セラヴィと出会ったのは今年の春。
すぐにライブをする事を決めてライブしたのは6月頭。
そのライブでの写真がとても絵になったので、ここで映像を撮りたいと急に膨らんだ妄想は7月には製作することになり、この度公開になりました。
同じ小さなスペースでの二つの映像。
昼と夜に分けられたイメージはそのまま今度発売する二つのCDのイメージです。
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二つのCDの画像はこちら。
その空間は外から見ただけじゃ分からない。
美炎さんにぴったりな場所があるのよ〜
友人のaya さんに連れられて来たのは住宅地と畑が混在しているどこにでもあるような風景。
大きなビニールハウスがあるが、農家のビニールハウスらしい外観。
入り口がちょっと緑のトンネルになってて、あら?なんか素敵だな。
入ってみたらちょっとした異空間。
セラヴィオーナーののりこさんがあっけらかんとした笑顔で迎えてくれた。
aya さんは既にのりこさんを私の年始のプラネタリウムライブに連れてきていて、なんか一緒にできたら素敵だと思うの〜!と勝手に妄想が膨らんでいる様子。
しかしaya さんのこの行動力に感謝せずにはいられない。
すっかりこの空間に魅せられ、ここでライブしたいです。
と、スケジュールをさっさと出す。
今度はaya さんとのりこさんが、びっくり。
こんなに早く決まるなんてね。と。
コンサートが始まる夕暮れの後、ふと弾きだして呼吸すると植物たちが吐き出した息がむせるほどに香る。
手を伸ばして触ってくるほどの植物たちに囲まれて、包まれて、幸せな時間。
後から友人達が撮ってくれた写真をみて、私とこの場所がぴったりハマっている気がして、これは何か作りたいなと妄想がはじまった。
映像を撮りたい。
ふと春に出会った撮影チームomegane の菅林春奈さんを思い出す。
キャロットパーティーという人参の農家さんとフランス料理のコラボでの演奏だったのだが、その映像製作をしていて、私の演奏の映像もあり、見ていて柔らかいイメージがいいなと思ったのだった。
映像を撮るのはいいけど、それをどうするんだ。
という話で、プロモーションビデオなら、CDを発売するのはどうだろう。と脳内妄想が続く。
白鳥love songのCDが完売して、評判のいいCDだったので、増版もありだったが、今のトリオメンバーで撮り直したいという気持ちが強かったし、それなら新曲もまた溜まってきたので、新曲を集めたCDとリニューアルのCDと二作作るのはどうだろうか。
ちょうどアイルランドとアリゾナで撮ったいい写真があるので、それを使ってジャケットを作ろうと思っていた。
こんな素敵な場所でとても素敵な映像が撮れるに違いないのに、私の毎回、それ化粧してるの?と言われてしまう化粧の技術と、単純な編み込みしかできないヘアスタイルと、それは残念すぎるなーと思うのだった。
しかし、美JAPONの小林栄子さんの新年会で、ミス日本だの、ミス着物日本だの集まるような目にも鮮やかな新年会なのだが、メイクのトップの方々と知り合えた場所でもあり、思い切って何かの時にはお願いします。
と声をかけた甲斐があった。
快く引き受けてくれたのはAsuka Takei (atelier LumIas)さん。
私の事はどこか別の人から以前に話を聞いたことがあると聞いてこちらもびっくり。
縁のある人とは何かしらの糸が繋がっていたのだなと思う。
AsukaさんはVisionary Award 2018世界大会1位の実績の持ち主。
ロンドンからの速報は私も見ていたので、すごい方だと感心していたのだが、まさかその方にやっていただけるとは。
撮影当日はAssistantのkeikoyyssさんも来て、ピアノの竹井さんとドラムの前田さんもシンプルヘアメイクをしてもらう。
セラヴィののりこさんには、ライブの時にもささっとチームtamiserの森田さんと共に足元に植物をあしらってくれて、それがとても良かったので、今回の撮影での舞台アレンジと、髪にあしらう植物もお願いした。
とにかくAsuka さんには、妖精風でお願いします!
