馬頭琴奏者 / 美炎 miho 公式サイト
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 フランスへ〜LIVE編- 2023/09/03 -

Category : BLOG

ノルマンディ編に続いての投稿です。

パリでのレストランbar LIVE〜🍻

去年は1年間、ネイティブアメリカンに伝わるホワイトバッファローの伝説のオリジナル楽曲をアニメーションとコラボするための企画に費やしたような感じであったが、そのための衣装、ふと目にしたブランドにコンタクトをとってみて衣装を製作してもらった。

ふと目にしたというのはパリ在住の宮白羊さん。

SNSにブランドデザインの写真が投稿されていたのを偶然見たのだが、それが白馬と写っている写真だった。

馬に弱い私は、なにこれすてき。

そして白羊さんにコンタクトを取ったのがはじまり。

フランスへ行く事になってすぐにまた連絡。

こっちの人はアーティストにすごく理解があるから、とりあえずやってみたらいいんじゃないですかね。と言うのでお言葉に甘えて白羊さんの懇意にしているお店で白羊さんのお友達などに声をかけてもらって実現。

まずは聞いてもらわない事にはどうにもならないのが音楽。

重い楽器を抱えて階段しかないメトロで移動しながら。

この日は暑かった。

ビールが進むでしょうなという日和。

LIVE開始は18:30からだが、夜10時くらいまでは明るい。

店のスピーカーシステムが分からなくてうまくいかず、ホームコンサート用に用意していた小さな電池式のものを使ったのだが、案外これでなんとかなった。

通りすがりの人たちもけっこう聞いてくれたようだ。

そのうち予定していた演目は弾き終わったのでじゃあ終わり。ってなってから、もっとやってほしいとリクエストがあって、そこから更に30分くらい弾いた。

通りすがりのおじさんが、1人だけ目の色も顔の色も、服の色も、髪の色も、オーラも?!灰色めいた、映画から出てきた人なの?という雰囲気で、どうしても伝えたいということで、私たちに何かを一生懸命話してる。(もっとやってとリクエストしたのもこのおじさん)

フランス語全く分からずで、紙とペンをリュックの中から取り出して、ブルターニュ、ケルトミュージックという単語。

ブルターニュにあるこのお店で弾いたらいい!とどうやら店の名前を書いてくれたようだ。

要約するとあなた達の音楽はケルトミュージックに似てる。ブルターニュならもっと受けるからぜひやると良い。というアドバイスだったらしい。

よくみるとおじさんの着ているTシャツはぼろぼろ。別の人がおじさんと話していて、何をやってるの?と聞くと、リュックから戦争反対の署名のチラシがでてきて、そういったことをやってるらしい。

それで私がブルターニュに行く事になるのかは全くわからないが、(むしろ可能性は低い)でもあのおじさんの風貌とブルターニュというイメージが強く印象に残った事は確かだ。

と、ここまで書いて数日、いや数週間放置していたのだが、あれから書いたことによって、また記憶が鮮明になり、妙におじさんの事が気になって思わずブルターニュを調べてしまった。

そしたら私の興味のあるような記事が色々出てくる。

いや、これはブルターニュ行きたくなってきた。笑

ワイン🍷〜

フランスはワイン一杯までは飲酒運転にならない。

私はワインに詳しいわけでも、お酒に強いわけでもない。

ただ好き。でも弱いが故に一杯がやっとという悲しい現実。

好きと言っても、たまに飲めればいいくらいである。

ルモアンさんというナチュラルワインを作っている方がフランスのアンジェにいて、奥様のナオミさんが馬頭琴の棚田コンサートに来てくれたりという事があったので、思いきってフランスに行った時にお邪魔しても良いか聞いてみた。

快く応じてくださり、皆でお邪魔する事に。

古いシャトーの一角の馬小屋のようなところを借りてワインを作っていると聞いていた。私は馬小屋の馬に反応して、素敵そう!とわくわく。

そしてナチュラルワインだと案外飲めてしまう事に期待も込めていた。

新曲のエルダーフラワーのPVを撮影するにも古いシャトーで撮ってみたいと思っていた。

皆でルモアンさんのワインの話を聞いて、夜はたくさんの種類を飲ませてもらった。

多めの一口とはいえ、たくさんの種類を飲めた事が私にはすごいことで、全然悪酔いせず、美味しい美味しいとそそがれるがままに飲み続けた。

というのもルモアンさんの作る料理がまだ絶品だった。

後にも先にもこの時の料理がフランスで1番美味しかったのである。

途中でシャトーの裏庭でミニコンサート。

シャトーに合いそうな赤い衣装を持っていって着たら、シャトーの主人の老夫婦も赤いセーターを着ていてなんだか赤が映える集まりになった。

一緒にワイン造りをしているルモアンさんの妹さんとワンコも初の馬頭琴コンサート。

それからまた部屋に戻ってワインの続き。

デザートはチーズ。

ルモアンさんが、古い時代にはこのシャトーに芸人が旅の途中訪れて音楽を弾いてくれた。久しぶりのこの状況にシャトーも喜んでいるね。

と。

私もなんだかそんな気がしていた。

人や場所との出会いや繋がりは本当に不思議だ。

昨日まで全く知らなかったのに、音楽を一緒に楽しんだり、美味しい料理を一緒に楽しんだりすると、グッと距離が縮まって時間も言葉も超越する。

旅芸人というのが私にはなんだか嬉しい響きなのだ。

日本中をずっと旅していた父に子供の頃はついていった経験もあって旅が大好きだ。

ジプシーに憧れていたこともあった。

ルモアンさんのところで一泊させてもらい、次の日のお昼はりんごのお酒、自家製のシードルを飲ませてもらった。

これもやっぱり飲めてしまう。

フランスに来てから色んな事が馴染んで私にはとても居心地がいい。

素敵な人たちとの出会いで素敵な場所ばかりに行っているせいもあるけれど。

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