいいよ。」
と言って、前田さんのこの衣装にわらじ。
完璧。
と思う。
ガソリンを入れに行ったスタンドで、スタンドのお兄さんに、衣装のままの前田さんは「サムライ!!」と手を合わせてお辞儀されたそうです。
誰もいない。
連休のセドナなので、日中はどこも人に溢れていたが、海外の人はそれほど日の出にこだわりないようだ。
じきにどんどん白んでくる。
あれ、間に合わないんじゃないのと、焦るが、向こうの山があるおかげで日が出るのにまだ時間があるようだ。
朝日の頃のこの新鮮な空気はどこからやってきたんだろうか?
全部新しくなってる。
誰もいなくてそれを一人で味わってる気分。
音を出してみる。
響く。
岩と交信。
風が吹く。
ただそれだけ。
カセドラルロック祈り1
そのうち向こうの山から日があがってくる。
あたたかい。
毎日うまれるおひさま。
さらっと楽器はしまってしまったが、なんとなく興味があるようだ。
そそくさと着替え、景色に見とれていると、
コンニチワ〜
という声。
また二人の欧米の方が上がってきて、私達が日本人と分かったようだ。
日本語と英語と織り交ぜて話していて、日本のどこですか?
ときかれて、千葉です。
という。
前田さんが本八幡です。
という。
すると、私のパートナーは本八幡です。
と。
そんなことあるんだな。
カセドラルロックで本八幡。
秋に日本に来るから再会を約束して、ロバートさんに弾いてほしいと言われて再び「祈り」
身体がすっかり冷えてしまっていたが、もう一度ここで音を出せるのはちょっと嬉しかった。
カセドラルロックの風景も合わせてどうぞ。
前田仁撮影
カセドラルロック祈り2
あの場所で撮るとすごいの撮れるよ。
と教えてもらうが、
わたし!むりです!!
前田さん行きました。
尊敬。
それからちょっと場所を変えて
iPhoneだと、手前の人物に焦点あてても、奥の景色も普通にうつるけど、カメラだと後ろが白飛びするか、手前が暗くなる。
でもこのカメラはそれを解決するモードがあったことに気付いたのは帰国してから!
そして、編集できる知識もないので、沢山撮ったけど、どれが使えるのかいまいち分からない。
でもこの旅の間、投稿し続けていた写真をみて、旅した気分になれたよ〜と喜んでくれた反応があり、それだけでなかなかにハードでしたが報われました。
夕方にはセドナを後にします。
続く
アリゾナにいられるのもあと2日か。
と寂しくなる。
アラスカに三ヶ月旅した時も、全然日本に帰りたいと思わなかったから、Arizonaの旅も、せめて一ヶ月は居たかったなと思っても、どうせ一月経つ頃には三ヶ月あれば。。
とか思うんだろうな。
前田さんは完全に味噌汁、ご飯、納豆、お蕎麦という路線が太いので、何でも食べるわりにきっと恋しく思ってるかもしれないが、私は他の国の食べ物それ一辺倒になっても割と平気だ。
あと2日のわりに、まわってないところをあちこち行くということはしない。
夕方ライブだし、日中はもう暑いのだ。
なのでまたアップタウンセドナの街で、ナナさんが教えてくれた他の店の三分の一で買えるインディアンジュエリーの卸のお店へ。
確かに安い。
そして本当に三分の一。
大きなおばちゃんが一生懸命品物について説明してくれる。
そのうちモニュメントバレーの話になって、おばちゃんが子供の頃に父に連れられてモニュメントバレー行ったのよ。
なんて話から、モニュメントバレーの写真を見せて、馬頭琴が出てきたので、これはなんなの?
となり、夜明けの「祈り」の動画を見せると、涙ぐんでこの動画が欲しい。
どうしたらいいかしら?
