2015
今日もだ。
今日も朝一で来たのに、もう誰かが山の小道を掃き清めてあるよ。
これは前日の作業じゃなくて、朝一番の作業。そこをなぜか毎回私が一番に通らせていただく。
それがもう毎年で、5回目。
誰が決めたのでも、そうしてくださいと言ったのでもなく。
棚田へ着くと、里守人という棚田コンサートならではの地元原住民なるおじさま方が朝もやの中にて作業をしている。
朝一の棚田でイメージを膨らませ、無事お天気で迎えられたことに感謝する。
今年はソバナという名の花が棚田に咲いていたのを見て、この色がいいな。と、衣装の方にお願いした。
朝一の棚田を後にして山の小道を戻り、受付会場の野原に戻ると、もう地元スタッフの方々が方々で働き、お母さん達は懇親会の食事作りにかかっている。
お客様の入りが早いので、お母さん達とお喋りして、一緒に作りたくなる気持ちを抑えて、準備に戻る。
山の小道には、棚田の四季をこのコンサートの主催者、ヒロクラフトさんが撮りためたものが飾られる。
これだけたくさんの馬頭琴という文字が里山のそこいらじゅうに設置されるのも、世界中おそらくここだけだよ^ ^
ちなみに、今回の棚田コンサートのリハーサルは、こんな感じでした。
棚田コンサート、舞台袖も丸見えなので、始まる前の袖で控えてるところも皆さんに丸見えです。
しばらく演奏していたら、棚田の風景に、なんでこんなにたくさんの人がいるんだろう?????と不思議でした。
コンサートなので当たり前ですが、やっぱり不思議なのです。
日差しを避けるために皆さん日傘さしてます。
そうして、畔に一列に横に並んでいるのをみると、もしかして、きのこの妖精かもしれない。
それなら、わかる。とか思ってました。
この棚田の石舞台はとても絵になるので、身体で何かやったら、いいなと、最近ご縁のできました、桜月流の松木師範に振り付けを考えていただきました。
今年は歌も歌ったので、来年はどうしようかな^ ^
いやいや、来年も、馬頭琴でしょ!
今年はそよ風が気持ちよかった。
前日のリハーサルひ、まだ朝のうち雨で、田んぼに楽器を設置するのも皆さんのご協力で。
ドラムの今成英樹さん。自分のドラムセットのシンバルからの反射熱で本番の日差しの中、最後は頭がクラクラしていたそうです。
お客様が帰り、片付けも大方終わったあとは、お母さん達の作ってくれた、地元の野菜を沢山作った暖かい手料理をみんなで食べます。
いつも昼抜きで演奏するので、この頃はお腹と背中がくっつくところです。
席順は、いつもくじ引き。
私、これ座高が高いわけじゃなくて、高い椅子にあたったのです!!!
馬頭のレストラン道のシェフお手製のヒロクラフトさんところの栗で作った栗ケーキ。
いつも、お店で棚田での演奏が聴けないので、サプライズで野原で演奏。
まじかで聞いたことのないお母さん達にも喜んでいただけました。
写ってないけど視線の先には今成さんが、太鼓を叩いてます。
これで終わりだけど、なんだか、終わった!ってならないのもこのコンサートの不思議なところです。
いろいろな後片付けが盛りだくさんのヒロクラフトさんはもちろんなのですが、ヒロクラフトさんが知らせてくれる地元の皆さんの様子や、棚田の様子が1年通して伝わってきて、なんだか、お米の1年のように、収穫の延長にこのコンサートもあるような気がしてしまいます。
何よりの収穫物はお米という命の実りとともに、皆さんに出会えたこと、また繋がっていること、音楽を通して心が一つになること。
そんなこと全部、体も心も全部で体験できることです。
ほとんどの負担をヒロクラフトさんにかけているわけですから、ヒロクラフトさんが少しでも負担が軽くなるように、と思いつつ、私はやっぱり当日演奏するのみになってしまうのですが、しかも、いろいろと毎年、これお願いします。とか、頼んじゃってる!
小川琢磨さん、ちゃりあんさん、ミナコさん、寅さん、萌さん、多分他にもたくさんの方々ありがとうございます。
そうそう!ことしの棚田コンサートでは、ヒロクラフトさんの長女の萌さんが、コンサートのデザインを全て担ったことです。
一昨年、コンサートの後で、棚田を守るしげるさんの娘さんが、お父さんの棚田にこんなにお客さんがきて、コンサートができて、お父さんを尊敬するし、この棚田が好きになりました。というようなことを言っていて、皆でジーンとしたのですが、その娘さんが去年の棚田コンサートの前日に結婚式をされて、棚田でみんなでお祝いもしました。
今年はその娘さんにさらに娘さんが産まれて、ツルツルのかわいい玉のような赤ちゃん。
美炎さんの歌でスヤスヤ寝てました。と、しげるさんの娘さん。
そして、今年のヒロクラフトさんの長女萌さんの大活躍。
なんだか、人と人との繋がり、輪が見に見えて感じるのも、この棚田コンサートです。
萌さんの作品の一つ。
駐車場から、棚田会場への案内板、風に誘われるようにたどり着くしかけ。
棚田の雰囲気にまだまだ包まれている頃、この棚田を思い起こすまた一つの出会いがありました。
その方は、実るほど頭を垂れる稲穂かな。
とおっしゃっていたのが印象的でした。
その出会いはまた、書きます。