2018
アリゾナのフェニックス空港からレンタカーに乗り、乾いた大地をいく。
いゃあ。フェニックスからの運転初めての右ハンドル右車線は緊張して疲れた。
そして早速前田さんにチェンジ。
ところが時差もあり、疲れているところに果てしない一本道に入ってしまったものですから、眠くなってしまってしょうがない。
聞いたこともない古いアニソンを大声で歌う前田さん。
私が何か歌うとテンポ修正が即入り、そのまま口ドラムで伴奏してくれるので思わずこちらも本気になってしまう。
結構目がさめるね。
これの本当の正体はアンテナなんじゃないかと思うくらいのサボテンがにょきにょき。
二時間くらい後にセドナに入ってくると、あの赤いもこもこした岩山が見えてくる。
ドキドキ。
ワクワク。
前田さんはフェニックスからずっとこの広さに感激してるので、前田さんの反応がこちらも楽しい。
十字路を左回りに周るサークル型の信号なしの(何ていうのかしら?)ものがセドナの街は主流。
これ慣れるとものすごくいい。
信号待ちのストレスない。
宿の近くのメキシコ料理の店へ。
早速サイズのデカさにおののく。
アイスティーの大きな紙コップが空になってないか、毎度見にくるお店のお姉さん。
4/1も飲めなかった。。
というかもうずっと眠い。
飛行機の中では日本時間では夜中に起こされて、アイスを食べさせられ、少しまた寝てのち、朝ごはんを食べさせられる。
すごいことだ。
次の日はまずぐっすり寝て、目がさめると夜中の1時。
あれ?と思って仕切り直し。
再び寝て起きると3時。
もうあきらめて起きてしまい、準備をはじめる。
前回のブログに書いた通り、せっかくなら宣材に使える写真撮ろうということで、初めてカメラを買い、使い方も撮り方もど素人の前田さんも私も撮る気はまんまん。
以前アメリカで知り合ったカメラの井崎さんが言っていた、朝日と夕日の頃撮ればいいんだよね。
くらいにしか思ってない。
そんなに早く起きたのに、やっぱり眠かったのか、トロトロ準備をしていたら空が白みはじめてるではないか。
焦る。
セドナは今回3回目。
一番好きなカセドラルロックへ。
あらこれ、山頂行く前に日が昇ってしまうのではないかと思い、以前撮った山頂写真はまた別の日に行くことにして、だいぶ下の方の踊り場みたいなところで撮ることに決める。
さあ
めくるめく、前田さんが初めて撮った写真達をどうぞご覧ください。
ほんの一部ではありますが。
私も撮る。
日が昇ってしまうと確かに明るすぎて雰囲気ある写真にならない。
そして途端に暑い。
少しハイキングしたら、もうお腹空いたので街へ戻る。
まだまだハイキングするチャンスも撮るチャンスも沢山あるもの。
まだ1日目だぜ。
と思ってる。
入ると店内はものすごくいい香り。
写真撮っていいか聞くと、逆に撮ってあげるわ!と撮ってくれる。
チョコレートもおいしいが、チョコレートドリンクも美味しい。
そしてお店のお姉さんがラブリー。
癒されるなぁ。
美味しいので、お土産はこれにしよう!と最終日にまた来て買うことにする。
お店のお姉さんのラブリーな姿は最終日のブログをお楽しみに!
それから宿で仮眠。
次は夕方を狙う。
音出してみようということで、あまり人の来ない所がいいねと、四大ボルテックスのところは避ける。
ボルテックスというのはエネルギーが噴き出してるところというような定義だったと思うけれど、なんとなく地図でこの辺りに行ってみようと目星をつけて出かける。
この辺りかなというところに停めて、衣装と楽器を担いで草地の中へ。
前々回かもうちょっと前かのブログに書いた、南房総のギャラリーの山鹿先生のところで見つけた麻布に山鹿先生が描いたものを益子さんという方に衣装にしていただいたもの。
こちらは前田さんの衣装とお揃いのもの。
私のはシンプルなワンピース。
前田さんのは前田さんが着ると、少数民族の衣装に見える。
もう日が沈む!と思って夢中になって撮っていたから、最初気づかなかった。
前田さんがふとジャンベを叩く手をとめて。
ほら、木霊が聞こえる。
え?
