馬頭琴奏者 / 美炎 miho 公式サイト
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 そこへ行くか?- 2018/12/29 -

Category : BLOG

全く違うことを急にはじめました。

例えば何だったら全く違う事なんだろと思うと、彫刻とか?

うーん、魚釣りとか?

って考えるとそんなに全く違う事じゃないのかもしれないけれど。

アイリッシュハープ。

たぶんはっきり意識してなかったけれど小さなハープがあると知ってからはやってみたいな〜って心のどこかでずっと思っていて10年くらいにはなるのかもしれない。

いや、実は子供の頃にハープやりたいと言って、指が血だらけになるのよ!絶対むりよ!と言われた思い出ならある。(それを信じてハープは絶対むりだと思ったが、結局馬頭琴も、指が血だらけになったよね。笑)

大人になって小さなハープがあると知ってからこの10年の間に様々なハープをやる人と関わりあってきたのだが、だからといってやる事にした訳でもない。

むしろ、こんなに弾ける人がいるのだから、やっぱり私が今更手を出すものでもないかもしれないなーなんて思っていたと思う。

それでもいつかね。

いつかやりたいなって思ってはや数年。

11月になって急にある人に、来年はスペインの旅に行ってみたいと思ってるけど、実はそう思った後に期せずしてイギリスへいって湖水地方に魅せられて、なんか急にいつか行きたいと思っていたアイルランドへももはや行けるんじゃないかって気がしてきたんだよね。

と言ったら、行けば?

と言われた。

それはアイルランドに行った方がいいでしょう。

と。

ずっと心に秘めてた事ってなんでこうもったいぶって後回しにしたがるんだろう。

そんな風にもったいぶってて死んじゃったら浮かばれないじゃないか。

人に簡単に行けば?と言われて、はい。私すごく行きたかったの。

行きます!

って一瞬で切り替わる。

そうなってからが早い。

ただ、ハープに関してはイギリスへ行ったあたりから急にやりたい気持ちがむくむくおさえきれなくなってきて、ハイキングに手軽に持っていけるような小さなハープがないものか、キョロキョロしたりしてた。

もう頭の中が妄想だらけで、私のアイルランドのイメージは海岸の崖っぷち。

草原。

ハープ。

アイルランドで小さなハープ買おう。

そう思ったら、ハープ買うときに少しでもハープの事知ってなきゃ買えないじゃん。

崖っぷちで小さなハープ奏でたいんならハープの弾き方知らなきゃじゃん。

ってなって、アイリッシュハープってなんだっけ?

ってところから。

アイルランドに行こう!と思ってすぐに、ツイッターでアイルランドで検索してたら次の週にアイリッシュクリスマスコンサートというのが都内であるのを知る。

面白そう。行かなくちゃ。

大きな会場に一人で行くのちょっと気がひけるかななんて、友人のユキさんに行かない?と聞くと、行く!と。

ユキさんとラインでやり取りしながら、アイルランド行きたいんだ〜。

って言ったらユキさんが、私楽器持ちでついていきたい!

ユキさん旅に出れる休みの日ってあるの?

今年の5月は10連休なんだよー!

安い航空券があるならば、それもあり。

なんて試しに検索したらあった。

あと3席とかしか残ってなかったけど、速攻で予約。

ラインで5分ほどのやり取りで一緒にアイルランドに行く事になった。

ユキさんはオーストラリアにも住んでいた事があり英語ペラペラで(本人はヘラヘラって言ってるけれど)

バイク乗り。

なかなかの行動派で旅慣れているので、一瞬で物事を決めるあたりも馬が合う。

今回のアイルランドの旅は一人旅になるかなーと思いながら、でも自分にとって思い入れのある場所だから、ちゃんと色々行ってから理解したいな。

英語できる旅慣れた人いないかなーと思ってたら向こうから行きたい!と現れてくれた。

でも実は何も知らないんだよね。

アイルランドの事。

私はいつもそう。

馬に関しても本当に子供の頃から大切に心に秘めて、触れ合った事もないまま大人になって、大切だから、遠巻きに眺めてて、何も知らなかった。

でもついにこらえきれなくなって、モンゴルへ行ったのがはじまり、そこで期せずして馬頭琴と深い仲になった訳だけど。笑

だからアイルランドのどこに行けばいいのか全然分からないし、何がしたくて何を見たいのか正直よく分からなかった。

ユキさんとアイリッシュクリスマスコンサートへ向かう。

ユキさんは昔旅の途中でアイルランドのダブリンには行ったことがある。

実はユキさんはイギリスの湖水地方へも行っていて、この九月に私が泊まった湖水地方のホテルがなんと同じホテルで、歩き回ったハイキングコースも一緒だった。

ユキさんはダブリンが舞台になっている映画が大好きで、今年の春にユキさんと初めて知り合ってからなぜかこの映画をとても勧められていて、遂にユキさんの家で一緒に見たのも、今思えば偶然じゃなかったんだな。

