2018
イギリスに行く前、お日様ポカポカの陽気の中、棚田へ行ってまいりました〜。
私の原点となる大切な場所です。
私の演奏を気に入ってくださった方には、ぜひ一度どうしても体験してほしいコンサートです
中でもこのコンサートの好きな点はあげるとキリがないのですが、この棚田のある梅平地区のおばあちゃん達の優先席です。
コンサート会場は山の中に入った谷底にあるので、急な坂を下ります。
腰の曲がったおばあちゃん達にはちときついので、坂の上からコンサートを観覧します。
不思議と山の上に音が響く天然ホールなので、大丈夫なのです。
それから、棚田に続く森の木立には自然の展覧会場になっていて、それぞれの木にはこの棚田をめぐる四季折々の写真がかけられています。
普段農家をしている方達が主になって、このコンサートスタッフになっているので、地元の人たちの手作り感と暖かさが味わえます。
それから開演するまでの間は野原で素敵な買い物もできます。
コンサート企画のヒロクラフトさんの、野原の向かいで日々製作している地元の木で作られた素敵な器やアクセサリーやおもちゃなど、温もりのある作品を見て触って買う事ができますし、那須烏山市のパン職人いっぴさんの焼きたて手作りパンを買う事ができます。
このパンは開演前に毎年売り切れてしまうので、私はまだ買えた事がない幻のパンです。
毎年同じ会場でも、日々成長する会場なので
石舞台に根付いた小さかったネムノキが、とても立派になっていますし、もう一つ向かい側に生えてきたチビネムノキも少しずつ育ってます。
稲刈りの終わった会場ですが、その年によって周りの木々も成長していて見える景色が変化しています。
その日の気温や雲や風向き、全てが違いますし、一瞬ごとに変化します。
もしかしたら、音楽と共に変化します。
音楽に反応しているか、音楽が自然に共感しているか、そんな一瞬の変化が如実に感じられる舞台設定になっています。
お客様自体もこの会場に来るまでに変化しています。
たぶん那珂川町に入ってきてまず、梅平の風景に癒されるでしょう。
そしてちょっと遠い駐車場からのハイキングで道々色んな発見をしてきます。
それから梅平地区の人たちと触れ合い、また気持ちが変わって、会場に着く頃には何か変化しているはずです。
虫や鳥の生き物達の声、風や匂い、そんなものも作用して、きっと今までにない、素晴らしい体験ができるはずです。
チケットは限られています。
駐車場に限りがあるのと、雨の日会場に限りがあるからです。
売り切れてしまう年もあります。
今年も前売り券はあとわずかだそうです。
今年8回目ですが、いつまで続くか誰にもわかりません。
来れる人は限られているということで、行こう!と決めた人だけが来ることができます。
棚田でお待ちしています。
10月14日11時開演
栃木県那珂川町梅平地区山の棚田。