2016
しばらくすると深い暗やみに慣れてきて、そこにぞっぽり埋まりたいと思えてくる。
高校時代、山のことを教えてくれた学校の近所のおじさんに連れられて行った洞窟。熊が冬眠に使う誰も知らない洞窟。
ヘッドランプを消すと、やがて見慣れてくるはずの闇がいつまでも開けてこない。
いつまでも闇は闇のままで、深くなるばかり。
最初はそれに抵抗してもがきたくなるんだけど、委ねてみようと思った時から静かな気持ちになり、やがて包まれる。
安心感とはかけがえのないものだと最近思う。
赤穂から車で小高い丘の上へ。海が目の前。
素敵な美術館。
庭に出ると、不思議な壺が沢山ある。
うろうろしていると、ほら、これ聞いてごらん。と聴診器を差し出すおじさん。
隣に座って聴診器を耳にあてる。
水滴の音色が壺の中でこだまして、途端に洞窟の中にいるような気持ちになる。
じーと目をつむって聞き入る。
やがておじさんが、ここには30も水琴窟があるんだけど、ちょっとずつ音色が違うんだよ。
そうやって作ってるんだよ。
と水琴窟の作者であった。
ふと、おじさん、あれ!馬頭琴の方?と。
はい^ ^
ここに連れてきてくれたのは安則さん。
赤穂に来る前、その上流の山の上で安則さんと待ち合わせ。
風光明媚な西日本の田舎ののどかな道を快適に車で山の上へたどり着くといきなりの近代都市。
不思議な建物の施設が続き、その奥に不思議なドームがあって、8月はそこで馬頭琴のコンサートをする打ち合わせ。
とても響きのあるホール。
8月7日
兵庫県佐用郡佐用町光都。
環境体験館シアター
summer earth LIVE2016
13:30スタート
馬頭琴 美炎
キーボード 竹井美子
パーカッション 前田仁
三部構成で一部と三部に出演します。
二部は朗読とフルートで葉っぱのフレディ♪
それにあわせて、8月6日は備前市のシバべでライブがあります。
8月8日は和気のスタジオで昼間にライブ。夜は牛窓のてれやカフェでライブです。
打ち合わせを終えて、来年ここでコンサートをどうか?という場所を安則さんと巡る。
その一つが水琴窟のある庭。
水琴窟のおじさんが、安則さんとの写真を撮ってくれたのですが、はい!チーズ!のかわりに、はい!お腹みて〜!って言ったので
うん。ちょっとだけ立派なお腹。
楽しくお話しさせていただきました。
日程決まりましたらまたこちらでちゃんと紹介したいと思います。
手前の子クジラをポンとたたいてごらん。
というのでたたいたら、奥にいる親クジラが潮を吹く。
30秒も続く。
日の加減では、虹も現れるらしい。
なんだか、喜びを追求しているみなさん素敵な方々でした。
そして西宮へ。
劇団四次元ステージさんとの初顔合わせと打ち合わせ。
あの日私は移動の途中、喉が渇いてカフェに入り、やれやれと思って椅子に座り、注文をしてから一時のあいだ携帯を開いた。
FacebookもホームページもTwitterも思い立ったときにハッと更新して、随分といい加減に使っているのだけれど、スクロールするのが目が酔ってしまうので、開いたときに目にしたものしかほとんど見れていないのですが、Twitterを開けたときに目に飛び込んできたのが四次元ステージさんのつぶやき。
馬頭琴弾ける人いないかなー
考えもせず、できますよー。とだけ返してみる。
から繋がった今回のご縁。
思えばこの直後、本当にできますよー。と四次元ステージさんに返した次の瞬間、目に入ってきたのが作家の田口ランディさんの、詩にだれか音楽つけてくれないかなー。
というつぶやき。
その帰りの車中でできた、こうふくのしまのメロディー。
そんなこともあるんだね。
ワクワクして四次元ステージさんの稽古場へ。
なんやかんやお話するより、演奏を聴いてもらうのが早いと思い、パーカッションの前田仁さんと共に数曲。
そのあと美味しい天丼屋さんでご馳走になり、話ははずむ。
今回の四次元ステージさんの舞台は野田秀樹のキル
チンギスハーンをかけて、フアッションの世界を描いている。
皆さんと共にどんな世界が生まれるのか、馬頭琴の音色は何を創り出せるか、とても楽しみです。
10月伊丹。
夏の兵庫県でのコンサートにみなさん車に乗り合わせて来てくれるというので、今からまた再び会えるのが楽しみです^ ^
四次元ステージさんがアップしてくれてる前田パーカッションさんとの動画。
http://4st.blog.so-net.ne.jp/2016-04-19
四次元ステージ
たぶん↑ココタップで四次元ステージさんのブログに飛べるので、下にスクロールしていただくと三曲ほどのデュオ演奏がみれます。
普段は必ずキーボードが入りますが、リズムだけだとかえって和音の無さが際立つかと思いきや流石前田さんですね。
とても面白い風になっています。
ここにキーボード入るともちろんもっといいのです*\(^o^)/*
ぜひ三人の演奏どこかで聴いていただきたいです。
さて、長浜に弟がおります。
この弟、かわりもの。
3歳の時に真っ白な冊子にじぶんのなまえをかいて、父に、宇宙の本が書きたいけどどうしたらいいか?と聞いた。
で、今回父のいる牛窓にも行きましたが、弟の書いた連載が載っている数学の雑誌を読んでみようと思って速攻挫折。でも数式やら網の目模様の図をみてたら、先日自分がポラリスの詩を書いたときに見えた宇宙の網の目模様みたいな波にも見えてきて、案外兄弟して、宇宙にアクセスしようとしてるのかな。と可笑しく思いました。
彼のおる長浜のとある山城へ。
つづく