馬頭琴奏者 / 美炎 miho 公式サイト
馬頭琴奏者 / 美炎 miho 公式サイト

 みずのながれは- 2019/07/29 -

Category : BLOG

なんで今日突然に用事に遅れてでも映画を観に行ったのだろうか。

上映延長をツイッターで知って、もっと余裕ある時に行けばいいじゃんと思ったけど、考えるのやめて行くわ。

って思った事は確かだ。

村上浩康監督の「東京干潟」

たぶん多摩川の猫を撮り続けて支援を続ける小西修さんの紹介がなければ、スルーしていたと思う。

それは今日の上映後に村上浩康監督の舞台挨拶があるのを知らずにいて、その監督が干潟というのは地味なテーマなので、見る人が少ないです。

というような事を言ったのだが、確かにそうだなと思ったのだ。

でも紹介の中の文章にホームレスのおじさんがシジミを採って捨てられた15匹の猫の餌代にしているというのを読んだ時に、俄然行きたくなった。

ホームレスのお爺さんといえば、支援を必要としている人というレッテル貼りが私の中にあったわけだ。

ホームレスの人に関心が昔からある。

それは学生の頃に一人で徒歩旅行していて、テントも持たずに寝袋だけ持ってウロウロと寝るとこ探していた時のあの不安と孤独と切なさが身にしみたというのもあるし、この仕事しているといつ食べられなくなってもおかしくないと思っているからだし、今の世の中、ほんとにちょっとした何かの弾みにホームレスになってしまう人って、もう普通にあるんじゃないだろうか?

と思うからだ。

それはともかく、お爺さんが想像以上に逞しくて驚いた。

多摩川の河口という場所は都会だけど、存在は大きな自然の中で生きている仙人に見えた。

しかしあの冷たい川の中で数時間腰まで浸かって泥の中、水の中をシジミとって、その後暖かいお風呂なんて入れないのに、毎日とる。

体は冷えてあたためるために安いチューハイを飲む。

お金に換えたシジミは猫の餌代。

捨てて行く人がいるから仕方がない。

命を全うするまでは自分は死ねない。

シジミ取るのはもうプロ中のプロなんだけど、それにしてもなんでこんな大変なことをし続ける事ができるんだろうと思って見ているところに、監督がお爺さんに質問する。

なんでそんなことまでするの?