アイリッシュクリスマスコンサートの会場で当日券を買うために早く行った。

ちょうどアイルランドコーナーがあって、アイルランドのものが色々売っていた。

絶景とファンタジーの島アイルランドへ。

というガイドブックを見つける。

ユキさんと手に取り、これすごくいいね。

と一冊ずつ買う。

お店の人が、このガイドブック書いた人が後で来ますからサインしてもらったら?

椅子の上でユキさんとガイドブック読みながらいると、本を書いたダブリン在住の山下直子さんがやってきて、サインしてくれる。

ここぞとばかりに色々聞いてみる。

私はエンヤの音楽が好きです。

というと、エンヤの故郷のドネゴール地方にエンヤのお父さんが開いたパブがあるという話を聞いて、そこへ行ってみたいなと思う。

何しろドネゴールという名前が妙に惹かれた。

その日のアイリッシュコンサートはドネゴール出身のアルタンというグループのコンサートだった。

女の人がドネゴール地方の民謡を歌ったときに、この歌知ってるなと思った。

たぶんエンヤのお姉さんのモイアブレナンが歌っていたのを聞いたのだと思う。

かつて教習所の教官もしていたことのあるユキさんとの旅なら絶対レンタカー。

レンタカーさえあればどこにでも行ける。

そういえば、野口くんという友人が昔、美炎さんの音楽聞いてて、この景色浮かぶから、絶対好きでしょ?って何かのミュージックビデオの映像を見せてくれたのが、アイルランドのモハーの崖だったと思う。

それ、今書いてて思い出したんだけど。

それでここ好き。行ってみたいなと思っていた。

野口くんのお母さんが、衣装を作っていて、今年に入ってから棚田コンサートの衣装などお母さんの多鶴子さんの制作の衣装をいくつか買ったのだった。

先日ドレスに合うようにコートを作ったの。という連絡をいただいて、見に行った。

その時にリースを作ったワークショップの後で、三曲ほど馬頭琴を弾いたのだが、多鶴子さんが、涙ぐみながら、私ね、衣装作り始めた時に、いつも美炎子さんのCD息子にもらっていたのを聞いてたの。

なかなか思うようにいかなくて、そんな時に聞いてたの。

って話されていたので、多鶴子さんの衣装に導かれたのもご縁なんだなとその時に気づく。

コートはもう今買う余裕ないななんて諦めたのだけど、アイルランドに連れて行きたくなって、後からやっぱり買いますと連絡したのだった。

行きたい二点。

ドネゴールのエンヤのパブとモハーの崖は結構遠いなと思いながら、モハーの崖は有名になりすぎて結構混むと聞いて行く気が減ってきた。

ガイドブックを書いた直子さんオススメの崖っぷりエリアの話が結構気になっていて、柵があって、車が進めないのかなとUターンする人がいるけど、その先も行けます。

でも景色がやばいですよ。

と聞いてなおさら行きたい。

調べるとそこはドネゴールだった。

ユキさんが、もう美炎さんの行きたいところにまかせるから!

泊まるところも!

ということで、ドネゴールに二泊三日滞在して、ユキさんと気になっていたドネゴールの下にある別の土地の山や遺跡の所にも一泊して、という風に宿を予約。

予算に見合う、崖っぷちエリアにポツンとある宿を予約。

ここって、まさに秘境の地に立つ宿じゃないかなと、ルート上にあったから予約したんだけど、予約した後で改めて見るとすごい。

そして馬がいるらしい。

ツイッターでアイルランド観光局とか3つ4つフォローしたころに、なぜかドネゴールの若いバンドの子からフォローされて、まだドネゴール!!

