馬頭琴ライブ | |
日時
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9月7日(土) 開場 12:30/開演 13:00 第一部 馬頭琴コンサート 第二部 生演奏とアニメーション 「ホワイトバッファローの伝説」 |
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会場 |
セシオン杉並ホール 東京都杉並区梅1-22-32 |
出演 |
馬頭琴 美炎 ドラム・パーカッション 前田 仁 |
チケット |
入場無料(先着 300名) |
お問い合わせ |
03(3317)6614 セシオン杉並 |
モンゴルでしかちゃんとした乗馬をしたことがなかったのだがそれももうかれこれ20年くらい昔の話になってしまったし、
日本で乗馬というと引退競走馬のサラブレッドが主流なのでだいぶモンゴル乗馬とは違うだろうし、そもそもお値段が高すぎると選択肢のなかになかなか入ってこなかった。
それでもとうとう乗りたい気持ちが高まって近所の乗馬クラブを調べたりした。
そんななかで知り合った乗馬クラブの方やお馬さん達。
知れば知るほど、このお馬さん達はどこから来てどこへ行くんだろう?という素朴な疑問。
ちょうどその時に知ったのが、映画「今日もどこかで馬は生まれる」
上映会も引退競走馬の取り組みをする渋谷のカフェで、監督も来るということから話を聞けるというのでこわごわ行った。
知りたいけど知りたくない。そこに少なからず辛い現実があるのはみんなうすうすでも気づいている。
競馬を引退して乗馬クラブに来れた子達はラッキーと思っていたけれどどうやら人を乗せられなくなった馬達は必ずしもその先があるわけでもない。
何がラッキーなのかそれは本当は人間は知る由もないのだから、あくまで人間側の理論ではあるのだけれど、映画の中では毎年7000頭だか8000頭生まれて同じくらいの数が死んでいるというのはそれだけ処分される馬も多いという事を告げている。
競馬のスターを輩出するにはそのくらいの分母がないと成り立たない。
知り合った乗馬クラブにリリーという元繁殖馬がいる。
もう20を越えたおばあちゃん馬なのだけど、最初は競走馬、そして繁殖馬、産めなくなって用済みになってしまったが、縁あって引き取った乗馬クラブでは、人を乗せる筋肉も無いし、でも日本では餌代がかかるし、考えた挙句、お散歩リリーちゃんという引き馬してお馬さんを散歩できるという取り組みでなんとかリリーちゃんは餌代を稼いでいる。
このリリーちゃんは喉に人の拳くらいの穴が空いている。真っ黒で中は見えない。
リリーちゃんが競走馬だった時代に、喘息持ちで走ると苦しくなるから直接気管に穴を開けたらしい。
初めてこの穴を見るとびびる。
このクラブにリリーちゃんが到着してまだ間もない頃に馬特有のゴロリンと砂浴びする時に筋肉が無いものだから立てなくなってしまって、このまま立てなかったら馬は死んでしまう。こんなところで死なないでくれと必死に大声を出して煽ってなんとか立つことができたと、それからは運動させて来た時よりもだいぶ筋肉がついた。
この乗馬クラブにはもう一頭人を乗せられないおじいちゃん馬がいて、どうやらこの子ははっちゃける性格らしく、お散歩もできなくて餌代を稼ぐのが難しく難儀しているらしいが、ただ餌をもらって撫でてもらうというそんな役目で少しだけ稼いでいるらしい。
リリーちゃんはなんだか妖精みたいなのだ。
映画を見て馬熱が高まる頃に、もう一つ映画を見た。
「伝説の白い馬」(以下ネタバレあります)
オーストラリアが舞台の野生の馬達の美しい映像と、それを捕えようとする人間達の駆け引き。
最後に孤高の白い馬は人間達に追い詰められて崖から身を投げる。
人間に捕まるよりも死を選んだのだが、このストーリーは椋鳩十さんの最後の鷲というお話を思い出させる。
やはりなかなか捕まらない伝説の鷲は、メスを捕えて囮にすることで捕まった。
立派な鷲だから殺すのは惜しいと飼うことにしたのだが、餌をあげても最後まで食べようとしなかった。
最後は檻に脚を掴んで大きな羽をひろげて目をカッと見開いて死んだ。
走って走って飛んで、その後その馬を気にかける少女と母親がその馬の最後を知った時に風が吹く。
サライ(アボリジニの言葉で風という)は風になったんだねというシーンがある。
馬が走って飛んで風になるというくだりをメロディーにした。
そしてうまれた曲が
「生まれてきた全ての馬達へ」
このPVをリリーちゃんで撮りたいなと思った。
撮れるシーンが限られるので、他の馬も撮らないとかなと漠然と考えていたところに
SNSで仔馬が生まれましたという知り合いの方の仔馬の投稿があった。
あまりの可愛さに会いに行きたくてたまらなくなった。
すぐにこのPVに撮れるというふうに結び付かなかったのだが、とにかく会いたい。大きくなる前になんとか会いたい一心で、無理やりスケジュールを組んで行くことにした。
行くことにしてから、あ、この仔馬ちゃんもPVの中に登場してもらいたいなと思った。
この仔馬ちゃんは馬が好きでたまらない方がお肉になるところの寒立馬を2頭買って飼っている。
北海道の大自然の中で冬だけ餌を買うが、残りの季節は広大な敷地の中で自由に草をはみ、敷地に湧き出している水を飲む。
日本では稀に見る自由な暮らしをしているお馬さん達だ。
寒立馬とクォーターホースを掛け合わせて生まれた子がこの仔馬ちゃん。名前はまだ無いけど現時点の愛称はノアちゃん。
いずれPVが出来上がった時にはそれぞれのお馬さんや飼い主のクレジットも入れる予定だが、今は少しだけ紹介。
できれば現役?もしくはこれから競走馬になるお馬さんも少し撮れたらなとは思うけれど、それはあまり期待できないので(なんせ全て自主作業なものですから)
縁あったこの2頭のお馬さん中心に作品を作れたらなと思っている。
なかなかゆっくりな歩みではあるけれど楽しみにしていてください。
曲自体は徐々にライブなどでもお披露目していきます。
ぜひYouTubeをフォローしてお待ちください。
今年はアリゾナのセドナで撮影したホワイトバッファローの祈り
とレッドロックスピリットを公開しています。
ぜひご覧ください。
今後のLive予定
○8月11日日曜日長野県姫木平
姫木平フェスティバル
12時から1時間
ポラリス~馬頭琴美炎
9月
○八街議場コンサート
○九州ツアー
○千葉市ワンコインコンサート
○セシオン杉並ホワイトバッファローの伝説
10月
○アサバアートスクエア米本久美子原画展にて
ホワイトバッファローの伝説
詳細はこのホームページのコンサートインフォにてご覧ください。