叩いた音がいつもより乾いて深い。
その後で同じリズムで細かい振動が大きな波のように広く遠くからやってくる。
なにこれ。
大地全体がこたえてる。
こんなに広く音がいくなら、こんな振動になってかえってくるなら、山崩れでも起きるかなってふと思うくらい、音って影響するんだな。
音を出すってそういうことなんだな。
日が向こうの山に早くも潜って薄く暗い中、前田さんの顔がはっきり見えて、音もよりリアルに耳にくる。
ああこの空気感はアラスカだ。
私は幾度もあ、この瞬間は!というときに、アラスカを感じる。
つまりは、とてつもなく広い、それでいて今ココにいる。という強烈な感覚が同時にあって、普段の色んな感情や出来事にもみくちゃにされていたとしても、これが確かなものなんだと気づく。
原野。
数年に一度でもいい。
私にはここに身を埋める時がなくてはならない。
それもヨーロッパやアジアではないんだな。
行ったことないところは分からないが、北米のアラスカかアリゾナあたりが自分の肌にあう。
空気って、現在だけではない、全てのものがそこにある気がする。
音で確かめることによって、またよりそれがリアルになる。
ね、前田さんをアリゾナに連れて来たかった理由は、実際に行かないとでしょ!って何度も言いたい。言ってないけど。あ、言ってるかな。
兎にも角にも信じて行く。と思ってくれたことに感謝。
直前には、僕はこんなに旅したことないし、アメリカ大陸もはじめてだし、どうしよう怖いなんて言っていた人とは思えん。
最初から馴染んでますよ。
明日の夕方はセドナ在住のナナさんに連れられて子宮の洞窟へ。
初めて来た時に、あ、だから私ココ(地球)に来たんだと思って涙がとまらなかった。
じゃあ地球の前にどこにいたの?て話ですが、そう思ったのだ。
そんな感覚もちろんはじめてだったので自分でびっくりした。
またそこへ行ける。ドキドキ。
明日は2日間セドナから遠出。
初のモニュメントバレーへ。
なんかタガが外れるんじゃないかなって思うわ。
こうなったら、何もかも外れて宇宙へ飛んでけ。
笑
さて、夕日を追いかけてちょっと移動。
景色を優先させると人物が暗くなり、人物を明るくすると景色が白トビするのが解決できなくて四苦八苦。
日本にかえってから、それを緩和させる機能がカメラにあったことに気づく。
続く。
2018
モンゴルweek 過ぎたら
一週間ほど旅に出ます。
中学校の時にはじめてアメリカへ行き、色々まわった中で、グランドキャニオンが一番印象に残り、買ってきたお土産は(とうに無くしてしまったけれど)今でもはっきり覚えていて、小さいネイティヴの壺2つ。
いわゆるアメリカのイメージって私には大きく2つあって、西海岸や東海岸の華やかな都市。
それと対極にあるアリゾナなどの赤い広大な大地。
2011年の2月。
知人がアメリカのセドナに行ってきたと私に言ったので、セドナって何?どんなところ?って聞いたら、赤い広大な大地がひろがっていて、面白い岩山があちこちにあるの。
って聞いた途端にその光景が頭の中でひろがり、私もそこへ行く。
と思った。
そして一人旅に出る。
後からそこは大昔ネイティヴアメリカンの聖地であることを知り、今や有名なパワースポットであることを知るのだが、そんな事は何も知らないし、それよりもとにかくそこに行く。と自分の中の何かが決めてしまったようだ。
現地に住むガイドのナナさんを紹介してもらい、一番最初に小さなお店に入った。
そこでポストカードを眺めていると、白いバッファローの絵があり、その前に白い服を着たネイティヴアメリカンの女性がパイプを捧げ持っている絵があった。
なぜかとても惹きつけられて、見入ってしまう。
立ちすくんでじっと見ていると、ナナさんがやってきて、それね。ホワイトバッファローの伝説というの。
最終日にやるネイティヴの儀式のスゥエットロッジの時に、そのお話聞けるから、楽しみにしててね。
と言われる。
そのポストカードと、小さなポケットサイズのインディアンフルートを買う。
最終日にティピの中でシャーマンの人が語ってくれた。
スゥエットロッジは普段サウナ苦手なのに、なんだか楽しくてものすごくすっきりしたのを覚えてる。
日本に戻って間もなく、東日本大震災。
ふとホワイトバッファローの伝説を思い出す。
最初は一曲作ろうと思ったのだが、ナナさんに頼んでストーリーを改めて送ってもらい、全部で7曲作った。
美浜文化ホールで2回ほど朗読入りで演奏し、CDも制作したが、こちらは売れ切れてしまった。
いつか被災地でちゃんとホワイトバッファローをやりたいと思いながら未だにできていない。
でもこれはまたその時が来たら、ちゃんとやることがあるのだと思う。
セドナにはその後もう一度行った。
そんなに同じところに行くとは自分でも思ってなかったのだが、猛烈に行く!
