アリゾナのフェニックス空港からレンタカーに乗り、乾いた大地をいく。
いゃあ。フェニックスからの運転初めての右ハンドル右車線は緊張して疲れた。
そして早速前田さんにチェンジ。
ところが時差もあり、疲れているところに果てしない一本道に入ってしまったものですから、眠くなってしまってしょうがない。
聞いたこともない古いアニソンを大声で歌う前田さん。
私が何か歌うとテンポ修正が即入り、そのまま口ドラムで伴奏してくれるので思わずこちらも本気になってしまう。
結構目がさめるね。
これの本当の正体はアンテナなんじゃないかと思うくらいのサボテンがにょきにょき。
二時間くらい後にセドナに入ってくると、あの赤いもこもこした岩山が見えてくる。
ドキドキ。
ワクワク。
前田さんはフェニックスからずっとこの広さに感激してるので、前田さんの反応がこちらも楽しい。
十字路を左回りに周るサークル型の信号なしの(何ていうのかしら?)ものがセドナの街は主流。
これ慣れるとものすごくいい。
信号待ちのストレスない。
宿の近くのメキシコ料理の店へ。
早速サイズのデカさにおののく。
アイスティーの大きな紙コップが空になってないか、毎度見にくるお店のお姉さん。
4/1も飲めなかった。。
というかもうずっと眠い。
飛行機の中では日本時間では夜中に起こされて、アイスを食べさせられ、少しまた寝てのち、朝ごはんを食べさせられる。
すごいことだ。
次の日はまずぐっすり寝て、目がさめると夜中の1時。
あれ?と思って仕切り直し。
再び寝て起きると3時。
もうあきらめて起きてしまい、準備をはじめる。
前回のブログに書いた通り、せっかくなら宣材に使える写真撮ろうということで、初めてカメラを買い、使い方も撮り方もど素人の前田さんも私も撮る気はまんまん。
以前アメリカで知り合ったカメラの井崎さんが言っていた、朝日と夕日の頃撮ればいいんだよね。
くらいにしか思ってない。
そんなに早く起きたのに、やっぱり眠かったのか、トロトロ準備をしていたら空が白みはじめてるではないか。
焦る。
セドナは今回3回目。
一番好きなカセドラルロックへ。
あらこれ、山頂行く前に日が昇ってしまうのではないかと思い、以前撮った山頂写真はまた別の日に行くことにして、だいぶ下の方の踊り場みたいなところで撮ることに決める。
さあ
めくるめく、前田さんが初めて撮った写真達をどうぞご覧ください。
ほんの一部ではありますが。
私も撮る。
日が昇ってしまうと確かに明るすぎて雰囲気ある写真にならない。
そして途端に暑い。
少しハイキングしたら、もうお腹空いたので街へ戻る。
まだまだハイキングするチャンスも撮るチャンスも沢山あるもの。
まだ1日目だぜ。
と思ってる。
入ると店内はものすごくいい香り。
写真撮っていいか聞くと、逆に撮ってあげるわ!と撮ってくれる。
チョコレートもおいしいが、チョコレートドリンクも美味しい。
そしてお店のお姉さんがラブリー。
癒されるなぁ。
美味しいので、お土産はこれにしよう!と最終日にまた来て買うことにする。
お店のお姉さんのラブリーな姿は最終日のブログをお楽しみに!
それから宿で仮眠。
次は夕方を狙う。
音出してみようということで、あまり人の来ない所がいいねと、四大ボルテックスのところは避ける。
ボルテックスというのはエネルギーが噴き出してるところというような定義だったと思うけれど、なんとなく地図でこの辺りに行ってみようと目星をつけて出かける。
この辺りかなというところに停めて、衣装と楽器を担いで草地の中へ。
前々回かもうちょっと前かのブログに書いた、南房総のギャラリーの山鹿先生のところで見つけた麻布に山鹿先生が描いたものを益子さんという方に衣装にしていただいたもの。
こちらは前田さんの衣装とお揃いのもの。
私のはシンプルなワンピース。
前田さんのは前田さんが着ると、少数民族の衣装に見える。
もう日が沈む!と思って夢中になって撮っていたから、最初気づかなかった。
前田さんがふとジャンベを叩く手をとめて。
ほら、木霊が聞こえる。
え?
