馬頭琴奏者 / 美炎 miho 公式サイト
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 まっくらやみ- 2018/11/20 -

Category : BLOG

誘われるように山の上へ行き、馬がいてススキの原で雲間から光がさして。

夢なのかなと思いつつ、ここは岩手だ。

と思い知る。

会場となる中学校へ。

やり取りしていた千葉さんとおぼしき岩手弁の元気なおじさん。

早速今回のコンサートの流れを色々と説明してくれる。

コンサートでは

イーハトーヴォ天文館の館長さんが作った映像を後ろの大きなスクリーンに投影する。

スクリーンも今回のために巨大なものをネットで取り寄せたのだそうだ。

馬の曲の時に映った馬の映像はつい先ほど行ってきたあの場所のあのお馬さんたちでした。

リハーサルを終えて宿泊場所へ。

お城の隣にある小高い場所の国民宿舎。

地の物を頂き、軽く一杯。

ゆっくり食べたもののこの時点で夜7時。

なんかこのまま、じゃあお休みなさいという気持ちにもなれなくて、とはいえ、小高いこの丘から眺めて周りは真っ暗だしとりあえず部屋に行って、今日みちみち買った美味しそうなものでも部屋で皆でつまもうかなんて言いながら6階へ。

すると宿泊エリアの中になぜかバーらしきもの。

ん?

やってる?

すみませーんとドアを開けると客席の奥からマスターらしき人がコーヒー片手に、驚いている。

やってますか?

はい!大丈夫です!

ということで、もう軽く一杯ずつ飲むことに。

私と竹井さんは梅酒。

前田さんはマスターにすすめられてジャックダニエルの飲み比べ。

たぶんこの3人の中で1番お酒強いのは竹井さんだと思うのだけど、今日は控えめ。

酔っ払ったところを見た事がない。

私は一口で酔うタイプなので、どんなお酒も美味しいと思うのに全然あれこれ飲めない自分ではとても残念。

けれど強い人には経済的でいいね!

と言われる。

どうやら強い人というのは酔っ払うために飲むらしい。

私は美味しいから飲むのだと思っていた。

美味しいからもっと飲みたいし他のも飲みたいのにすぐ酔っ払うので叶わない。

損じゃないかと思ってるのに、得だね!と言われても嬉しくない。

父は鹿児島生まれなので強かった。

母方が皆そう。お酒大好きなのにすぐ赤くなる。

脱線。

次の朝。

普段朝ごはん食べないのだが、旅に出ると食べる。

会場に行く。

衣川中学校卒業のジャズピアニストの菅原敏さんデュオの方と控え室で楽しく話。

音のバランスなど聞いていただいて一安心。

色んなジャルのサポートをしてきた前田さんはやはり共通の知り合いなどいて盛り上がってました。

衣川地区の会長さん。

雑誌、現代農業の今年の1月号に載っていた棚田コンサートの記事を読んだ時に、私は上に立っているような人は呼びたいと全然思わないんだけど、雨の中演奏している姿をみて、この人達ならって思ったんです。

とかなり、熱意を込めて話してくださった。

そうだ。

棚田の取材はよりによって雨だったし、あー晴れだったらもっといい画が撮れたのになーなんて思っていたものだから、そんな風に捉えてくれる人がいたんだなと気づきました。

実際、雨に打たれながら演奏したのは前田さんでしたが。

メールでやり取りした会長の娘さんにも会場でお会いできて、お土産とステキなメッセージも頂きました。

今日はこれから打ち上げ参加できないの?

田野畑村へ行くんです!

というと、あらー大変だ4時間はかかるよ。

田野畑村の人達はね、みんなあったかい人達だよ。

って会長さん。

ジャズピアニストの菅原敏サンデュオと。

すごく素敵な演奏でした。

聞いていた人達もどちらもとても良かった!今度は一緒にやってるのも聴きたいという声がありました。

片付けている途中で、映像を製作して投影してくれたイーハトーヴォ天文館の館長さんが、美炎さんは独立学園の卒業じゃないですか?

