2018
「はいもしもし。
あ、どちらさまですか?
ふむふむ。そんな感じの方でしたか。
えーとなんか悲しげですね。
もうちょい明るくしていきません?
えーとどちら様って言ってましたっけ?
あ、そちら様でしたか。
なるほどね。
へーーー。
それで?
ふーん。
あ、こうなるんですね。
はいはい。
あ!!そこはそう行きますよね!そうっすよね!そうしましょう!!!
いえーい!!
あ、じゃあそろそろ時間なもんで。
はい。
ではさようなら〜〜
あ、まだ切れない。
はい。
今度こそさようなら〜〜〜。」
駅を降りて夜。
どうしても歩きたくて歩く。
寒さも緩んで、桜の並木の下。
サクサク歩いて行くと突然携帯の着信が。
あわてて携帯をオンにして画面をタップする。
はいはいもしもし〜
耳にあてて、声を出してるんだけど、たまに脇を通る車の音がなかなかにうるさくて、ちゃんと声が届いてるかな?
はて。
途中でいったい私は誰と話してるんだろう。
どこに向かって話してるのか。
向こうに誰がいるんだろうと不思議になる。
メロディーが湧いたのだ。歩いていて。
いつも通りに携帯のボイスレコーダーをオンにするが、たまに通りかかる人や、車に変に思われないように、電話してるふりして鼻歌を録音する。
録音しながら、ふと、一体誰からかかってきて、誰に向かって電話してるのかと自分で何度も不思議に思った。
でもまさに私の場合の曲作りは上の会話そのもの。
きっといつも突然誰かから電話がかかってくるかのようだ。
そのメロディーを辿るうちに、何が言いたいのか、言ってる人は誰なのか、おぼろげに浮かんでくるのだ。
そんなわけだから、いつも電源はオンにしていなきゃならないのだ。
仕事と遊びと何もないことも日常も境目がない。
そういえば幼い頃よく鼻歌をおじいちゃまの部屋のカセットレコーダーで録音していた。
あの歌たちはどこへいったのかな。
歌といえば思い出すのが、仲の良かった1人のお友達が、私にどうしても歌ってくれと言う、恥ずかしいからいつも内緒話するみたいに彼女の片耳に向かって両手を口元にあててスピーカーのようにして歌った。
彼女はとても褒めてくれる。
あれでもスピーカー効果で良く聞こえたんじゃないかと思う。
たまにくすぐったいと彼女は笑ったが、なぜかいつも二人きりになると催促された。
おじいちゃまがそもそも良く自分で作った歌をテープレコーダーに録音してた。歌はあんまりうまくないと思ってたけど、曲はなんだか面白かったな。
つい先日、暮れのFM東京の最上階にあるジェットストリームの会場で宮野寛子さんのラジオ番組のゲスト出演者を集めたパーティーがあったのだが、ちょうど同じテーブルでお向かいに座ったあべみちこさんという方と再会した。
その時なんとなく、お向かいに座ったこの方とどんなご縁なんだろうと思った。
別に普段はそんなこと思わないのだが、わざわざ思ったということは、何か予感したんだろう。
あべみちこさんはその後、福島県酒造組合の日本酒試飲会でのミニライブを聞きに来てくれた。
そして子供の習いごとネットというサイトでインタビュアーとして様々なゲストの方との記事を書いている。
その記事にしてくださることになった。
今までのゲストがそうそうたる面々で、しかも業種が様々すぎる。
子供がいる若いお母さん向けなのかなと思い、普段このブログでもプライベートな事はあまり書かないのだが、どうしてもそれだと話せない部分が多くなるので、今回はほぼ話した。
もちろん全部ではないけれど、あべみちこさんも、記事にする際に気を使ってくれて必要な部分だけ取り出してくれたと思う。
そんな訳で久しぶりに質問されるままに子供時代の事を思い出したのだ。
習いごとといえばバイオリン。
弾くのは嫌いじゃなかったが、呆れるほど練習が嫌いで、いかにサボるかばかり考えていたので遊びながらやってるうちに弓を二本、本体を一つ壊した思い出。。
父がいた牛窓のカフェてれやのオーナーに教えてもらったもの。
ん?
