2016
Day4イタリア旅記
朝いちばん
狭い路地を曲がって広場へ出ると、今日は真っ白。
霧が直接海から這い上がってきてる。
本来のVeneziaは霧の街かってくらい、風情がある。
漁に出ている小舟はみな、警告用の赤いランプをつけて、ホーンを鳴らしている。
海の方へ霧の中目を凝らすと、動いている赤いランプだけがかすかに見える。
やみくもに歩いてるうちに、霧もだんだん晴れて、太陽がのぞきはじめる。
今日は歩き出しから昨日とは逆方向へ。
いつの間にかお店もほとんどない、庶民的なエリアへ。
さすがにサンマルコ大聖堂はあっち。という看板もない。
チェックアウトの時間に間に合うか少し気になりつつ、八百屋さんや生活雑貨の店先が、観光エリアになかったレイアウトをまた楽しみながら、多分サンマルコ大聖堂はあっちの方角。
と思いつつ右往左往してると、時間ぴったりにホテルの前に出た。
ここは住んでる人さえ迷うことがいるらしい。
最後の別れにジェラートを食べる。笑
次に来れたら、あのおじさん達が飲んでたオレンジ色のお酒の中にオリーブの実が沈んでたやつを飲んでみよう。
昼間に。
そのあと絶対ホテルで寝るけど。笑
鉄道に乗ってミラノへ。
途中、あれ?海?
というような大きな湖を通る。
その向こうに雪を頂いたアルプスが見えるではありませんか。
やっぱり湖水地方とアルプスへも行きたかったなー。
列車の窓から見える畑の中にある家には馬を飼ってる家が多い。
猫と犬と馬をいっぺんに飼う。
夢。
ミラノ。
中央駅の豪華さに驚く。
ホテルにチェックインした後は地下鉄に乗ってみる。
鉄道のチケットは簡単だったけど、地下鉄の料金体系がわからず、後ろに並んでたおじさんに、助けを求めると、代わりに買ってくれる。
こっちの人は大抵親切だ。
電車を降りて階段を上がるといきなり目の前に巨大なドゥオモ。
その広場を囲むように商業施設の建物。
さすがにお上りさんのこころもち。
とにかくイタリアに来てからひたすら歩いてるけど、とりあえず、ミラノの中心地を歩く。
途中のショウウィンドウは完全に最新で個性的なファッションで溢れている。
街を歩くだけでファッションショーを見ている感じ。
建物がやはりみな古くて立派なので、街全体がショーの雰囲気を作っている。
そういう意味では稀有な場所なのだろうな。
そういえば中学生の時に、大学生や大人に混じってイタリアへ来た時、ローマのブティック街で、急に一緒にいた人たちが目の色を変えて買い物をしだしたのに、私はブランドというものを一切知らなかったので、何が起こったのか全く理解できなかった。笑
同じく同年代の友達に、一体どうしたの?なんでそんなに急いで買うの?
と聞くと、美炎ちゃんあのね!と説明してくれるんだけど、やはり意味がわからない。
いいよ。美炎ちゃんは知らなくて。
いいの。美炎ちゃんはそのままで。
と言われたのを覚えてます。笑
有名どころのブランド店は大抵くっついて並んでいて、そこを過ぎると、多分私が知らないだけのブランド店が並んでいて、合間に個人のすごく個性的なブティックが並んでいて、その個性的なブティックのデザインは、美術館で作品見ているのと変わらない。
面白い。
実はヴェネチアの他にもう一箇所行くとしたら、どこか、考えてみた時に、最も自分が選びそうにないミラノを選んだのでした。
カルチャーショックを受けに行くかのような。
そして今日も足が棒。
きっと明日も。
入ったレストラン。可愛いぞ!!
ありったけのものを着込んで歩き回る。