と。
セラヴィの空間には絶対妖精がいるだろうと、アイルランドを旅した私は思う。
だいたい、ドンくんという大きなカエルがここには住み着いているらしいのだが、そんな気配がするところなのだ。
衣装はというと、最近好きでよく買っている野口多鶴子さんの、去年棚田コンサートで着た衣装のスカートを使うことに。
トップを何にするか持ち合わせのものからあれこれ試したがどうもしっくりこない。
以前にギャリーsfkで買った、薄い藍染のストールをぐるぐる巻いてトップスにした。
それをやはり以前コンサートしたギャラリー夢心房さんのところで買ったインドの手織りのストールを合わせる。
布が好きで、気に入った布をつい買ってしまうのだけど、ストールってなかなか使いこなせない。
特に演奏で使おうと思うと結構動くので巻くのに工夫がいる。
でも今回のセラヴィの場所ではこれらの天然素材の薄い布達が(スカートも含めて)ビニールハウス越しと、植物達との昼間のコラボにはやはりぴったりくるのではないかと想像した。
さてせっかく撮るなら二曲は撮りたいと欲張る私。
代表作の風と空のうた。
それはもちろん昼間の白のイメージの代表として。
二作目のCDの代表は、アイルランドで製作したドネゴールの夕陽にしよう。
ちょうど光のイメージも夕方から夜。
二作のイメージの差を昼と夜にしようと決まる。
夜とはいっても昼が白のイメージなら、夜は色濃い緑のイメージにしよう。
ということで、二作のCDの選曲も、
白→前作の白鳥love songからの選曲→白鳥も白→あと昼間の爽やかなイメージのもの→風
連想ゲームのように選曲しました。
もう一作の夜の色濃い緑のイメージの選曲は
緑→夕暮れ→グリーン→情熱→厚み
選曲も二作とも割と対比された感じで集めてみました。
ここまでくると、白と緑、昼と夜の対比のイメージで、ジャケット撮影もしてもらおうという話になり、毎回頼むならこの人!という中島すみれさんに今回もジャケットのデザインを頼む。
夜の衣装はこの前このセラヴィでライブした時に思いついてはじめて着てみたグリーン。
そのグリーンの下に昔買った別のグリーンのワンピースを合わせる。
アクセサリーは金沢で以前買ったカワセミの羽のネックレス。
とにかく今回は衣装は寄せ集めだが、減価償却とはこの事だ。
撮影の時も、撮影のomegane さんにも、ヘアメイクのasuka さんにも、tamiserののりこさんと森田さんにも、昼と夜の対比のイメージで撮りたい事を伝え、
準備してくれた事に加えて、後は現場でその場でのアレンジ。
やり直しのきかないその1日限りの特別な時間。
昼間の時間と夜の時間。
限られた中での皆さんの動きは素晴らしかった。
出来上がってみると、あとはジャケットデザインのすみれさんとジャケットのタイトルやテーマをどうするか?
というやり取りの中でタイトルとサブタイトルを分けようと。
今回は珍しくすみれさんが、金箔の箔押しをしたい!ということと、紙ジャケットと、印刷の質感にこだわり(いや、いつも予算の関係で却下する事もあった。。)
結構強く推してくるので、
わかった!とおれた。。(財布の紐自己担当)
なので、今回の二作とも、イギリス湖水地方を旅した時の曲と、アイルランドを旅した時の曲の新曲があったので、その地方の言葉もタイトルにいいかなと思っていると、すみれさんが奇跡的に、こんなのがあった!と送ってきたのが、北欧神話の昼の神と夜の神。
それが白い馬と黒い馬に乗っている。
その白い馬と黒い馬の名前があり、それぞれの原語でのタイトルに英語の名前も明記して、サブタイトルをPVに使う曲名にした。
この白い馬と黒い馬、昼と夜の神に関しては、またいずれ別の機会にそこにフューチャーして作品を作りたいと目論んでいる。
まずはYouTubeにて一作目の風と空のうたのPVを投稿してるので、そちらをぜひご覧ください。
様々なセンスと技術、チームワークからなる作品です。
さて。
当日はこれらの製作を作るきっかけを作った張本人のaya さんが美味しいものアンテナを発揮してaya さんの友人にお昼を用意してもらいました。
これがまたどれもほっぺた落ちそうなくらい美味しくて、こういう時の美味しいものはテンション上がるのでゆっくり時間は取れなくても大事だと思う私。
しかしそこまで手配する余裕がないので、aya さんの頑張りに本当に感謝でした。
美味しい正体は。
こちら。
Koya さん。
オープンしてる日が限られていて、ちょうどオープンしてないタイミングでしたが、快く引き受けてくれました。
彼女はセラヴィでのライブにも来てくれていました。
動きながら手に取れるようにと、ゴミが少なくて済むようにというリクエストに最大限応えてくれました。
aya さんも娘さんと一緒にお菓子を焼いて来てくれました。
ありがとうございます!
