2018
強くもなく、ゆっくりなようでいて素早くもあり、優しいけれど時折ハッとする。
否応なしに惹きつけられて、最後まで見てしまった。
岡山の瀬戸内市で開催された喜之助人形劇フェスティバル。
鈴木先生は元気なおばちゃんという風で、私は喜之助さんという人形師のことも、よく知らなかったので、その方のお弟子さんで、今でも全国あちらこちらで糸あやつりの指導をしている方なのだが、とても気さくで、皆んなから慕われていた。
他の人形劇団の芝居を幾つか見たりして、本当に人形と人形師の個性がそれぞれ豊かで、くすりと笑ったり、ホロリとしたり、そんな連発だ。
ユニークなキャラクターのものだったり、よく知られたお話の登場人物だったり。
全くの創作な創造されたキャラクターだったり。
鈴木先生のは古典で、私も八王子車人形さんの舞台でしか見たことがなかった三番叟。
家元の西川古柳さんの三番叟はやはり惹きつけられてしまうが、車人形はけっこう迫力もある。
これを糸あやつりで、鈴木先生1人でどう魅せるのかと興味が湧いた。
出てくるなり、もう捕らわれる。
あの無数の糸の先に私たちの見えない糸も同時に操っているんじゃないかな。
気迫が鈴木先生からは感じられないのに、人形からなんであんなにエネルギーを感じるのだろう。
鈴木先生を見ていると、とても自然体で何一つ余計なことが頭の中になくて、いとも簡単にというか、そこにもとから舞台と袖という境がまったくないような。
狐につままれてしまう。
そして私もその演技の中にすっと入れてしまう。
今回の岡山の旅は、八王子車人形さんとのコラボステージ、スーホの白い馬の演目で、この喜之助人形劇フェスティバルに出演。
瀬戸内海を望む牛窓に着いて、てれやカフェへ。
去年亡くなった父がとてもお世話になったこのカフェと店主のヒロシさん。
店はちょっと高台に移った。
そこで初日はライブをさせてもらうので、前田さんと二人、皆より1日早く出た。
サービスエリアに到着する頃に土砂降りパターンの中、静岡にて海鮮をたべる。
この後、甲賀あたりで近江牛の牛丼を食べる。
そして倉敷でモロゾフの大人のプリンパフェを食べる。
流石に、夕飯はいらない。
思わず、プリン体というのをネットで調べてしまった。
この暴挙に反省しつつ、お腹の気持ちとしては、明日は1日そうめんでいい。
です。
てれやカフェでのライブ。
去年の美星町でのライブに来てくれたお客さんがてれやカフェライブに来てくれました。
バイオリンを弾いてる方で、馬頭琴も弾いてみたいとのこと。
差し入れてくれたお菓子をライブ前にもぐもぐ。
ありがとうございました。
美星町といえば、人形劇フェスティバルの方にもライブで知り合ったハニー&クラウドさんのお二人が見にきてくれました。
同じ岡山といえどけっこう遠いです。
いつもツイッターで拝見してるので、色々話ができてあっという間の時間でした。
てれやカフェでは、
父がごろりとよく寝そべっていたソファーもあり、次の日またついつい空き時間にお茶しに来て、誰もいないのをいいことにごろりとする。
そして車人形さんとのリハーサル。
舞台に寝そべって天井を確認する家元。
この中央公民館に他の劇団の人達と皆んなでワイワイ泊まったのですが、出てくる朝ごはんが、人形劇フェスティバルの為に集まった地元のおばちゃん達の手作り。
なんと朝五時に集合して作ってくれていました。
そしてこの納豆。手作り!
昨晩仕込んだという納豆は暖かくて、お豆の味がしました。
スーホの白い馬
夜に他の劇団の人達と色々話しして、人形劇の世界を垣間見、こんな面白い話が聞けてよいのかしら。
と思いました。
父のいた牛窓の家にて
全集だったり、たくさんの本を書いてきた父ですが、最後に病室での聞き書きを少しまとめた冊子が出来上がりました。
瀬戸内市の図書館で、父の著書を300冊ほど置いてもらっています。
千葉の家にも牛窓の家にも本があふれていて、牛窓の家の本はほぼ廃棄しないといけない状況になっているので、古柳さんに協力してもらい、ちょっとだけ、興味のある本を持っていってもらいました。
楽屋にいたチビやもり。
3日間の人形劇フェスティバル話し終わり、次の日は兵庫へ。
ギャラリーひがし蔵。
なんかとにかく一生懸命話してる私。
そしてCD販売に励む私たち。
お金のやりとり係、CDの包装を開ける係り、サインする係と、分担する事を常とし、いつも、再確認して今度こそスムーズに流れ作業しようと確認するのに、必ず三人でわたわたして、手が交差してこんがらかって、色々わからなくなって、話し込んでしまって、何が何枚売れたか分からずじまいです。
企画してくれた上郡の安則さんご夫妻。
打ち上げは奥さんの美味しい手料理で、ご馳走さまでした。
岡山次は12月の14日に倉敷で絵と陶芸の西美紀さんの展示会でライブします。
それでは間に合った。先日戻った広島への旅。続く。
ちょっと秋のコンサートのお知らせを少し。
まずは九州です!
16日の里山暮れの調べは完売しています。
17日の月待ちの調べは発売中です。
お待たせしました!
秋のコンサートといえば、こちら。
去年ははじめて雨が降りましたが、お客様が雨音の中で聞く馬頭琴も良かったとあたたかい感想を述べてくれて、逆に自信に繋がった我々。
でもやっぱり今年は晴れた棚田での音を奏でたい。
はじめての場所。
川沿いの古民家ギャラリー。
下はカフェで二階のギャラリーにて。
川越の街並みは素敵なお店がたくさんあり、散策がてらぜひお越しください。
10月6日
午前と午後の二回公演です。
午前は子供向け。
もちろん大人の方も楽しめます。
10月17日は千葉の朝日カルチャーセンターにて。
千葉朝日カルチャーセンターの30周年記念の一つとして、レクチャーコンサート。
お近くの方ぜひ。
レクチャーなので、普段のコンサートとまた違う話が聞けます。
パーカッションとキーボードでトリオのコンサートもありの、盛りだくさんな内容です。
そして10月20日は絵と陶芸の西美紀さんの名古屋での展示会にて。
美紀さんの作品の世界観とのコラボをお楽しみください。
古民家ギャラリーも、ギャラリーのある城下町の通りも情緒のある素敵な場所です。
そして21日は飯田のピッツアヒコノキさんにて、三回目になる美味しいお料理とのコラボ。
何もないときでもわざわざ行って食べたくなるほど美味しいピッツアです♪
そして今回はじめて呼んでいただきました、JAIFAの秋の研修会にて、馬頭琴ミニライブ。
一般の方も参加できます。
海浜幕張ホテルグリンタワー幕張にて。
10月29日
西美紀さんとは、他にも今年は11月8日の三鷹カパリスン、そして12月14日の倉敷美観地区でご一緒します。