馬頭琴奏者 / 美炎 miho 公式サイト
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 虫から借りる会場- 2016/10/20 -

Category : BLOG

目の端に捉えられていたのはトンボが竜巻みたいにぐるぐる乱舞していたことと、そこにちょうちょらしきものと、後なんの虫だろー?と思いつつ、速い曲を演奏していてこっちもぐるぐる乱舞してたので、目の端にとらえただけなのですが、

あれは夢だったのだろうか?

棚田コンサート。

虫たちの、鳥たちの、自然の場所を正にお借りする形での音楽会。

そこはシゲルさんが一年通して一人でお米を作っている場所。

田植えて、草取りし、水をみて、収穫をやっと迎え、そこで終わりにならないのがシゲルさんの田んぼ。笑

棚田コンサートが終わってやっとシゲルさんの米作りの一年が終わる。

収穫の先にある音楽会は正に収穫を感謝して祝う会になっているのかもしれない。

最後に子供達にいただく花束には棚田の稲穂が必ず入っている。

スタッフの方々とのお疲れ様会では棚田のおにぎりをほおばる。

観光名所でもパワースポットでも名のある建築家のホールでもなく、どこにでもあるような日本の里山の、シゲルさんが先祖から伝えられて受け継いでいる、普段だれも通りかからない山の中の棚田。

ひっそりと、長い時間の中、そこにずっとあった。
扇田と名前の付いたその棚田には要の部分に石舞台がある。

そこから山の奥の水の流れの来る方。

回廊になってる斜面に向かって音がのびる。

ずっと待っていてくれたような場所。

待っていてくれて、見つけることができた。

ここで弾くと一つのことを体感できる。

田んぼも木々も虫や鳥や日の光や雲や風、動物たち、その輪の中に私達もいて、目に見えない色んな存在もいて、共鳴しあっている。

そうやって生かされて、つながっている。

この石舞台にまた戻ってこれたこと、ここで弾くことでそれを体感できること、その瞬間に感謝できること。

その表せられない尊い何かをみんなで共有していること。

わたしにそれを表せるとしたら、それはやっぱりあそこで音楽をやること。

感じることで一つになること。

指折り数えてこの棚田コンサートを楽しみにしてくらている人がいる。

何日も前からずっと天気が心配で眠れなくなるほど晴天を祈ってる人がいる。

田んぼの作業をしながら、もっとここはこうしたら、居心地よくなるのではないか、常にそういう目線で見ている人がいる。

石舞台の上に根付いたねむの木も毎年大きくなっている。

私もここに戻るたびに、ちゃんと成長できているように、それを喜んでいただけるように。

次の田んぼの最後の作業。

棚田コンサートをまた迎えられるために

次の一年をすすむ。

マグノリアの願い〜棚田〜

棚田での音楽と赤とんぼ♪♪の動画です。

   
    
   

 目で見ること、見ないこと。- 2016/10/05 -

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長距離運転手。

今度は山形へ。

夜になって母校周辺を歩く。

真っ暗。

山の中の小さな高校での寮生活。

こんな真っ暗闇に目を凝らしていると、さらに真っ暗な山の中に目が吸い込まれる。

すぐ下に流れる横川の流れの音がざんざん耳に入ってくる。

天の川。

ただ身を置いて考える。

そんな久しぶりの時間。

高校時代は毎日のように真っ暗闇を凝視して、何かを考えていたんだなと思い出す。

あの頃見えなかったことがこの歳になって沢山見えるようになったと思っている。

それでもあの頃感じていたことはじゃあどうだろうか?

今よりもっと鋭かったんではないだろうか?