「仕方ないだろう。猫たちだって生きる権利があるんだから。」

はっとする。

お爺さんはシジミは小さいのはとらない。

とってしまえば、次またとれなくなるからだ。

小さいのまでとる乱獲が増えて年々シジミがとれなくなっている。

お爺さんは毎年、毎日、毎時間の川の変化と共に生きていて、自然の摂理を知っている。

知っているから、どんな生き物にも生きる権利があると知っている。

自然の摂理とは、生きる権利まさにそのものだ。

権利とは何か、生きるとは何か、そんな議論を超越する自然の摂理なのだ。

最近、いろんな事件が起きている。

自分は生きる価値がないと思って自暴自棄から人の命を奪ってしまう事件。

それどころか、親が自分の子はそんな犯人になるかもしれないと親が子を殺した事件。

政治家が、一人で死ね。

という。

それにどのくらいの数か分からないが賛同する人もいる。

それは違うだろ、いや違わないというツイッターの世界での合戦を今朝も読んでいたところだ。

だからふいにお爺さんの言葉が天から降ってきたように体に入って心に響き、腹に落ちた感覚。

そりゃその権利があると思ってる。

だけど思ってるだけの私である。

お爺さんは知ってる。

知ってるというのは知識というか叡智というか、経験と体験を通して大きなレベルで身体で心で魂で知ってる。

その人の言葉は直接に届く。

そしてそれを届ける監督の実直な姿勢がそれをすくいとる。

私はなんだか映画を見ながらずっと泣いてた。

悲しくてではなくて、感動して。

お爺さんが自分の人生のことを語る。

その話も衝撃だった。その辺はあまりにもネタバレになるので、ぜひ見てほしいです。

ただその事によって、監督も語る通り、映画が急に深まる。

覗いた穴は小さかったかもしれないが、世界が見える。

今が見える。

自分が見える。

そのお爺さんとの出会いを上映後に語ってくれた。

それを聞きながら、想田和弘監督の映画「港町」を思い出した。

あの映画もたまたまた監督の舞台挨拶に遭遇して、主人公となったお婆さんとの出会いを語ってくれた。

向こうからやってきた。

どんなテーマで何を撮るか計画していたわけではない。

偶然という必然が物語を伴ってやってくる。

ものを創る人の感覚。

直感。

きっかけは些細なことでも、何故だかまだよく分からないのに突き動かされる。

物語がすすむうちに、何故突き動かされたのかが必然であったと分かってくる。

それが見る方を惹きつける。

いい作品を作ろうとか作為的な事からははじまらない奇跡。

だから届く。

ポレポレ東中野で8月後半まで上映があるので、ぜひ今、見てください。

監督の話の中でもう一つ、「流れ」という作品の紹介があった。

私はこれは見なくては。

と思った。

山形の小国町の高校、独立学園に学んでいた時に村ではダム問題があった。

移転に反対する人達、賛成の人達、環境省の人、話を聞いてまわって論文を書いたのが新聞記事になり、それを見た映画監督が訪ねてきた。

過去のブログでも書いた事だが、萩原吉弘監督の映画「あらかわ」

その頃、川のこと、村の暮らし、なんでも知りたいと思った。

それもあって農大の探検部では川下りを選んだ。

萩原監督とのやり取りの中で、あなたは芸術方面に進むのがいいと思うよという一言があの頃の私の中に残った。

萩原監督はもういないが、その一言は私の中で生きていた。

村上監督の話で川のこと、もう一度また学びたい、知りたいと思った。

話は遡るが、つい先日、山梨で全体を学ぶ学校があった。

講師として参加したのだが、初日に演奏して話をした次の日からはもりもり学ぶ側になった。

種の学びの他には山梨の古民家と山の中のログハウスを拠点に畑の作業と森の中に入ってのケアテイカーを実践した。

その沢のケアテイカーがすごかった。

全体を学ぶ学校を企画主催するアースマンシップ。

アースマンシップの岡田淳さんと直子さん夫婦との出会いも振り返るとかなり面白いが、淳さんはネイティブアメリカンのグランドファーザーという本を書いた著書に直接アメリカでネイティブアメリカンの様々な学びをしていて、それを元に日本に戻ってからは、アースマンシップを立ち上げ、ケアテイカーを実践、子供や大人に森や川と関わることを体験を通して伝える。

私の言葉足らずよりも、ホームページをぜひご覧ください。

アースマンシップ

水の流れのケアテイカーをしてみて

沢って本当に生きてるんだと思った。

命だった。

流れが停滞している。

沢の終わりの茂みが繁りすぎて空気の流れを止めているからだ。

茂みを払い、皆で沢の詰まりがどこかを感じながら竹の小さなヘラで、なるべく元々ある石をどかさずに詰まりをとっていく。

なんだか面白くて夢中になっているうちに気がついたら沢の中を下から上に風が吹き抜けている。

そして気づいたら流れが生まれている。

自分の身体が自然に一緒に流れだす感覚。

なんだこりゃ。

昔の人は里山とこういう付き合い方をして共生していたのがわかる。

シジミのお爺さんとつながる。

シジミは干潟を濾過している。

シジミを掘りながらお爺さんも干潟をたがやしてる。

とってしまった小さなシジミを丁寧に取り分けて、捕まるなよー!おおきくなれよー!貝よ戻ってこいよーと大きな声で唱えながら、川に向かって撒く。

その姿が人間っていう存在だと思い起こしてまた感動する。

全体を学ぶ学校。

9月の秋のコースのテーマを水にしたよ。

と直子さんからメール。

今日見た映画、村上監督。

「流れ」

見なくちゃと繋がったんだ。

 さかなのほね- 2019/07/08 -

Category : BLOG

喉の奥にひっかかってた魚の骨がやっと取れた感じ。

わかりますか?

