2015
愛情でつながっている人の輪っていうのが一番強くて、拠り所にもなれば、何かを形づくる上でも、確かなものだと最近いろいろな仕事の場面で思います。
三菱鉛筆さんの130周年記念、そのパーティーの席にて馬頭琴を演奏してほしいと、声をかけてくださった清水さんは、ぜひパーティーの中での社長の話を聞いてください。と。
話がうまい人、沢山いるけれど、どうしたって人柄が出る人っているなぁと思います。
大きな会社の社長ともなれば、沢山のことを把握して、現実的に作っていかなきゃならない部分にとらわれてしまうのではないかと思いますが、こんなに精神的なことを一番の支柱において、常にそこに意識がいくように、そこから外れないように、社員も家族も、取引先の方々にも気配りを忘れない。
ちょっとやそっとでは真似できない、器の大きさを垣間見た気がしました。
ちょうど今日も、普段ライブに来てくださるお客様でもあり、子供会のクリスマスコンサートに度々呼んでくれている方のお店が10周年ということで、そのパーティーで演奏しました。
その中にも無くなった会社の社長さんがいかに地域の人の幸せを考えていたか、その方のおかげでみんなが集まれるお店を作ることができたと、そういった話を聞きました。
人は何かを作り上げる時に、たくさんの経験をして、苦労も努力もして、そういうものもしれませんが、
それはあくまでも過程であり、いいことも悪いこともあった。というような、波のようなもので、実際には、人の輪をどう作っているか、という副産物のようなものが、実は一番大事なものであると、実際に幾つかのパーティーや、イベントやコンサートで、人の輪をみさせていただき、関わらせていただいたことで、勉強させられていたように思います。
私はといえば感じたことをそのままに音にのせることが精一杯なのでありますが。
そんな人の輪に入れていただいて、少しでも何かを担えたことが非常にありがたく、幸せな仕事だなと改めて思いました。
それからハープの中村愛さんと、いわきまで行きまして、ラジオ出演を楽しくしてきました。
いつも車のなかや、控え室で楽しく話をしていて、その日もラジオ出演なのに沢山二人で喋りすぎて、少し黙ろうか?と言った直後にまた二人で話しだし、私はといえば、人の名前を間違って覚えたり、覚えなかったりする悪いところがあるのですが、此の期に及んで、愛さんは、めぐみと読むのを、いつもアイ。と間違えてるので、ラジオでそれは絶対にまずい!
と慌てて治そうとするも、
「愛さん、アイって間違えてよんだら罰金100円払うからね。アイさんに。」
って速攻で間違えました。
それから、ボーカルの先生のご紹介で生徒さんのCD製作に、以前ライブを聞いてくださった時に音色を気に入っていただいて、歌のバックに馬頭琴を入れました。
その打ち上げで美味しいイタリアンをご馳走になり、その後カラオケに行って、歌のボーカルの先生の前で歌いました。。。。。。。。
さて明日は天気心配ですが、マザー牧場。
そして来週は津軽三味線の蝦名宇摩ちゃんと。下北沢ライブはおかげさまで満席になりました。
29日日曜日の秩父でのライブはまだお席あります。
それから12月は6日にみつるぎカフェにて桜月流の宗家、神谷美保子さんとライブです。
2015
田舎の家にいると、なんかいろいろ作りたくなる。
作りたくなるような気持ちに余裕ができる場所って大事だな。
どんな些細なことでも、くだらないことでも、これは自分が喜ぶなと思ったら迷わずやってます^ ^
白馬がいたのでキャンドル作りました。
この前の演奏。同じ舞台の共演者はなんと羊。
世界中の羊。
そう、マザー牧場です。
去年秋よりたくさん出演させていただいているマザー牧場。
野外での演奏なので雨が降ると中止。
でも私は雨に降られることなく皆勤賞でしたが、ついに雨。
山の上の牧場は真っ白け。
羊のショーをするアグロドームで演奏することになりました。
舞台袖に出番までいようと思ったら、袖には沢山の羊さん。
人間は見慣れている羊達ですが、ド派手な衣装で、頭には角!!