だとしたらそれは退化というだろうか。

あの頃私は五感を磨くみたいなことに興味があった。

今思えば忍者修行か。笑

山の中を走ったりもしてた。ビーチサンダルで。

この3年間で真面目に猿とクマとタヌキに間違えられたことがある。

別にいやじゃなかったけど、今思い出すとすごく可笑しい。(今頃その可笑しさに気づく)

今回は農家に泊まった。

夜遅くまでキクラゲとワラビをつまみながら語り合い、さあもう寝ましょうと言うと、明日朝早くキツツキがコンコンと家の壁たたくけど、それは私らが起こしてるんじゃない。キツツキだからな。

朝五時半に目覚めてキツツキが来るのをワクワクして待つ。

いつのまにか寝た。

コンコンコンコンコンコン!!!!!

もっと可愛い音想像してた。

あまりの勢いと音の大きさに思わず笑う。

山形から戻り、昨日は面白かった。

まず岩本拓郎さんという、現代美術の画家の方のお宅へ。

奥様は三宅一生さんのデザイン事務所を経てご自身で染色をして、着られるストール、スカーフを製作。

このあたりのことは後日のお楽しみで^ ^

岩本拓郎さんは棚田コンサートの土地、馬頭の地にアトリエがあり、棚田コンサートにいらしてくれているご縁で、私も何度か岩本さんの絵の展示へうかがったりしている。

このたわいもない、あまり考えて書いてないブログを気に入ってくださり、楽しみにもされているので恐縮ですが、音楽ってなんだろうと日々思い挑戦してみてることが、ふとここの場で言葉ででてくるときに、共感していただける所があるのかもしれない。

岩本さんの絵は現代美術。各地の現代美術館などに展示されていたり、とても活躍されている。

音楽家が羨ましいと言うが、ご自身も弾き語りでいろいろと演奏されている。

岩本さんの話は本当にわかりやすい。

現代美術の話をされてもすっと心に入ってくる。

だから私も以前は美術わからない。

と思っていたが、岩本さんの絵の前では自由に感じることができて、それでいいのかと知った。

絵から音楽が聞こえることがある。

というか、絵をみて、音楽だな。と思うことがある。

最近なぜか画家の方とお会いすることが多いのだけど、皆さんどこか共通している。

人を見る目がなんか独特だなと思う。

例えば音楽も絵も、自然のちょっとした瞬間に心を奪われた時に、画家は目を通してほかのすべての世界を受け止めているのだろうか。

それは、別に見たものを書くからという意味ではなくて、ほかの感覚機能も目に集約されているような。
そして、その場を身体全体でじーっと耳をすまして、何かを感じている感じ。

音楽家はすぐ反応しようとする癖がある気がする。

画家はものすごくそこに佇んで形になるのを待つみたいな。。

それで岩本さんに美炎さんは馬の生まれ変わりだよね、馬の顔に似てる。と言われる。二度目。

目も鼻も。

隣にいた奥様も、うん。似てるね。

わたしはうまです。

岩本さんのアトリエには、棚田コンサートの前日にお伺いします。

楽しみ。
先日打ち合わせでと新聞の取材で伺った栃木の棚田コンサートの地、馬頭で、いわむらかずおさんの絵本の美術館に足を伸ばした。

いわむらかずおさんも、実は毎年棚田コンサートに来てくれている。

ただ、棚田コンサートは遠くまで音がのび、むしろ遠いほうが音がよかったりするので、お客さんの顔がわからず、もちろんお客さんも私の顔がわからない。

それに毎年、お見送り演奏として、皆さんがすっかりた棚田からいなくなるまで弾くので、結局顔を合わすことがないまま毎年。

それもとてももったいないような気がして、今年は主催の廣田さんの力添えで、少しお見送り演奏した後で、石舞台の脇にCD販売コーナーをして、お顔を合わせられるようにしようかと思案中です。

そんなわけで、いわむらかずおさんにも初めてお会いしました。

いわむらかずおさんも、私の顔を初めて近くでみて、あ、美炎さんこんな人ね。と確認してました。笑

というか、玄関エントランスで鈴なりのアケビの実を、かずおさんの息子さんが、食べていいですよ。というので、久しぶりにアケビに食いつき、思いっきり種をぶぶぶーっと飛ばして遊んでるところに、いわむらかずおさんがひょっこりあらわれました。

