馬頭琴奏者 / 美炎 miho 公式サイト
馬頭琴奏者 / 美炎 miho 公式サイト

 ヒロシマ- 2015/08/14 -

Category : BLOG

また再びの山陽道へ。

ヒロシマのチャリティーコンサート出演に。

まずは岡山にいる父のところへ、やはりこの暑さでかなり体調は悪いのだけど、頭は相変わらずシャンとしているし、先日の車人形さんとのコラボレーションの作品上映では、私も父に見せたい想いもあったし、父もなんとか見に行けるように頑張る。

と言っていたものの、当日、本番には、父が結局来れなかったことも、もうこれっぽっちも残念ではなく、父も、自分が8月始めにある、大会の基調講演で頭がいっぱいで、そこにこぎつけるためには、体力温存するしかなく、仕事最優先となった時には、やはり、言うほど残念ではないのです。

この辺り、親子だなと思います。

仕事とはいえ、自分が本当にやりたいことしかやっていない親子。

とにかくそれが最優先なので、それ以外の事が頭から抜けてしまう。忘れてしまう。適当になってしまう。

で、冷たい人間だと思われがちですが、そんなことはないのですよ。笑

そういえば、車人形の古柳さんが、私のことを、なんと言ってたか忘れましたが、ぴったり言い当てたので、なんで分かるんですか!!と聞いたら、だって俺と似てるもん。

と言われました。

そして、仕事って言ってるけど、仕事じゃないんだよね。やりたくてやってる好きなことだからね。

確かに仕事と旅が一緒になるので、あえて旅だけに行こうとは思わなくなってる。

旅がしたいんじゃなくて、仕事がしたいわけです。仕事じゃないみたいだけど。だから、どんな遠くても、声をかけていただいたら、ひとっ飛びで行きます。

全国の皆さまよろしくお願いします。

で、父のいる牛窓のてれやカフェへ。

先日の車人形さんとのコラボレーションでは、この古民家で土間のてれやカフェ。

会場に着いてから、あ、クーラーないの忘れてました。。

って言ったら、皆に、確信犯だ!!と言われました。

オーナーのひろしさんが、お客さん本当に喜んでたよ。次の日も何人かお客さん来て、昨日よかったね!!と話して帰ったくらいだよ。と言ってくれて、皆で滝のような汗をかいた甲斐がありました。

特に車人形の古柳さんm(._.)m

オーナーの奥さんであるアメリカ人のテレサさんが作る美味しいケーキ!今回はローズチーズケーキ。

  
それと、自家製のローズベリーソーダを注文。

ひろしさんが、父の名言を語ってくれました。

「僕は今までの人生で悪いことしたことがない。

人から見て悪いことがあったかもしれないけど、少なくとも、自分では悪いことと思ってない」

前の日に父の相方の京子さんから、みほちゃんね、お父さんと話してたらね、

後悔したことが一度もないと言うのよ。そんな人いるのね。って言ってました。

父すごい。

岡山からヒロシマへは新幹線で行きました。結局。

24時間チャリティーコンサートと聞いていたので、夜中とかに平和公園で眠さと戦いながらの演奏か、炎天下に暑さと戦いながらの演奏か、どちらだろうと思っていたら、国際会議場の地下のフェニックスホールという巨大な立派な涼しい会場でした。

プログラムを開いたら、いきなりある本のチラシが。著者を見ると奥田貞子。

なんと高校時代の家庭科の先生の名前と本。

そうだ、奥田先生は広島出身で、原爆投下直後の広島を8日間知り合いを探してまわったのだ、と呑気にもその時に思い出したのでした。

亡くなって四年ほど。

自分の呑気さ具合にも、こんなところで再会した奥田先生にも、涙が溢れてしまい、「おまえは本当に変わってないな。」とお尻を叩かれている感じがしました。

そう。奥田先生には何度お尻を叩かれたか。

こわいけど、とても愛情深い先生で、原爆投下の日が近くなると、その時の話を朝礼で語ってくれました。

急に短な人がこの原爆に関わっていたと気づいた時に、私がこのチャリティーコンサートで、祈りを込めて演奏しようと思っていた気持ちがなんだか、適当なもののように思いました。

身近な人となると急に熱い想いがこみ上げたからです。

でも、関係ない遠い人であっても、身近な人と同じだと、感じることが大切なことだと奥田先生から教えてもらったような気がしました。

演奏前に平和のメッセージ一分間話してから演奏ということで、音楽を弾くのに、メッセージを言葉で言うのは難しいなと思っていましたが、奥田先生の話をすることができました。

この舞台にたてて本当に良かったです。 

   

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Copyright © 2024 馬頭琴奏者 / 美炎 miho 公式サイト. | Creative by Works-Yui