何この生き物は!という羊たちのギョッとした目つきに、ストレス与えそう。と思って舞台袖に羊たちと一緒に待つのはやめました。
ド派手な角の生き物こちら
いつも墨絵画家の山鹿先生とは、おしゃべりするのが楽しくて時間を忘れてしまいます。
ちょうどギャラリーではとってもかわいい作品展が。
全て野山で拾った木の実や落ち葉や小枝で作られた小さな生き物たちが生き生きと音楽を演奏したり、スケートをしたり、楽しそうに遊んでいる。
ピアニスト竹井さんと山鹿先生と、一つ一つにきゃーきゃーいいながら、私はついに見つけてしまいました。
ヤマネ
しかもちょうど山鹿先生のギャラリーにむかう真っ暗な房総の山道を運転しながら、道路に飛び出してくるカエルを避けていると、竹井さんが、私カエルになって冬眠したいというので、冬眠するなら、カエルじゃなくてヤマネがオススメだよ。
と、そこからヤマネの魅力話炸裂。
もちろん連れて帰ります。
山小屋みたいな家なので、違和感なさすぎで、一緒に住んでるみたいです。
うちのヤマネたちは、いつ見ても二匹寝ているので、ちょうどよかった。
そして山鹿先生が、私バラの花大好きなのよ。ちょうどさっきね、ヒゲさんって呼んでる地元のおじさんでね、自宅でバラを沢山育ててる人が明日演奏会だからってバラ届けてくれたのよ。
わー!!と感激していると、ヒゲさん、数年前にうちの備前焼の作品展に見に来て、バラの花をいけるのにちょうどいいのがあるか見に来たと、そして、無かったと言って帰っていこうとしたので、気の毒に思って、バラは育てるのですか?
ときくと、そうだと。
山鹿先生が、私バラの花を書きたいので今度かきにいっていいか聞くと、それから毎年一年を通じて一年に200本以上の薔薇を届けてくれているという。
そして山鹿先生は墨絵でもう何百という薔薇の花を書き続けているという。
そして、山鹿先生が、持ってきてくださったのが、
こちら。
ものすごい複雑な織で、自然のシルクの色の着物の織物に、躊躇することなく一気に書き上げたのだそう。
これ、衣装にしたらどうかしら?
とみんなで興奮しながら遊んで写真まで撮ったのがこちら。
ドレスに仕立ててくれたら、作品が皆さんの目に触れることになるし、光や動きで作品の表情が変わるし、それがいいわ!
と、こんな素敵なものを何の躊躇もなく、持って行きなさいと。
ありがとうございます。
山鹿先生。
きっといいことあるわよ!このドレスは世界中どこいっても映えるわよ。きっと世界中で演奏することになるわよ。
と嬉しい呪文をかけてくれました。
次の日の演奏会。
バラの花を届けてくれたヒゲさんが、新米のおにぎりを70個も!握って持ってきてくださいました。
コンサートが終わると次はその足でさらに房総の先端にあるホテルへ行ってとある会合で演奏して帰りました。
さて、だいまシェラトンホテル。これからまた演奏です。
ドラマーに、着きました。とメッセージ送ろうとして、浮きました。
と送ってしまいました。
浮かないでください。と返信がありました。
2015
棚田ってる間にも、いろんなお仕事させていただいてました。
まずはマザー牧場。久しぶりのギターナリさん。
譜面台の風対策。
マザー牧場の音響さんは、成清さんこと、こちらもナリさん。
ギターを作るのが本職。
ちょっとナリさんとは、来年改めてライブをやりたいなと話しています。
そして、ちょっと板についてきたかしら?帽子もかぶるモンゴル服。
幼稚園バザーでのお母さん達のスーホの白い馬のペープサート劇に即興で馬頭琴をつけました。
今回は帽子途中で脱がなかった!
終わった後に、この絵本の会のお母さんに手作り白馬をいただきました(;_;)
「白馬!僕の白馬!」スーホ
初披露も何も前の日にできたのですが、なんとかみなさんにも一緒に歌っていただきました。
日にちが前後してる気がしますが、ハープの中村愛さんに声をかけていただいて、帝国ホテルで、とあるVIPの集まりでBGM演奏。
かき集めた曲をひたすら弾く。
待ち時間におバカさんな会話をして楽しみました。内緒。笑
そして八ヶ岳のペンションブーツで、オーナーでハーピストの中野智香子さんと満月の夜コンサート。
山の料理人興津天さんが腕を振るい、きのこ尽くし。
その前に天さんに馬乗りに連れて行ってもらいました!