ってなる時があるようだ。
で、またそんな感じ。
今回は一人旅ではなく、ドラムの前田さんも一緒。
この方は、初めてちゃんとデュオで一緒に演奏した時に、確か2年前の春のマザー牧場だったけれど、私がどう弾きたいか、なぜこんなにツーカーで分かるのか不思議に思った。
そして結論。
シャーマンだ。(笑)
それも私の頭の中のイメージはネイティヴアメリカン。
そういえば、小学校公演で、子供たちの感想の中に、前田さんは原始人みたいだった。
っていうのがあったな。
でも話をするとまるで、いわゆるスピリチュアルな事を知らないのと、自分の感覚の鋭さにもまるで気づいてない。
確かにその後、一緒に活動していく中で、いろんな事が抜け落ちていると思うことも多いのだけど(すみません。自分のことは棚に上げて)
前田さんをアリゾナの大地の上で太鼓たたかせたら面白いだろうなとその時思った。
でもまさか一緒に行くことになろうとは思わなかったのだけど。
今回は本当は別の友人と行くはずで、その友人がやりたい事があるからと言うので、どこがいいか考えていた時に、ネットにあった写真。
モニュメントバレーをみて、ここじゃん!と勝手に思う。
だったら前田さんも誘おうと思う。
けれどその友人は行けなくなり、でもその後別のアリゾナ大好きな友人と行こう!と盛り上がり、詳しい彼らがいるならあちこち周れるだろうと、ワクワクしていたのだが、彼らも行けなくなる。
取り残される私と前田さん。
方向音痴の前田さん。
助け合っていきましょうと前田さんが言う。
セドナは二回も行っているので、様子はわかっているけれど、モニュメントバレーまでレンタカーでいく。
この国際免許取りに行くのに、パスポート持たずに行き、出直して今度は前田さんがパスポート忘れるという、出鼻をすでにくじかれる。
セドナに二回目に行った時に出会った写真家の井崎さんに二回目は撮影してもらい、井崎さんの住むシャスタでも別の機会に行って撮影してもらった。
誰もいないあの広いところで演奏したいという野望と、どうせ行くならあそこは絵になるから写真撮ろうと思うのだけど、素人の私たちに果たして使える写真は撮れるのか??
乞うご期待!
セドナでは今回もナナさんに子宮の洞窟を案内してもらう。
実はもう一つ事前準備でやらかしてしまった事があるのだが、恥ずかしくて書けません。
そして解決したので良かった。
とにかく、お互いにパスポート関係はしつこくチェックしましょうね!
と確かめ合う。
おかしいな。私はいつも一人旅するときは大丈夫なのに、なんでか間が抜けてしまう。
前田さんは今から、右側通行ということは、左にハンドルがあるの?
