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 Day 2イタリア旅記- 2016/03/23 -

Category : BLOG

Day2イタリア旅記
朝ローマを出て、高速鉄道に乗る。

ヴェネチアサンタルチア駅に降り立って、運河を挟んだ対岸に水辺から上がる白い階段と、丸いドーム型の屋根を見たとたん、急になにかが込み上げてきて涙が出そうになった。

また来れた。

そう思った。


ホテルはアンティコパナーダ。

古いシャンデリアや調度品が飾られた部屋。

アンティコというのはアンティークという意味なのだろう。

中学生の時にヨーロッパ旅行のおりに来たヴェネチア。

いつかまた行きたいと思った場所はここだけだった。

どこに行ってもどの路地に入っても絵になる街。

あちこち歩き回って、街並みやお店の品物を見て目を楽しませながら、元来た道を見失わないように気をつけながら、とにかく歩いた。

明日は元来た道を覚えるのが大変なので、思い切って行きたいように歩き回って、とにかく運河に出れば、船に乗ってホテルのあるサンマルコ大聖堂の船着場まで戻ればいいのだと思いつく。

リモーネのジェラート。

やっぱりイタリアのレモンは違う。

不思議なもので、中学生の時に来た時の、ここにこんなお店があったはずだなー。という記憶があるが、もうなかったりする。

もっとベネチアングラスがあった気がするのだけど、ほとんどベネチアングラスの様相が変わっていて、私が、これがベネチアングラスと思っていたやつは、もはや一部のアンティークのお店にしか並んでいなかった。

まさか、それを作れる人がいなくなってきているということではないとは思うのだけれど。

しかし、イタリアの物作りは昔も今も本当に素晴らしい。

夜になってホテルの部屋のベッドの上で、石畳の上を歩く人たちの足音や話し声が聞こえる。

なぜかうるさく感じない。

石畳でも、コツコツと響くより、割と深い鈍い音だ。

それがなぜか聞いていて心地よく、不思議に思いながらも、その音を聞くうちにすぐに寝てしまった。

サンマルコ大聖堂のすぐ裏手のホテルなので、大聖堂の鐘の音がよく聞こえる。

ずっと聞いていたいような鐘の音。

最後の余韻が胸に残る。

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ああ、また来たいな。とふと思う。

たった今ヴェネチアにいるのにも関わらず、

また来れたらいいなと思う。

時差のせいか、へんな時間に目がさめる。

夜中の真っ暗な時、すぐ横の路地で建物の工事をしている。

何世紀も前の古い建物、工事の音さえ昔のままだ。

石を打つ音がコンコンと狭い路地に響いている。

ここヴェネチアの音は何世紀も前からずっと変わらないのだろう。

運河に寄せる波の音。

大聖堂の鐘の音。

石畳に鈍く響く人々の足音と話し声。

建物を修理する石を打つ音。

誰もが詩人や絵描きや音楽家になってしまうような街。

  
そういえばローマのホテルでカフェラテ頼んだら、セルフでした^ ^

  
ホテルアンティコパナーダ

路地の気配がすぐわかる二階。  
いつまでもここならぼーっとしてたい。  

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