2015
苔三昧。
子供の頃、苔係でした。
苔に水をあげる係。
父が丹精込めて作り上げた庭のあちこちに棲んでいる苔たち。
岩に張り付いてる苔には、水をかけてもかけても吸い込まれていくのが面白くて、やたらにかけまくっていたけど、大丈夫だったんだろうか?
苔というと、思い出すのが、高校生の時のクラスメートの男の子。
寮生活で自分の部屋に苔を育てていて、山形の山奥の高校だったもので、卒業した時に、母が車で迎えに来て、同じ関東だったので、その子は一緒に車に乗ったんだけど、発泡スチロールに沢山の苔を入れて、大事に膝の上に抱えて助手席に。
家に着く頃、母が急ブレーキ踏んだ途端に発泡スチロールをひっくり返して、苔が足元に散乱。
その子は慌ててかき集めるも、どうしても、一つ足りない。というわけ。
何度数えても、一つ足りないと悲しんでる訳ですよ。
え?苔って土の塊じゃん。
崩れたら個数も何もないだろうよ。
と思うものの、ちょっとかわいそうで言えませんでした。笑
最近仕事でご縁のできた八ヶ岳。
呼んでくれた興津さんにまた呼ばれて標高2100メートルの苔の森へ。
そこにある白駒池は白馬と娘の伝説があるところでした。
ところで、雨が降ってたので、登山していた頃の雨具を引っ張り出して着ました。
登山してた頃は、遭難した時に見つかりやすいように、派手な色。という理由で買った雨具。
紅葉走りの頃に着てみたら、だめみたい。笑
私が紅葉と思いっきり被っている写真がこちらです。
被ってるどころか、それより目立っているので、紅葉シーズンはいろんな意味でこの色はだめでした。笑
そして、縄文の博物館と温泉巡りをして、夜はペンションブーツで、興津さんが山で採ってきたキノコと川で釣った鮎のご馳走でした。
まさにご馳走だ。
興津さん、30年もこの山を駆け巡ってるから、もうどこに何があるか全部分かるし、どんなキノコでも、一瞬で毒があるかないか分かるといってた。すごい。
そして、こんなに山を歩くのに、一度もマムシと出会ったことがないのだそう。
今度はキノコ狩りに同行したいな。
毎月の満月の日に、ペンションブーツではオーナーのハープ奏者である中野智香子さんが企画したり、演奏したりする音楽会があります。
そこでは興津さんの山の料理も振舞われる。
10月の会のなかで、ほんのちらっと私も馬頭琴を演奏するかもしれません。
というわけで八ヶ岳アゲイン。