2016
お雛飾りを今展示してるのよ〜
と電話越しで言われて、行きます!
と言った私。
お雛飾り、子供の頃お雛様飾、毎年大騒ぎして飾っていた頃から大人になってとんとご縁がなくなって以来、なぜだか急に見たくなった。
電話の声の主は墨絵画家の山鹿先生。
南房総市にギャラリーと住居がある。
何度かライブさせていただいて、すっかり山鹿先生が好きになり、こうしてライブでなくても度々おじゃましている。
近くで他のライブがあった折には、前日泊まらせてください。と厚かましいお願いの上に、そこでもライブをさせていただくなど、本当にお世話になっています。
その上なぜか、お茶をして話に花が咲いていると、この生地見て!
すごい素敵な生地をいただいたので、バラの花が描きたくなったから、墨絵で描いたのよ。
生地用のインクだから、洗っても落ちないから、衣装にしなさい。
と、そして今回はお雛飾りに友達ときゃーきゃーいいながら見ていて、三人の方が古い着物のパッチワークで作ったいろんなお雛飾り。
着物ってすごいねという話に花が咲いていると、
山鹿先生が消える。
そして再び現れると、この着物は本当にいいでしょ。
これあててごらんなさい。
衣装にぴったりね。
あげるから衣装に仕立ててもらいなさい。
と次から次へと出てくる。
でもその着物がいちいち素敵で、ちょっと見たことない感じの、ペルシャの模様のようなものだったりして、確かに素敵な衣装になりそうなものです。
包みいっぱいになって、山をおりるときには、漆塗りの木箱に宝物入れて持ち帰るような心持ち。
なんでこんなにいただいてるんだらう。。
あ、先生私、今日誕生日でした。
というと、あら、素敵。
と言ってまたかわいい包みを持ってきて、中を見てみて。かわいいフクロウがいるでしょ。
と、小さなぷっくりまん丸のフクロウをかわいい小包ごとくれました。
ご主人のおさむさんは、宮大工級の腕前をもつ大工さん。
で、海釣が大好きで、この前はムツが釣れなくて鯵を二百匹釣った。とサラッと言う。。
それから山鹿先生が二年越しで書いた三百枚になる戦国時代の挿絵。
新聞の連載小説の挿絵で、織田、豊臣、徳川の戦乱の世が舞台で、この土地の里見の一族がこの戦乱の世でどのように生きたのかという話だ。
3月13日
さとみの日
3.10.3
この日に挿絵の中から100枚を選んで展示し、小説の作者が公演をするときに、美炎さん演奏お願いしたい。ということで、去年から妙に戦国時代が気になりはじめていたので、不思議な縁だなと思いました。
今年は6月に千葉千年伝説という、やはり千葉氏の千年の歴史をテーマにしたイベントで、妙見の北斗七星をテーマにした曲を作って弾いてほしいという依頼があったので、なんだかそれとも繋がるなと思っています。
お雛飾りの中に白馬発見。
チャグチャグ馬子のような、白馬にこの色の組み合わせ。素敵だな〜
そして足繁くバラの花が咲くと持ってきてくれる近所の方のバラが、やっぱり飾ってありました。
帰る頃、山鹿先生の93になる叔母さんがやってきて、馬頭琴、あの響きは本当に神秘的ね。
いろいろ教えてくださいね。
93になるけど、何にもわからないのよ。
いろんなこと沢山やりたいんだけど、もう手が動かないの。
もうね、こうして、息吐いて、吸ってることが生きてることなのね。
だから生きてるのよ。
毎日、死んでまた朝になると生き返るの。
寝てる時には魂が抜けてあちらの世界に行ってるのよ。
この山の土地からエネルギーをいただいて、それから太陽からもいただいて、それで生きてるの。
それだけなのよ。
山鹿先生がやってきて、すごいでしょ。生きるパワースポットなのよ。おばさん。ふふっと笑う。
三月また来れるのが嬉しい。
私はこうやって私の馬頭琴の音色を好きだと言ってくれてる人に支えられて、そして私が馬頭琴を弾くことで生きている。
この記事へのコメント
こんにちわ。
山鹿先生にお世話になっております小説書きでございます。
二作続けて山鹿先生のお力を頂けましたことを嬉しく思います。今回の作品は、実は都合により未完です。後半部分も早期掲載をと願っているのですが、そのときも山鹿先生が新しい世界を紡いでくれると思います。
当日は素晴らしい演奏を楽しみにしております。
うららかな好天となれば幸いです。
よろしくお願い申し上げます。