と聞かれてびっくり。

度々こちらでも書いてますが、高校は山形の小国町の山奥にある基督教独立学園というところで3年間寮生活をしていました。

創立者の鈴木校長と親交が深かったということで、我が家に泊まりにきたり、まだ山小屋だった頃の学園にもよく行っていたという方でした。

たまにコンサートのMCで、山形の小国町というところに住んでいた事があり、なんていうくらいの紹介でちらっと話す事があるのですが、話した時に必ず、学園関係者がお客様の中にいてというサプライズがあります。

不思議。

さてこれから山越えです。

東北道の縦の線。

三陸海沿いの縦の線

その二つの線を繋ぐ横の線。

これがいくつか梯子のような形態であるわけですが、全部山越えです。

だから震災の時に、この山越えをしながらだったんだなーと想います。

そしてこの横の線を行くのにも数時間。

岩手は四国と同じくらい広い。(復唱)

さて、田野畑村でお世話になる今橋さんに今から出ます!とメッセージ。

お待ちしてまーすと返信。

途中でご飯食べていったほうがいいよね?と打ち合わせ、本番でお腹すいた事もあり、しっかりと食べる。

頂いた南部せんべいもかじりつつ。

いよいよ東北道で縦の線を盛岡まで北上。

そこから横の線を三陸の海に向かっておそらく山の中へ。

あれ?ここ前も通った道じゃない?

というと、違うよ。と前田さん。

だいたいこのパターンで合ってるのは私です。

なぜ違うよと言うのか。

それはさておき、真っ暗闇の中を峠らしき道を奥へ奥へ。

峠とか、山奥とか、本当に好き。

ワクワクします。

夜に一人じゃやっぱり不安にもなるけど。

大きな鹿が道を横切る。

ふと、ちょっととめて!

星が綺麗な気がする!

車をとめてエンジンを切り、ガラス窓を全開。

冷たい空気がさしてくる。

満天の星。

ふと生き物の気配がする。

しっ!静かに。と言ってその気配がなんとなく近くに来てるような気がしてあたりを伺う。

しかし後ろから車が来て、その気配もどこかに行ってしまった。

そのままどんどん上へ。

山の上は湖。

やっぱりここは前に来たところだと前田さんもようやく思い出したようだ。

同じところで車をとめて降りる。

天の川。

星が音をたてているくらい。

思わず銀河夜行を歌う。

吸い込む空気が冷たい。

車に戻って山を降りる。

ようやくついた田野畑村には夜10時過ぎ。

ちょうど公民館から人がバラバラでてきて。

あー!今まで待っていたんだよ!

ごめんねー!

明日は年に5回しかないアワビの解禁日なんだ。

朝5時から漁に出るんだよ。

これで稼がなきゃなんないからね!

じゃあ明後日のコンサートよろしくお願いします!

と皆さん。

待っていてくれたとは知らず、そんな事ならご飯食べないで走ったのになと思いつつ。

明日俺は漁に出ないというご夫妻があれやこれや出してくれる。

めかぶにアワビに鮭汁やらキノコの和え物、ジャガイモの団子が入った小豆の芋団子(いもだんす)

お腹いっぱいだったはずなのに、再度夕ご飯を食べるごとく沢山頂きました。

美味しいから入ってしまう不思議。

明日は年に5回しかないアワビ漁の様子を浜に行って見てみようとなり、少し飲んで寝ましたとさ。

続く。

今年のクリスマスは

大久保でライブです。

12月25日夜

今週末は千葉県君津市久留里にて

里見一族のイベントで演奏します。

小説家の夢酔藤山さんが房日新聞の連載小説で里見の小説を書き、挿絵を描いたギャラリーsfkの山鹿先生の展示会で何度か演奏したご縁で、里見の曲を作って欲しいという依頼があり、「風の国〜仁〜」

という曲をかきました。

コンサートではその曲も演奏します。

里見のことを知ってもらうために夢酔さんが製作を依頼したこの曲含めて新曲が三つ入ったCDは非売品ですが、こちらです。

その夢酔さんも講演する会はこちらです。

12月8日は千葉市稲毛区こてはし台のオリーブハウスの地域まつりで演奏します。

12月14日は倉敷の美観地区にて絵と陶芸の西美紀さんと♪

倉敷での展示会ではまたどんな世界がひろがり、どんな方々に会えるか楽しみです。

この記事へのコメント

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  1. 24日、瞬く間の出来事でした。
    お疲れさまでした。
    久留里は南房総よりも先に里見が活躍した、ザ・センゴクとも云える苛烈で熾烈な男の世界のような里見時代でした。山の上のお城にある博物館でも、里見のことは徳川時代の鄙びた城下町時代が上書きして地元の人には忘れられた状態なのだそうです。
    こんど久留里へ赴くときは、ぜひお城へ登って下さい。里見義堯の観た風景は、滝田と違う景色ですよ♪

    • 昨日はありがとうございました!
      そうなんですね。
      久留里城は行ったことがなく、機会があったら行ってみたいと思います。
      はるか昔の出来事が今日と無縁ではない感じがして不思議です。

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