あ、そういえば先日見た夢。
招待客リストの一番上にあった児玉房子さんに電話をかける。
向こうはこちらの話があまり通じなくて、一生懸命自己紹介しているわたし。
そのうちふと、あれ?児玉房子さん亡くなったんじゃないかと気づく。
じゃあ電話の向こうは時間がずれてるのか。
私と児玉房子さんが出会う前までさかのぼってるんだと思いながら話していた。
2018
あの寒さが嘘のように去りましたね。
千葉は春です。
近所の老人ホームカフェへ行くと、ちょっとした池の中がヒキガエル天国。
繁殖期ですね。
カエルみんな好きですが、この大きいサイズのはワクワクしますね。
それが一度に30匹くらいいたので、興奮しました。
なでるとじっとしているのや、警戒して潜ってしまうの様々。
4月28日
朗読の山川建夫さんと「青い馬の少年」の物語&馬頭琴トリオライブ♪
中国の画家、朝鴻さんの展示会にて絵画と画家さんとのコラボレーション企画でもあります。
13:30オープン
14:00スタート
打ち合わせの今日は、館山生まれで昨年亡くなられた写真家で画家の青木英一さんの展示中。
館山では全く知られてないそうですが、住んでいたフランスのアンティーヴでは市庁舎に飾られていて、市民の皆さんでお葬式を出したほど愛されていたそうです。
館山の兄妹の家に埋もれていた沢山の作品をこのギャラリーのオーナーが展示会を提案したそうですが、沢山の作品の行き場がないそうで、勿体無いなと思います。
この展示は4/22まで。
4月8日は君津にある久留里千年の森のきみ爺の所にて去年に続き第二回目になる
太巻きや豚汁コーヒーなどの屋台の他に音楽出演もいろいろ。
私は15:30〜の出番です。
そして4月20日は稲毛区役所にてランチタイムコンサートです。
馬頭琴トリオで12時より。
お待ちしています!
4月21日は八街市の山田台にあるホワイナッツにて
春の訪れ🌸
キャロットパーティー&馬頭琴ライブ♪♪
4月21日土曜1日限りの青空ポップアップレストラン。
一部11:30〜1:30 人参のフルコース
二部13:30〜15:00 馬頭琴トリオライブ
一部&二部6,000円ランチ込み
二部コンサートのみ2,000円
先着50名
ライブは先着100名
私がお客さんだったら全部行きます!!
なぜならどれも現場を知っていて、その雰囲気と楽しさを知っているからです^ ^
そして4月の最後は30日マザー牧場のビアソーセージマルシェにて12時〜と14時〜の30分馬頭琴ライブ。
人参フルコース。。。
とってもきになる!!
もしかしたらこのブログを読む人の中に早く予定を知りたい方がいるかもしれないので、以下、決まっていて内容の分かるコンサート出演情報のみ日程お知らせします。
6月3日セシオン杉並30周年コンサート
6月16日千葉公園大賀ハス祭り
7月27日神楽坂ライブハウス ザ・グリーにて夏の銀河夜行ライブ18時オープン19時スタート
8月17.18.19日岡山牛窓町喜之介人形劇フェスティバル馬頭琴×人形浄瑠璃スーホの白い馬
9月1日広島宮島 絵と陶芸の西美紀
10月14日栃木県那珂川町山の棚田コンサート11時スタート
10月20日名古屋 絵と陶芸の西美紀
他、また決定しましたら随時お知らせします。
また遠方の場合、ここでもライブしてほしいというご希望があれば気軽にお問い合わせください。
以下4月21日のホワイナッツでのイベントの詳しいお知らせです。
「大切な人へ贈るこだわり野菜」さんより引用。
今年もやります!
