2016
あー空飛んでる。
え?あ、そうだね。これは鷹の踊りだから、空飛んでるみたいだよね。
写真でよくわかったなー。流石小学校二年生の子供達。
今日は神奈川県の小学校へ。二年生60人。
前半は演奏と楽器の話中心。
後半はモンゴルのスライドショーと共に質疑応答もまぜながら。
モンゴル民謡や、モンゴルの馬頭琴楽曲を中心に演奏しますが、オリジナル曲も演奏しました。
えー自分で作ったの?すごーい!
という感想がまずくるのが面白いです。
そして今日の子供達、私のオリジナル曲、「風と空のうた」のサビの部分を一緒にハミングして歌ってくれる子がちらほら。
え、なんで知ってるのかしら?
風になって空を舞ってたら小鳥が遊びにきたみたいで演奏していて嬉しくなりました。
本当はシンプルな民謡の他にも、ピアノやリズムが入ると、またどんな風に聞こえるかというのも聞いてほしかったな〜とか、思いながら。
ある男の子が、終わり頃に、スーホのお話と馬頭琴とどっちが先に出来たんですか?
という質問をしてきた。
更にまた言い方を変えて質問をしてきて、
要するに、スーホの白い馬のお話を勉強して、今日実際に馬頭琴を聞いて、本当に知りたかったんだと思う。
馬頭琴は馬のシッポの毛しか使ってないのに、じゃあなんでスーホの白い馬の物語は出来たの?
馬頭琴を実際に聞いて、馬のリズムや、切ない音色、モンゴルの人が馬と密接な暮らしをしている話も聞いて、余計に子供の心の中で、
スーホの白い馬のお話が本当に本当の事だと思えたのだと思います。
だから余計に、じゃあスーホの白い馬のお話が先なのか?
馬頭琴が先にできたのか?
あの男の子の目は、スーホの白い馬のお話は本当で、だから馬頭琴ができたのだと、そう聞きたがっているみたいでした。
終わる間際だったこともあり、
あまりにも男の子の目が真っ直ぐで、私はちょっと問い詰められたような気もしましたし、すぐには答えられない。
でも、時間もない。で、
馬頭琴はすごく古い歴史があって、最初に楽器がどう作られたか私にもわかりません。
スーホの白い馬という民話も昔話として、代々おばあちゃんおじいちゃんから孫へと語り継がれたお話です。
どうして生まれたのか、想像してみてください。
はじめに話したように、モンゴルの人にとって馬というのは特別な存在です。
とかいうのが精いっぱい。
あー。
八王子車人形さんとのスーホの白い馬の舞台を見せてあげたいなー。
それを見て、答えがあるかはわからないけど、その子が何を感じてくれるのだろう。
最後にバイバイをする時に、その子は最後まで私に何か言いたげな目線を送っていました。
ちょっと宿題をいただいたかな。
作画 中島菫