美炎さん、最初の運転はお任せします。
珍道中にならないように気をつけよう。
旅に出る直前まで私は馬頭琴アンサンブルのリハと本番3つで旅のことを考える余裕もなく、前田さんも所属する打楽器チームの新作発表で連日遅くまでリハーサルと本番で余裕なく、
このタイミングはなんなんだろう。
きっと向こう行ったら、広大な景色の中しばらくはボーーーーっと放心してしまうんだろうな。
なので突然ですが、いまのうちに、来月からの予定をば。
6月1日は非公式ですが、元、寒立馬のユウロウのお見送りかねて、小学校訪問演奏。
6月3日はセシオン杉並の30周年コンサートに馬頭琴美炎トリオで出演します♪
6月10日は四街道にてチャリティコンサート。
こちらはパーカッションの前田仁さんと。
パーカッションの前田仁さんとデュオです。
10:45〜11:25の40分です。
6月25日から29日は台湾でパミールの花。
舞踏家の太田直史さんと、花蓮などまわります。
6月30日は八街市にあるホワイナッツの記念イベントでソロで出演します。
7月1日は赤坂ビーフラットにて馬頭琴美炎トリオ20〜30分ほどの予定です。
7月8日は詳細はまだですが、南相馬にてライブ予定です。
7月13日は八街市の図書館にてライブです♪
図書館にコーヒー出店もあるそうですよ。
図書館隣の資料館には八街の馬の歴史が色々展示されてます。
7月14日はワンコインコンサート。
馬頭琴美炎トリオで。
7月20日はギャラリーsfk のニューヨークからのアーティストの展示にてソロで数曲出演します。
他にも非公式で幼稚園、支援学校、老人ホームなどの出演もあります。
7月のオススメはなんといっても27日夜の神楽坂での自主企画ライブです。
自主企画なので、遠慮も何もなく、好きなだけ好きなものを演奏します。
映像も色々使う予定です。
チラシには書いてありませんが、ベースの山田章典さんも出演します。
ついでにその先の予定としては、8月はお盆前後で岩手に行きます。ちょっと色々訪問がてら、ライブもあるかもしれません。
8月17.18.19
岡山牛窓町にて喜之助人形劇フェスティバルで八王子車人形とコラボ、スーホの白い馬です。
4公演予定。
次の週頭は兵庫にてスーホの白い馬。
その流れで、今もう一つライブ企画中です。
9月16.17日福岡で猫の手企画ライブ。
その前には熊本の保育園でも演奏します。
10月13日は館山のお寺宗真寺でコンサート。
14日は栃木県那珂川町の山の棚田にて、今年8回目となる山の棚田コンサート。
19日は岐阜のゴーバルにて夜。
20日は名古屋にて絵と陶芸の西美紀さんとコラボライブ。
21日は長野県飯田市ピッツアヒコノキライブ。
11月再び岩手。
11月8日は三鷹カパリスンで西美紀さんとのコラボライブ。
ざっくりとそんな予定です。
アリゾナの大地を思い描いて作った曲の一つ、レッドロックスピリット。
アリゾナから帰って前田さんのソロがどう変化するか楽しみですね!
パーカッションで参加してもらう現場が続くので、ドラムの出番が少なく、ドラムでの初演は7月27日の神楽坂かもしれません。
2018
毎年移動距離が増えてる気がします。
移動とか、旅とか全然平気。むしろ好きでよかった。
そりゃジプシーに憧れてたのだから仕方ない。
だから遊牧民の楽器やってるのかな。
とうとう車が四年で20万キロに。
車検の時に、10万キロ以内であれば、オプションが付きますよ。
その方はおそらく10万キロ未満だろうから、どれにしますか?
という勢いだったけど、アー、たぶん超えてます。
と答えると、じゃあ見てきますね、とわざわざ見に行ってくれた。
そして、すみません。オプションはつきません。
冷静を保とうとしてる感じがみえました。
ま、いいじゃないの。車は移動するためにあるのだもの。
元馬頭琴の生徒さんで、馬好きの他にも色々と共通点のある友人と久しぶりに再会。
彼女は美味しいものアンテナが素晴らしいので、オススメのお店へ。
いつのまにか撮ってくれた写真。
好きなことの話が共通してる同士で話するというのは癒しの時間なんだな〜
ネイティヴアメリカンの話になり、自分の中では馬で走るって、オリジナル曲ではアリゾナの平原を走ってるんだ。
というと、わかる!