キャロットパーティー
最高の場所と最高のシェフと最高の人参を使った1日限りのポップアップレストランです。
今年はさらにバージョンアップして、音もプラスします。
馬頭琴の美炎さんにお越し頂き食後のコンサートも用意しました。
青空の下、人参をつかったフルコースを食して春の風を楽しんでください。
気持ちの良い春の週末。
ゆっくりと休日を過ごしていただければ嬉しいです。
■タイムテーブル ※本パーティーは二部制です
4月21日(土)
□第一部 11:30~13:30
青空ポップアップ・レストラン(先着順限定50名)
●人参の試飲会
たくさんの品種をもつ人参の世界を実際に舌で味わっていただきます。
●人参のフルコース
人参をメインのお皿に。珍しい彩りある人参をふんだんに使用した新しい料理をお楽しみください。
料理提供(予定):ケータリング集団 OTTO
□第二部 13:30~15:00
馬頭琴 コンサート(先着順限定100名)
●馬頭琴のオリジナル曲・民族音楽
アーティスト:当日限定スペシャルユニット
―馬頭琴:美炎
―ドラム・パーカッション:前田仁
―ピアノ・キーボード:竹井美子
昨年Why nuts?でアルバム2枚をレコーディングしてくださいました。同じ環境で響きをお楽しみ下さい。
2017年5月に発売した馬頭琴美炎のアルバム
The Great Jorny vol1 「GRASS LAND」
The Great Jorny vol2 「銀河夜行」
草原をイメージした大陸感のある「GRASS LAND 」、銀河をイメージした星の煌めき「銀河夜行」
馬頭琴・ピアノ・ドラム・パーカッション・シンセサイザー・ベースの壮大な世界観のある音楽でありながら切ない音色が時に心にしみます。
●ティータイム&恵みのマルシェ
ワイナッツのハーブティーを呑みながら交流タイム。
近所で採れる旬の野菜をお土産にしてください。
自宅でも新鮮な食材で楽しい食のつづきを。
普段何気ない季節の変わり目も青空の下、自然の空気に触れるとくっきりと輪郭を持ち始めます。五感を刺激する休日の時間をご用意してお待ちしております。
みなさんとの時間を楽しみに。
■会費:当日現金にて(おひとり/税込)
一部&二部 ランチ&コンサート: 6,000円 (ランチ込み)
二部のみ コンサートのみ:2,000円 (お茶込み)
※未就学児 無料、
小学生 一部&二部4,000円/二部500円
中学生以上学生 一部&二部5,000円/二部1,000円
■参加方法:
一部&二部 要予約:事前予約制につき締め切り4月17日(火)12時
個人メッセあるいは下記までご連絡ください。
vegewonder@gmail.com
080-1384-0752
二部のみ 予約不要:当日参加OK
■場所:
八街市山田台1193番地63
■駐車場:
建物北側に20台程度あり
■交通
車でお越しの方
山田インターから車で5分
バスでお越しの方
白子~東京便
東京駅9:35分発 – 山田インターみきの湯前10:26分着
ワイナッツまで徒歩30分
お知らせ頂ければ、送迎致します。
http://www.kominato-bus.com/highway/high/p-shirako-tokyo.html
ちばフラワーバス
千葉駅9:35分発 – 中野操車場着10:20分
ワイナッツまで徒歩20分
お知らせ頂ければ、送迎致します。
http://www.flower-bus.co.jp/rosen/index.html
2018
肩の荷が下りた
山鹿公珠先生と里見一族の小説を書いた夢酔藤山さんが、昨日の里見の会の後でお客様を皆見送った二人ともが言った言葉。
聞けば山鹿先生はもう10年もこの里見の挿絵を手がけている。
夢酔さんの方は里見八犬伝で有名な里見だが、実際の歴史でどのようなものだったかを大量な文献を参考にしながら作品を書いた。
もういいだろ里見は喜んでくれただろう。