今の私。

先日一つ録音の仕事が終わって非常にホッとしてます。

録音の仕事って、やっぱり慣れだと思うんですが、ほんと来るならコンスタントに来て欲しい。

じゃないと一向に慣れないじゃないか。

といいつつ、春にあった中国アニメのテーマ曲録音で緊張しすぎたせいか、今回はそれよりは慣れていたけど、そんなことより、これは本当にできるんだろうか?

という内容もあったので、とにかく終わってほっとしている。

今回も中国映画でした。

二つとも日本での公開はありません。

だいぶ前にした録音で、守秘義務が解かれないまま今日に至るやつがあって、あの録音がおそらく完成しているはずだけど、どうなったのか知りたくても、当時の担当者とのメールが見つからず、謎のまま。

っていうのがあります。

あれも日本ではなく、中国向けのものだったな。

中国のものを日本で完成させるって案件が意外とあるんだねというのを今年知りました。

でも馬頭琴なんて本来向こうのものだから(内モンゴルは中国国内にある自治区)向こうには沢山奏者がいるはずなんだけど。

経験として有難いので、縁があるというのは嬉しいことですが、普段の自由な演奏とはかなり違うストレス感じる類のものです。

今のところ。

早く慣れたい。

今私の中で盛り上がっているのは、もちろん世間もですが!

選挙。

立憲民主党が登場してから面白いと思いはじめた政治ですが、今回はなによりも、れいわ新選組。

どうやらテレビなどのメディアでほぼ取り上げられていないようで、このブログ読んで、知るきっかけになった人がいたとしたら、とても嬉しい。

山本太郎さんはいつも一人でぶつかっていて、ブレなくてすごいなと思っていましたが、正直どうやって勝てるんだろうか?と勝手に途方にくれて、応援してませんでした。

立憲民主党のほうが、現実に力を発揮しそうだったからです。

そういう意味では、昔から共産党は本当に一番まともな事を言っていてそれこそブレない。

行動にうつしている。

というのは知っていても、やはり、名前のハンデがあるだろうと勝手に思っていて、応援していなかったのですが(気持ちだけ応援だった。)

その共産党も立憲民主党ができてから、なんかいい感じに世間に受け入れられているなんて思うようになり、野党共闘がうまくいくといいなと思っていたのが以前でしたが、前のブログに書いたように、映画「主戦場」を見て、「新聞記者」を見て、非常にやばいなという気持ちが強くなりました。

一つ一つの話は耳に入っていたけれど、それが線に繋がって目の前で展開されると、ああと呆然とします。

社会のことは実は私はツイッターで見てます。

テレビがすっかり信用できなくなってしまったので、信頼できる著名人を片っ端からフォローしてます。

個人的に大好きなのは、映画監督の想田和弘さんと映画評論家の町山智浩さん。

ツイッターでぜひフォローしてみてください。

分かりやすく、いろんな視点で時に面白く社会の事象を呟いてるのと、リツイートされてるのでよく分かります。

もちろんいろんなメディアの広報もフォローしておくと、それぞれのニュースの切り口の違いも参考になります。

それが一列で出てくるので見比べが簡単だし、早いですね。

それでいろんな事が見えてくるようになって政治が面白くなってきました。

そして、れいわ新選組。

当初は名前が気に入らなくて感心薄でした。

ところが次々と発表される候補者に目を奪われ、彼らの話を聞いていて、この多様性はなんなんだろうか?

