馬頭琴奏者 / 美炎 miho 公式サイト
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 三日目。田野畑村〜- 2017/08/29 -

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山地酪農

田野畑村。

今橋さんという田野畑村役場に勤めてる方が、この日1日山地酪農や、役場訪問、午後の2公演とアテンドして下さった。

この今橋さん。

何を聞いても答えてくれる。

生き字引。

そして終わらない。

質問をやめなければ、たぶん次の日の夜まで話してくれるだろうと思います。

話は分かりやすいし、何でも知っているし、本当に聞きたければ、本当にずっと質問して聞いていたい。

ただしうっかり聞くと、そんなに聞きたいことじゃなかったなと思うわけです。

田野畑村の役場では今橋さんと村長さんが田野畑村の歴史などいろいろ話をしてくださる。

一揆の話はもうちょっと詳しく聞きたいところでした。

   
 
おいしい田野畑村の飲むヨーグルトをいただいて、次は今橋さん超オススメ!!!

の山地酪農さんへ

まずは道の駅で山地酪農のソフトクリーム。

今橋さんはこの道を通りかかる度に、必ず!必ず寄って売店のおばちゃんと話しながらここのソフトクリーム食べるのだそうです。

  
これがですね、

美味しすぎました。

自然の甘さ。

ふんわりしていて、自然の甘さとコクがある。

でも爽やかで軽くて、なんていうのかな。

新鮮で優しい味のミルクを食べてるみたい。

ストップしなければエンドレスで食べ続けられると思います。

   
 
自然の山の地形をそのまま生かして、日本芝を植え、牛は自然のままに放し飼い。

夕方になると自ら乳を絞られに牛舎へ戻ってくるのだそう。

幸せは自然の美味しい味になるんだなあ。

雨の中少しだけ牧場とお宅に訪問して、時間も無いのでおいとまする。
高校時代の畜産部だった経験と、修学旅行で行った北海道の酪農実習とか色々思い出して、もっといろいろお話聞きたかった。

し、久しぶりに搾乳とかしたくなってしまった。

公民館での公演は、山地酪農のご家族も来てくださり、ツイッターで知り合った方がなんと3時間かけて山越え来てくださったり、あっという間の楽しい時間でした。

太田さんの友人のカメラマンが同行してこの公民館での公演は撮影してくれました。

そちらの写真は今回うまく取り込めなかったので、また何かのおりにご紹介できればと思います。

さて夜。

島越駅にて公演。

津波で流されてしまった駅舎は新しいもの。

駅長さん、村長さん、子供達も来て、

   
 
   
 
演奏の後は太田さんの舞踏も入り

   
 
  
夜は今橋さんがホテルの温泉とお食事に招待してくださり、三陸の味を堪能しました。

そして夜は田野畑村の宝福寺さんにてお泊まりさせていただきました。

こちらの若い住職さんには16日の送り盆でまたお会いする訳ですが、今橋さんより、お寺の歴史を数年分聞きまして、ありがたい気分になり就寝。。

 次の日二日目三陸- 2017/08/29 -

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家を出るときに、満開になったお花。

あら、10日以上居ないのに、咲いちゃったのかと思ったのは束の間、咲いて送り出してくれたのかと嬉しくなる。

というか、これ植えた覚えないのだけれど。。

単に忘れてただけならごめんね。

期待に反して二日目の三陸も雨の音から。

それも止む気配なしのダーダー降り。

ま、どうなるか分からないけれど向かいましょう。

  
朝ごはん。

焼きおにぎり。

お腹あったかくなって出発。

新しくオープンした大船渡の商業施設スペースで行われる大船渡国際芸術祭。

  
私達は、舞踏枠のフリンジ枠で、外の通路や芝生の広場をなんとなく自由に使う感じ。

あいにくの雨なので、お店の軒下の通路で。

  
 
最初は3人で。

それから

  
タップの人と

それから若いダンスグループ

  
そして

  
赤いドレスのおじさん。

  
もはや何だかわからない。

タップは中山貴踏さん。

若いダンスグループは東京舞踊団。

赤いドレスは愛和気さん。

この湿気で電源もなくマイクなしだったので、果たして馬頭琴は鳴ってたか不明ですが、いろんな踊りを見ながら半分お客さんで弾いてた感じの一時でした。

この方はタップの中山さんと息ぴったりでした。

   
    