よかった。
そんな言葉が何度もあちこちで。
私はといえば違う用事で山鹿先生の元を訪れたり、里見とは違う企画での演奏をしに来たり、する度に山鹿先生から里見の話や挿絵の話、絵を見せていただいたりしていた。
そして膨大な量になる里見の挿絵の740枚を厳選して100枚ずつ展示してコンサートをする会をこの2.3年で数回やっており、私も何度か演奏したりした。
初めて山鹿先生がファイルに綴じた挿絵を見せてくれた時「そりゃ少しは調べることもあるのよ。でも実際にはどんな景色でどんな顔してて、どんな風な場面だったかなんて分からないし、想像でほとんど書いてるの。でもなんかその場面が出てくるのよね。
不思議なんだけど、あらこんな顔してたんだわ。とか、こんな景色なんだわ。とか浮かぶのよ。」
秀吉の顔がどんと大きく描かれている絵があった。
私は戦国時代の話は日本史の勉強の中でももっとも訳が分からなく、興味もなかった。
むしろ避けて通っていた。
それなのに、その絵を見たら涙が止まらなくなった。
自分がなぜ泣いてるか分からず、その時の感情も説明できない。
ただ、私はその時から戦国時代にとても興味が湧いた。
そして山鹿先生を通して里見に何かご縁を感じた。
その時から、里見の曲を作らなきゃね。
と誰かに言われた。
私の中では「月みちる」という曲は、曲の頭に合わせて荒城の月を弾くこともあって、何となく戦国時代と繋がっているイメージの曲でもあったので、それでだめかな?
なんて思っていたのだけれど。
なぜか全く分からない秀吉の絵で涙が止まらなくなった時から、司馬遼太郎の戦国時代について書かれた小説や、歴史の本や、テレビなどで漁るように読んで、見た。去年の9月に山鹿先生の所でコンサートした時に山鹿先生が「夢酔さんがね、里見の曲を作って欲しいと言うのよ。
だから私はね、あら高いわよ!!
って言ったの。それに、作ってくれるか分からないんだから、万一作ってくれたらラッキーね。
って言っといたわ。」
その話から、私にプレッシャーを与えないようにしてくれているのがよく分かった。
そう。
里見の曲は作らないといけない。
山鹿先生が、3月11日に里見の会を最後の集大成としてやるからその時また演奏してね。
と言われた。
期限はその日か。
だいぶ時間があるから大丈夫。
以前にも書きましたが、私は作曲の勉強をしていないし、楽典も知らないので、机に向かって、さあ。作曲しようと。
いうわけにいかない。
ふとしたはずみに湧いてきたものをあわてて取り上げて、形にするだけ。
そのふとしたはずみが訪れなかったらなすすべはない。
日々の中でその為に何かをすることはないし、ただ、頭の片隅にはいつもそのことがある。
プレッシャーではなく、里見の曲。
というものを自分のどこかにインプットしておく。
二ヶ月くらいたってもシーンとしているので、ドラムの前田さんを誘って山鹿先生のところへ行く。
里見の話をもう一度聞くためと、ギャラリーのすぐ上にある山の上の滝田城にいくためだ。
ドラムの前田さんははやり戦国時代に今まで興味がなかったようだが、ツアーなどで一緒に各地を訪れているうちに、なぜかそんな所縁の場所が多く、自然と興味を持ったようだ。
この曲の中では絶対に戦いの場面が必要だと思ったので、剣は前田さんに任せるわ。と思っていたので前田さんにも里見の事を感じて欲しかった。
ピアノの竹井さんというのは面白い人でなぜか百パーセント私に信頼を寄せてくれていて、美炎さんが感じてくれば、それで大丈夫。みたいなスタンスにいるので、美炎さんと前田さんよろしくね!と見送られる。
お城へ行った。
しばらく曲を弾いて、その後適当にいろいろ弾いてみる。
さして何かのフレーズが浮かんだりはしなかった。
でも弾きながら最後の里見の殿様の忠義さんのお母さんの風さんが高いところから海を眺めている様子が浮かんだ。
あとから、そうか山鹿先生が書いたあの絵だったんだと結びついたのだけど。
