2016
そういえば最初にN氏と出会ったのも呼吸だった。
そして、彼の主催する今回の企画も、私には説明できないので下手な説明は省くけど、一緒に参加させてもらった私の感覚では呼吸。
撮影してくれたカメラマンの京子さんは、撮影が終わった時に、美炎さんの演奏って、美炎さんの呼吸と対応してるのね。
というようなことを言った。
午前中は濃〜く、N氏のプログラムを楽しい雑談も含めて皆で行い、昼からは由布院のお楽しみ。
家族と移住して1年半、N氏一押しの由布院の美味しいお店と温泉と、山へ。
いちいち皆で感動しながら、みんな由布院に住みたくなっちゃってる。笑
美味しいものに、釣られちゃう。
森で弾いてたら小人さんが来ました。
的な写真。
ドレスの裾を持ってくれたり、直してくれたり、かいがいしくお手伝いなのか乱入なのか。笑
見逃さない。
可愛いのでたくさんアップしてしまいました。
撮影の模様を撮ってくれたヒロミさん。ありがとうございます。
日本じゃないみたい。
カメラマンの高橋京子さん、とても素敵な方で、一緒に話しているとお互い自然と馴染んでしまうような人。
こんな人に撮られると、素直にポーズが撮れるのは、やっぱりプロの力なのか、人柄も含めて。
今回の参加している方々、皆さん面白いことしている人達で、大分に住んでる方も三人いました。
秋にまた、演奏会でお会いできそうです。
こうやってご縁はつながっていくのだな〜
N氏、呼んでくれてありがとうございます!
ほんとは、可愛い奥様が、美炎さんの馬頭琴生で聴きたい!と推してくれたからだとか。
生で聴きたい!と言ってくれるのは本当にありがたいです。
彼のプログラムでずっと前から私のCDを使ってくれていたようで、これかけると皆んな泣くんだよ。
影の功労者。と、密かに讃えてくれました。笑
東京でのプログラムにも声かけていただけるみたいで、また楽しみです。
次回はちゃんと解説できるかな??
演奏のお仕事の内容もこの頃いろいろ内容が増えてきて、なるほど、こういう場所でも弾けるのか。とか、こういうコンセプトにも使えるのか。とか、こういう風に思ってくれて、こんな風に生かせるのだな、と私も気づかされ、感謝です。
呼吸って生きる基本。
楽に深く呼吸したり、どんなことがおこっても、自分で呼吸をコントロールできるようになれば、より、楽に、より味わい深く、生きれるようになる。
私自身は音楽そのものでもあるように思います。
自分の呼吸がダイレクトに音になって全てに届くのだということを、改めて感じ、日々大切だとより強く思い直しました。
どんなことも偶然はなく、この機会に皆さんと出会えて、由布院に来れたこと、ありがとうございます。
2016
謎をかかえたまま飛行機に乗る。
すごく懐かしい人から、由布院でリトリートやるから弾きに来てよ。と仕事の依頼が来た。
でもなんか山の中腹で弾くとか、面白そうだけど、定員6人のとてもコアな内容と人の輪の中で弾くらしい。
前から宇宙人と噂されていたN氏。
まあ、きっと細かく打ち合わせはムリだな。
来ればわかるよって言いたいのだろうな。
と、とにかく楽器と衣装だけもって待ち合わせの由布院駅へ。
集まった人達と三台の車で由布院のN氏おすすめの所をまわる。
森の中と、草原とで弾いてほしい。
そして、ものすごく素敵な女性カメラマンが、N氏の取材で同行していたので、その日本とは思えないような草原で衣装に着替えて楽器を持って撮影していただきました。
なんかとってもいい写真が撮れた気がします。
いろいろ面白い人達の集まりで、あと二日。何がおこるのかなー。
それにしても、震災の影響で観光客激減の由布院。
チラホラいたのはみなさんアジアから来た方々。
普段混んでて入れない場所がほぼ貸切。
ここへ移住して1年半のN氏が、だから今観光はとてもオススメだよ。
サービスもめちゃくちゃいいしね。
彼一押しの温泉がまた森の中の露天風呂で、めちゃくちゃ気持ちよかった。
温泉の質、水の質、食べ物の質。
すごくいいって、住みたくなっちゃいますね。
2016
うーん。贅沢でした。
タッチの浅倉南やトトロのサツキの声。
声優の日高のり子さんの朗読。
司会はNHKアナウンサー武内陶子さん。
「スーホの白い馬」
スーホの青年の声は凛としていて、若さもある、流石の声色。
そこに馬頭琴で即興演奏しました。
会場はすすり泣きがあちこちで聞かれました。
アナウンサーの武内陶子さんとのMCも、毎度のネタを披露したら、早速、それはネタですね!!と想像以上にのってくれました。笑