と驚きと喜びと、こんなのいいの?ほんとに?待ってた!って気持ちが溢れちゃう。

それこそ国会には子供の代表が何人かいたほうがいいんじゃないかと思ってるくちなので、それに近いものがある。

動画、すごく面白く聴けるのでぜひ見てない方みてくださいね。

れいわ新選組立候補10人の話

特に、やすとみさんの話が心に響いた。

この10人が国会にいったら、日本は本当に変わるだろうな。

もう変わらなくちゃだめだ。

この方々、立候補してくれただけで本当に感謝だし、山本太郎はこのためにここまで頑張ってきたのかもと思う。

期日前投票してきました。

こういう事もあるらしいですよ。

やっぱり今はネットが発達してますから、自分たちでより正確なニュースを確保していく必要があると思います。

そして世の中の動きが変な方向に行かないように、自分で選択していかないといけない時だと思います。

フェイスブックに投稿したれいわ新選組の動画に関する私の文章です。

https://youtu.be/kUHc3uAg5Rg

この動画、立て続けに二回見た。

れいわ新選組という名前はイマイチ気に入らなかったのもあって、当初は感心薄でした。

ところが一人ずつ立候補していく人達が登場する度に、なんだこの多様性とある意味その道の専門家の人達の集まりは。私の中のユートピアってこれだわ。

と思った。

高校時代に愛読していたミヒャルエンデの「オリーブの森で語り合う」経済などについても語られている対談形式の本だが、その中にエンデが世界〜〜会議(忘れた)に呼ばれて、大企業のトップや銀行のトップなどが集まる国際会議になぜか呼ばれ、何か話してほしいと言われ、私が呼ばれたからにはそういう要素を期待してのことだろうと、統計や数字やなんかを離れて、ユートピアを思い描いてください。

その世界〜〜会議では、資本主義の命題は成長し続けないと経済発展はなく、降りてしまうのはもはや不可能で、暴走列車に乗っていることは誰の目にも明白である。

彼らは降りれないと信じている。

持続可能な社会、ユートピアを描いてみませんか?

と提案したらその場は凍りついたようにシーンとなった。

しばらくして、そんなことは不可能だと議論は元の木阿弥になってしまった。

彼らはそこから離れられない。

要するに頭が固いという話なんだけど、

全くその通りだと共感した事を思い出した。

この動画のどの人の話も共感しかなかったが、特にやすとみさんの話が心に響いた。

しかも馬。笑

ぜひ見てくださいね。

素敵だと思ったら身近な人に紹介してください。

自民党に票を入れてる人は少ないようです。

投票してなかった人が投票することで、変えていける可能性がとても高いということですね。

変えていきましょう。

 羅針盤- 2019/06/28 -

Category : BLOG

自分が今どこにいるのか。

それを知ることが

自分がどこへいきたいのか、その手がかりになる。

今いる世界がどんなところなのか、それを知るために美しいものを見続けたい。

それと同時に醜いこともわかっていたい。

知らなかった事を知りたい。

知りたくないこともある。

自分が今どこにいるのか。

足元が揺らぐこともあるからだ。

それでも真実を知りたい。

そう願うのは、羅針盤を常に手放さず、行きたいところに行けるため。

行きたいと強く願うのは、生きる力が残ってないとできないことなのかもしれない。

行きたいは生きたい。

それだけは諦めたくない。

その気持ちに再びたちかえれるように、力が湧いてくるものに触れる。

泉を探すのは自分を癒すため。

力を得るため。

最近見た映画

「主戦場」

これものすごくおすすめ。

上映会館も増えていて期間も増えてるので是非今のうちに。

この映画作ってくれてありがとう。って本当に思った。

このタイトルをなぜつけたのかなというのも未だに考える。

少なくとも過去の事じゃない。

今の私たちにもろ直結してる。

そこに戦慄もおぼえるし、逆に自分の立ち位置を再確認できる。

これから見たい映画

「新聞記者」

東京新聞の望月記者がモデルになっている。

社会問題に対して自分ができることをたまに考える。

毎回いきつくところは二つ。

一つは何を買うか何を買わないか。

買って応援ができる。

買わないことでメッセージを送れる。

もう一つは音楽。

考えて行き詰まることも息詰まることも、音楽の中に身を置くことで言葉の世界から解放される。

その時間一緒にいる人と共に音楽の中に身を置いて共有することでうまれるその時間と空間。

目に見えるものや、測れるもの、言葉にできるものを超えて共有されるなにか。

わたしという一つの個性を超えて世界とつながる体験。

7月の楽しみなもの二つ。

一つはアースマンシップの山梨の古民家をフィールドとした夏の全体を学ぶ学校。

自然とつながる音楽というテーマでお話しします。

もちろん馬頭琴のソロ演奏も。

もう一つはPV撮影。

気に入った場所で素敵なチームと作る世界。

8月に製作するアルバムに向けて、撮影と録音がどんな作品になるか、お楽しみに。

http://earthmanship.com/wp/?p=9958

アースマンシップの夏の全体を学ぶ学校は↑

こちらご覧ください。

 撮影と録音- 2019/06/19 -

Category : BLOG

旅ブログが落ち着いたので、ちょっと色々お知らせします♪

と言いつつ早速6月30日は西荻窪の眼鏡屋さんでライブなのですが、一般のお客さん入場可能かまだ微妙な所だそうなので、決まり次第(だいぶ日は迫っていますが、)お知らせします。