私もモンゴルじゃないなと思ってた。
という話になり、そういえば、アリゾナ大好きで音楽嫌いな馬のおじさんが、美炎ちゃんの曲だけはなんかわかんないけど心に来るんだよね。
って言ったのは、きっと私の中ではアリゾナを走ってるからだ。
と言ってなるほどね。ってなった話を思い出す。
どこ走ったっていいんだけど、モンゴルの草原を思い浮かべる人が圧倒的に多いです。
それでいいんです。
やっぱりボラグさんの万馬の轟弾いてる時はモンゴルかな。
彼女が、うん。モンゴルの草原じゃない。
宇宙って感じ。
もっとひろいの。
って言ってくれたのは嬉しかった。
風の馬はアリゾナの平原を走ってるけど、天に昇ってくから。
それにアリゾナは宇宙と繋がってる感じがどうしてもするんだ。
だから、同じことを感じてくれて嬉しかった。
私のオリジナル曲は、舞台がアリゾナか、日本か北極か宇宙ってくらい素っ頓狂。
モンゴルはもちろんモンゴルの曲も弾くので自分では作らないです。
で、面白いのは来週モンゴルweek です。
すでにモンゴルというものからどんどん離れていく私ですが、なぜか思いっきりモンゴルの馬頭琴奏者とアンサンブルです。
つい先日初リハーサル参加して、来週またリハーサルがあり、そこからの本番3日間。
アサル国際馬頭琴アンサンブル。
今年は馬頭琴は日本人私一人のようですが、チラシでは美炎だけなので、何人がわからない。。
そして本番3日前に到着するドイツからの馬頭琴奏者と同じパートということで、私は普段弾かない低音パートで、チューニングを普段と変えてのぞみます。
18日は静岡
19日は東京サントリーホールブルーローズ
20日は茨城。
10年ぶり?くらいの懐かしいモンゴルの人と、初めましてだが、共通の知り合いも多いモンゴルの人の中に混じり、リハーサル。
モンゴルの人達といるとこんな感じだったなー。と何かが懐かしい。
ホーミーやモンゴル琴や、揚琴もあり、モンゴル音楽の世界。
習い始めた時はむしろこんな感じの環境にどっぷりいたなと懐かしい。
馬頭琴同士で弾くことが今は一切ないので、単純に面白いし楽しい。
同時に、私がいまやってる音楽というのが、本当に元のものと違う世界になってる事をおもう。
自分のやりたい事をやれることに改めて感謝。
19日東京でのチケットあります。
来たい方はこちらにメッセージお願いします。
モンゴルweek の後は、ちょっと原点に戻ってきます。
どういうことかは再来週♪
2018
もうすっかり書いたと思ってたら書いてなかった。
元寒立馬のユウロウくんとのコンサート♪
いやあ。
何だろう。
あのもこもこの大きくて優しくてあったかい生き物は。
こんな素敵な時間を得られたのは他でもないこのユウロウ君を預かると決めた魔女さん。
魔女さんって言うとなんか人によってどんな人想像するか様々だと思いますが、みんなから魔女さんって呼ばれてるようなので、魔女さんとしておきます^ ^
魔女さんと出会ったのはもう随分前。
正月頃のブログに書きましたが、私が人生初ソロのライブをしたのがなぜか富津。
そこに来てくれたお客様でした。
それから長い年月たち、1月の君津市民文化ホールでのコンサートに来てくれて、馬飼うのが夢なんです!
と言われて、
なんですかそれ?!!
飼ったら絶対行きます!
って言ったものの、そんなこと言う人の話もっと聞きたくなって、遊びに行っちゃいました。
この魔女さん、お菓子作りや手芸などもプロで、旦那さんとイギリスのチューダー様式の洋館まで手作りしてしまうという。。
行くと、なんと家の脇に馬場と馬小屋があるし。
あとは馬を迎え入れるだけ。
そう遠くない日に実現するのかなーなんて。
でもまさかこんなの早くに。笑
実際のところは、魔女さんのお知り合いの岩手遠野の方が、元寒立馬のユウロウくんを二ヶ月預けるという形での馬飼。
魔女さんよりお便りありまして、ユウロウと一緒のコンサートしたいと。
お馬さんのお披露目会したいからその時にと。
で、
馬場の中で演奏してほしいと。
お客さんは柵の外。
ああそうでした!