 
楽しそう。

いいなー。

音が響かないので、早々に半ば諦めて楽しく見ながら、最終的に全員踊ったところで、やみくもに弾いて遊びました。

  
 
メカブにはまったので、メカブも入った三陸丼。

イクラが美味しすぎでした。。

   
三陸駒舎のジンくん。

元々田老の子。

訳あってこちらのお宅に引き取られ、前田の仁(ジン)さんと気が合ったもよう。

いつまでもいつまでも遊んでましたよ。

 
今日もまたぐっすり。

 まず1日目三陸- 2017/08/28 -

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霧雨。

雨の中巡った岩手三陸ツアー。

普段一台の車には運転席に主にドラムの前田さん。

助手席では気づいたら裸足で足を自由にしている私と、その後ろの席で荷物に埋まるギリギリのところで、でも落ち着くのと、ほとんど寝てる気がするピアノの竹井さん。

本当に、全部ここに入るの?とどこへ行っても目を丸くされ、今まで何人かの方に、金持ちだったら大きな車プレゼントしてあげたいと言われるほど、沢山の楽器たちと共に三人でどこへでも。

今回はその竹井さんが都合つかず、前田さんと二人。

それでもこのツアーの最終地点、長野では竹井さんと合流するので、岩手で使わないドラムもキーボードも積み込んだまま、相変わらずぎゅーぎゅーでの移動。

今回の旅を企画してくれた舞踏家の太田直史さんの住む花巻を目指す。

といっても、前日の夜まで新橋でレッスンのある前田さんを私が夜に拾って、そこから、ほぼ前田さんの運転で花巻まで。

朝着いて、しばし太田さんのお宅で仮眠。

ほとんど車の中で寝ていた私は大分復活。

海の盆の会場田老までの道のり途中、少し寝たから大丈夫と前田さんが運転を始めるも、程なく大あくび。

運転チェンジで前田さんは早速大いびき。

いびきを聞いてるうちにやはりこちらも眠くなってきたので、思いつくかぎりに歌を歌いながら運転。

だんだん思いつかなくなってくると、いつの間にか賛美歌。

高校時代毎日朝夕の礼拝で歌っていたので、ふと出てくることが多い。

歌ってるうちになぜか涙が溢れてきて、すっかり泣いた頃に田老についた。

海の盆も幾つかのステージは終了しており、段取りを確認すると出番までは軽くお昼を食べようと、会場をウロウロ。

ワカメのてんぷらやら、魚のベーグルバーガーやら、珍しいものをつまむ。

そして会場の外で小さく開いているお店でお蕎麦にメカブトッピング380円。

これがうまい。

メカブってこんなに美味しいものか。蕎麦と合う。

春先に柔らかいメカブを収穫、冷凍しておいて使うのだとおじさんが教えてくれる。

冷凍とは思えないトロトロできゅっきゅしていてツルツル入ってしまう。

この後このツアーの中で、田老を通りかかるたびに、トイレに行きたいです。と前を走る太田さんの車に乗っている奥さんの美有さんに電話して、止まってもらい、トイレついでにメカブ蕎麦をすする。

はい。

このツアー、次の目的地まで三時間。ということが割とあって、つまり、地図の上下に行ったり来たりした訳で、岩手の大きさと、三陸の長さを身をもって知るのでした。

  
メカブ蕎麦380円。

海の盆田老。

風がよく吹いていた。

ステージの上は風が吹きわたる。

雨は止んだ。

こんな現場がとっても多いので、やっぱり楽譜はない方がいい。

ピアノの竹井さんはそうはいかないのでいつも風と悪戦苦闘だ。

前田さんも遂に暗譜して楽譜要らず。

   
 
煽られる髪の毛と風で膨らむスカート。

太田さんはというと、

  
風にあおらている訳ではありません。

   
   