さて、今回の製作での写真をあれこれ。
撮影チームomegane さん。
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ヘアメイクのAsuka Takei さん
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花かんむり、舞台植物アレンジの撮影地C’est la vie.
アレンジはtamiserののりこさんと森田さん。
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ホームページからのCD販売はもう少し時間を頂戴します。
まずは10月各地でのコンサートでの先行販売です。
10月5日、6日仙台クラシックフェスティバル(こちらはチケット完売してます)
10月10日八街小谷流ドギーズアイランドでの交流会
10月12日ワールドフェスタ2019
11:30〜12:00山下公園
10月20日棚田コンサート
栃木県那珂川町
10月26日三鷹ギャラリーカパリスンライブ西美紀展示会
10月27日南房総ギャラリーsfk
です。
まず一作目のCDの紹介です。
☘️CD発売☘️
Gladr
風と空のうた
shining mane
Gladr(グラズ)は英語でshining mane.
輝くたてがみという意味です。
北欧神話の昼を意味する(夜の女神の)息子が乗るのが白い馬のGladr(frost mane)
CD「白鳥love song」が完売し、新しい録音でのリニューアルCDとして新曲も加えました。
1.小さな羽
2.アメージンググレイス
3.風の馬
4.風と空のうた
5.龍は嵐を呼んで天に昇る
6.風語り
7.白鳥~モンゴル民謡
馬頭琴・歌 美炎
ピアノ 竹井美子
ドラム・パーカッション 前田仁
1.小さな羽 作曲 美炎 編曲 竹井美子
☘️イギリス湖水地方の散策の途中にできた曲です。
2.アメージンググレイス 作曲者不詳 作詞 ジョン・ニュートン
☘️歌と馬頭琴バージョン
3.風の馬 作曲 美炎 編曲 竹井美子
☘️ドラム前田仁による新バージョン
4.風と空のうた 作曲 美炎 編曲 則岡徹
☘️パーカッションも入れたバージョン
5.龍は嵐を呼んで天に昇る 作曲 美炎 編曲 竹井美子
☘️ドラム前田仁による新バージョン
6.風語り 作曲 美炎 編曲 竹井美子
☘️100枚限定販売の「風の国~仁」からの録音
7.白鳥 モンゴル民謡
☘️歌と馬頭琴のバージョン
ジャケット撮影
「omegane」
Recording Engineer 森重悟志
Hair make up
Asuka Takei (atelier LumIas)
Assistant
keikoyyss
撮影地C’est la vie.
アレンジはtamiser
他には誰も渡らない踏切を渡って熊笹が迫る白樺の林の中の砂利道をうねうねと抜けて、たどり着いた牧場。
牧場とは言っても、見慣れた広々とした牧場というよりは、小さな丘や小川や林に囲まれたプライベートな空間。
そして朽ちていく途中のような山小屋。
鹿の角と木彫りのクマの顔が戸口にかかっている。
中を覗くと沢山の木彫りのクマ。
一年前に90歳で亡くなったおじいさんの牧場。
元寒立馬のフウ、シバ、ハルを連れてこの北海道白老町に移住した菊地さんがこの牧場を借りて馬達を放している。
湧き水が勢いよく吹き出している。
小屋の中には菊地さんの馬の鞍もあり、ここに住み着いている黒猫が屋根裏から顔を出している。
もう誰も用が無くなってしまったような牧場に、菊地さんはまるで呼ばれたかのように繋がって、それは三頭の馬がこの素敵な地に導いてくれたような気さえする。
私達もまたこの三頭に惹きつけられて、ここにきた。
おじいさんの沢山の木彫りの人形も捨てられてしまう憂き目に遭うところだったのを
菊地さんが今年オープンさせたゲストハウスのあちこちに飾られている。
久しぶりに見る寒立馬。
大きいなぁ。やっぱり。
ふと日が傾いてきて柔らかい光になったので、シバと写真を撮ってもらう。