山から下りて山鹿先生のところへいくと、山鹿先生が話してくれた。
「私ね、この新聞小説に挿絵を描いて欲しいと言われた時とても迷ったの。
歴史になんか全然詳しくないし、膨大な量だし、描けるか全然わからなかった。
そしたらある人が、頼まれたってことは、できるから頼まれたんですよ。
って言うのよ。
頼まれたんだからできるんだって。
そうなのね。」
と笑って言った。
曲作るからお城に行ってくるといったわたしに、ああ曲を作ると決めたんだなと察して、励ましてくれた。
その言葉は私に大きく作用したと思う。
あ、できるんだと思った。
いつも自分勝手に作りたいものを作り、できなきゃ後回しだし、作るつもりのないものができることも多いし、そんないい加減なので、やっぱり頼まれるとプレッシャーは感じていたようだ。
できなかったらどうするんだろうと。
頭で考えて曲というのは確かに幾らでも作れる。
でも本当に、それがその曲なのか、自分ではわかってしまう。
できたものが、そうであるのかないのか。
だから、そうでないもを幾ら作っても仕方ないのだ。
できなかったらごめんなさいするしかない。
でも作りたかった。
最後の里見の会にその曲を弾きたいと思った。
お城へ行ってから二週間後くらいの夜中に寝ようとして布団の中に入った途端に出てきた。あわててスマホのボイスレコーダーをオンにして、歌う。
歌いながら里見の風さんの一瞬だったかもしれないけれど、幸せだった時間や、切ない気持ち、そして戦いの場面とその後の歌、流れてくるようにできた。
譜面におこせない私はというと、その鼻歌を竹井さんにいつもなら送る。
だいたいシンプルな曲が多いので、特に、ここはこんな風にして欲しいと言わなくても竹井さんはドンピシャにコードをつけてアレンジしてくれる。
これはちょっと仕組みが必要だと感じたものは一緒にアレンジしたり、その前にある程度設計図みたいにして、竹井さんに送ったりする。
というか、竹井さん自身が、送られてきたメロディーに対して、何も聞かずに、はいっ!ってさっくりやる時と、あれ何?なにがどうなってるの?
というわけで、一緒にあーだこーだ、ここはこんなイメージでピアノはこの場面でこうして欲しいとか説明する。
で、面白いのは、ふと湧いてきたメロディーが、あ!いいものができたと思うのに関しては、竹井さんはあっという間にアレンジしてくれるのに、これは?一見いいもののようだが、なんかどうなんだろう?ってときには、いつまでたってもアレンジが仕上がってこず、あれごめんねもうすぐやるからと言われて、私も、あれ、いいや、やらなくていい。
と日の目を見ないことになっている。
竹井さん曰く、メロディー聞いて不思議なくらいすぐ浮かぶんだよね。あ、こういう曲だって。
で、浮かばなかったやつは、結局弾いてもその時受けたりすることもあるのだけれど、なぜか自然とお蔵入りになるのだ。
で今回戦いの場面はこれは頭の中になっているのを整理しないと竹井さんに送れないと思ったのでキーボードをつかって、下手な譜面を書く。
たまにあるのだが、戦いの場面ではピアノのメロディーを作った。
馬頭琴は後から作った。
そして出来上がったのが1月。
新年の3日の日には三人で集まり仕上げる。
前田さんには毎回好きなようにやってもらう。
もう一つあった問題。
それは新しい曲を弾く時に起こる緊張問題。
しかも弾きやすい曲ではない。里見の会の前に何度か本番で弾きたい。
そうすることでどのように弾くかがわかってくるし、やはりアレンジも進化する。
1月に君津のホールで、そして稲毛で。
3月に千葉市議会コンサートで、少なくとも里見の曲を弾いても様になる場所が三回あったのはありがたかった。
それも念頭にあったので年明けには完成させたかった。
小説を書いた夢酔さんが、里見を大河ドラマにという活動もしているので、大河のイメージで作ってはいた。
するとどこで弾いてもお客さんが大河ドラマの曲みたいで、情景が浮かびました。