と言われて、Wi-FiなかったのでYouTubeに投稿もできず、残念。
セドナでは他にお客さんいないと、こんな風にお店の人と色々話す場面があった。
そういうといかにも英語ペラペラそうだが、私も前田さんもいい勝負の、おそらく一般より話せない。
なのに、勘が働くのでだいたいこんな事言ってるのかな、というのと、ほとんどジェスチャーで通じている。
この前80歳のおばちゃんが、60歳から英語勉強はじめてペラペラになったというのを聞いて、ちょっとは勉強しようという気になった。
ナナさんのご両親の家へ。
お父さんのオーディオルーム兼書斎。
ナナさんが、今日って何曜日?と聞くので、分からない。とこたえる。
あーそうか。私達の仕事ってサンデー毎日だからね。
とナナさん。
サンデー毎日。
初めて聞いた。
仕事も遊びも境目がないから、確かにサンデー毎日だ。
ナナさんのご両親とナナさんのパートナーのケニーと、セドナ在住の日本の方々にナナさんの友人、そしてフェニックス在住の太鼓奏者のKenさん。
セドナに移住した理由や、日本では聞けない色んな話を聞くことができ、またこのセドナに知っている人ができてまたライブができるなと思うととても嬉しかった。
ナナさんに感謝。
仙台から移住された藪内さんからとても美味しいベルロッククッキーを頂いた。
グルテンフリーでサクサクしていて日本に持って帰ったらあっという間に食べられてしまった。
藪内さんは私達が日本に戻る同じ日に仙台に戻って田植えをして、その後アラスカを旅して再びセドナへ。
ライブの曲の舞台がアリゾナだったり日本だったり北極だったりして、藪内さんのこの後の旅模様にぴったりだったと喜ばれていた。
太鼓奏者のKenさんとギターリストで日本でDJの仕事もしていたケニーさんと四人でセッション。
Ken さんは現地のホピ族の人達と興味深いコラボレーションをしていて、ネイティヴの人達の話などもしてくれた。
モニュメントバレーでクリスマスの早朝にふんどし一つで和太鼓を叩く動画など見せてもらい、どれだけ冷えたかという話を聞く。笑
私たちの鼻に砂とか暑かったことなんて何でもないな。
そして、明日の夕方セドナを発つのだが、明日は満月ということで、夜はカセドラルロックで初日に撮影した舞台のような所でドラムサークルをやると聞いて、とても前田さんが残念がった。
皆が、次に来るときは必ず満月の夜を入れて、ということでまた面白い経験ができそうだ。
今回もう一つ諦めたのはスウェットロッジ。
2回ほど経験しているのだが、馬に乗ることと、スウェットロッジをしなかったのは、必ず次また来るようにする為だ。
そこにもう一つ満月の夜を加える。
なんかあれですか?
そのうち美炎と前田とArizonaへ行こう!みたいなツアー組んだら参加したい人とかいるんじゃないかしら?笑
あ、でも計画性ないし行き当たりばったりだからだめだ。
そのあとはお父さんの手作り本格中華料理。
お父さんの上海時代の話や、発明家の時の話、引退して小説家になった話、いろいろすごい。
美炎の作るメロディーは本当にいいから、日本に帰ったらバンド作ること、そして次回はバンドでおいで。
ちゃんとしたコンサートやろう。
と何度もケニーさんに念をおされ、セドナはまた来れるとは思ってなかったのに今回来れただけでもラッキーだったが、そういう風に応援の気持ちを持ってくれる人がいるとなると、また来れるかもしれない。
というかまた来よう。
とまさか次に繋がると思ってなかったので、有難い。
本当に物事は人から繋がる。
この夏の神楽坂のライブハウスは私は初めての場所だが、前田さんは何度か出演していて、アコースティックな音環境で、とても楽しみ。
スクリーンもあるので旅の話も交えつつ、お楽しみに。
ベースの山田章典さんは今回ウッドベースも持ってきてくれるので、弓対弓でも面白い事になりそうです。
次回の自主企画はまだまだ未定なので、夏の銀河夜行、たっぷり聞きにいらしてください。
立ち見なしの55名定員なので、迷ってる方、もう少し先に予約しようと思う方は早めに予約をよろしくお願いします。
明日は最後のセドナ。
山の上へ。
続く。
&ベース・ウッドベース 山田章典
暗いうちに起き出して、移動する。
学生の頃山に登る時を思い出すな〜。
嬉しいような緊張するような。
天の川が見える。
道の両脇になぜか野うさぎがいる。
目撃したのは一度や二度ではなく、10回以上。
この半分砂漠のような土地でこんなに沢山うさぎがいるのだな〜
日中には気づかなかった別のモニュメントバレー
やはりゲートは時間に関係なく、開けっ放しだ。
まだ暗いせいか、朝日を狙って起きてる人はいない。
よかった。
昨日途中から移動した場所へ。
三脚を立てる。
特にどんな絵面が撮れるのかわからないけれど、演奏したところは記録しておこうという気持ち。
まだまだ暗くて、向こうの平原のほんの数センチの所だけうっすらした線が上がってきたところ。
涼しい風の中に時折暖かい風が吹く。
セドナでもそうだった。
朝早くは夜のうちに冷えた空気と、どこかに日中とても暑くなった空気が潜んでいたのか、時折ホッとする暖かい風が吹く。
今回、どこへ行っても弾く時は「祈り」
(オリジナル曲。2011年のセドナに初めて来た時に出会ったホワイトバッファローの伝説から作った7曲のうちの最終曲)
ホワイトバッファローを弾く機会がこの所無かったのだが、久しぶりに絵本「青い馬の少年」を演ったので、祈りを弾いた。
青い馬の少年の物語では同じネイティヴアメリカンの世界繋がりで、ホワイトバッファローの伝説の曲集から三曲弾いている。
それで改めてホワイトバッファローの物語やArizonaの事を色々思い出す機会となり、ああ、またあそこへ行けるんだなという実感が湧いた。
アリゾナに行く前に、この物語を再演できて良かったと思った。
それも含めてタイミングなんだな。
日中の暑いモニュメントバレーは岩の表情もよく見えるし、どんなところか一目瞭然だけれど、岩の影しか見えないモニュメントバレーは大地全体が大きな生き物みたいに、存在していて、その懐にひっそりと立って、闇に包まれている気持ち。
そして祈りを弾きながらちょっとずつ開けていく夜をこの大きな生き物と一緒に眺め、祝いたい気持ち。
奇妙な安心感。
できることならこの土地で毛布にくるまって夜を明かしてみたかった。
こちら↓
.
