2019
その空間は外から見ただけじゃ分からない。
美炎さんにぴったりな場所があるのよ〜
友人のaya さんに連れられて来たのは住宅地と畑が混在しているどこにでもあるような風景。
大きなビニールハウスがあるが、農家のビニールハウスらしい外観。
入り口がちょっと緑のトンネルになってて、あら?なんか素敵だな。
入ってみたらちょっとした異空間。
セラヴィオーナーののりこさんがあっけらかんとした笑顔で迎えてくれた。
aya さんは既にのりこさんを私の年始のプラネタリウムライブに連れてきていて、なんか一緒にできたら素敵だと思うの〜!と勝手に妄想が膨らんでいる様子。
しかしaya さんのこの行動力に感謝せずにはいられない。
すっかりこの空間に魅せられ、ここでライブしたいです。
と、スケジュールをさっさと出す。
今度はaya さんとのりこさんが、びっくり。
こんなに早く決まるなんてね。と。
コンサートが始まる夕暮れの後、ふと弾きだして呼吸すると植物たちが吐き出した息がむせるほどに香る。
手を伸ばして触ってくるほどの植物たちに囲まれて、包まれて、幸せな時間。
後から友人達が撮ってくれた写真をみて、私とこの場所がぴったりハマっている気がして、これは何か作りたいなと妄想がはじまった。
映像を撮りたい。
ふと春に出会った撮影チームomegane の菅林春奈さんを思い出す。
キャロットパーティーという人参の農家さんとフランス料理のコラボでの演奏だったのだが、その映像製作をしていて、私の演奏の映像もあり、見ていて柔らかいイメージがいいなと思ったのだった。
映像を撮るのはいいけど、それをどうするんだ。
という話で、プロモーションビデオなら、CDを発売するのはどうだろう。と脳内妄想が続く。
白鳥love songのCDが完売して、評判のいいCDだったので、増版もありだったが、今のトリオメンバーで撮り直したいという気持ちが強かったし、それなら新曲もまた溜まってきたので、新曲を集めたCDとリニューアルのCDと二作作るのはどうだろうか。
ちょうどアイルランドとアリゾナで撮ったいい写真があるので、それを使ってジャケットを作ろうと思っていた。
こんな素敵な場所でとても素敵な映像が撮れるに違いないのに、私の毎回、それ化粧してるの?と言われてしまう化粧の技術と、単純な編み込みしかできないヘアスタイルと、それは残念すぎるなーと思うのだった。
しかし、美JAPONの小林栄子さんの新年会で、ミス日本だの、ミス着物日本だの集まるような目にも鮮やかな新年会なのだが、メイクのトップの方々と知り合えた場所でもあり、思い切って何かの時にはお願いします。
と声をかけた甲斐があった。
快く引き受けてくれたのはAsuka Takei (atelier LumIas)さん。
私の事はどこか別の人から以前に話を聞いたことがあると聞いてこちらもびっくり。
縁のある人とは何かしらの糸が繋がっていたのだなと思う。
AsukaさんはVisionary Award 2018世界大会1位の実績の持ち主。
ロンドンからの速報は私も見ていたので、すごい方だと感心していたのだが、まさかその方にやっていただけるとは。
撮影当日はAssistantのkeikoyyssさんも来て、ピアノの竹井さんとドラムの前田さんもシンプルヘアメイクをしてもらう。
セラヴィののりこさんには、ライブの時にもささっとチームtamiserの森田さんと共に足元に植物をあしらってくれて、それがとても良かったので、今回の撮影での舞台アレンジと、髪にあしらう植物もお願いした。
とにかくAsuka さんには、妖精風でお願いします!
と。
セラヴィの空間には絶対妖精がいるだろうと、アイルランドを旅した私は思う。
だいたい、ドンくんという大きなカエルがここには住み着いているらしいのだが、そんな気配がするところなのだ。
衣装はというと、最近好きでよく買っている野口多鶴子さんの、去年棚田コンサートで着た衣装のスカートを使うことに。
トップを何にするか持ち合わせのものからあれこれ試したがどうもしっくりこない。
以前にギャリーsfkで買った、薄い藍染のストールをぐるぐる巻いてトップスにした。
それをやはり以前コンサートしたギャラリー夢心房さんのところで買ったインドの手織りのストールを合わせる。
布が好きで、気に入った布をつい買ってしまうのだけど、ストールってなかなか使いこなせない。
特に演奏で使おうと思うと結構動くので巻くのに工夫がいる。
でも今回のセラヴィの場所ではこれらの天然素材の薄い布達が(スカートも含めて)ビニールハウス越しと、植物達との昼間のコラボにはやはりぴったりくるのではないかと想像した。
さてせっかく撮るなら二曲は撮りたいと欲張る私。
代表作の風と空のうた。
それはもちろん昼間の白のイメージの代表として。
二作目のCDの代表は、アイルランドで製作したドネゴールの夕陽にしよう。
ちょうど光のイメージも夕方から夜。
二作のイメージの差を昼と夜にしようと決まる。
夜とはいっても昼が白のイメージなら、夜は色濃い緑のイメージにしよう。
ということで、二作のCDの選曲も、
白→前作の白鳥love songからの選曲→白鳥も白→あと昼間の爽やかなイメージのもの→風
連想ゲームのように選曲しました。
もう一作の夜の色濃い緑のイメージの選曲は
緑→夕暮れ→グリーン→情熱→厚み
選曲も二作とも割と対比された感じで集めてみました。
ここまでくると、白と緑、昼と夜の対比のイメージで、ジャケット撮影もしてもらおうという話になり、毎回頼むならこの人!という中島すみれさんに今回もジャケットのデザインを頼む。
夜の衣装はこの前このセラヴィでライブした時に思いついてはじめて着てみたグリーン。
そのグリーンの下に昔買った別のグリーンのワンピースを合わせる。
アクセサリーは金沢で以前買ったカワセミの羽のネックレス。
とにかく今回は衣装は寄せ集めだが、減価償却とはこの事だ。
撮影の時も、撮影のomegane さんにも、ヘアメイクのasuka さんにも、tamiserののりこさんと森田さんにも、昼と夜の対比のイメージで撮りたい事を伝え、
準備してくれた事に加えて、後は現場でその場でのアレンジ。
やり直しのきかないその1日限りの特別な時間。
昼間の時間と夜の時間。
限られた中での皆さんの動きは素晴らしかった。
出来上がってみると、あとはジャケットデザインのすみれさんとジャケットのタイトルやテーマをどうするか?