美術館と美術館をとりまく環境そのものが、もう14ひきのネズミの世界。

さっき棚田で風に吹かれて弾いていた幸せな世界がいわむらかずおさんの絵の世界にそのままある。

愛おしい眼差し。

それが伝わってくる。

棚田で弾いてると、小さな生き物たち、木や小川の流れ、風や光、全てが反応してくれているみたいで本当に幸せな共演ができる。

その世界をダイレクトに音にのせるのみだが、

実は瞬間瞬間で、人知れず、てんとう虫が楽器にしがみついてたり、ミツバチが弓の間を行ったり来たり、その時々にいろんな出会いがあって、それは私だけの楽しみなのだけど、そんなことが絵本になっている気がして嬉しい。

あんなに世界中で14ひきのネズミシリーズは出版されているのは、ピーターラビットもそうだけど、里山で暮らす人の暮らし生き物たちとの交流や、同じ世界を共有している物語を感じるからなのだろうな。

そして夜は赤坂へ。

ラジオパーソナリティーで活躍する小川もこさんとスターダストレビューのキーボードの添田啓二さんと飲み会。

もこさんは語りの「けや木会」で一度共演させていただいて、二度目は私のCDから「龍は嵐を呼んで天に昇る」を語りに使っていただき、ラジオ番組で電話出演したり、とてもお世話になっています。

音楽大好きなもこさん。

もこさんの語りは音楽だな。と思ったことがありました。

で、もこさんが今回の語りの時に怖い話をしたようで、それを日本酒のとっくりを片手に少しだけ語ってくれただけで、添田さんとうわーーーっ!!ってなりました。笑

スターダストレビューのツアーでの裏話をいろいろ聞いて、なるほどその規模のコンサートとはそういうものなのかと興味津々。

ふと気づけば5時間もあっという間に濃い時間が楽しく過ぎました。

添田さんに、人生初こんなにモンゴルと馬の話を聞いたと言われ、私も同じ日本人なのにいつのまにかあまり知られてない世界を知ってる人になってたんだなと思いました。笑

添田さんとは、ちょっと一緒に何かやりましょうよ!ということで、ちょっとだけ企てています。お楽しみに。

そうこうしている間にも今週末は伊丹で四次元ステージさんとの初共演!

これはとっても楽しみです。

台本を読ませていただいて、皆さんにお会いして、どんな世界に仕上がっているのか、また自分はそこから何を感じて、どう参加することでまた新たに何が出るか。

とりあえず体力回復して、伊丹まで走りたいと思います!

   
    
    
    
    
    
  
    
    
    
 