前田さんの顔色が赤い岩肌と同じ色すぎて、撮ったのを確認して笑ってしまった。
帰国してからFacebookやTwitterやInstagramで投稿していた写真を見て、前田さんの衣装と髪型と、この土地への馴染み具合がすごいという評判です。
完全にこの朝焼けの写真が岩に対して前田さんの肌が保護色すぎて、せっかく絵になるのにどこか可笑しくて、立つ位置をチェンジしても、うーーーんとなる。
笑う私に対して、仕方ないでしょ。日に焼けたんだからという前田さん。
写真って難しい。
そもそも知識もないのだし、撮ったものの編集なんてできない。
たまたま撮れたもの勝負だ。
少し明るくなってくると、サンライズツアーのジープ一便が通り過ぎる。
やっぱり7時オープンは書いてあるだけか。
せっかくだから、朝のモニュメントバレーをまたのんびりまわろうよ。
と観光気分で。
ここはジョンフォードポイントという、西部劇でジョンフォードが馬に乗って立ってるシーンで有名なところ。
この景色に馬。
うーんいつかこの地で思いっきり馬に乗りたい。
あとは撮影忘れてまだ涼しい空気の中、人も少なく、ゆっくりあちこちまわる。
すごいねしか口から出てこない、語彙に乏しい私達。
さて、ホテルに戻って仮眠しますか。
ホテルに戻ると朝ごはんにつられて、思いっきり寝てやる!と思っていたのに思いっきり食べる。
疲れと眠気よりら食欲が勝り、ナチュラルハイな状態。
写真参照。
その後は思いっきり寝て、11時のチェックアウトで街を後にする。
昨日の夜モニュメントバレーからカエンタの街に戻ってガソリンスタンドに寄ると、目つきの悪いフードを被った若者が車の周りをウロウロしていて、睨んでくる。
鍵をかけてお店の方へ。
こっちでは一度店の中で何番の機械で給油するか伝えて支払ってから給油。
車に戻ると、さっきのいかにも怪しい若者が車を覗き込んでいて、私たちを確認するとスッといなくなるのだが、遠巻きに見ている。
こういう感じのシチュエーション、今までアメリカに来るときには多かれ少なかれあるのだけれど、そういえばセドナでは全然ないので、アメリカにはそういう事もあったし、スーパーや雑貨屋ではどきつい色の食べ物しかない。
みたいな光景もセドナではないので、あ、こっちの光景の方が多かったかもと。思い出す。
前田さんはアメリカ初なので、最初からセドナだったので、カエンタの街やセドナへ帰る前で通り過ぎた街の印象のあまりの違いに驚いていた。
セドナではどのお店でも例外なく、ニコニコとした笑顔で親切に対応してくれ、とてもフレンドリーだ。
帰りのロスの空港で買い物をしたとき、思い切り冷たくされて、そういえばこっちのが主流だったかもなんて思うのだった。
この日ホテルをチェックアウトして、セドナに戻る時私は爆睡してしまい、前田さんが変わらぬ景色の一本道をどのように耐えて運転していたか知る由もなく、申し訳ない限りなのですが、ちょうど着く頃目が覚めまして、はじめて2011年の2月にきたときに、ナナさんに連れてきてもらったネイティヴアメリカンの様々なものが置いてあるお店、(ほとんど博物館)にほど近かったので、寄る。
アンティークの民芸品は本当に美しく、壁に飾られた一枚皮に馬に乗ったネイティヴの人たちの様子がビーズで刺繍してあり、馬の乗り手も馬も見事な装飾で、カメラに撮るのも忘れてしまうほど。
入り組んだ小部屋にはいろんなものがそこいら中にあって、見るのも大変だし、面白い。
そこに前田さんお得意の楽器がありました。
そうシャーマンが雨乞いに使った。
サボテンのアレです。
ずっとそれを試してるので、買うの?と聞くと、迷ってる。
どれが一番いいか聞くと、一番長く鳴ったのが、これだと言ってやってもらうと、本当に綺麗な音。
他の数本と聴き比べても
これが一番いいね!!となると、買おうよ!
となりますよね。
以前にブログで書いたように、私はここでホワイトバッファローの絵のポストカードに見入ってしまい、買ったのちに曲まで作ってしまったのですが、そのポストカードはもう探してもありませんでした。
あと小さなシャーマンが使う道具(楽器でもある)も、前田さんは購入してました。
なんとサボテン楽器の中身にもセドナのハイキングで遭遇する訳ですが、ナナさんに詳しく聞いたので、その辺も前田さんの楽器紹介コーナーをお楽しみに〜♪
明日はセドナでのホームコンサート♪
続く