イイコイイコ。
雪椿ちゃん
服の裾が食べたいらしい。
乗ったのはやまちゃん。
そして東京音大短期講座はじまりました〜
なかなかに面白い人達が集まります^ ^後ろに思いっきりガムランのある部屋にて馬頭琴講座。
そして、今日のお休みに買い物にでかけたら、馬の箸置きに巡り合う。
それから、八ヶ岳に行った時に山で拾った苔と、棚田お一人様で拾ったカラスウリをリースにしてあそびました。
揺籠は、随分前に内モンゴルのハイラールで買った、白樺の皮で作ってあるもの。
今月はいよいよ、岡山では何度もコラボして、大好評だった津軽三味線の蝦名宇摩ちゃんと下北沢でライブです♪
この下北沢のカフェは、春に画家の米本久美子さんの展示会のオープニングパーティーで演奏したところ。
旅達人のオーナーがいる、心暖まる美味しいディナー付きです。
この機会にぜひ、津軽三味線と馬頭琴の津軽じょんがらや、様々な曲のアンサンブルをお楽しみください。
ディナー付きなので要予約です^ ^
こちらのホームページお問い合わせinfoからもお申し込みいただけます。
宇摩ちゃん、ウマと読みます。だからうまが合うんです。
最近いただいた、手作りの馬の切り絵。
覚えたいなこれ!
2015
朝目覚めて、ぼっーとしながら、カーテンを開けると暖かい日差し。今日は何も無い日だ!!
突然に棚田へ行きたくなりました。
でも、相変わらずプライベートでは計画性の無い人。その日に決める。
すると大抵、友達はついてけない。そりゃそうだ。仕事もあるしね。。
皆んなに振られて、いつもなら、栃木で、ちょい遠いから、また今度誰か行ける日にするかなーと、なるところが、今日は一人で行くほうが良さそうだと、車に乗り込む。
レストラン道の美味しいランチを食べて、先日の棚田コンサートの棚田へ向かう。残念ながら、主催のヒロクラフトさんもいないし、棚田のしげるさんもいない。
あーやっぱりそんな予感。
朝起きた時、一人で棚田でぼっーとしてる絵が浮かんだけど、その通りか。
車を降りて棚田へ向かう山の小道に入った途端、優しい風にふわっと包まれて泣きそうになった。
一人っきりの棚田。
普通の風景だけど、つい先日ここにたくさんの人が集い、たくさんの方の想いがあるれる濃い1日があったばかりなので、なんか不思議だ。
衣装の元になった、ソバナは無かったけど、あの日蕾が開きかけてたリンドウは咲いてた。
一人で石舞台の上のヒロクラフトさんが作ってくれた丸太椅子に腰掛ける。
演奏した丸太椅子がまだ置いてあったのが、とても嬉しかった。
一人っきりで、楽器もないし、歌うしかない。
思いっきり適当にデタラメをうたってるうちに、メロディーが出てきた。
あー、棚田の歌を作りに私はここへ来たのかー。と頭のどこかで思いながら、曲を作った。
歌詞付きの曲を作ったのは二回目。次の日のライブで歌い、お客様にも歌ってもらいました。
棚田のみんなで歌う日を夢見て^ ^
棚田のうた(仮題)
一番
金色の風が吹いてる
ネムノキが優しく揺れてる
ここにおいで ささやいてる
鳥も虫も野の花も。
行き先がわからない
そんな日もあるけど
ふるさとの人も山並みもかわらずあるから。
二番
あなたの瞳が笑うと
わたしの心が軽くなる。
人と人は結ばれて
たくさんの花を咲かす。
強い風に倒れて
そんな日もあるけど
ふるさとの人も山並みもかわらずあるから。
作詞作曲 美炎
棚田お一人様を満喫したあと、一つ前のBlogに書きましたように、
実るほど頭を垂れる稲穂かな。
とおっしゃった方と出会いました。
三菱鉛筆の企画室長清水さん。
宮崎にいる着物の染めと織の秋山眞和先生がポーラ賞を受賞したときのお祝い会で演奏した時に、同席されていた清水さん。
私の演奏と、秋山先生へのメッセージを聞いていつか絶対に三菱鉛筆の企画で弾いてほしいと思って下さっていたということで、来年130周年!!を迎える三菱鉛筆。
昔からご縁がある文房具店さん達を招いてのパーティーで、三菱鉛筆の想いを奏でてほしいということでした。
会社にお伺いして、いろいろお話しました。