というやり取りの中でタイトルとサブタイトルを分けようと。
今回は珍しくすみれさんが、金箔の箔押しをしたい!ということと、紙ジャケットと、印刷の質感にこだわり(いや、いつも予算の関係で却下する事もあった。。)
結構強く推してくるので、
わかった!とおれた。。(財布の紐自己担当)
なので、今回の二作とも、イギリス湖水地方を旅した時の曲と、アイルランドを旅した時の曲の新曲があったので、その地方の言葉もタイトルにいいかなと思っていると、すみれさんが奇跡的に、こんなのがあった!と送ってきたのが、北欧神話の昼の神と夜の神。
それが白い馬と黒い馬に乗っている。
その白い馬と黒い馬の名前があり、それぞれの原語でのタイトルに英語の名前も明記して、サブタイトルをPVに使う曲名にした。
この白い馬と黒い馬、昼と夜の神に関しては、またいずれ別の機会にそこにフューチャーして作品を作りたいと目論んでいる。
まずはYouTubeにて一作目の風と空のうたのPVを投稿してるので、そちらをぜひご覧ください。
様々なセンスと技術、チームワークからなる作品です。
さて。
当日はこれらの製作を作るきっかけを作った張本人のaya さんが美味しいものアンテナを発揮してaya さんの友人にお昼を用意してもらいました。
これがまたどれもほっぺた落ちそうなくらい美味しくて、こういう時の美味しいものはテンション上がるのでゆっくり時間は取れなくても大事だと思う私。
しかしそこまで手配する余裕がないので、aya さんの頑張りに本当に感謝でした。
美味しい正体は。
こちら。
Koya さん。
オープンしてる日が限られていて、ちょうどオープンしてないタイミングでしたが、快く引き受けてくれました。
彼女はセラヴィでのライブにも来てくれていました。
動きながら手に取れるようにと、ゴミが少なくて済むようにというリクエストに最大限応えてくれました。
aya さんも娘さんと一緒にお菓子を焼いて来てくれました。
ありがとうございます!
さて、今回の製作での写真をあれこれ。
撮影チームomegane さん。
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ヘアメイクのAsuka Takei さん
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花かんむり、舞台植物アレンジの撮影地C’est la vie.
アレンジはtamiserののりこさんと森田さん。
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ホームページからのCD販売はもう少し時間を頂戴します。
まずは10月各地でのコンサートでの先行販売です。
10月5日、6日仙台クラシックフェスティバル(こちらはチケット完売してます)
10月10日八街小谷流ドギーズアイランドでの交流会
10月12日ワールドフェスタ2019
11:30〜12:00山下公園
10月20日棚田コンサート
栃木県那珂川町
10月26日三鷹ギャラリーカパリスンライブ西美紀展示会
10月27日南房総ギャラリーsfk
です。
まず一作目のCDの紹介です。
☘️CD発売☘️
Gladr
風と空のうた
shining mane
Gladr(グラズ)は英語でshining mane.
輝くたてがみという意味です。
北欧神話の昼を意味する(夜の女神の)息子が乗るのが白い馬のGladr(frost mane)
CD「白鳥love song」が完売し、新しい録音でのリニューアルCDとして新曲も加えました。
1.小さな羽
2.アメージンググレイス
3.風の馬
4.風と空のうた
5.龍は嵐を呼んで天に昇る
6.風語り
7.白鳥~モンゴル民謡
馬頭琴・歌 美炎
ピアノ 竹井美子
ドラム・パーカッション 前田仁
1.小さな羽 作曲 美炎 編曲 竹井美子
☘️イギリス湖水地方の散策の途中にできた曲です。
2.アメージンググレイス 作曲者不詳 作詞 ジョン・ニュートン
☘️歌と馬頭琴バージョン
3.風の馬 作曲 美炎 編曲 竹井美子
☘️ドラム前田仁による新バージョン
4.風と空のうた 作曲 美炎 編曲 則岡徹
☘️パーカッションも入れたバージョン
5.龍は嵐を呼んで天に昇る 作曲 美炎 編曲 竹井美子
☘️ドラム前田仁による新バージョン
6.風語り 作曲 美炎 編曲 竹井美子
☘️100枚限定販売の「風の国~仁」からの録音
7.白鳥 モンゴル民謡
☘️歌と馬頭琴のバージョン
ジャケット撮影
「omegane」
Recording Engineer 森重悟志
Hair make up
Asuka Takei (atelier LumIas)
Assistant
keikoyyss
撮影地C’est la vie.
アレンジはtamiser