楽器を持ってシバの周りをウロウロしているとシバも楽器とその音に興味を示したようだ。
絡んでるうちに心が喜びに満たされて、なんともいえず癒されていくのが分かる。
馬に癒されるってこういう事か。
今までは好き!嬉しい!って気持ちが先にたって、そんな気持ちにあえて気づかなかったのかな。
心がどうも疲れていたようだと気づく。
私、馬にあえてよかった。
北の大地へ。
船に揺られて。
旅の予感にわくわくしながら、でもお腹はしくしく。
そう。千葉住みのわたくし。
この台風の停電で冷蔵庫がやられ、実家の母は腹が強く、ぬるい冷蔵庫の中の牛乳を使ったフレンチトーストを作ってくれたのが、どうもそれにあたったようだ。
千葉の災害に悲しみと怒りが私のお腹を渦巻いてもいたようで。
それで波のようにお腹がキューとなるのに合わせて船の上でも、キューとなりながらも、とことん寝て。
起きたら北海道。
思ったより寒くないというかむしろ暑い。
さっそく白老のゲストハウスHaku Hostel &cafe barへ。
三年ほど前に遠野に呼ばれてコンサートした時、お世話になった、元寒立馬のフウ、ハル、シバのお父さん。
菊地さん。
馬を連れて北海道に移住。
その様子を写真で見ていて、いつかいきたいな〜と夢みていた。
その日1日、次の日もうっとりと優しい目と顔を思い出していた。
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白老のゲストハウスHaku hostel&cafe +bar
フウ、ハル、シバの三頭の馬の牧場の絵が描かれたお部屋に宿泊。
シバ。
音を出したらとても興味を示す。
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牧場にあるおじいさんの小屋。
どこも絵になる。
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上は取り壊した家の二階から沢山出てきたおじいさんの木彫りの人形と馬の鞍。
下はその一部をゲストハウスのcafeで展示中。
シバと私。
菊池さんが撮ってくれたもの。
日高へ。
日高町の高校に携わる高橋さんが今回北海道へと呼んでくれた。
栃木県那珂川町の山の棚田コンサートの主催の廣田さん夫妻と旧知の仲で、廣田さんを訪ねた折に、棚田コンサートのポスターを街中で見たのがはじまり。
それならぜひ今回のツアーに廣田さん夫妻も誘いたかった。
以前遠野でのコンサートの時も車を走らせ来てくれた。
素敵な景色に出会うときに、自分の好きな人達と一緒だと感動が膨らむ。
日高でまず高校生達に事前レクチャーをしてその日は就寝。
次の日の午前中は馬の牧場へ連れて行ってくれるらしかった。
日高は馬産地で競馬馬を産出しているイメージだったので、連れて行ってもらう牧場は広大な敷地に点々と小さく散らばるサラブレッドを想像していたし、なんとなく柵越に近寄ってくるお馬さんとの対面を想像していた。
モンゴルの小柄な馬やら、寒立馬や道産子のような足もお腹も太い馬が好きなので、サラブレッドの神経質そうな、また足が細くて転んだら骨折るんじゃないかとか余計な心配をしてしまう。
ところが車は山道をいく。
最後の坂上がれるかな〜って言いながら。
まだ着かない。
途中で諦めて帰る人がいるみたいですね。って話してる。
最後の坂をぐいーーっと登って着いた。
馬達は厩舎にいない。
32歳だという純潔のアラブ馬のおばあさんがいた。
馬達どこにいるかなーって山の斜面がいくつかあって、どこかに自由に出てるらしい。
まあ朝出して夕方戻る。
柵がないんだよね。
広大すぎて作るの諦めたらしいの。
朝あっちにいたからあっちだと思うと言われて斜面を登っていく。
しばらく登るとちらほらいる。
小柄でカーブが美しくてしっぽがクイって上に上がってる。
これは、これは大好きな映画ベンハーのアラブ馬ではないか。
こんな夢見たいな美しい馬が目の前に沢山いてどうしよう。どうしよう。
そしたらここのお父さんが、馬達が走るところを見せてあげると言って追い立て始めた。
馬達はもうかえるの?
え?なんで?
