2016
空っぽになりたい。
からっぽに。
バカでいいから。
アホでいいし。
怒鳴られたとしても、呆れられても。
空っぽになるために空っぽな時間を過ごす。
自分にとって大切なこと。
傍目にはただのマヌケかな。
猫みたいに澄んだ目。
今日そんな瞳に出会った。
幼稚園でね。
最前列の中に顔を埋もれさせて二列目だったけど、ただ一心にこちらを見ていた。
髪のくるくるした目のクリンとした可愛い女の子。
丸い瞳で一心に見ている。
何度か目を合わせても揺らがない。たじろがない。
別にその目が何かを言ってるわけじゃなかった。
でも全身でわたしを見ていた。
そして話も音楽もただ受け取っていた。
ああいう子にただ受け取ってもらえて大丈夫な空っぽなものでありたい。
そう思ったよ。