大河ドラマになるといいですね。
と、ドンピシャリなことを言ってくれた。
さて里見の会当日。
里見の子孫の里見流の舞のお師匠さんや踊りの人、夢酔さんのコーナーなどもあり、
いつも山鹿先生のイベントの日には東京から駆けつける、なくてはならない存在の飯沼さんが、去年ギャラリーの15周年だったのに何もできたなかったから、サプライズで何かして欲しいということで、先日山鹿先生に、美炎さんの歌大好きなの、何か歌ってね。
と言われていたので、歌を歌うことにしました。
勇気が湧くと、たまに歌うのですが、そんな歌をたまにとても好きになってくれる方がいます。
でも緊張してるのが丸わかりなのでかなり恥ずかしい。
ところが最近、歌の詩を書いてしまったりするので、やはり歌う場面がちらほら。
去年春前に作った曲。
桜吹雪は詩を書いたのですが、去年の春には勇気が出なくて歌いませんでした。笑
何を歌うのがいいのか考えてもどうしても浮かばず、春だからやはり歌う機会のまだ一度もない桜吹雪を歌うかなと思い、前日に歌ってみたところ、あら、これは里見に作った曲ととても似てると思ったのです。
何がと言われると、メロディーとかではなく、イメージが。
まるで連歌のようだと思い、やはりこれは里見の曲、「風の国〜仁〜」の前に歌おうと思いました。
いつものごとく、前日に竹井さんに明日は桜吹雪歌う。
というと、
当日になって、竹井さんも同じことを感じてました。
似てるよね。
と。
普通似てるよねというのはあまり良い意味ではなく、似てるからどっちか一つはやめておこうとか、何かに似てるというのは、真似とも言えるので、ちょっとマイナスな意味がある事があるのだけれど、今回あえて、何が似てるかわからんが、イメージぴったりなので、連歌だと思って繋げることにしました。
一部は45分のトリオコンサート。
休憩をはさみ、夢酔さんの講演と山鹿先生の話。
里見流の踊り。
そしてまたトリオで二、三曲弾いて最後に里見の「風の国〜仁〜」でラスト。
という予定。
里見の踊りが終わってから、
花は咲くと桜吹雪を歌い、風の国を弾いて終わることにしました。
ギャラリー15周年おめでとうございました。
と、東北の震災のこの日を想う「花は咲く」と、山鹿先生のために「桜吹雪」と、里見の曲「風の国〜仁〜」という曲の紹介を話した後に歌ういました。
あの濃い時間は不思議なくらい空間も時間も羊羹のようでした。
里見の曲を弾く前に、
戦国時代というのはどこの家であっても波乱万丈。
ただ、その戦国時代にあって、「仁」
人を慈しむ心を一番大切にした里見忠義。
そこに深く心を打たれる。
ということを言って弾きました。
特別気負っていたわけでもなく、割と淡々としていたのに、指が動きませんでした。
あとから録音をきくと、それなり弾いてはいたので安心しましたが、後半の戦いの場面では指より弓を思いっきり動かせるのでそこで解けてなんとかなりました。
後から聞くと、竹井さんはすでに花は咲くから身体が動かなくなっていたそうです。
スマホで動画を撮ってと頼んでいた友人は、涙が勝手に流れて撮れなかった。ということでした。
とにかくやり終えた。
そんなきもちでした。
たぶんみんな。
なんとも美しいクリスマスローズのアレンジを持ってきてくださった母娘のお客様からメッセージをいただきました。
みんなで終演後になんて素敵なクリスマスローズのアレンジだろう。
この場所にぴったりだと眺めていました。
後から頂いたメッセージで、その日の朝にお母様が思いついて急遽アレンジして持ってきてくれたのだそうです。
お母様はこの近所で娘さんのメッセージには、私も幼い頃より里見のことは身近に感じて育ちましたとありました。
事前に予約されていたお客様の倍以上の方が当日みえて、皆でびっくりしましたが、呼ばれて集まった人達としか思えませんでした。
供養にと花を持ってきてくれたり、やはりこの日は皆の気持ちが一つになって里見の供養の日となったのだなと思います。