って思う前だったから、ちょっと不思議。

その後100近くアイルランド関係をフォローして、相変わらず自分のかっ飛びする性格を自分で苦笑い。

でもそれでタイムラインに上がってきた画像でどうしても行きたくなった山の画像があって、そこがなんと調べたらエンヤのパブ近い場所だったので、そこへも行くことにする。

アイルランドの事なんて何も知らなくて、どこに行ったらいいかわかんないとか思っていたのはわずか1日くらいで、あっという間にドネゴール地方にしか目がいかない状態になっているのが、可笑しい。

それともう一つ直子さんがおススメしていた遺跡の場所を調べてみたらロンドンデリーの近くだった。

行こうとしている山から行けなくもないので、行ってみようと思う。

それともう一つ、イギリスの旅から帰ってきて、小さなハープどこかにないかな?ってキョロキョロしてた頃に、いつもお世話になっているギャラリーSF Kに遊びに行ったら、この前ライブに来てくれていたお客さんがいて、ライアーという小型ハープの一種を弾いていて、アメイジンググレイスをギャラリーの山鹿先生のために弾いた話を聞いた。

その時にアメイジンググレイス私も弾いてみたいなと思った。

アイルランドの事を調べていたら、アメイジンググレイスの地という看板がいくつかでてきて、曲と関係あるのか?

そんな話は聞いたことがないなーと思っていたら、アメイジンググレイスの詩を書いたイギリス人の牧師さんが、まだ若い頃、神様を信じていない時に、乗っていた船が遭難して、飢えそうになった時に、ひととき海が凪いで光が差し、アイルランドの岸にたどり着いて助かった経験がきっかけで、神の存在をはじめて意識したというような記事があり、それがアイルランドらしい。

その海岸はロンドンデリーの近くの行ってみようと思った遺跡の近くにあるらしかった。

そんなわけでアメイジンググレイス弾けたらいいななんて妄想を抱いているうちに、前述のとおり、とにかく向こうで買うなら少しは弾けなきゃ買えないと思って、アイリッシュハープどこで習えるんだろうと思ったら、超身近にアイリッシュハープ教えてくれる先生がいました。

実家から車で20分。

ハープの中村愛さん。

そう。三つの琴コンサートシリーズで共演も何度かしているグランドハープ奏者。

アイリッシュハープも教えてるし、貸せる楽器もある!ということで早速お宅へ。

弾かせてもらったアイリッシュハープにドネゴールと書いてある。ドネゴールというハープのメーカーなのかな?

その日帰って家で弾いたらすぐに薬指に水ぶくれができた。

さてさて五月のアイルランド行きまでに弾けるようになりますやら。

直子さんに、フランスで機械生産しているアイリッシュハープなら、ケルトの書が置いてある博物館のミュージアムショップに小型ハープなど買えると聞いたので、初日のダブリンでさっそく行ってみようと思う。

現存する最古のアイリッシュハープもそこにあるらしい。

ということで、ここ最近いきなりアイルランド、ハープづいてますが、アイルランドの旅を終えるまではお付き合いください。笑

でもこのアイリッシュハープ、これからも飽きることなく細く長く付き合っていけたらいいなと思ってます。

そしてアイルランドも一回で終わらず、この先も何度も訪れることができたらいいな。

今年から来年に繋がる道がなぜかアイルランドの私でした。

いくつか宣伝を。

年明け1番はプラネタリウムコンサート。

私自身とても楽しみにしているコンサートです。

1月13日

千葉市科学館

もう一つは1月26日。

三つの琴コンサート♪♪♪

ヨーロッパのグランドハープと南米のハープのアルパと二つのハープの音色の重なり合いの中で馬頭琴が弾けるというかなり私的にも贅沢な嬉しい内容。

お待ちしています。

さてこのクリスマスの日に初のメンバー編成でライブしました。

二曲ほど聞いてみてください。

馬頭琴 美炎

ピアノ 工藤拓人

ベース 山田章典

ドラム 前田仁

リベルタンゴ

https://youtu.be/YtyCWHn4tFY

オリジナル曲でグラスランド

https://youtu.be/lH6S76AcP0A

まだまだ面白くなるなという予感のある四人でした。

次回をお楽しみに。

 げいじゅつか?- 2018/12/22 -

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芸術は普遍的なものに触れようとする行為なんじゃないかと思う。

その過程で生まれてくる作品。

作品を通して受け取る側もまた普遍的なものに触れる体験を共有する。

物事を俯瞰してみる。

他者の痛みを想像できる。

今の社会で起こる様々な悲しい出来事にふれるとき、この2つはとても大事な事だと思う。

辺野古にしても、外国人労働者の事にしても、様々な事象は自分を通してみる事になる。

それは子供でも大人でも。

だから意見が違うのは当たり前だ。

だからこそ俯瞰してみたり、違う側面がないか疑ったり、自分の痛みとして感じたりする事がとても必要だし大切だ。

色んな場面でやっぱり教育に尽きるなと思う。

なかでも芸術教育がものすごく大事なんじゃないかな。

生産性が一頃話題になったけれど。

つまり生産性のないものはだめ。

生産性がないものにこそ価値を見出し、そこにある豊かなものを知る事こそ芸術教育なんだと思う。

ないがしろにしてきた事が、今の社会の現れだし、それでも色んなところでちゃんとしっかりそういう事をしてきてる人たちがいて、その人達の蒔いた種が芽を出しちゃんと育っている事が希望だ。