その下りは、ブログに書いてましたね。
で、
重複しますが、
お馬さんの現場って色々ですが、神経質なところが多いので、気を使います。
実際、神経質なお馬さん多いと思います。
馬種や、飼われてる場所にもよると思うけど。
だから、いいの?え?いいの?って思ったのと、ユウロウくんの反応を見てみようと、前田さん誘ってユウロウに会いに。
でね、本番を迎えました。
まず、栃木からわざわざ駆けつけてくれた馬好きの竹澤奈菜さん撮影。
それから鉄馬にいつも乗っていて、馬も好きになりつつある、館山のユキさん撮影。
幸せな時間ってあっという間だけど、心の中にずっと残りますね。
魔女さんが夢を叶えたことによって、私を含めてみんなが幸せのお裾分けを頂いたなぁ。
ユウロウは岩手に戻ったら馬搬の訓練はじめるそうです。
3歳の栗毛の子馬。
はい。
モンゴル民謡。
4歳の栗毛の子馬弾きました。
もう今から、岩手にユウロウに会いに行きたくなってます。
この仕事していると、夢を形にしている方の現場に呼んで頂く事が多いです。
先日のキャロットパーティーもそうだなぁ。
この地域の良さを最大限に楽しもうと活動している小藪さんと、八街で人参作りに夢を託す農家さんがタッグを組んでの企画。
そこにシェフの腕が加わり、これまた幸せな時間が生まれました。
そしてここの売りはこのスタジオ。
音が上から降ってくるように設計されてます。
それもそのはず、音響の赤川新一さんが設計。
私たちも昨年1月にここで新しいアルバム二枚撮りました。
残念ながら赤川さんは亡くなられましたが、音が降ってくるこのスタジオはその赤川さんの功績もまた思い起こす場所です。
2018
風が吹くと笑いが止まらなくなる事がある。
どんな風でもっていうわけじゃない。
山歩いていて吹いてきた風。
演奏していて吹いてきた風。
山の稜線で下から吹き上げてきた風。
山の谷の回廊の奥から吹いてきた風。
山形の小国町。
黒沢峠へ何年ぶりかで行った。
学生の頃は本当によくいったので、普通に通るだけではあきたらず、ある時なんか自転車担いで登った。(謎)
それなのに、道を間違えた。
こんなところなかったはずだなーと思いながら、記憶は頼りにならんなと、林道を歩く。
みちみち山菜がたくさん。
渋谷のレッスンが終わった夜、ほとんど前田さんの運転で車を飛ばし、明け方に小国町へついた。
いつもいく田舎の家は、おだまきの家。親戚や学園の卒業生や先生が集うこともある家。
二階に忍び込んで敷いてくれていた布団に寝る。
少し寝たところで下に降りていった前田さんが戻ってきて言った。
下におばあちゃんがいっぱいいた。
ああそうでしょうね。と笑う。
五月の連休。
私の母や母のいとこや親戚や村のおばあちゃんやら古い先生達などみんなおばあちゃんが多い。
そして山菜パーティーだ。
絶対捨てないおばあちゃんがいる。
お茶っぱはふりかけになるし、皮はジャム。種はお酒。とにかくなんでもだ。
鬼胡桃を沢山拾ってきたのをフライパンで炒った匂いが二階まで昇ってくる。
くるみ割りを忘れたというので、トンカチで割る。
そして千枚通しでほじる。
トンカチでまた叩いて粉々にして、これはコゴミのくるみ和えを食べたいと思う。
そんな訳で、コゴミ目当てなのに、コゴミが見当たらない。
上の方まで行くと、軽トラックがすれ違う。
少し上で止まり、山菜とりしている。
よっていって、コゴミありましたか?
と聞くと、籠いっぱいコゴミ。
持ってけ!
って、たんまりもらう。
それで、黒沢峠はあっちだよと道を間違えた事を教えてもらい、私達は坂を下りる。
しばらくしてまた軽トラックが降りてきて、なんと私は買ったばかりの岩手一関の山葡萄染のスカーフを落としていたらしい。
拾って届けてくれた。
コゴミを教えてもらい、タラの芽も採ってもらって、クルマに置いてあるCDを差し上げようと車へと走る。
でね。
このブログの一つ前のコメント欄に、なんとその山菜おじさんよりコメント来てました^ ^
嬉しいなあ!