朗読&音楽の後はピアノの竹井さんとデュオ演奏。
実はETC車載器の声も日高のり子さんです。
本番前に抜け出して、お団子で一服。
2016
これはやっぱりむりかな。。
最初、めったに見ないポストを開けて、そこに馬の尻尾を見つけた時は、わー!と喜んだけど、よーく見ると、いろんな毛が混じっていて、選り分けるのにもお互い絶妙に絡まっていて、えらいことになりそうだ。
天気のいい日、庭のウッドデッキに座り込んで、フウ、シバ、ハル、三頭の遠野から送られてきた馬の尻尾の毛を眺めて、いじってるうちに、キュンキュンしてきた。
これ、私、本当に馬が大好きでよかった。
じゃなかったら、この作業、心折れる。
そして、これを使って楽器を作ってください。
と、スーホの白い馬の話のようなことを言う馬主の菊池さんの気持ちが分かる。
だから、座り込んで、どうしたら、長いのだけ残せるのかと取り組む。
だんだん日差しがジリジリ。
麦わら帽子をかぶって、裸足であぐらをかき、ウッドデッキでジッと馬の尻尾と戯れる。
でもやっぱり、馬の尻尾だーと、ニヤニヤしてしまう私はおかしい。
獣の匂いがする。
尻尾の毛の脂分なのか、絡まってるのを解くのがとても困難。
ずいぶん菊池さんは洗ってくれたようでしたが、どうしても匂いが落ちませんと言っていた。
それでもあーだこーだしてるうちに、簡単に選り分ける方法を見つけ、わりとそこから順調な作業。
途中暑くて
馬のヒゲ
こちら菊池さんが馬の尻尾を選定してくれてるところ。
菊池さんの娘ちゃんかな。かわいい。。
これ、弓を使う弦楽器奏者なら分かってくださると思いますが、むりかも。。
と思うのも無理ない。
見た目からして、剛毛。ちょいチリチリ。短ーいのとか、たくさん絡まってワチャワチャしてる。
いつも見ている、あの弓の毛の柔らかく、艶やかで、素直な感じと、まるで見た目が違う。
とにかくやってみよう!
菊池さんも、できなかったらできなかったで、でもやってみた!どうなるかな?ってワクワクすることが大事ですよね!
って。
そう。
三頭の尻尾の毛がそれぞれ、別々に束ねられてる。
それをみると、混ぜちゃいけないなと思う。
そうか、これが、ハルの音か。
これはシバの音で、こっちはフウの音。って、しみじみする菊池さんの顔が浮かぶ。。
三頭いるし。
馬頭琴の弦二本だし。
わりと黒々と統一されてる感のあるフウの毛→外線(140本。低音)
毛先が赤毛になってきて先細りのハルの毛→内線(120本。高音)
じゃあシバの毛は?
弓かー。
弓かー。
弓かー。
それこそ細い木の棒を弓なりに曲げて両端をくくりつける。
しかないよね。
そのシバの毛→癖っ毛。泣
選り分けて、梳かしつけて、束ねるまでは頑張ればできる。
そこからが問題。
馬頭琴の弦は、これでもか!っていうくらい引っ張る。
ものすごく引っ張られている状態で弾くので音が出る。
てことは、ものすごーく強く楽器に固定されてないとならない。
普段使ってるナイロン弦はもちろんきれいに束ねられ、先が熱で溶かされて、ばらけることも、解けることもない。
馬の毛→たぶん熱でチリチリに焦げでなくなる。
じゃあどうする?
ロウを垂らしてみました。ミツロウ。馬の尻尾の毛に優しそう。
優しい必要はないのだけど、たまたま家にあったから。
ので、さらに家にあった、木工用ボンドでからめてみる。
こっからは、リハーサルで集まった3人がかり、このようにセッティングしたのに、
日のあるうちにやらないと、見えなくなりそうだということで、まず、どのように先端を頑丈にくくりつけるか。
私が普段使っている内モンゴルの楽器に固定するのは、違う気がしたので、あえて昔の牛の皮を張った楽器をだしてくる。
そこには、馬の尻尾の弦が付いてる。
羨ましくそれを眺めつつ、外す。
外すときに、どのように固定されていたか、慎重に一本外してみる。
ものすごく単純そうだったのに、分からなくなった!
ので、もう一本外すときに三人でよく見守りながら、尚且つ動画を撮る。笑
で、ドラムの前田さんが無事習得したので、結んでいただいて、固定はなんとかなったものの、楽器の魂柱が倒れてるーーーー♪
魂柱→コンチュウ。
音の要です。
わかります?
皮なので表面に穴はなく、このように脇にある。
1人が楽器をもち、1人が寝っ転がってコロコロ動く魂柱をおびき寄せ、1人が菜箸を持って穴から魂柱を掴む。
という、取っ組み合ってる最中に、友達が差し入れを持ってやってきた。
え??なに??