 いのちのうた- 2016/09/26 -

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海峡をわたって、父の元へ。

覚悟はしてたけど、父はもう最後の本は書けそうにない。

もうライブも聞きに来れなくなったので、それならいくらでも家に行った時に弾くからね。

と言ったら、お客さんを呼べと、父は相方の京子さんに今日になって言うので、そんな突然来れる人なんていないわ。

と言っていたけど、お二方来てくれることになった。

高知で演奏をして、その帰りに瀬戸内の、96才になる父のところへ見舞いに。

父も京子さんも私も、これで演奏聴けるのが最後だと覚悟して。

父が京子さんに、今生の最後の演奏だと思ったら涙が出るかもしれない。そんなのは恥ずかしいから、人を呼べ。

そしたら泣かずに済むから。

と。

京子さんは父が泣いてるの見たくないわと、そうね、人を呼びましょうと。

私も、誰かいた方が演奏会ぽくなるからやりやすいかなと思う。

京子さんが、お父さんがね、謝礼だって。と言って私にお金を包んだ封筒を渡すので、いや、それは絶対受け取れないよ。

と逃げる。

お父さんがね、俺だってただで原稿書けと言われたらいやだから、払うのは当然だ。

っていうのよ。それなら、最初に金額を交渉しなきゃだめじゃないのよね。と笑って言っていた。

それを聞いたら、涙が出そうになってしまい、慌てて受け取る。

そして、化粧をして髪を結い、衣装に着替えた。

どうしよう。私が泣いたら。と思うが、泣くわけにはいかない。

なんだか急に辛くなって、こんな時でも泣かずに弾かなきゃいけないなんて、なんて仕事だろうなとはじめて思った。

来てくださるお二方を待つ間に、ヘルパーさんが来て、父を風呂に入れた。

その後少し掃除をして、京子さんが、娘の美炎子です。

馬頭琴をやってるんですよ。

と紹介すると、馬頭琴ですか。聞いたことないです。

どんな音がするんでしょうね。と言うので、京子さんが、美炎ちゃんもしイヤじゃなかったらな、ちょっとだけ、見せてあげたら?と私にそっと言うので、いいよ。

と楽器を出したら、まあ!弾いていただけるんですか?

と言われたので、ほんとうに1分くらい弾いた。

そしたら急にその方が号泣されたので、驚いてしまった。

音楽私は全然分からないんです。でも、なんかうわーってきてしまって。

すみません。すみません。

といいながらまた泣いておられたので、私も少し泣けてしまった。

その方が帰られて、今日のお客さんお二方がみえた。

お父さんと息子さん。

息子さんの方は、この夏、ここでライブした時に、その時はお母さんと二人でいらしてくれた。

京子さんが、息子さんね、ずっと家に引きこもっていて、お誘いしても来ないかなーと思ったけど、聞いたらいいよって、勧めたの。

そしたら来てくれるって!と夏のライブの時に言っていて、そのライブの次の日から、外に出るようになったと聞いたので、何でだかわからないけれど、何かが響いたのかな。不思議なものだと思った。

息子さんはとてもさっぱりした顔をしていて、何かタイミングだったのかな。

息子さんのお父さんが、私は本当に音楽分からないんです。と先ほどの人と同じことを言った。

でも心にきました。

今日はこの息子の誕生日なんです。

と帰るときにいった。

みんなでおめでとうと言った。

父の家に着いて短い時間に心に連続でグイグイなにかくる。

なんだろう今日は。

人の心の何か少しボタンの掛け違えのようなささいなことが、ちょっとした何かでふとタイミングが合うと、動きだすのかな。

父へのコンサートは、弾きながら、最初は無性に悲しくなってしまった時もあったけれど、そのうち、こうやって父を送り出すことができるのかと、幸せだと思った。

そのお迎えが明日か数年後かはわからないけれど、同じことだ。

その後で父と話した。

表現のこと。

美のこと。

動画に撮ってみた。

とても今の自分にぐっとくる内容だった。

いつが最後になるかはわからないけれど、来れるだけまた来たいなと思った。

ただ、確実に抜けていく何か。

昨日までできたことができなくなっていく。

まだ考えて、話をすることは全然できる。

電話での講義はしているようだ。

でももうパソコンの使い方は忘れてしまって、原稿を書くことができなくなった。

なんかそれが切ない。

本も読まなくなった。

私の記憶の最初の頃から父は本読んでるか物を書いてるか、呼吸するようにしていたから。

だけど、それでいいんだ。

少しずつ忘れていき、少しずつ抜けていって、少しずつできなくなっていって、少しずつ死に向かう。

準備をしているんだな。

私も父も。

   
 

 だれかの木琴- 2016/09/19 -

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送られてきた招待券。

高校生のときに、山奥の村がダム問題でゆれているのを取材して論文を書いたのが発端で、映画会社のシグロの監督が、やはりダム問題を取り上げた映画「あらかわ」の製作のこともあり、この村のダム問題のことと、その論文をなぜ書いたかを聞きにいらした。