津波の時に田老という地名は沢山のニュースで幾度となく聞いた。

  
今も保存されているホテル。

  
沢山の三陸の伝統芸能の出し物の中に、私達パミールの花。

三人でのマグノリアの願いの曲の後で、津波のあった時刻に合わせて、献花、黙祷。

終わって、車に乗り会場を出た時に、海沿いの通りは携帯ナビでは真っ赤な渋滞。

え?なんで?海沿いの通りは車一台いない。

何度見てもきっちり海沿いの通りは渋滞表示で真っ赤なまま。

田老を出る。渋滞表示もなくなった。

ニュースを思い出す。津波から逃げる車は海沿いで渋滞になったまま、波が押し寄せてくる。

今夜の宿泊は三陸駒舎。

南部曲がり屋でお馬さんが二頭いる。

  
子供達の笑顔のためにお馬さんセラピーをしているのが三陸駒舎。

なんと奥さんと娘さんは去年の遠野での馬頭琴ライブに来てくれていたという。

馬と暮らすまち遠野代表の伊勢崎さんとは、あちこちで共通の知り合いがいたりして不思議。

川の音と雨の音を聞きながらぐっすり寝る。

 とりよめ- 2017/07/30 -

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とりよめ

久しぶりに目をつぶってお話を聞いた。

おばあちゃんが語ってると思って聞いてくださいって、作家のあまんきみこさんがおっしゃって、3つの物語を読んでくれた。

頭の中にあまんさんの声と語りが入ってくるといとも簡単に情景が立ち上がってきて、一瞬で物語の中に入る。

あまんさんは、講演なんかできないわ。普通の主婦だもの。と言う。

父がそれを質問したら答えられるでしょう?と引っ張りだしたらしい。

以降文芸研では対談という形で公演されるが、普段は断っているらしい。

父である西郷竹彦を偲ぶ会に出席するために神戸に行ったのだが、あまんきみこさんの語りやお話を聞けて、また帰りは京都まで一緒に帰り、京都の喫茶店で一緒にお茶をしながらいろんな話をしたのが、思わぬ父からのプレゼントのようだった。

あまんさんは、40代50代っていうのは一番いい時よ。

若いうちって朝日に近いでしょ。年老いてくると夕日に近くなるじゃない。

40、50ってどっちも味わえるのよ。

というようなことを、私におっしゃった。

あまんさんの書く物語、多くは子供の時に読んだきりだった。

それを作者自ら3つも語ってくれるのを、客席で目をつぶって聞いた。

ちいちゃんのかげおくり。

この話は悲しい。

対談の中で、あまんさんが最初はおばあちゃん、お母さん、娘というように三代でかげおくりをするお話しだったのに、お母さんの名前がちいちゃんで、ちいちゃんは結婚もして、娘が生まれるはずだったのに、どうしても物語を書いていくと、ちいちゃんが死んでしまうんです。

だから、しばらく置いておきました。

そしてまっさらにして、もう一度初めから書き直す。

なのにやっぱりちいちゃんが死んでしまうんですね。

なのでもう一度置いておく。

そしてやっぱりかきはじめるとちいちゃんが死んでしまう。

とおっしゃっていました。

最初から物語を理論的に構築して立派な物語を書く方もいますけれど、私にはそれができないんですね。

と申し訳なさそうに話す。

とりよめ。

隣で弟の甲矢人が、このお話は本当にいいよ。僕とかみほちゃんの話だよ。

という。

最後の方は涙がとまらなくなり、ああ、私はこうやって死んでいくのかもしれないと思ったほどだった。

なんて終わった後に甲矢人と感想を語り合うと、真顔で、いやいや、まだその前にやれることあるでしょう。と言われた。

こいつ危ないと思ったのかもしれない。笑

神戸から帰る新幹線の中、京都のあまんさんとご一緒した。

新幹線の中、喫茶店の中でいろんな話をした。

お互いの幼い頃や、あまんさんの今の私と同じ年代の頃の話や、いつの間にか、私も話の流れでいろいろ話すと、偶然じゃないみたいね。何もかもが必然的にきこえるわね。とおっしゃった。

父があまんさんは天才だと言っていたのが、物語を語ってくれた時にわかった。聞こえない声を聞き、そこに寄り添う優しさと強さ、自然に持っている感性。あんなに可愛らしいおばあちゃんなのに、計り知れない世界とつながる何かがある。

力のある人、その人の後ろには何かが立ち上がってくる。世界が見える。それに包まれる。

父もそうだったと思う。

実際は研究者であり、学者であり、文芸学という文学を芸術として体系づけることに一生をかけたが、現場の先生達とつながり、自ら小学生相手に星の数ほど授業をして、理論を証明、改善し続け、先生達を指導した。

