馬頭琴奏者 / 美炎 miho 公式サイト
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 ドキドキすること- 2016/09/14 -

Category : BLOG

やっぱり、子供の頃にはかえれる。

でもおじいさんには。。

「青い馬の少年」

友達の家にあった絵本。

「青い馬の少年」

見つけた時ドキドキした。

これだ!

読む前からわかる。

読みすすめると、全部でてくる。

ここにはこの曲。ここにはこの曲。

最初に合わせてみた時、この為に作った曲だったっけ?

と思った。

おじいさんと少年の会話のやり取りで話が綴られる。

私が今まで朗読しながら曲を挟んでいた。

山川建夫さん。

以前に何度かご一緒した、元フジテレビアナウンサーで、フリーになってからは数々のナレーションなどで活躍されている。

私が知っているのだと映画ガイアシンフォニーのナレーション。

ホワイトバッファローの伝説の作品では美浜ホールでその渋い暖かい声がとてもぴったりだった。

もう今週の日曜日、

茂原のまことの里で山川さんとまたご一緒する機会を得て、すぐに青い馬の少年をやりたいと思った。

元々は市原の宝積寺さんでのオファーがあって、山川さんと宝積寺に打ち合わせに行き、その後絵本を受け取りにわざわざ分かりにくい田舎の家まで来てくださり、瀬戸内の香り立つレモンをいただいて、その日は合わせもしてみずに、そして、

今日のリハーサル。

竹井さんと前田さんも早くから家に来てくれて、先に間に挟む曲をさらっとリハーサル。

その後山川さんがいらっしゃるも、まず昼ご飯を食べて和む。
そして、さあもうやらないと時間ないよ。

というところで、打ち合わせも、なんとなくも、区切りもなく、とにかく通しましょう。

ということで、通すことにする。

ドキドキする。

だって絶対に山川さんのおじいさん、聞く前にわかる。

いいに決まってる。

私の少年はもう、いいも悪いもないんです。

だって、無い物はなくて、あるものやるしかない。

というより、自分にとっては、少女より少年の方がなぜか馴染みがある。

そういえばスーホもそうだったかな。

というより、たぶん山川さんの聞きながら何か引き出されるものをもう出すしかないだろう。

ごめんなさい!!

みたいな。

これをもう、細かいところ、ここの抑揚はどうしたらいいですか、とか、ここはどのくらい間が必要ですかとかレッスンしたら、完全にもうわからなくなるだろうと自分で予測できるので、

山川さん、

もう私はこれだけです。

となるしかない。

最初っから完全に絵本の世界。

どうしてかわからないけれど、

これは山川さんと私の話ですか?

と思わず思う。

間に挟む曲も含めて、前田さんがリハーサルの後で、山川さんが絵本の題名を言ってから、最後の曲を弾き終わるまでが、完全に一つの曲でしたよね。

と言っていたように。

そして、たった一回。本番のような通しをして、誰ももう一回やっときましょうと言わなかった。

じゃああとは本番で。

ああ、これはジャズみたい。

私は理論もレッスンも受けたことはないし、勉強してないのだけれど、素晴らしい人に出会えてご一緒させてもらえたからこそ、なんとなく楽しくやれた。

それってダメじゃない。

と言われても仕方ない。

たぶん私はちゃんと勉強したらそれこそダメだったと思う。

理解できなくて途中で挫折するのが目に見えている。

この朗読も、山川さんとご一緒するからこそ、のせられてのってしまえる。

運がいいんだな。

それにつきます。

馬頭琴もそうだったかもしれない。

チ・ボラグという馬頭琴では神様みたいな人にいきなり出会って、その一番弟子、二番弟子に直接教わり、同じ大きな舞台もなんども経験させてもらえた。

そして、言葉がわからなかったこともあるかな。

理論ではなく、感じを掴むのをするしかなかったから。

モンゴルでは乗馬も同じ。

何一つ私の場合教えもらわず、ほらやってみなって、走る馬から落ちないように必死になるうちに乗りこなした。

そうか。私にはそのスタイルが合っているのだな。

とてもスリルがあるんだけど、ヘンなドキドキ感がくせにもなる。

ドキドキ感がこわいけど、そう。本当はすっごい怖い。

でもその怖い所も冷や汗かきながら、味わえてしまう度胸がもしかしたらあるのかもしれない。

それか、本物に近づきたい欲求があるから貪欲にそんな真似をしてしまうのかもしれない。

9月18日まことの里、

午前と午後との二回公演。

9月22日市原の宝積寺

で山川さんとのコラボライブがあります。

クリスタルボウル、ホワイトバッファローの曲中に出てくるのですが、以前より前田さんが、やってみたいと憧れの存在だったというクリスタルボウル。笑

おっちょこちょいの竹井さんと私がいつも交互に音出したり、片付けたりしながら、お互いにお互いのダメさ具合がわかってるので、声かけあいながら、極端に気をつけていて、無傷。

それを今回前田さんに音出してもらうというので、必要以上にふたりして、これ一個10万ですから。

ガラスのようにすぐ割れますから。

で、10万だけじゃなくて、アメリカのセドナまで行って買ってきてもらわなきゃ手に入れませんから。

と散々おどす。

ま、もちろん何事もないわけですが、前田さんとしては初めて実物を見て触ってとても嬉しかったようでなによりです。

クリスタルボウル越しの山川さんと竹井さん。

撮影前田さん。

どうやら山川さんとのコラボは11月にも実現しそうですよ^ ^
でも青い馬の少年は9月です。

  

この記事へのコメント

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  1. 高野 学 says: -#1

    9月18日まことの里の午前の部を家族で拝見させていただいた高野と申します。
    素晴らしい演奏を聴かせていただきありがとうございました。

    古民家での馬頭琴という楽器の演奏、そして朗読。
    いったいどのような空間(波動)を感じられるのか?楽器の音色もわからなかったですが楽しみでした。

    間近で見た馬頭琴という楽器の音色、美炎さん方の演奏(ビブラートや間の取り方など心地良かったです)
    そして山川さんの魅力的な声による朗読。
    物語に挿入される楽曲、目を閉じて感じていると映像が浮かびあがるような気がして、とっても素晴らしいと感じました。

    後半で馬頭琴の説明や楽器の紹介をしていただき、なるほど~っと馬頭琴や楽器を少し知ることができましたし
    山川さんのお話では、自分自身の感性や感覚を意識的に研ぎ澄ますことの重要さや、共振という1+1=3以上になりえるという
    ような趣旨のお話も非常に勉強になりました。

    また機会があれば演奏を拝見させて頂けたらと思います。
    これからのますますのご発展をお祈り申し上げます

    高野

    PS 
    美炎さん、前田さん
    CDを購入させていただいた際サインをして頂き、お忙しいところありがとうございました。
    大切にさせていただきます。

    また、帰り際に山川さんにお話をさせていただき、短い時間でしたが様々な貴重なお話をお聞きすることが出来て、
    とても勉強になり、エネルギーを頂きました。とてもうれしかったです。
    この場をお借りしてお礼申し上げます。ありがとうございました。

    • 高野さま
      素敵な感想をコメントしていただき、ありがとうございます!
      こちらこそ素敵な出会いになりました。
      声をかけてくださり、ありがとうございました。

      これをご縁にまたどうぞよろしくお願いします^ ^

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