ちょうど私はロバのピョンファーにのって村を散歩していた。

そこを車が一台通り過ぎた。

その車に監督がのっていた。

それがご縁で手紙のやり取りが少しあり、進路のことで少し助言をいただいたりした。

映画「あらかわ」はすばらしかった。

大人になり、その頃思いもしなかった馬頭琴奏者になり、思い出して監督に馬頭琴のCDを送った。

あの時進路のことで助言していただいた、美炎子さんは芸術関係がいいのではないか、ということが、現実になりました。

と報告したかった。

プロデューサーの佐々木さんからお手紙をいただき、監督が亡くなったと知った。

私の馬頭琴は監督には聞いてもらえなかった。

その後Facebookを通じて佐々木さんと少しやり取りのある中で、映画「だれかの木琴」の招待券を送ってくださった。

「あらかわ」はドキュメンタリー映画で、シグロはそういう作品を扱うのだと思っていたので、今回の映画は知り合いの監督さんの作品と思っていたら、製作プロダクションがシグロで、佐々木さんはその映画のプロダクション・マネージャーだとエンドロールで知った。

美容師に惹きつけられてストーカーまがいのことをする主婦の話。

主演は常盤貴子。

監督は東 陽一。

というのをチラシでみていて、実際そのようなストーリーなのだけれど、

なんというか、とつとつと語られる物語のような映像で、変にいやらしかったり、怖かったりはしないのだが、怖くないはずの場面で少しゾッとしてしまったり、なんというか、今時の映画が事件や展開の派手さで繰り広げられるのとは真逆な、日常の細々したことから自然に起こりうる、そう、どこにでも、ふと訪れるそのへんに幾らでもある物語。

最近のバッシングという傾向。

ネットがある前はマスコミの得意分野だったけど、一般の人が参加するようになった。

そして事件は尾ひれがつき、罪を犯した人へのバッシングは大きくなる。

この映画では冷静に人を見てる。

誰の心の中にもある白黒はっきりしないなにか。

私は善人か悪人か問われたら自分を悪人だと思う。

なぜか答えるのがむずかしいけど、善人でないのは確かだと思う。

そもそも善人悪人と分けるのは違うと思っている。

犯罪者というレッテルをはられたひとは自分と何が違うのか考える。

その線をどこで越えるのか。

誰しも子供の頃に自分の心のうちに、木琴があるのだろう。

奏でたい何か。

奏でている何か。

でも音にならなかったり、メロディーにならなかったり、うまくいかない。

それを抱えてまま生きてきて、ある時急に流れ出してしまうのだ。

自分の奏でたかったものを形にしてしまうのだ。

それはもう仕方ないのだ。

そうとしか思えない。

映画館の帰りに東京で見た丸い月はきれいだったけど、何となくよそよそしい感じだった。

家に戻って、田舎の家の庭で見上げた月は、いつも通りの、私だけに語りかけてくれる月だった。

みんな少しばかりくるってるのだ。

じゃないと人間じゃない。

 ドキドキすること- 2016/09/14 -

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やっぱり、子供の頃にはかえれる。

でもおじいさんには。。

「青い馬の少年」

友達の家にあった絵本。

「青い馬の少年」

見つけた時ドキドキした。

これだ!

読む前からわかる。

読みすすめると、全部でてくる。

ここにはこの曲。ここにはこの曲。

最初に合わせてみた時、この為に作った曲だったっけ?

と思った。

おじいさんと少年の会話のやり取りで話が綴られる。

私が今まで朗読しながら曲を挟んでいた。

山川建夫さん。

以前に何度かご一緒した、元フジテレビアナウンサーで、フリーになってからは数々のナレーションなどで活躍されている。

私が知っているのだと映画ガイアシンフォニーのナレーション。

ホワイトバッファローの伝説の作品では美浜ホールでその渋い暖かい声がとてもぴったりだった。

もう今週の日曜日、

茂原のまことの里で山川さんとまたご一緒する機会を得て、すぐに青い馬の少年をやりたいと思った。

元々は市原の宝積寺さんでのオファーがあって、山川さんと宝積寺に打ち合わせに行き、その後絵本を受け取りにわざわざ分かりにくい田舎の家まで来てくださり、瀬戸内の香り立つレモンをいただいて、その日は合わせもしてみずに、そして、

