2018
アリゾナのフェニックス空港からレンタカーに乗り、乾いた大地をいく。
いゃあ。フェニックスからの運転初めての右ハンドル右車線は緊張して疲れた。
そして早速前田さんにチェンジ。
ところが時差もあり、疲れているところに果てしない一本道に入ってしまったものですから、眠くなってしまってしょうがない。
聞いたこともない古いアニソンを大声で歌う前田さん。
私が何か歌うとテンポ修正が即入り、そのまま口ドラムで伴奏してくれるので思わずこちらも本気になってしまう。
結構目がさめるね。
これの本当の正体はアンテナなんじゃないかと思うくらいのサボテンがにょきにょき。
二時間くらい後にセドナに入ってくると、あの赤いもこもこした岩山が見えてくる。
ドキドキ。
ワクワク。
前田さんはフェニックスからずっとこの広さに感激してるので、前田さんの反応がこちらも楽しい。
十字路を左回りに周るサークル型の信号なしの(何ていうのかしら?)ものがセドナの街は主流。
これ慣れるとものすごくいい。
信号待ちのストレスない。
宿の近くのメキシコ料理の店へ。
早速サイズのデカさにおののく。
アイスティーの大きな紙コップが空になってないか、毎度見にくるお店のお姉さん。
4/1も飲めなかった。。
というかもうずっと眠い。
飛行機の中では日本時間では夜中に起こされて、アイスを食べさせられ、少しまた寝てのち、朝ごはんを食べさせられる。
すごいことだ。
次の日はまずぐっすり寝て、目がさめると夜中の1時。
あれ?と思って仕切り直し。
再び寝て起きると3時。
もうあきらめて起きてしまい、準備をはじめる。
前回のブログに書いた通り、せっかくなら宣材に使える写真撮ろうということで、初めてカメラを買い、使い方も撮り方もど素人の前田さんも私も撮る気はまんまん。
以前アメリカで知り合ったカメラの井崎さんが言っていた、朝日と夕日の頃撮ればいいんだよね。
くらいにしか思ってない。
そんなに早く起きたのに、やっぱり眠かったのか、トロトロ準備をしていたら空が白みはじめてるではないか。
焦る。
セドナは今回3回目。
一番好きなカセドラルロックへ。
あらこれ、山頂行く前に日が昇ってしまうのではないかと思い、以前撮った山頂写真はまた別の日に行くことにして、だいぶ下の方の踊り場みたいなところで撮ることに決める。
さあ
めくるめく、前田さんが初めて撮った写真達をどうぞご覧ください。
ほんの一部ではありますが。
私も撮る。
日が昇ってしまうと確かに明るすぎて雰囲気ある写真にならない。
そして途端に暑い。
少しハイキングしたら、もうお腹空いたので街へ戻る。
まだまだハイキングするチャンスも撮るチャンスも沢山あるもの。
まだ1日目だぜ。
と思ってる。
入ると店内はものすごくいい香り。
写真撮っていいか聞くと、逆に撮ってあげるわ!と撮ってくれる。
チョコレートもおいしいが、チョコレートドリンクも美味しい。
そしてお店のお姉さんがラブリー。
癒されるなぁ。
美味しいので、お土産はこれにしよう!と最終日にまた来て買うことにする。
お店のお姉さんのラブリーな姿は最終日のブログをお楽しみに!
それから宿で仮眠。
次は夕方を狙う。
音出してみようということで、あまり人の来ない所がいいねと、四大ボルテックスのところは避ける。
ボルテックスというのはエネルギーが噴き出してるところというような定義だったと思うけれど、なんとなく地図でこの辺りに行ってみようと目星をつけて出かける。
この辺りかなというところに停めて、衣装と楽器を担いで草地の中へ。
前々回かもうちょっと前かのブログに書いた、南房総のギャラリーの山鹿先生のところで見つけた麻布に山鹿先生が描いたものを益子さんという方に衣装にしていただいたもの。
こちらは前田さんの衣装とお揃いのもの。
私のはシンプルなワンピース。
前田さんのは前田さんが着ると、少数民族の衣装に見える。
もう日が沈む!と思って夢中になって撮っていたから、最初気づかなかった。
前田さんがふとジャンベを叩く手をとめて。
ほら、木霊が聞こえる。
え?
叩いた音がいつもより乾いて深い。
その後で同じリズムで細かい振動が大きな波のように広く遠くからやってくる。
なにこれ。
大地全体がこたえてる。
こんなに広く音がいくなら、こんな振動になってかえってくるなら、山崩れでも起きるかなってふと思うくらい、音って影響するんだな。
音を出すってそういうことなんだな。
日が向こうの山に早くも潜って薄く暗い中、前田さんの顔がはっきり見えて、音もよりリアルに耳にくる。
ああこの空気感はアラスカだ。
私は幾度もあ、この瞬間は!というときに、アラスカを感じる。
つまりは、とてつもなく広い、それでいて今ココにいる。という強烈な感覚が同時にあって、普段の色んな感情や出来事にもみくちゃにされていたとしても、これが確かなものなんだと気づく。
原野。
数年に一度でもいい。
私にはここに身を埋める時がなくてはならない。
それもヨーロッパやアジアではないんだな。
行ったことないところは分からないが、北米のアラスカかアリゾナあたりが自分の肌にあう。
空気って、現在だけではない、全てのものがそこにある気がする。
音で確かめることによって、またよりそれがリアルになる。
ね、前田さんをアリゾナに連れて来たかった理由は、実際に行かないとでしょ!って何度も言いたい。言ってないけど。あ、言ってるかな。
兎にも角にも信じて行く。と思ってくれたことに感謝。
直前には、僕はこんなに旅したことないし、アメリカ大陸もはじめてだし、どうしよう怖いなんて言っていた人とは思えん。
最初から馴染んでますよ。
明日の夕方はセドナ在住のナナさんに連れられて子宮の洞窟へ。
初めて来た時に、あ、だから私ココ(地球)に来たんだと思って涙がとまらなかった。
じゃあ地球の前にどこにいたの?て話ですが、そう思ったのだ。
そんな感覚もちろんはじめてだったので自分でびっくりした。
またそこへ行ける。ドキドキ。
明日は2日間セドナから遠出。
初のモニュメントバレーへ。
なんかタガが外れるんじゃないかなって思うわ。
こうなったら、何もかも外れて宇宙へ飛んでけ。
笑
さて、夕日を追いかけてちょっと移動。
景色を優先させると人物が暗くなり、人物を明るくすると景色が白トビするのが解決できなくて四苦八苦。
日本にかえってから、それを緩和させる機能がカメラにあったことに気づく。
続く。