山鹿先生に前に頂いた着物をアレンジして着るならこの日しかないと、いつも演奏会や遊びに同行してくれる藤村さんに頼みました。
みんなで浮かれて撮影会。
写真はスイスで写真をとってくれた純姫さんと竹井さんの旦那さん。
山鹿先生が、里見の曲の「風の国〜仁〜」を聞いて書いた里見の絵。
大きな麻布に一気に描いたもの。
それにぴったり重なるように座ってと、椅子を直されました。
里見の想い、里見に携わる人の想いがこれから拡がっていくといいなと思います。
風の国〜仁〜
CDに入ってませんかと弾くたびに聞かれます。
山鹿先生と夢酔さんからCDを製作して欲しいとお話がありました。
今のところ一般に発売予定ではありませんが、里見の事を広く知ってもらうための活動の一つとして。
昨日の今日。
留守電のメッセージに山鹿先生から、桜吹雪の歌も一緒に入れて欲しい。
とありました。
やっぱり連歌なのかな。
右が里見流の先生。
下の写真は小説を書いた夢酔藤山さん。
そしてあり得ないおまけが。
いつも山鹿先生夫妻をお手伝いするの東京の飯沼さんが、何かをやらかして、三枚の絵が無くなったと思った山鹿先生が、その三枚を再び描いた。
そしたら、あれ?その絵あるよ。と飯沼さん。
あらやだ!どういうことよ。
というので、山鹿先生がその三枚を私にくれました。
どの三枚かは、いつか紹介します。
「お金じゃないのよね。こういうことって。里見がお礼に私に書かせたのね。」
2018
父は鹿児島出身でした。
家にはいつも焼酎がありました。
けれど私は弱いです。
母方は皆揃ってお酒大好きなのに、すぐに赤くなる。早く酔う。
という方を受け継ぎました。
割とどんなお酒でも美味しいと思うのに、全然色々飲めなくて残念。
一杯がやっと。
経済的だねと言われるけれど本人はとても残念な気持ちです。
好きなのに深い仲になれないなんて。。
今月日本酒の試飲会というイベントで演奏いたします。
福島県酒造組合企画の日本酒試飲会。
美味しい福島の日本酒と美味しいお料理と馬頭琴とピアノの音色に包まれてください。
紀尾井サロンホール。
日本酒試飲会
↑
こちらタップで詳細、応募ができます。
なんと無料で50人。
応募多数の場合は抽選となるようです。
司会は小川もこさん。
語りとの共演や、ラジオ番組には何度か呼んでいただいて、大変お世話になっています。
ジャズ大好きな小川もこさん。
ジャズの番組や司会も多数。
先日ももこさんのラジオ番組の収録に行きました。
放送はたしか3月14日。
詳細わかりましたらまた書きます。
もう一つ、岩手のうれら織りというものを知りました。
なんと山ぶどうで染めている
山ぶどう大好き。
子供の時からなぜか山ぶどうジュースが家によくあり、よく飲んでました。
一度にちょっとしかもらえず、いつかガブガブ飲みたいという夢。
高校で山形の山奥に寮生活するようになり、山へ山ぶどう何度も取りに行きました。
熊のように木に登り、蔦の先の山ぶどうを取り、夢中になると山奥へ行ってしまうある意味危険なやつです。
相当採って、寮にもどり、潰してジュースにして、ものすごく満足したのを覚えています。
はなしそれましたが、この山ぶどう染がなんとも優しい美しい色です。
南部紬の染めも織も手作業。
二度の災害から立ち直った工房は、もっとうれら織りを知ってもらうべく、立ち上げたこれ。
↓
うれら織り
素敵な作品と、この価格でいいのかな?って思いますが、早速購入しました。
すっかりこのところご縁のある岩手の旅を思い出し、ああまた行きたい。
岩手、遊びに行こうかなと思っていると、なんと先日こちらでも紹介した現代農業の棚田コンサートの記事を見て、岩手よりお問い合わせがありました。
有難いことです。
岩手では一つ夢見ていることがあって、まだ何も手をつけてないので言えませんが、やりたい事があるって、結果は別にして幸せだなと思います。
一昨年行った岩手の写真より