馬頭琴奏者 / 美炎 miho 公式サイト
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 さんさいおじさん- 2018/05/06 -

Category : BLOG

風が吹くと笑いが止まらなくなる事がある。

どんな風でもっていうわけじゃない。

山歩いていて吹いてきた風。

演奏していて吹いてきた風。

山の稜線で下から吹き上げてきた風。

山の谷の回廊の奥から吹いてきた風。

山形の小国町。

黒沢峠へ何年ぶりかで行った。

学生の頃は本当によくいったので、普通に通るだけではあきたらず、ある時なんか自転車担いで登った。(謎)

それなのに、道を間違えた。

こんなところなかったはずだなーと思いながら、記憶は頼りにならんなと、林道を歩く。

みちみち山菜がたくさん。

渋谷のレッスンが終わった夜、ほとんど前田さんの運転で車を飛ばし、明け方に小国町へついた。

いつもいく田舎の家は、おだまきの家。親戚や学園の卒業生や先生が集うこともある家。

二階に忍び込んで敷いてくれていた布団に寝る。

少し寝たところで下に降りていった前田さんが戻ってきて言った。

下におばあちゃんがいっぱいいた。

ああそうでしょうね。と笑う。

五月の連休。

私の母や母のいとこや親戚や村のおばあちゃんやら古い先生達などみんなおばあちゃんが多い。

そして山菜パーティーだ。

絶対捨てないおばあちゃんがいる。

お茶っぱはふりかけになるし、皮はジャム。種はお酒。とにかくなんでもだ。

鬼胡桃を沢山拾ってきたのをフライパンで炒った匂いが二階まで昇ってくる。

くるみ割りを忘れたというので、トンカチで割る。

そして千枚通しでほじる。

トンカチでまた叩いて粉々にして、これはコゴミのくるみ和えを食べたいと思う。

そんな訳で、コゴミ目当てなのに、コゴミが見当たらない。

上の方まで行くと、軽トラックがすれ違う。

少し上で止まり、山菜とりしている。

よっていって、コゴミありましたか?

と聞くと、籠いっぱいコゴミ。

持ってけ!

って、たんまりもらう。

それで、黒沢峠はあっちだよと道を間違えた事を教えてもらい、私達は坂を下りる。

しばらくしてまた軽トラックが降りてきて、なんと私は買ったばかりの岩手一関の山葡萄染のスカーフを落としていたらしい。

拾って届けてくれた。

コゴミを教えてもらい、タラの芽も採ってもらって、クルマに置いてあるCDを差し上げようと車へと走る。

でね。

このブログの一つ前のコメント欄に、なんとその山菜おじさんよりコメント来てました^ ^

嬉しいなあ!

そうそうここで間違えた。

ここが峠の入り口。

   
 江戸時代に作られた石畳の峠道。

さっそくタラの芽!!

と知らず知らずのうちに山菜ばかり探しながら歩いてる。

なんかそのうち、あれ?トゲないなーと思っていて、ちょいタラの芽と様子が違うけどいいかって摘んでく。

持ち帰ると、これはコシアブラよ!タラの芽より高級なのよ!と喜ばれた。

  カモシカの糞。
連休なのに誰一人いない。

もしかして目覚めた熊がひよっこり出てきたりするかな?

   
    
   
上の方にいくと風が吹いて笑ってしまった。気持ちよくて。

馬にのってもこうなる。

  やっぱりブナはいいなぁ。
森の中が明るいし。

小国町道の駅白い森で毎年連休に開催されている石楠花祭りで出演のはずが雨がすごくて中止。

残念でした。

なんと東京から、これ聞くために来たというご夫婦がいて、申し訳ないかぎりでした。

石楠花祭りでは、お茶とお菓子もいただきました!

   
   なんとブナの若葉は食べれます。
暴風雨で中止なのに笑っちゃってますね。

あんまり風強くてそんなんでも笑いました。

先ほどのご夫婦も夕方の小国駅前のスーパーアスモでのコンサートになんとか来れることになり一安心。

  

アスモにこんなに人が!

石楠花祭りとアスモに呼んでくれたのは高校時代の同級生である真由美さん。

地方創生を担ってます!

何度か書いている、小国町にある独立学園でもって寮生活していた私は、とても濃い高校時代の3年間をここで過ごしました。

一言でいうなら、山を駆けまわった。

真由美さんがね、最初の司会で何を言うかと思ったら、美炎さんは、今でこそ綺麗にしてますが、当時は坊主にしたり、千葉まで自転車で帰ったり、歩いて帰ったり、やんちゃでした。

と言うので、思わず私は素に戻ってしまったんでしょうね。

照れてしまいました。

お客さんの半分は当時の私をよく知る人達でしたから、なおさら。

真由美が顔を赤らめた私をみて、しまった!言うんじゃなかったと後悔したそうですが、大したことはありません。

自分で素に戻ると照れるんだなって事がわかって面白かったのです。

舞台に立つと、割と平然としてるのは、なんか化けてるんですねきっと。笑

  
首からかけてるのは山菜採りで

風に飛ばしてしまった岩手一関の山葡萄染めスカーフ。

   
    
   
終わった後はおだまきの家で更にもう一人同級生と。

  
呼んでくれた真由美と、みのちゃん。

みのちゃんは同じようにいつも山を駆け回り、一緒に自転車で帰ったり、歩いて東京まで帰ったりした、前のブログに書いた、現代農業の編集長をしているヒロと仲間です。

みんなそれなりに貫禄つくよね。

   
    
    
 

こちらではカタクリの花もおひたしです。

行者ニンニクは生で味噌つけてかじると美味いと、地元のチヨさんにおそわり、たんまりもらってきました。

みんな草食べてる。

前田さんは今まで山菜などあまり食べたことなかった様でいちいち感激してましたが、本当に小国町の山の豊かさは半端じゃありません。

まず、やっぱり来るなら、五月の連休の頃。 山菜パーティー。

次に来るなら秋の紅葉とキノコの頃。

それから夏は濃い緑の中で飯豊連峰に登る!

小国町大好きになったら、真骨頂は冬です。

なにしろ三メートルから四メートル降ります。

二階から出入りできますよ。

ここへ来たら必ず寄るのは、飯豊連峰が目の前の梅花皮荘。

ここの温泉とてもいいお湯です。

目の前には大きなガラス窓からこの景色。

  
雪解け水の勢いよく流れる水音に気持ちも身体の中も洗われます。

  

今回の写真。

前回一昨年の12月初めに来た時の写真。

前田さん。

悩みでもあったのかな。

  
全然笑ってない。

  梅花皮荘の入り口にはこんなのあります。
これある意味リアルね。

だって毎年熊祭りするんですもの。マタギの里ですもの。

木村屋のお菓子も必ずたんまり買って帰りますが、駅前スーパーのアスモではこれです!

   
 たかきび  
  
たかきびのソフトクリーム!!!小国町は雑穀でも有名。

コクがあって優しい味わい。

いくらでも食べれます。

夜はおだまきの家でホームコンサートもして、泣く泣く次の日帰ります。

今年は春に来れて良かったなー!

毎年来なきゃね。

冬の間の溜まったものが自然に流せてもらえるもの。

体力作りして飯豊にものぼりたいなあ!!

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