叩いた音がいつもより乾いて深い。
その後で同じリズムで細かい振動が大きな波のように広く遠くからやってくる。
なにこれ。
大地全体がこたえてる。
こんなに広く音がいくなら、こんな振動になってかえってくるなら、山崩れでも起きるかなってふと思うくらい、音って影響するんだな。
音を出すってそういうことなんだな。
日が向こうの山に早くも潜って薄く暗い中、前田さんの顔がはっきり見えて、音もよりリアルに耳にくる。
ああこの空気感はアラスカだ。
私は幾度もあ、この瞬間は!というときに、アラスカを感じる。
つまりは、とてつもなく広い、それでいて今ココにいる。という強烈な感覚が同時にあって、普段の色んな感情や出来事にもみくちゃにされていたとしても、これが確かなものなんだと気づく。
原野。
数年に一度でもいい。
私にはここに身を埋める時がなくてはならない。
それもヨーロッパやアジアではないんだな。
行ったことないところは分からないが、北米のアラスカかアリゾナあたりが自分の肌にあう。
空気って、現在だけではない、全てのものがそこにある気がする。
音で確かめることによって、またよりそれがリアルになる。
ね、前田さんをアリゾナに連れて来たかった理由は、実際に行かないとでしょ!って何度も言いたい。言ってないけど。あ、言ってるかな。
兎にも角にも信じて行く。と思ってくれたことに感謝。
直前には、僕はこんなに旅したことないし、アメリカ大陸もはじめてだし、どうしよう怖いなんて言っていた人とは思えん。
最初から馴染んでますよ。
明日の夕方はセドナ在住のナナさんに連れられて子宮の洞窟へ。
初めて来た時に、あ、だから私ココ(地球)に来たんだと思って涙がとまらなかった。
じゃあ地球の前にどこにいたの?て話ですが、そう思ったのだ。
そんな感覚もちろんはじめてだったので自分でびっくりした。
またそこへ行ける。ドキドキ。
明日は2日間セドナから遠出。
初のモニュメントバレーへ。
なんかタガが外れるんじゃないかなって思うわ。
こうなったら、何もかも外れて宇宙へ飛んでけ。
笑
さて、夕日を追いかけてちょっと移動。
景色を優先させると人物が暗くなり、人物を明るくすると景色が白トビするのが解決できなくて四苦八苦。
日本にかえってから、それを緩和させる機能がカメラにあったことに気づく。
続く。
モンゴルweek 過ぎたら
一週間ほど旅に出ます。
中学校の時にはじめてアメリカへ行き、色々まわった中で、グランドキャニオンが一番印象に残り、買ってきたお土産は(とうに無くしてしまったけれど)今でもはっきり覚えていて、小さいネイティヴの壺2つ。
いわゆるアメリカのイメージって私には大きく2つあって、西海岸や東海岸の華やかな都市。
それと対極にあるアリゾナなどの赤い広大な大地。
2011年の2月。
知人がアメリカのセドナに行ってきたと私に言ったので、セドナって何?どんなところ?って聞いたら、赤い広大な大地がひろがっていて、面白い岩山があちこちにあるの。
って聞いた途端にその光景が頭の中でひろがり、私もそこへ行く。
と思った。
そして一人旅に出る。
後からそこは大昔ネイティヴアメリカンの聖地であることを知り、今や有名なパワースポットであることを知るのだが、そんな事は何も知らないし、それよりもとにかくそこに行く。と自分の中の何かが決めてしまったようだ。
現地に住むガイドのナナさんを紹介してもらい、一番最初に小さなお店に入った。
そこでポストカードを眺めていると、白いバッファローの絵があり、その前に白い服を着たネイティヴアメリカンの女性がパイプを捧げ持っている絵があった。
なぜかとても惹きつけられて、見入ってしまう。
立ちすくんでじっと見ていると、ナナさんがやってきて、それね。ホワイトバッファローの伝説というの。
最終日にやるネイティヴの儀式のスゥエットロッジの時に、そのお話聞けるから、楽しみにしててね。
と言われる。
そのポストカードと、小さなポケットサイズのインディアンフルートを買う。
最終日にティピの中でシャーマンの人が語ってくれた。
スゥエットロッジは普段サウナ苦手なのに、なんだか楽しくてものすごくすっきりしたのを覚えてる。
日本に戻って間もなく、東日本大震災。
ふとホワイトバッファローの伝説を思い出す。
最初は一曲作ろうと思ったのだが、ナナさんに頼んでストーリーを改めて送ってもらい、全部で7曲作った。
美浜文化ホールで2回ほど朗読入りで演奏し、CDも制作したが、こちらは売れ切れてしまった。
いつか被災地でちゃんとホワイトバッファローをやりたいと思いながら未だにできていない。
でもこれはまたその時が来たら、ちゃんとやることがあるのだと思う。
セドナにはその後もう一度行った。
そんなに同じところに行くとは自分でも思ってなかったのだが、猛烈に行く!
