TV出演の番組を見た家族の反応。そのままの内容なんですけど、年齢が滲み出ていたわね。
というのが母の感想。
落ち着いていて良かったという事らしいのだけど、年齢を感じた。年をとった甲斐があったわね。となんだか嬉しいとも言えない微妙な気持ち。冬休みで遠方から帰ってきた息子達は、よーく知っている話と説明だけに途中で飽きるという。。
ただ、私終わった後に思ったんですけど、放送されてから気づいたのもなんなんですけど、
馬に上手に乗れなければ馬頭琴は上手に弾けるようにならない。という話しですが
これ私毎度コンサートの度に話しているのですが、はたと、まてよ。
この話を他の馬頭琴奏者やモンゴル人から一度も聞いたことがないし、通説ですらない。
思い出してみると、これを私に言ったのはオノラトさんという内モンゴルの馬頭琴界では有名な野馬馬頭琴アンサンブルのコンサートマスターもしていた方なんですが、人間国宝のチ・ボラグさんの一番弟子でもあり、なかなかすごい方ですが、威厳という種類のものはなく、なんというかただひたすらに馬頭琴を愛してる人。
それが音に表れているけど、かなり純粋なためか、情感のみで生きてるような、つまりは危うい部分もあり、私は大好きでしたが、色々と周りは大変だった。
というとなんとなく想像もできるでしょうか。
何度か一対一でレッスンしてもらって、言葉が通じないのに、オノラトさんは何故か言いたいこと、言ってることが通じてしまうのですね。
初めて内モンゴルで会った時も、その演奏に魅力されたのはもちろんですが、酔っ払って車の中で隣り合わせて、美炎、音楽は心。心だよ。と何度も私に言った。
あの頃は一言も言葉分からなかったのに、やっぱり分かったんだよね。
何かを私に伝えたくて、出てきた言葉が、馬に上手に乗れなければ馬頭琴は上手に弾けない。
だったんじゃないかと思う。
それを息子に話したら、そうだね。オノラトさんは直感的な人だから。
と言った。
そう。正に。
そしてその時にオノラトさんが亡くなったのを息子から聞いた。
もうあの演奏が戻ってこないのは知っていた。
最後に会った数年前はすでにアル中で演奏は良い時もあれば怪しい時もあったから。
コンサートマスターだから彼しか弾かない合奏曲のソロの部分があったのですが、それを練習している時に、気づいたのだけど、オノラトさんの演奏は、ここで盛り上がって、ここで下げるというのが、メロディーラインから普通想像するのとズレてるんですよね。
それが、なんか聞いていて引き込まれてくせになる。
だけどそれを真似しようとは思わなかった。
これはもうオノラトさんだからのものであり、彼の生まれ持ったものと、生活から得てきたものからできているから。
私はこれからも馬に上手に乗れなければ馬頭琴は上手に弾けるようにならないと、モンゴルの先生から言われました。
と話しするだろう。
他に誰もこんな事言ってなくても。
言葉になってなかっただけで、モンゴルという場所から生まれた言葉には違いなく、どこか普遍的な面があるのだと思うから、私もあたかも通説のように感じて話していたのだと思う。
そしてもう一つ、TV出演の時に、馬頭琴のここが面白い。のエピソードで
馬に乗ってる気分になれる。
というポイントですが、これも他の人から聞いたことない😂
今更ですが。
まあでもそう感じてる人もいるに違いないし、私は馬好き!!!から馬頭琴にたどり着いたので、自然とそんな話になるのですが、馬頭琴=馬というのがこのTV番組でことのほか印象づけられて私は本望でした。
しかしながら、馬頭琴の魅力は馬だけでないのはもちろんで、その辺のことをもっと詳しく話したかったな〜
というか、一部話しましたが、編集された結果があれでした。
興味湧いた方は是非ライブにきていただければ、その辺のことを納得いただけると思います😁
2月4日金曜日
荻窪カフェホールwith遊
18時半open
19時start
(時間は若干の変更の可能性あり)
要予約3800円
予約先
info@miho-batokin.com
馬頭琴 美炎miho
ピアノ 清瀬祥吾
ドラム 前田仁
ベース 山田章典
1月30日の船橋でのライブは満席になりました。
ご予約お待ちしています。