2014
幼い頃
庭に池ができる前、
そこは砂場だった。
日がな一日砂場で遊んだ。
私の仕事場だったといっていいくらい。
砂場はいろんなことを教えてくれた。
今でも小学生の時に作文で
砂場がいかにいい先生か書いた記憶がある。
確か砂場で人生を教わった。
というような題名の本が出たけれど、私は同じことを小学生の頃には思っていた。
砂場が池に変わったあとも
私は庭でよく遊んだ。
おままごとの材料にも不便しなかったし、様々な生き物がいる庭はいくらいても全く飽きなかった。
自分の開閉式の机が与えられると
さっそく机の扉の中に庭を作った。
箱庭療法というのがあると
後で知って、よくそれで私は遊んでたと思い出した。
母はいい顔をしなかった。
せっかく与えた新しい開閉式の机の中に、どっさり砂が入っていて
石ころや木の枝やいろんなもので溢れていたから。
小学校に入って
机の前に何時間も座って
勉強することなど
本当につまらなかった。
いつも空想にふけっているか
いたずら書きしているか
歌っているか。
誰の鼻歌?
と皆がざわざわしだしても
自分だと気づかなかった時もあった。
ここで教わることなんか何もない
知識は本から好きなだけもらえるし
そんなことより外で遊ぶほうがどれだけの事を学べるだろう?
テストなんて何の意味があるのか、本に答えがあるだけのものじゃないか。
そんな事を思ってる小学生だったから
つまりは
勉強きらいだったってことね。
ふぅ〜