ドア
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よんでいるのはだれですか。
私の心の奥のほう。
ドアをたたいているのはだれですか。
なんだかここちよくてねてしまいそうになるときもありますが、
こんこんひびいているうちに涙があふれるときもあります。
音がひびかないようにふさいでしまおうかと思うこともありますが、
例えふさいでしまっても、
あなたはずっとそこにいる。
ドアをあけたら再びあなたにであえるのでしょうか。
それともまぼろしなのでしょうか。
だからまだ、ドアはあけません。
ときには、子守唄にして、
ときには、ひびが入りそうになっても
わたしはこうして、ドアをたたく音をきいています。
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