7月13日千葉県八街市風の村内のアルルカンにて馬頭琴ライブです。

7月14.15は再び福島県南相馬市に行く予定です。

7月20日〜23日は山梨県の武川町にてアースマンシップさんが主催する全体を学ぶ学校にて講師として参加します。

大きな江戸時代の古民家を本当に素敵にリフォームして気持ちのいい空間で畑や山を見ながら、学びながら皆で一時、生活してみませんか?

下記の案内を是非ご覧ください。

http://earthmanship.com/wp/?p=9958

私は自然と一体になる音楽というテーマで演奏も交えてお話しする予定です。

7月28日はhttps://www.enjoytokyo.jp/phones/life/event/1569642/

東京駅八重洲口前にオープンしたビアテラス&ベーカリーカフェThe Farm Tokyo

にて夜にライブです。

7月30日は千葉市横戸町にて地域のコンサート。

8月30日は岡山県美星町の尺八国際演奏会にゲスト出演予定です。

秋の9月の3週目、北海道ツアー日高、白老、瀬棚をまわる予定です。

10月5.6日は仙台クラシックフェスティバル

5日は三つの琴で出演、6日は馬頭琴美炎トリオで出演です。

今年9回目になる栃木県那珂川町の棚田コンサートは20日11時スタートです。

とりあえず10回目標に地域の皆さん、主催のヒロクラフトさんが頑張っていますので、一度来てみたかった!という人は今回と次回で終わりになるかもしれないので、来年のことは分かりませんから、今年来れれば来てください。笑

11月は都内のお寺、岩手、名古屋、長崎の予定です。

詳細が決まりましたらまた案内いたします。

こう見ると、なかなか関東でのコンサートが無いのですが、またひょっこり入ることもありますので、コンサートインフォの方は引き続き覗いてみてください。

そして

この夏の8月、新しいCDの録音をします。

ここ最近の新曲はなかなかコンサートでお披露目できていないので、コンサート聴きにきてくれた方でも聞いたことない曲があると思いますが、それらの新曲と、以前録音販売していた「白鳥・love song」1000枚完売しましたので、その中から選りすぐってその時には参加してなかったドラムの前田仁さんに加わってもらい、新たに収録します。

新曲は

風の国〜仁〜

風語り

桜吹雪

小さな羽

丘の上には遠い昔の風が吹く

ドネゴールの夕陽

後もう一曲は製作中です!

再録と有名な一般曲の中から何を選ぶかはお楽しみに。

こちらも8曲ほど撮る予定です。

秋に発売予定。

9月には北海道ツアーがあるので、その時に間に合うようにしたいと思っています。

CD収録に合わせて7月はPV撮影も予定しています。

普段の演奏の仕事以外の事がぽろぽろと増えてきているので若干頭の中が飽和状態になりそうですが、 こんな時は、全てうまくいく。

と心に念じます。

あれとあれが重なってあれとあれがどうなるんだ〜〜!!!

と考え出したらキリがない答えのない不安に関しては、

考えるのをやめて、

全てうまくいく。

と念じる。

案外うまくいきます。

都内での演奏に関してはまだ詳細の決まってない案件が2件進行中なので、決まり次第お知らせします。

たぶん8月です。

 アイルランドの旅5最終章- 2019/06/12 -

Category : BLOG

まだまだ続きにしておきたかったらなかなか書かないでいた旅の最終章。

けれどこちらに帰ってきてもなんとなく続いている。

あそことここが隔たりのある場所ではなく、更に少しずつ進化して膨らんでいくのである。

場所や人との出会い、それまであったものもまた変化して繋がり自体が形と色を変えていく。

幼い頃きっと妖精と出会っていたのが大人になって見えなくなってもそこに存在を感じられて助けてもらえているような。

見える世界は変わってもそこに存在しているものと物語は続いていく。

さて、念願の生牡蠣も堪能して、窓から日が落ちるのを眺め、草を食む馬を眺め、出てきた鼻歌から(それは「ドネゴールの夕陽」という新曲になって、先日も花屋のセラヴィで演奏した。)

