2022
振り返れば2011年は私にとって色んなことがスタートした年だった。
毎年続いている栃木県那珂川町での山の棚田コンサートもこの年の秋スタートした。
オリジナル曲を中心にソロ活動を積極的にはじめたのもこの年がきっかけだった。
2011年2月後半に急に思い立ってアメリカアリゾナ州のセドナへ旅に出て、ホワイトバッファローの伝説に出会った。
これを曲にしようと日本に戻ってきた。
ちょうどデモテープを作ろうとホールを予約した。
その前日東北の大震災があった。
ホールで録音した曲集は、そのままチャリティーCDになり、友人や沢山の人たちに協力してもらって東北に寄付ができた。
ホワイトバッファローの曲をなかなか作る気力が無い中、ふとお話を改めて読んだ。
全ての人は繋がっている。
平和、バランス、ハーモニーで集い祈ること。
それによって世界の危機は救われる。
そんなメッセージを持ってきたホワイトバッファロー。
あの時の自分は多くの被災者ではない人達がそうであったように、何ができるんだろう?と無気力、悲しみ、そんなものに支配されていた。
このメッセージに自分は少し救われた気持ちになり、結局ストーリーに沿って7曲になった。
CDも作り、完売した。
千葉で初演した時に、ぜひ東北の地でやってください。と東北出身の方に言われた言葉が今も頭にある。
このウクライナでの戦があって私は再びホワイトバッファローの話を思い返していた。
侵略には徹底抗戦で向かうことを世界は応援しているような気がする。
だいたいどの戦いにも大義がある。
それは言い訳であっても、後付けであっても、正当であっても、戦がはじまってしまえば結果は市民生活の破壊、沢山の人が殺される。
その悲劇をどうやったら回避できるか、または軽減できるか。
そこに知恵を絞りたい。
月日が巡って3月11日。この日がきた。
何年経ってもこの日は忘れない。
それだけの為にやってくる。
自分に何ができるんだろう。
自分に何ができるんだろう。
その気持ちは原動力にもなり得るのだが、悲しみや落ち込みも伴う。
元気でいること。楽しく暮らすこと。
そしてやるべきことをやること。
ホワイトバッファローの伝説はリニューアルしてアニメーションをつけたいなと考えている。
今年の出発点だ。