馬頭琴奏者 / 美炎 miho 公式サイト
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 近々大切なお知らせがあります- 2022/07/21 -

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ちょっとドキッとしますよね。

でも大切なお知らせがあるのです。

それは来月8月にはちゃんとお知らせしますが、まずはそこに至るまでの物語です。

よくアーティスト活動をしていて何周年記念とかありますよね。

つまりデビューした年というのがあるのが前提です。

私はこれがいまいち分からない。

自分が一体いつデビューしたのか。

そもそもそこに興味がないというのが正解かもしれません。

単に数字に弱いので、節目の年とか、何周年とか全く関心が湧かない。

自分にとって大切な作品というのがあります。

これは2011年の2月にアメリカのアリゾナ州セドナを旅して出会った物語なのですが、このめずらしく2011年の2月という数字を覚えているのは、3月に東北の大震災があったからなのです。

わたしにはセドナへ行って出会った物語とこの大震災は切っても切り離せない関係としてあるので、何年に行ったというのが明確に覚えている訳です。

自分が今まで歩んできた道筋は全然あっちフラフラこっちふらふらなんですけれど、なんていうか、誰かがサイコロをふってたまたま出た面にセドナと書いてあって、それをある時ふと偶然目にした瞬間に、そこへ行きたい!!となんの脈絡もなく思うわけです。

自分では行きたい気持ちがマックスなのを知ってるのだけれども、なんで行きたいのか自分で分かってない。

でも行きたいから行く。

行ってさあ何か正解が得られるのかというと別にそんな事もなく、でもただ夢中にはなっている。そして何年か経ってから、ちょっと自分であれは必然だったのかもしれないと辻褄が合う感じがする。

そんな繰り返しです。

馬頭琴に出会ったのも、モンゴルへ行きたい!から始まった事だったし、更にそれ以前に幼い頃に馬を飼いたい!という何故なのか分からない気持ちにずっと突き動かされていたのが始まりなのかもしれない。

物語に出会ってすぐに、これを曲にしたいと思った。

帰ってすぐに震災があって、曲を作るどころではなくなった。

でも悶々としている時にもう一度物語をよく読んでみて、今作らなきゃいけないと感じた。

そして7曲出来上がり、その年の夏に美浜文化ホールで初演しました。

CDにしてほしいと幾つかの声があったので、その冬にCD制作、そして再びセドナを訪れて撮影。

撮影した写真を元にスライドショーにして美浜文化ホールで再びコンサート。

7曲をあらすじの解説をしながら演奏するのはなかなか簡単ではなく、それ以来ちゃんとこの物語をやる機会がないまま数年経ちました。

思えば、この物語をなぜ曲にしようと思ったのか、何故今必要だと思ったのか、本当はよく分かっていなかった。

今もよく分かっていないんです。

今必要だと思ったのも、突き動かされて一気に7曲作ったのも、本当の気持ちだけど、何故なのかは今だに分からず、物語の大切な部分がこの言葉というのは分かっていても、その言葉をどう生きるか、どう生きたらいいか分かっていない。

だから私は未だにこの物語をまだやろうとするのかもしれません。

答えを探したくて。

 出発点- 2022/03/11 -

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振り返れば2011年は私にとって色んなことがスタートした年だった。

毎年続いている栃木県那珂川町での山の棚田コンサートもこの年の秋スタートした。

オリジナル曲を中心にソロ活動を積極的にはじめたのもこの年がきっかけだった。

2011年2月後半に急に思い立ってアメリカアリゾナ州のセドナへ旅に出て、ホワイトバッファローの伝説に出会った。

これを曲にしようと日本に戻ってきた。

ちょうどデモテープを作ろうとホールを予約した。

その前日東北の大震災があった。

ホールで録音した曲集は、そのままチャリティーCDになり、友人や沢山の人たちに協力してもらって東北に寄付ができた。

ホワイトバッファローの曲をなかなか作る気力が無い中、ふとお話を改めて読んだ。

全ての人は繋がっている。

平和、バランス、ハーモニーで集い祈ること。

それによって世界の危機は救われる。

そんなメッセージを持ってきたホワイトバッファロー。

あの時の自分は多くの被災者ではない人達がそうであったように、何ができるんだろう?と無気力、悲しみ、そんなものに支配されていた。

このメッセージに自分は少し救われた気持ちになり、結局ストーリーに沿って7曲になった。

CDも作り、完売した。

千葉で初演した時に、ぜひ東北の地でやってください。と東北出身の方に言われた言葉が今も頭にある。

このウクライナでの戦があって私は再びホワイトバッファローの話を思い返していた。

侵略には徹底抗戦で向かうことを世界は応援しているような気がする。

だいたいどの戦いにも大義がある。

それは言い訳であっても、後付けであっても、正当であっても、戦がはじまってしまえば結果は市民生活の破壊、沢山の人が殺される。

その悲劇をどうやったら回避できるか、または軽減できるか。

そこに知恵を絞りたい。

月日が巡って3月11日。この日がきた。

何年経ってもこの日は忘れない。

それだけの為にやってくる。

自分に何ができるんだろう。

自分に何ができるんだろう。

その気持ちは原動力にもなり得るのだが、悲しみや落ち込みも伴う。

元気でいること。楽しく暮らすこと。

そしてやるべきことをやること。

ホワイトバッファローの伝説はリニューアルしてアニメーションをつけたいなと考えている。

今年の出発点だ。

 ちきゅうラジオとスペースシャワーTV- 2022/02/28 -

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2月27日のNHKちきゅうラジオ。

聴き逃し配信あります。

ちきゅうラジオのホームページより1週間聞けるそうです。

世界の珍しい弦楽器特集。

ノルウェーのハーディングフェーレは酒井絵美さん。

シタール奏者のサワンさんは電話でネパールから繋いで。

そして馬頭琴美炎の3人の出演です。生演奏もたっぷり。

ぜひ聞いてみてください。

https://www4.nhk.or.jp/gr/

そして3月6日はスペースシャワーTVの斎遊記という番組に出演します。

3月6日放送のこちらの番組にて斎藤宏介(UNISON SQUARE GARDEN/XIIX) さんが民族楽器にチャレンジ!というコーナーで馬頭琴講師として登場しております。1時間で馬頭琴らしいフレーズをということで、私夢中になりすぎまして、若干スパルタになっているのではないかと今更ハラハラしてます😆