この旅の色々な風景を思い出し、そのまま幸せな眠りについた。

朝起きるとホテルで腹ごしらえをして、ユキさんの運転に身をまかせる。

ええ。

私、旅に出る前日にまずやらかしておりました。

一年前のアリゾナの旅の前に取った国際免許。

期限内だ!と喜んでいたら、前日に確認して(なぜ前日に確認などするのだろう。。)

1月も期限が切れていた。

アリゾナへ旅立つ一月も前に国際免許を取得したのをすっかり忘れていた。

ユキさんに本当に申し訳ない!ナビと励まししかできませんが、よろしくお願いします!!

ということで、ユキさんは以前、教習所で教官をしていた職歴の持ち主。

鬼に金棒なのだが、結構な移動距離だし申し訳ないなと思いつつ、あまりに運転がうまいので、ものすごく快適だった。

ユキさんは花が好きらしく、花が咲いてるところがあると、美炎さんここで撮ろうよ!としきりに言っていた。

私ときたらいちいち着替えるのも面倒なたちなので、この場所で!と決めた場所で一気に撮りたいもんだから、うんそうだねー

とやり過ごしていた。

あさの海辺に行ってみたいね。

なんてなかなかダブリンに帰る気の起こらない私達は寄り道をしようとする。

ふと道の途中で浜辺に近そうな草原があり、中に入って車をとめる。

浜辺にはちょっと遠かったが、白い花が咲いていた。

ここで撮ろう!ということになり、とにかく支度の早い私はユキさんが降りてカメラを構えるまでに服を着て楽器を出し、裸足になってズカズカと花木の前へ行く。

すると足の裏に激痛が走った。

棘を踏んだ!!

それもどうやら細い細い針を沢山踏んだ。

ふと足元を見ると、シソの葉に似たような草が目に入る。

こいつか。

そんな気がした。

俺を踏むとはな!!

と言ってた。

ユキさんが駆けつける。

どうしたの!!えー!!!

ユキさんの肩に捕まりながら、ダメかもしれないと呟く。

なにがダメなのか。

つまり細い細い取るのも難しいようなうぶ毛のような針が沢山足の裏にささってしまったから、歩いたら余計に針が中に埋まるし、取れるかも分からないし。

もうだめだ。

というつぶやき。

とにかく楽器をユキさんに渡して車までつま先立ちで行って腰掛ける。

足の裏を見るが何もない。

そんなに細い針なのか? いややはり刺さってるものがない。

でも細かい強烈な痺れが足の裏をいまだ襲い続けている。

ユキさんが、イラクサかもしれない!私も子供の頃に知らないで掴んじゃってめちゃくちゃ痛かった!

きっとそうだ!!

という。 イラクサ。

聞いたことあるな。

針の刺さった痛さじゃないとしたら、この痛みの成分は毒性があるのか?

というところへ2人して不安がうつる。

ユキさんが、待って!今調べるからね!!

とネットで検索。

こういう時のユキさんは本当に小学校の先生。

きっといつもこのようなハプニングを乗り越えているのだろう。

一生懸命子供を不安にさせないように、最善を尽くす姿だ。

イラクサで検索して出てきた記事を大きな声でユキさんが読み上げていく。

ユキさんも必死だからか、とにかく上から順に大声で読んでいく。

なかなか毒性についての記述は出てこないが、触るととにかく激痛という記述はある。

やはりこれか。

するとユキさん。

「食べると体にいい健康食品!!!」

美炎さん!食べると体にいいって書いてある!!!