そう思うと亡くなった父がしてきた事、それを学んで子供達に伝える事をずっとしてきた先生方を改めて素晴らしいと思う。

文芸教育研究会。

学校は様々な環境の子供達が集まる。

その子達に文学作品というものにどう向き合うのか、先生も真剣勝負だ。

先生が向き合えていなかったらまず子供達に伝わるはずがない。

本物にちゃんと触れた時に与えられる感動を共有したら、人は変わるしクラスも変わる。

そんな事例は学校現場の先生方なら体験している事なんだと思う。

他者との違いを面白く感じ、愛おしく感じる事を作品を通して、作品を体感して味わう事を通して体験していく。

子供達の幼児教育や学校教育の中にこれがあったら、どんなに豊かな社会になっていくだろう。

その子はそんな物の価値や見方を身に付ける事が一生の宝物になり、また活動の力になる。

まわりが敵だらけから、豊かな世界である事を知るようになる。

国語や音楽や美術の授業だけじゃない。

芸術というのはそもそもこの世の全てのものが対象なのだと思う。

芸術というと何か堅苦しいものと思われがちだけれど、どんな人にも人である限りその要素があり、それに魅力されてしまっている人とそうでない人の違いだけだ。

作品を生み出す側であっても、それを受け取る側であっても同じ所にいて、ともに芸術を楽しみ、受け取り、生み出す事ができる。

自分の人生を豊かにしたい。

自分のいる世界を豊かにしたい。

誰もが願う事なのだから。

このブログに感想を下さった小学校の先生。

かよこさんより。

許可頂いて、添付します。

以下。

ブログ読みました。全く同感というか、代弁してもらった感じ。有難い💓

実際、年々、学校現場から芸術教育がなくなってきています。というか、ないに等しい状態。活動主義的な教科の授業で考えたり想像することを奪い、徳目道徳教育でしばるというような状態。(あくまでも私から見ると)

小学校は、全教科しなければならず、中学校の音楽が本免で、たまたま最終的な採用の段階で副免の小学校に入ってしまった(おかげで西郷先生とも美炎さんとも出会えた!)私にとって、学級づくりは、自ずと音楽を柱にというスタートでした。2校めで出会った尊敬できる先生が文芸研に誘ってくれ、私の中に学級づくりさらに太い柱がもう一本できました。西郷先生の授業を見たのもその頃。著書にある『文芸は、言葉の芸術です。』という言葉に惹かれました。

芸術教育、本当に大事だと思います。本質を求めようとしないというか、求めようと思わないくらい管理され忙しくさせられている現場です。非常勤で入っていると先生方が気の毒。でも、私は、入っているクラスの担任と親しいため、一学期に一本は、子ども達と文芸の授業をする時間をいただいています。ありがたいし、楽しいです。