なにしてるの?
あ!ちょっとここ、抑えてて!
と手伝わされる。
まあで、無事立てました。
で、長さが少し足りなくて糸巻きに巻きつけるのが苦労しましたが、なんとか。
ですが、三つ編みするときに引っ張り方が足りなかったとみえて、やり直しです。
もう後日にします。
弓はどうしようかなーーーー。
そういえば、この馬の尻尾の毛の楽器を岩手県の遠野のライブで披露できるかどうかですが、このブログの少し前に遠野に打ち合わせに行った話を書きましたが、誰に呼ばれたのか?という謎を残し、遠野に呼ばれたんだね。
という素敵な流れになりましたが、(笑)
昨夜ふと、あれ?遠野には菊池姓が多いとどこかで見たのを思い出し、その後で、その菊池が九州から来ているという歴史をやはりどこかで目にして、ふーーん。と思った瞬間、
あら?
父が昔、姓は私も父も西郷ですが、 鹿児島出身の父が、昔話の折に、お祖父さんが薩摩士族で、元は菊池というお殿さんの分家が西郷だと話していたのを急に思い出して、ふとググってみましたら、西郷の菊池と遠野の菊池は同じだということがわかって、面白いなーと思いました。
作業は続く。
6月11日15時〜
岩手県遠野市綾織町
馬と暮らすまち遠野
《馬頭琴ライブ》
馬頭琴 美炎
キーボード 竹井美子
ドラム・パーカッション 前田仁
2016
友達が昨日私に言ってくれた事。
あなたと出会えなかったら私の人生つまらなかったと思う。
あなたを知って楽に生きれるようになった。
告白されているみたいに久しぶりにドキマギしてしまった。
思えば彼女と出会ったきっかけは2011年の震災だった。
あの時は馬頭琴奏者としても無我夢中というか、何も分からないまま、手探りだった。
そんな時に、音楽でできること。というか、こんな時に音楽が役にたたなくてどうする。
みたいに思い、たまたま震災前にホールを予約して、オリジナル曲を録音してデモテープを作ろうとしていたので、震災直後のその予約していた日に、録音したものを何か生かそうと思った。
しかしながら私にはその当時、何も知らず、自分の浅知恵で動くしかなかったが、何かをせずにいられなかった。
でも、被災地に楽器を持っていくという事は私にはとてもできなかった。
一度だけ、宮城県のお役所の声かけで、100日供養の日に避難所をまわって演奏したのが、最初で最後だ。
デモテープを手で焼いて、配ろうと思った。
なぜなら、その時私の周りには、被災地に何かしてあげたい。でも何もできなくて、苦しんでしまう人がとても多かったのだ。
音楽を聴いて、何か気持ちが変わることがあるなら、役に立つかもしれないと思った。
その時出会った友達が、え?それ、ただで配るの?
そう。街角で。
ティッシュみたいに?
そう。
という短いやり取りのあと、彼女は、私が今きっと何を言われても聞く耳を持たないだろうとおもい、一晩考えて、次の日私にこう言った。
ただで配らないで、CDと引き換えにお金をいただいて、それを被災地に寄付しよう。
その提案はとてもいいと思って、私はすぐ賛成した。
彼女曰く、ただでティッシュのように配ると言った私に仰天して、世の中こんな人がいるんだ。と、少し面白く思ったようだ。
同時にこの人ほっといたら、何しでかすかわからないと、とてつもなく心配になったと後で教えてくれた。
その当時のチャリティーCDがこれ。
1200枚何とか売り切り、寄付をした。
そして私はその時の活動で一つ学んだ。
自分が幸せにならなければ、人を幸せにできない。
何もできないと苦しんでいた人達も、何かしなければ!と無我夢中に他のことはそっちのけで、やっていた私も、同じところにいた。
まず自分の幸せを求めること。
人は一人で生きていけないから、お互いに支え合っているけど、どっちか一方が支えすぎたり、どっちか一方が頼れば無理が来る。
ささいなことでもいい。何がここちいいのか。
何が楽しいのか。そこを探りながら、日々積み重ねるように、心地よさを体感していくこと。
ちょうど今度の九州におこった地震に関して、熊本で以前コンサートをしてお世話になったと方々に来年の春のイベントで演奏できたらいいなと思った。
震災直前にできたポラリスの曲のイメージで中島菫さんにステッカーを製作してもらい、それをライブで売って、渡航費を賄う。
自分のできることを、心地よい範囲で、前回の突っ走りから少しは成長できたかな。
ちょうどそんな時に、もうないと思っていた前回のチャリティーCDがひょっこり出てきた。
相変わらず考えずに行動してしまう浅はかな所はあるけれど、私にできることは日々、これなのだと。
それはいい時も悪い時も、これなんだ。と今は胸を張って言える。