体にいいって。。

思わず笑う。

じゃあ大丈夫か。

細かい痺れが止まらないが、そうと分かれば靴を履いて写真を撮ってもらう。

痛みに耐えながら撮った写真がこちら。

この足元にイラクサ達がいるわけですよ。

ユキさんが、美炎さんの写真今まで素敵だな〜と見てたけど、裏にはいろんな苦労と笑いがあるんだね。ってその通りです。

そんな事もあってダブリンに帰る気になった私たち。

ユキさんが道々アンデルセンの話で11人の王子が白鳥にされてしまった話をしはじめる。

妹の姫が魔法を解くためにイラクサで上着を編むんだよ。

というところでなんて痛いんだ!!!!

たしかにその話はうろ覚えで知っているが、イラクサがこんない痛いのに11枚もそれでシャツを織るなんてなんて拷問なんだ!!!!と足の裏の痛みをかかえながらひしひしと痛さを噛み締めていた私。

さてダブリンではユキさんの知り合いがイギリスから合流する。

ユキさんはオーストラリアに語学留学した後でしばらく一人でヨーロッパを旅していた時に出会った人達が世界中にいて、イギリスにいる彼は東大卒の心臓外科医という聞いただけで変わった人だというイメージ。

北欧を旅していた時に、偶然の再会が三度くらいあり、それならもう一緒に旅しちゃえ!と途中から一緒に旅したらしい。

フランスでしばらく最先端の現場にいて、北海道に呼ばれて行くも、フランスでやっていたことが最先端すぎて北海道であまり役にたたず?!

今はイギリスの大学で研究者として仕事している。

お互いの旅の話や、仕事の話などあれこれ話しているうちにすっかり夜も更け、また日本か、世界のどっかで会いましょうね〜と別れる。

次の日は朝早い。

4時前に出て空港へ。

カウンターでなんとオーバーブッキングで席がないと。

成田に着いたらこの日中に山形へ移動して次の日の夕方に演奏だ。

猶予は1日あるとしても、間に合わなかったらどうするかという心配が頭を駆け巡る。

受付のお姉さんにユキさんがかけあい、1時間後にもう一度カウンターに来てと言われる。

その後そのお姉さんがどっかに引き上げて誰もいなくなったので、本当に大丈夫なのか?

と思ったが、1時間後に大柄のおばちゃんがカウンターに座ったので、そこへいく。

え?あなたたち何なの?という一瞥をくれ、そんなの知らないわよ。というテイで予想通り話が全然伝わっていない。

さっきのことをユキさんが説明し、1時間後に来てと言った受付の人の名前は何なの?

と聞かれ、そんなの知らないけどここに座っていた!

とユキさんもがんばる。

何も言わずに無表情でパソコンをいじるおばちゃん。

ユキさん曰く、眼力だけは私負けなかったから。目を逸らさずにずっと見据えていた。

と。

大きな目のユキさんの眼力は通じた。

荷物をここに乗せて。とおばちゃん。

え?

ということは乗れる?

なんかしらんが予定通りの飛行機に乗れるらしい。

でも1時間も待ったので乗る時間がもう迫っている。

楽器は大型荷物のカウンターへ行けと言われて走る。

おじさんに預ける時にふと不安がよぎる。

しかし預けるしかない。

審査の人混みは並んでないのをコレ幸いに大回りしてなんとか沢山の人を抜かして滑り込み、一番奥の搭乗ゲートまでひたすら走った。

先に走るユキさん。

子供達と走り回っているユキさんの体力はすごい。

そこ右だよー!と後ろから大声をだしてユキさんが軌道修正。

待っていたバスに乗り込み二人だけで飛行機へ出発。

なぜか飛行機はなんの塗装もしていない真っ白けっけ。

間に合えば全てオッケー。

二回乗り換えて成田空港に着いたら私の名前のカードを持っている職員が立っていた。

え?

馬頭琴が着いてなかった。

そうだろうなー。

間に合わなかっただろうな。

でもいつも演奏で弾いてる楽器は乗り換えが多くて不安だったので、使っていない楽器の方なのでそううろたえはしなかった。

2日後楽器は届く。

向こうで買った小さな楽器を前田さんに早速山形で演奏してもらった。

そうしてアイルランドの風は続いているのである。

Copyright © 2020 馬頭琴奏者 / 美炎 miho 公式サイト. | Creative by Works-Yui