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 たま川より- 2023/05/28 -

Category : BLOG

5月26日多摩川の橋の下でカトちゃんとニコの飼い主を偲び、多摩川河川敷に捨てられた猫たち(通称多摩猫)とホームレスのおいちゃん達のお世話を数十年毎日続ける写真家の小西修さんの多摩猫写真展と同時開催でゲリラライブをしてきました。

3年前に小西さんと初めてこの地で同様に写真展&ゲリラライブした時には、この上記のお二人がとてもとても協力してくれてステージを作ったり、リヤカーを改造したドリンクバーを持ってきてくれたり、椅子を並べたり(私の中ではおいちゃん達がお客様だったのですが、他のお客様をもてなす側になってくれていました。)

そんなご縁でカトちゃんともう一人仲の良いフクちゃんとは多摩川に遊びに行くとお茶やお昼をご馳走になったり、我が家にも小西さんに引率されて遊びに来てくれたりしました。

それが急に亡くなってしまったのは一年前。

多摩川では急に亡くなることは珍しくなく、やはり過酷な生活を送っているという事があるのだと思います。

3年前の様子はこちら

https://note.com/mihobatokin/n/na6b734b1f164

この3年前にお客さんとしてきてくれた村上浩康監督が橋桁での多摩猫達の写真をみて小西さんを映画に撮ろうと思って完成して今全国を回っているのが

こちら。

このタイトルに映っているのがニコ。

そして亡くなったのはニコの飼い主でした。

多摩川でホームレスの方が亡くなると、情報が毎日接している小西さんにも行政が教えてくれないのだそうです。

私たちは送る会も何もできないまま、なんだか宙ぶらりんな気持ちが続いていました。

そんな時に国葬があったりして、人の命は平等なのにこの世の中は平等ではないなと思ったりしました。

それが悔しくてどうしてもお二人を送る会をしたかったというのもあります。

私じゃ何も出来ないので今回もまた小西さんの手を煩わせながら、先日のゲリラ写真展&ライブが開催できました。

フクちゃんも村上監督も来てくれて、おいちゃん達ゆかりの方もみえて、小西さんや村上監督ファンの方々も。

小西さんが設えてくれた献花台もあり、

私も庭の花を朝摘んでバケツに入れて持っていきました。

その中にまた別にお供えのお花を持ってきてくれた方がいたり、河川敷の花を摘んできてくれた方、飾る写真を持ってきてくれた方、お酒、お経をあげてくれた方もいて、とても良い会になったなと思います。

フクちゃんが自分の住処の前にカトちゃんを祀っている場所を作ってるんだよと見せてくれました。

Twitterに投稿した文章。

昨日は多摩猫写真展&ゲリラライブお越しいただきありがとうございました!

1番好きな写真。

演奏中に記念写真のおじいさま。

多摩川の風を感じて♪

なんて銘打ったせいか

感じるどころか吹き飛ばされそうでしたが

草原をトップスピードで駆ける馬という感じが出ましたでしょうか🐎🐎🐎

多摩猫たちの世話をし続けた多摩川に暮らしたカトちゃんとニコ🐈の飼い主のお二人が突然に逝ってしまった。そのお二人をを偲ぶ会でもありました。お経をあげてくれた方、花をお供えしてくれた方、何も出来なくて悲しみ寂しさしかなかった気持ちが小西さんの働きにより、心が落ち着いた日にもなりました

多摩川の橋桁は強風の中でも音が巡り、こだまして天に届いたかな。

否応なく吹き抜けていった風。多摩川の大きな流れは止められないという事を感じるような風でした。大雨の時は増水し、おいちゃんや猫たちも流してしまうそんな危うい日常も隣り合わせ。いっときでも心和む時間が積み重なりますように。

ただ通り過ぎてしまうだけの多摩川。

そこにこんな命や暮らしがあることを気づかせてくれる小西修さんの写真と文章です。

皆様また何かの折に多摩川で。

撮影 小西修

撮影 小西修

この辺りで暮らした猫達の写真を背中に感じながら、ここでのライブはちょっといつもと違います。

風が全てを吹き飛ばしてくれたかな。

ありがとうございました。

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