ってなる時があるようだ。
で、またそんな感じ。
今回は一人旅ではなく、ドラムの前田さんも一緒。
この方は、初めてちゃんとデュオで一緒に演奏した時に、確か2年前の春のマザー牧場だったけれど、私がどう弾きたいか、なぜこんなにツーカーで分かるのか不思議に思った。
そして結論。
シャーマンだ。(笑)
それも私の頭の中のイメージはネイティヴアメリカン。
そういえば、小学校公演で、子供たちの感想の中に、前田さんは原始人みたいだった。
っていうのがあったな。
でも話をするとまるで、いわゆるスピリチュアルな事を知らないのと、自分の感覚の鋭さにもまるで気づいてない。
確かにその後、一緒に活動していく中で、いろんな事が抜け落ちていると思うことも多いのだけど(すみません。自分のことは棚に上げて)
前田さんをアリゾナの大地の上で太鼓たたかせたら面白いだろうなとその時思った。
でもまさか一緒に行くことになろうとは思わなかったのだけど。
今回は本当は別の友人と行くはずで、その友人がやりたい事があるからと言うので、どこがいいか考えていた時に、ネットにあった写真。
モニュメントバレーをみて、ここじゃん!と勝手に思う。
だったら前田さんも誘おうと思う。
けれどその友人は行けなくなり、でもその後別のアリゾナ大好きな友人と行こう!と盛り上がり、詳しい彼らがいるならあちこち周れるだろうと、ワクワクしていたのだが、彼らも行けなくなる。
取り残される私と前田さん。
方向音痴の前田さん。
助け合っていきましょうと前田さんが言う。
セドナは二回も行っているので、様子はわかっているけれど、モニュメントバレーまでレンタカーでいく。
この国際免許取りに行くのに、パスポート持たずに行き、出直して今度は前田さんがパスポート忘れるという、出鼻をすでにくじかれる。
セドナに二回目に行った時に出会った写真家の井崎さんに二回目は撮影してもらい、井崎さんの住むシャスタでも別の機会に行って撮影してもらった。
誰もいないあの広いところで演奏したいという野望と、どうせ行くならあそこは絵になるから写真撮ろうと思うのだけど、素人の私たちに果たして使える写真は撮れるのか??
乞うご期待!
セドナでは今回もナナさんに子宮の洞窟を案内してもらう。
実はもう一つ事前準備でやらかしてしまった事があるのだが、恥ずかしくて書けません。
そして解決したので良かった。
とにかく、お互いにパスポート関係はしつこくチェックしましょうね!
と確かめ合う。
おかしいな。私はいつも一人旅するときは大丈夫なのに、なんでか間が抜けてしまう。
前田さんは今から、右側通行ということは、左にハンドルがあるの?