3月6日23:30〜24:00

スペースシャワーTV

https://www.spaceshowertv.com/saiyuki/

 Pray for Ukraine- 2022/02/25 -

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#pray

全ての人が自分の暮らしを守る権利がある。

自分につながる全ての存在を思いやること。

そのことをもう一度思い出し、祈りたい。

ホワイトバッファローの伝説より

私が再びこの地上に現れる時、世界は調和を失い危機が迫っている時だ。

ホワイトバッファローの聖なるパイプは平和、バランス、ハーモニーで全人類が集うというシンボルです。

聖なるパイプであなたが祈る時、あなたはあなたに繋がるすべてに祈っている事になる。 #prayforukraine🇺🇦

https://youtu.be/yaoXI45b4Os

 TV出演の番組を見た家族の反応と馬に上手に乗れなければ馬頭琴は上手に弾けるようにならないとは?- 2022/01/02 -

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TV出演の番組を見た家族の反応。そのままの内容なんですけど、年齢が滲み出ていたわね。

というのが母の感想。

落ち着いていて良かったという事らしいのだけど、年齢を感じた。年をとった甲斐があったわね。となんだか嬉しいとも言えない微妙な気持ち。冬休みで遠方から帰ってきた息子達は、よーく知っている話と説明だけに途中で飽きるという。。

ただ、私終わった後に思ったんですけど、放送されてから気づいたのもなんなんですけど、

馬に上手に乗れなければ馬頭琴は上手に弾けるようにならない。という話しですが

これ私毎度コンサートの度に話しているのですが、はたと、まてよ。

この話を他の馬頭琴奏者やモンゴル人から一度も聞いたことがないし、通説ですらない。

思い出してみると、これを私に言ったのはオノラトさんという内モンゴルの馬頭琴界では有名な野馬馬頭琴アンサンブルのコンサートマスターもしていた方なんですが、人間国宝のチ・ボラグさんの一番弟子でもあり、なかなかすごい方ですが、威厳という種類のものはなく、なんというかただひたすらに馬頭琴を愛してる人。

それが音に表れているけど、かなり純粋なためか、情感のみで生きてるような、つまりは危うい部分もあり、私は大好きでしたが、色々と周りは大変だった。

というとなんとなく想像もできるでしょうか。

何度か一対一でレッスンしてもらって、言葉が通じないのに、オノラトさんは何故か言いたいこと、言ってることが通じてしまうのですね。

初めて内モンゴルで会った時も、その演奏に魅力されたのはもちろんですが、酔っ払って車の中で隣り合わせて、美炎、音楽は心。心だよ。と何度も私に言った。

あの頃は一言も言葉分からなかったのに、やっぱり分かったんだよね。

何かを私に伝えたくて、出てきた言葉が、馬に上手に乗れなければ馬頭琴は上手に弾けない。

だったんじゃないかと思う。

それを息子に話したら、そうだね。オノラトさんは直感的な人だから。

と言った。

そう。正に。

そしてその時にオノラトさんが亡くなったのを息子から聞いた。

もうあの演奏が戻ってこないのは知っていた。

最後に会った数年前はすでにアル中で演奏は良い時もあれば怪しい時もあったから。

コンサートマスターだから彼しか弾かない合奏曲のソロの部分があったのですが、それを練習している時に、気づいたのだけど、オノラトさんの演奏は、ここで盛り上がって、ここで下げるというのが、メロディーラインから普通想像するのとズレてるんですよね。

それが、なんか聞いていて引き込まれてくせになる。

だけどそれを真似しようとは思わなかった。

これはもうオノラトさんだからのものであり、彼の生まれ持ったものと、生活から得てきたものからできているから。

私はこれからも馬に上手に乗れなければ馬頭琴は上手に弾けるようにならないと、モンゴルの先生から言われました。

と話しするだろう。

他に誰もこんな事言ってなくても。

言葉になってなかっただけで、モンゴルという場所から生まれた言葉には違いなく、どこか普遍的な面があるのだと思うから、私もあたかも通説のように感じて話していたのだと思う。

そしてもう一つ、TV出演の時に、馬頭琴のここが面白い。のエピソードで

馬に乗ってる気分になれる。

というポイントですが、これも他の人から聞いたことない😂

今更ですが。

まあでもそう感じてる人もいるに違いないし、私は馬好き!!!から馬頭琴にたどり着いたので、自然とそんな話になるのですが、馬頭琴=馬というのがこのTV番組でことのほか印象づけられて私は本望でした。

しかしながら、馬頭琴の魅力は馬だけでないのはもちろんで、その辺のことをもっと詳しく話したかったな〜

というか、一部話しましたが、編集された結果があれでした。

興味湧いた方は是非ライブにきていただければ、その辺のことを納得いただけると思います😁

2月4日金曜日

荻窪カフェホールwith遊

18時半open

19時start

(時間は若干の変更の可能性あり)

要予約3800円

予約先

info@miho-batokin.com

馬頭琴 美炎miho

ピアノ 清瀬祥吾

ドラム 前田仁

ベース 山田章典

1月30日の船橋でのライブは満席になりました。

ご予約お待ちしています。

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