社長さんが挨拶に来られ、皆さんの対応がとても真摯だけじゃなく和やかな感じだったので、若い女性社員の方に、この会社どうですか?とこっそりと聞いたら、皆さんクラブ活動なんかもされていて、とても和やかで仲良く、社長はじめ上司の方がとても気さくだということでした。
そして、清水さんの話を伺っていると、この会社は、売り上げが第一目標じゃないんです。
社員の幸せ。社員の家族の幸せ。そして三菱鉛筆に関わってくれている方の幸せ。それを第一目標にしています。
ということでした。
先日古舘伊知郎さんのテレビの対談で、大企業の会長と話しているのをたまたま見たのですが、その経済界をよく知るご年配の方が、利益だけ追求している社長さんを見ると、僕はハラハラしてしまうんですよ。
いつか行き詰まるのが見えているからね。
社員や社員の幸せを第一に考えていないと、必ずそういうところはいずれ衰退するんです。
と話していたのを思い出しました。
文房具店はいまとても厳しい状況にあって、でも三菱鉛筆をずっと支えてご縁を持っていただいたのも、これらの昔かはおつきあいのある、文房具店さん達。
一緒にがんばっていきましょうと、そういう気持ちのこもった、文房具店さん達を招いたパーティーでの演奏。
美炎さんなら、我々の気持ちを汲み取り、伝えてくれるんじゃないかと思っていただいた、大変有り難いと同時に、自分発信の場での演奏ももちろん自分その時のイメージや想いのなんらかの発信というのはあるわけですが、
そういうご依頼の元に演奏させていただくというのは、メッセンジャーという役割を本当に担うことなんだなと、改めて感じました。
音楽というのは、心を伝えることでもあるので、そう感じていただけでとても嬉しいと思います。
三菱鉛筆さんの想いをいろいろ聞かせていただく中で、何回も心に浮かんだのは、棚田コンサートのことでした。
三菱鉛筆は、こう考えています。こういう想いがあるのです。
というのを聞くたびに、棚田コンサートの主催ヒロクラフトさんや、棚田の持ち主しげるさん、里守人の地域の方とそのご家族、そして、それを応援している人たちの輪が浮かんできました。
私が毎年棚田で感じ、改めて音楽とは、人のつながりとは、という初心にかえることのできる舞台。その舞台から学んだことをメッセージの一つとして届けることのできるもう一つの舞台。
創始者はパリ万博で鉛筆を目にし、日本に帰って独自の研究開発を続けて作り始めたということでした。
この頃に世界を見に行った方というのはすごいですね。
内藤新宿が創業地と聞いて、少なからずご縁を感じたのは、私の母方の祖父が内藤家という信州から新宿御苑に移った家の出だというので新宿御苑に内藤神社というのがあり、内藤が大事にしていた馬が祀ってあるのを見に行ったことがあるのですが、私の母方の祖先も馬好きだったようです^ ^
三菱鉛筆のヒット商品である、滑らかに書き続けられるボールペン。ジェットストリームをいただきました。
美炎の名前入りです。
棚田コンサートからの流れで11月に2回ほど三菱鉛筆さんのパーティーでの演奏。
今年は殊の外、棚田のお米の実りということが頭に浮かんだので、今回の棚田コンサートのプログラムのメッセージにも書いたのですが、棚田のうたにも、最初のフレーズ、金色の風が吹いてる。
これは、秋の実りの風のイメージです。
その後にも清水さんが、
実るほど頭を垂れる稲穂かな。
これは、三菱鉛筆社員全員で、心して普段からおもっている大事な言葉です。
と伺いました。
棚田コンサートの本番での演奏を終えて、後片付けをしていたら、棚田の持ち主しげるさんがやってきて、美炎さん、本当にお疲れ様でした!
大変だったでしょう。と声をかけてくれたので、え?私は全然ですよ。しげるさんこそ、この棚田を維持するのに1年間も大変なのに。
と言うと、え?僕は何にもしてないよ!というので、全く何を言ってるんだ。私はただ来て弾いてるだけなのに、しげるさん達の働きを知るだけに、何もしてないよ!と驚いて言うしげるさんに私が驚きました。笑
実るほど頭を垂れる稲穂かな。
しげるさんとか、いろんな人の顔が思い浮かぶ言葉です。