美炎さん、最初の運転はお任せします。
珍道中にならないように気をつけよう。
旅に出る直前まで私は馬頭琴アンサンブルのリハと本番3つで旅のことを考える余裕もなく、前田さんも所属する打楽器チームの新作発表で連日遅くまでリハーサルと本番で余裕なく、
このタイミングはなんなんだろう。
きっと向こう行ったら、広大な景色の中しばらくはボーーーーっと放心してしまうんだろうな。
なので突然ですが、いまのうちに、来月からの予定をば。
6月1日は非公式ですが、元、寒立馬のユウロウのお見送りかねて、小学校訪問演奏。
6月3日はセシオン杉並の30周年コンサートに馬頭琴美炎トリオで出演します♪
6月10日は四街道にてチャリティコンサート。
こちらはパーカッションの前田仁さんと。
パーカッションの前田仁さんとデュオです。
10:45〜11:25の40分です。
6月25日から29日は台湾でパミールの花。
舞踏家の太田直史さんと、花蓮などまわります。
6月30日は八街市にあるホワイナッツの記念イベントでソロで出演します。
7月1日は赤坂ビーフラットにて馬頭琴美炎トリオ20〜30分ほどの予定です。
7月8日は詳細はまだですが、南相馬にてライブ予定です。
7月13日は八街市の図書館にてライブです♪
図書館にコーヒー出店もあるそうですよ。
図書館隣の資料館には八街の馬の歴史が色々展示されてます。
7月14日はワンコインコンサート。
馬頭琴美炎トリオで。
7月20日はギャラリーsfk のニューヨークからのアーティストの展示にてソロで数曲出演します。
他にも非公式で幼稚園、支援学校、老人ホームなどの出演もあります。
7月のオススメはなんといっても27日夜の神楽坂での自主企画ライブです。
自主企画なので、遠慮も何もなく、好きなだけ好きなものを演奏します。
映像も色々使う予定です。
チラシには書いてありませんが、ベースの山田章典さんも出演します。
ついでにその先の予定としては、8月はお盆前後で岩手に行きます。ちょっと色々訪問がてら、ライブもあるかもしれません。
8月17.18.19
岡山牛窓町にて喜之助人形劇フェスティバルで八王子車人形とコラボ、スーホの白い馬です。
4公演予定。
次の週頭は兵庫にてスーホの白い馬。
その流れで、今もう一つライブ企画中です。
9月16.17日福岡で猫の手企画ライブ。
その前には熊本の保育園でも演奏します。
10月13日は館山のお寺宗真寺でコンサート。
14日は栃木県那珂川町の山の棚田にて、今年8回目となる山の棚田コンサート。
19日は岐阜のゴーバルにて夜。
20日は名古屋にて絵と陶芸の西美紀さんとコラボライブ。
21日は長野県飯田市ピッツアヒコノキライブ。
11月再び岩手。
11月8日は三鷹カパリスンで西美紀さんとのコラボライブ。
ざっくりとそんな予定です。
アリゾナの大地を思い描いて作った曲の一つ、レッドロックスピリット。
アリゾナから帰って前田さんのソロがどう変化するか楽しみですね!
パーカッションで参加してもらう現場が続くので、ドラムの出番が少なく、ドラムでの初演は7月27日の神楽坂かもしれません。
馬頭琴コンサート | |
日時 |
2018年6月16日(土) 出演は9:00スタートの4番目 |
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会場 |
千葉公園「蓮華亭・ハス池周辺」 |
出演 |
馬頭琴 美炎 パーカッション 前田仁 |
チケット |
入場無料 |
チケット販売 お問い合わせ |
「花びと会ちば」事務局 043(245)5753 |
馬頭琴コンサート | |
日時 |
2018年6月3日(日) 開演 13:00 |
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会場 |
セシオン杉並大ホール |
出演 |
馬頭琴 美炎 ピアノ 竹井美子 ドラム・パーカッション 前田仁 |
チケット |
入場無料 |
チケット販売 お問い合わせ |
高円寺地域区民センター協議会 03(3317)6614 |
馬頭琴コンサート | |
日時 |
2018年5月18日(金)~20日(日) 開場 18:30 開演 19:00 |
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会場 |
18(金)島田市民総合施設プラザおおるりホール 19(土)サントリーホール・ブルーローズ(小ホール) 20(日)つくば市立ノバホール |
出演 |
ASAR国際馬頭琴アンサンブル |
チケット |
5/18入場料1500円 5/19 一般 4000円 5/20 前売り2500円・当日3000円 |
チケット販売 お問い合わせ |
世界馬頭琴協会在日モンゴル国大使館 070(3886)8651 |