今日のリハーサル。

竹井さんと前田さんも早くから家に来てくれて、先に間に挟む曲をさらっとリハーサル。

その後山川さんがいらっしゃるも、まず昼ご飯を食べて和む。
そして、さあもうやらないと時間ないよ。

というところで、打ち合わせも、なんとなくも、区切りもなく、とにかく通しましょう。

ということで、通すことにする。

ドキドキする。

だって絶対に山川さんのおじいさん、聞く前にわかる。

いいに決まってる。

私の少年はもう、いいも悪いもないんです。

だって、無い物はなくて、あるものやるしかない。

というより、自分にとっては、少女より少年の方がなぜか馴染みがある。

そういえばスーホもそうだったかな。

というより、たぶん山川さんの聞きながら何か引き出されるものをもう出すしかないだろう。

ごめんなさい!!

みたいな。

これをもう、細かいところ、ここの抑揚はどうしたらいいですか、とか、ここはどのくらい間が必要ですかとかレッスンしたら、完全にもうわからなくなるだろうと自分で予測できるので、

山川さん、

もう私はこれだけです。

となるしかない。

最初っから完全に絵本の世界。

どうしてかわからないけれど、

これは山川さんと私の話ですか?

と思わず思う。

間に挟む曲も含めて、前田さんがリハーサルの後で、山川さんが絵本の題名を言ってから、最後の曲を弾き終わるまでが、完全に一つの曲でしたよね。

と言っていたように。

そして、たった一回。本番のような通しをして、誰ももう一回やっときましょうと言わなかった。

じゃああとは本番で。

ああ、これはジャズみたい。

私は理論もレッスンも受けたことはないし、勉強してないのだけれど、素晴らしい人に出会えてご一緒させてもらえたからこそ、なんとなく楽しくやれた。

それってダメじゃない。

と言われても仕方ない。

たぶん私はちゃんと勉強したらそれこそダメだったと思う。

理解できなくて途中で挫折するのが目に見えている。

この朗読も、山川さんとご一緒するからこそ、のせられてのってしまえる。

運がいいんだな。

それにつきます。

馬頭琴もそうだったかもしれない。

チ・ボラグという馬頭琴では神様みたいな人にいきなり出会って、その一番弟子、二番弟子に直接教わり、同じ大きな舞台もなんども経験させてもらえた。

そして、言葉がわからなかったこともあるかな。

理論ではなく、感じを掴むのをするしかなかったから。

モンゴルでは乗馬も同じ。

何一つ私の場合教えもらわず、ほらやってみなって、走る馬から落ちないように必死になるうちに乗りこなした。

そうか。私にはそのスタイルが合っているのだな。

とてもスリルがあるんだけど、ヘンなドキドキ感がくせにもなる。

ドキドキ感がこわいけど、そう。本当はすっごい怖い。

でもその怖い所も冷や汗かきながら、味わえてしまう度胸がもしかしたらあるのかもしれない。

それか、本物に近づきたい欲求があるから貪欲にそんな真似をしてしまうのかもしれない。

9月18日まことの里、

午前と午後との二回公演。

9月22日市原の宝積寺

で山川さんとのコラボライブがあります。

クリスタルボウル、ホワイトバッファローの曲中に出てくるのですが、以前より前田さんが、やってみたいと憧れの存在だったというクリスタルボウル。笑

おっちょこちょいの竹井さんと私がいつも交互に音出したり、片付けたりしながら、お互いにお互いのダメさ具合がわかってるので、声かけあいながら、極端に気をつけていて、無傷。

それを今回前田さんに音出してもらうというので、必要以上にふたりして、これ一個10万ですから。

ガラスのようにすぐ割れますから。

で、10万だけじゃなくて、アメリカのセドナまで行って買ってきてもらわなきゃ手に入れませんから。

と散々おどす。

ま、もちろん何事もないわけですが、前田さんとしては初めて実物を見て触ってとても嬉しかったようでなによりです。

クリスタルボウル越しの山川さんと竹井さん。

撮影前田さん。

どうやら山川さんとのコラボは11月にも実現しそうですよ^ ^
でも青い馬の少年は9月です。

  

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