2019
やっぱり分かりやすいのが好き。
久しぶりにあさのあつこさんの小説を読んだ。
彼女の江戸時代の時代小説が好きなのだ。
読んだことない人はぜひおススメ。
読み出しから読者を引き込むのがうまい。
そして文章の作りが難しくない。
するする分かる。
そして情景が怖いくらい浮かぶ。
景色と登場人物の心情が風景の中の風の音や生き物の声に代わって描き出される。
ゾワっとして、自分がそこに居るような気になる。
音楽も同じだな。
自分で作る曲もそうありたい。
私は名作と言われる文学をあまりたくさん読んでいない。
難しくて分からなくなって投げ出してしまう。
海外のものだと訳者のせいにも出来るかもしれないけれど、単に私の頭がバカなのかなとも思う。
しかし父は言った。
読み出してつまらなかったら読まなくていい。
面白くてスーッと読めてしまうものをどんどん読め。
父は本を読むのが仕事の半分以上だったので、分からないとかつまらないとかいうレベルを越えていたと思うが、そう言われて、惹きつけられるものに出会えた時の喜びを思う。
久しぶり父に会いたい。
懐かしくて、ではなく沢山聞きたい事がある。
子供の時の鹿児島湾の海に潜って海の中から桜島の噴火を見たこと、その火山岩を削って彫刻を作って遊んでいたこと。
彫刻家になりたかったこと。
戦争に行ってロシアで捕虜になり、ロシアの人達の暮らしぶりや考え方。
人形劇に関わっていた時の話、ドラマ論のことや、ファンタジーを創作するのに必要な条件は何かとか。
父の著作の中に探せばある話が多いのだが、ほら私は面倒くさがりだから探すのがね。
父の語りは人を惹きつけた。
娘である事を忘れていつまでも聞いていたかった。
父の講義は考えなきゃいけないシーンが沢山あって気を抜けない。
でも自宅でご飯を食べた後や、そんな時に体調がいいと話してくれた話は面白くて面白くてこのまま時間が止まればいいと思った。
さて
明日4月27日は千葉県茂原市でまことの里コンサートです。
連休の終わりの頃5月6日は山形県小国町でコンサート。
お待ちしています。
。