そうそうここで間違えた。
ここが峠の入り口。
さっそくタラの芽!!
と知らず知らずのうちに山菜ばかり探しながら歩いてる。
なんかそのうち、あれ?トゲないなーと思っていて、ちょいタラの芽と様子が違うけどいいかって摘んでく。
持ち帰ると、これはコシアブラよ!タラの芽より高級なのよ!と喜ばれた。
もしかして目覚めた熊がひよっこり出てきたりするかな?
馬にのってもこうなる。
小国町道の駅白い森で毎年連休に開催されている石楠花祭りで出演のはずが雨がすごくて中止。
残念でした。
なんと東京から、これ聞くために来たというご夫婦がいて、申し訳ないかぎりでした。
石楠花祭りでは、お茶とお菓子もいただきました!
なんとブナの若葉は食べれます。
暴風雨で中止なのに笑っちゃってますね。
あんまり風強くてそんなんでも笑いました。
先ほどのご夫婦も夕方の小国駅前のスーパーアスモでのコンサートになんとか来れることになり一安心。
アスモにこんなに人が!
石楠花祭りとアスモに呼んでくれたのは高校時代の同級生である真由美さん。
地方創生を担ってます!
何度か書いている、小国町にある独立学園でもって寮生活していた私は、とても濃い高校時代の3年間をここで過ごしました。
一言でいうなら、山を駆けまわった。
真由美さんがね、最初の司会で何を言うかと思ったら、美炎さんは、今でこそ綺麗にしてますが、当時は坊主にしたり、千葉まで自転車で帰ったり、歩いて帰ったり、やんちゃでした。
と言うので、思わず私は素に戻ってしまったんでしょうね。
照れてしまいました。
お客さんの半分は当時の私をよく知る人達でしたから、なおさら。
真由美が顔を赤らめた私をみて、しまった!言うんじゃなかったと後悔したそうですが、大したことはありません。
自分で素に戻ると照れるんだなって事がわかって面白かったのです。
舞台に立つと、割と平然としてるのは、なんか化けてるんですねきっと。笑
風に飛ばしてしまった岩手一関の山葡萄染めスカーフ。
みのちゃんは同じようにいつも山を駆け回り、一緒に自転車で帰ったり、歩いて東京まで帰ったりした、前のブログに書いた、現代農業の編集長をしているヒロと仲間です。
みんなそれなりに貫禄つくよね。
こちらではカタクリの花もおひたしです。
行者ニンニクは生で味噌つけてかじると美味いと、地元のチヨさんにおそわり、たんまりもらってきました。
みんな草食べてる。
前田さんは今まで山菜などあまり食べたことなかった様でいちいち感激してましたが、本当に小国町の山の豊かさは半端じゃありません。
まず、やっぱり来るなら、五月の連休の頃。 山菜パーティー。
次に来るなら秋の紅葉とキノコの頃。
それから夏は濃い緑の中で飯豊連峰に登る!
小国町大好きになったら、真骨頂は冬です。
なにしろ三メートルから四メートル降ります。
二階から出入りできますよ。
ここへ来たら必ず寄るのは、飯豊連峰が目の前の梅花皮荘。
ここの温泉とてもいいお湯です。
目の前には大きなガラス窓からこの景色。
雪解け水の勢いよく流れる水音に気持ちも身体の中も洗われます。
今回の写真。
前回一昨年の12月初めに来た時の写真。
前田さん。
悩みでもあったのかな。
梅花皮荘の入り口にはこんなのあります。
これある意味リアルね。
だって毎年熊祭りするんですもの。マタギの里ですもの。
木村屋のお菓子も必ずたんまり買って帰りますが、駅前スーパーのアスモではこれです!
たかきび
たかきびのソフトクリーム!!!小国町は雑穀でも有名。
コクがあって優しい味わい。
いくらでも食べれます。
夜はおだまきの家でホームコンサートもして、泣く泣く次の日帰ります。
今年は春に来れて良かったなー!
毎年来なきゃね。
冬の間の溜まったものが自然に流せてもらえるもの。
体力作りして飯豊にものぼりたいなあ!!