文芸研に集まる先生達はみんな変わってる。

記憶にない幼い頃から文芸研の集まりにくっついてった私のただの感覚だけれど、まさかあのおじちゃんが校長先生だったとか、夢にも思わなかったし、朝家で目覚めると、床の上にゴロゴロ酔っ払って寝てる文芸研の人達がいることはしょっちゅうだった。奄美や青森から来た人たちだ。

あの先生は変わってる。変わり者だと評判な先生達が熱心に学びにきた。

そして、やっぱりクラスで、学校で問題児とされている子供達を愛し、馬が合うようだった。笑

話がずれてしまったが、父の授業を何度か受けたことがある。

それは以前津軽三味線の高橋竹山の演奏を生で聴いた時に感じた感覚と一緒だった。

子供達にたくさん質問をして、出てきた答えを面白がっていた。

そして物語の深淵を覗いたように感動する仕掛けがあるみたいだった。

あれはライブだった。

もう一度今父の授業を受けたい。

子供達の前でどんな風に立っていたか、今は自分の子供の時の記憶しかない。

人との出会いは不思議だ。

文芸研の方が父の思い出を語る中に、先生と出会ってなかったら、自分の人生がどうなっていたか分からない。とおっしゃる方が多い。

出会う時が、これ以上ないベストなタイミングであるなと思うことがある。

これより前だったら、これほどの感慨はなかったかもしれない。

これより後でもまたしかり。

対談の中であまんさんが、自分でこのことばっかり考えていると、誰かがふと答えを言ってくれることがあるんです。

ストンと腑に落ちるんですよね。

その人は、そんなことさらっと言っていて、忘れてるんですけど。

自分にその準備が出来てるとただうけとれる。

相手には関係ないことなんですけどね。

とおっしゃっていた。
反対に、この人をこうしてやろうとから、ああしてやろうとか思ってると、相手を動かすことができないよなと思う。

さて。

明日はライブだ。

  

 銀河夜行ツアー⭐️- 2017/07/26 -

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銀河夜行

曲のイメージでアニメーション制作しました。

7月31日のライブをお楽しみに!

作画は毎度馬頭琴美炎では大変お世話になっている(CDジャケット、ポラリスステッカー、人形浄瑠璃スーホの白い馬映像)

中島菫さんです^ ^

映像にしてくれたのは市田有紀さん。

東京での自主企画ライブ、今回久しぶり、そして次は未定なので、まだチケットあります!

ぜひお越しください。

普段のコンサートと何が違うんだって?

というと、普段のコンサートは主催の方や、当日いらっしゃるであろうお客様を想像しつつ、組むのですが、自主企画はやりたい放題です。

なので何か違うと思う。
とはいえ、最近オリジナル曲を、どのコンサートでもわりと多めに弾いてるのですが。

アニメーションとコラボしたり、そうそう、ベースの山田章典さん、シンセサイザーのRyuta くんと人数が増えるのもその辺りです。

衣装も銀河夜行をイメージしたものです。

さてさて、夏は次の日8月1日、八街の明朗塾主催の夏まつりの大花火大会にて、花火バックに生演奏します!

いまから初体験にドキドキワクワクです。

そしてお盆はこの6月岩手の旅でお世話になりました、舞踏家の太田直史さんと共にパミールの花というユニット名でパーカッション前田仁さんと共に三陸を巡ります。

まずは11日、田老の海の盆。

岩手のツアーは後日また詳細を書きます。

そして8月20日長野県松本の中山東花園にて、去年に続き、アルプス一望の農園から今度は三人で演奏します^ ^

8月23日は西国分寺の駅前ホールにて子供向けコンサート。

ちなみに9月は29日にて稲毛区役所ロビーコンサート。そしてまだ日程未定ですが、マザー牧場予定です。

とつらつら書いてしまいましたが、31日の渋谷でのライブ前には神戸の文芸教育全国大会で西郷竹彦を偲ぶ会にてちょっくら思い出弾き語ります。

はい。

7月31日ぜひ来てくださいね。

チケットがまだあることもそうなのですが、それよりなにより、聞いて欲しい見て欲しい。ライブです。

一緒に旅に出ましょう⭐️

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