なんだか、だらだらとメッセージさせてもらいましたが、投稿コメントのかわりです。

 海をめぐる- 2018/12/16 -

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山の上で星空を眺め、そこからまた峠をおりて三陸の海。

机浜に辿り着いてさて次の朝です。

年に5回しかないアワビ漁の解禁日。

3人で机浜をウロウロ。

まるでアワビのおこぼれを待つ鳥のようでちょっと恥ずかしい。

波がキラキラ。

ずっと下を覗きながら片手で船の舵を握り操りながら、片手で長い棒を海中にさしてアワビをとる。

そして口で覗きガラスの箱をくわえている。

これはかなりしんどいし、ものすごい集中力が必要なんではないか。

あとで浜に上がってきた人達に聞くと、長い棒では20メートル近くもあり、そんな深いとこのアワビをとる名人もいる。

しかも取り損ねると、アワビが岩にグッとはりつくので、2回目はとれない。

たった一回で仕留めなければならない。

むりでしょー。

船は波で揺れてるし。

アワビ漁の様子を色々興味深く見学の後は、今橋さんに連れられて三陸のトレイルへ。

茨城大学の伊藤太一先生と合流してしばしハイキング。

この夏は今橋さんとここをサッパ船に乗ってまわったのでした。

それから今橋さんオススメの海産物の釜飯。

磯の香りがたくさんする。

ペロリとたいらげる。

そう。

それから必ず山地酪農さんのソフトクリームは食べる。

ギリギリ冬季の販売停止前に間に合いました。

浄土ヶ浜に行ってから今夜のライブは宮古のレストラン。

去年夏のお寺での演奏を聞いた檀家さんが、ライブを企画してくださいました。

首からかけているのは岩泉のヤマブドウ染のストールです。

ライブの後に美味しいお店の料理をご馳走になりました。

宮古の懐かしい感じがする銭湯に浸かって、明日は今橋さんがずっとあたためたいたブータンの吉祥天絵図のお披露目とコンサートです。

大きすぎて撮りきれない。

これでも後二メートル分出せてないので、いずれそれも上に全体が伸びるそうです。

田野畑村の震災復興のカレンダーをお預かりしています。

ライブで販売していますが、これまでに皆さんたくさん買っていただき、ありがとうございます。

他にも田老道の駅に寄ったり、去年の夏に色々まわったところも再びまわりながら、お世話になったお寺の住職さんも駆けつけてくださり、一緒に写真。

今回の旅でも岩手三陸という土地がこれほど豊かな海の幸と景観に恵まれていると分かります。

内陸から山を越えてこないとたどり着けない場所だったり、その秘境な感じを、もう良さとして観光資源にしていく道を模索しているのかもしれないと、今回のブータンとのイベントの掛け合わせで感じました。

ご縁の繋がった岩手三陸。

これからも折にふれ、訪ねることができたらなと思います。

 炎・父との再会- 2018/12/06 -

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炎という字は私にとってもっとも身近でありながら、つかみどころなくかえって遠かった。

なにせ自分の名前に炎という字がある。

子供の頃は大人からはいたく感心され、子供からは燃え尽きた子、燃え上がる子、などとからかい半分に言われる、なんか変わった名前だしなんなら自分も親も変わっているのだろうと変な納得。

本名の美炎子(みほこ)を音楽活動をするようになって美炎(みほ)と名乗るようになってから、やっとこ自分の名前の意味を感じるようになった。

青い炎というオリジナル曲がある。

滅多にライブで弾かないのだが、名前の炎にもかけている。

炎というのは物凄い力だ。

生かしもするし殺しもする。

美しい炎だから、殺しもする炎ではない方の炎だと、そう今までは思うようにしていたが、美しかろうが炎は炎だ。

やっとその殺しもする炎の方に着目する気になった。

名を付けた父もきっとその両面があるゆえに惹かれた言葉なのだろうと思う。

父は幼い頃両親を亡くして鹿児島から東京に出てきて戦地へ。

ロシアの捕虜になり帰国。

父には兄弟も親戚もなく、父から辿れる人に私も会ったことはない。

母方の親戚は割と近場に沢山いて、私はその中で育ってきたが、父は父だけだった。

文学の研究が仕事で生きてる全てだった父は仕事の仲間は沢山いたけれど、多くの人に慕われ愛されていたけれど、ただ一人。

そんな風に見える。

悲しいことでも寂しいことでもなく、心の奥深くに消えない炎があって、それ故に一人であり、最後までブレずに生ききった。

なんなら、「俺は死んで終わりじゃない。

次の世でもそのまた次の世でも永遠にあるんだ。」と亡くなるひと月前に私に言った。

この世で会えなくなって一年以上経つが、悲しくも寂しくもない。

ただ父がくれたこの名前に度々向き合わされるというのが、なんとも不思議なことだと思う。

きっとそれは父がそのように名付けたからに違いない。

悲しくも寂しくもないのは別の世で再会できるのが楽しみだからだ。

父は言った。

待ってるよ。と笑顔で。

近頃私の中の炎は一つの方向を示してくれている気がする。

行ってみよう。

そこへ。

12月25日火曜日

19:40〜

大久保boozy muse

お待ちしています。

馬頭琴 美炎

ピアノ 工藤拓人

ベース 山田章典

ドラム 前田仁

12月14日金曜日

倉敷 美観地区

絵と陶芸西美紀展示会にて

12月8日土曜日

千葉市花見川区横戸町

オリーブハウス

13時半

1月13日日曜日

千葉市科学館

プラネタリウムコンサート

チケット販売開始12月10日

千葉市科学館のミュージアムショップにて購入のみ。

1月26日土曜日14時〜

3つの琴コンサート

川口リリアホール

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