って感じだったが、やがて勢いを増して山の下ではかなり迫力ある映像が撮れた。
自由にしている馬達。 自由に乗らせてくれる牧場。
もう絶対にここに乗りにくる。 そう何度も思う。
馬貯金しなきゃ。
何月がいいかな。とか頭の中はそればかり。
それでもうっとりと馬欲を満たして、夜のコンサート。
その井上牧場のお父さんお母さん、スタッフの人達も一番前で聞いてくれている。
いろんな曲の中で、馬の美しさ優しさ、力強さが溢れてくるのを感じる。
北海道に着いたばかりの廣田さん家族も、早速この日高へ呼んでくれた高橋さんに連れられてアラブ馬の牧場へ行ってきたようだ。
そして、皆もう厩舎に戻ってきていたので、明日の朝5時に来たら馬たちが一斉に山に駆けていくのが見れるよと言われて、行くというので即座に私も行きます!と。
前の晩はわくわくしてなかなか寝られないし、次の日の朝は4時には目がさめるし、遠足に行くのを楽しみにしすぎる子供のような状態。
この時期の山の上の気候は寒い。
なるべく着込んで出る。
廣田さん達が宿に迎えに来てくれてレンタカーに乗り合わせて向かう。
井上牧場のお父さんが、昨日のコンサートありがとうございました。
あの音は一生忘れません。
と言ってくれて、ああまたもや馬好きの人と音楽を通して通じ合えた喜びを噛みしめる。
(馬ばか)
馬達は厩舎を出て、両サイドの山、どちらへも行ける。
ところが毎日必ず昨日と違う方向へ行くという。
昨日の疾走シーンを思い出して、わくわくしながら馬達を待つ。
が、ちらほら出てきた馬達は、あら?今日は誰かいるの?
そこに気をとられたのかは分からないが、うろうろと庭先の草を食べはじめてしまい、一向に山へ行かない。
次々出てくる馬達も、その辺の草を熱心に食べはじめてしまう。
お父さんもお母さんも、あらあらあらという感じに、「やま!やま!やま!」と叫びながら山の方へ追い立てる。
その様子が微笑ましくてにやにやしてしまう。
やがて馬達は山を選んだようだ。
一斉に向かいだしたのでついていく。
芦毛の仔馬がなんとも可愛い。
馬がどんなに好きといってもムツゴロウさんではないし、それなりに噛まれたり蹴られたり痛い思いをするのは嫌だし、怖いので、柵がないならば知らない馬には馴れ馴れしく近づかない私だが、
飼い主の人がOKしてくれたら、よしとばかりに近づく。
白老のフウ、シバ、ハルもそうだが、この子達は人を蹴らないよ。
ということで遠慮なくスキンシップ。
それでもこんなに沢山いるから性格も様々だろうしな〜と最初は用心もしていたが、どうやら本当に平気なようだとわかると、とにかくビクビクしないですっかり馬の中に、うっとりとして存在できることが幸せで仕方ない。
悪気がなく服を噛んで引っ張る馬もいるが、そんな様子も全然ないので、そこにいて向こうから近づいてくると、そのまま鼻面でごつんこ。
ごつんこすると、それが挨拶なのかどうなのか、ちょっと見てから別の場所に草を食べに移動する。
寒くなかったら何時間でもいたい。
もうすっかり冷えてしまい、皆で戻ろうと、厩舎へ。
するとお母さんが、美炎さん馬に乗る?
といきなり。
はい!!
と即答。
この時点では、ちょっとその辺ぶらつくだけと思っていた。
でもお父さんとお母さんが話している様子から、けっこう走らせてくれるのかもしれないという期待が膨らむ。
でも本格的に乗るのは、多分モンゴルで2009年に馬旅して以来だから、勘が戻るかちょっと緊張。
でも嬉しくて仕方ない。
さっきまで、いつかここに乗りにくるぞ!っていう思いでいっぱいだったのが、もう叶ってしまった。
続く
32歳のおばあちゃんアラブ馬
井上牧場のお母さん。
エンデュランス120キロの優勝者。
昔トライアスロンの選手。
50代後半で乗馬を始めたらしい。
山の上の白馬
芦毛の仔馬。
歳とると芦毛は白色になる。
長靴の匂いを嗅ぐ馬
牧場の猫。
カナダからのスタッフ。
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おはようの朝
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スティーブに乗って
馬頭琴美炎ライブ | |
日時 |
2019年9月18日(水) 開演18:45 |
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会場 |
日高町民センター 北海道沙流郡日高町松風町1-116 |
出演 |
馬頭琴 美炎 ピアノ 竹井美子 ドラム・パーカッション 前田仁 |
チケット |
前売り800円 当日 1000円 (高校生以下無料・入場整理券配布) |
お問い合わせ |
日高町文化協会日高支部事務局(高橋) ℡090-7516-8196 |
馬頭琴美炎ライブ | |
日時 |
2019年9月20日(金) 開場 18:30 |
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会場 |
haku hostel&cafe+bar 北海道白老郡白老町大町3-1-7 |
出演 |
馬頭琴 美炎 キーボード 竹井美子 ドラム・パーカッション 前田仁 |
チケット |
無料(ドネーション制) |
お問い合わせ |
haku hostel&cafe+bar hakuhostel.com |