馬頭琴奏者 / 美炎 miho 公式サイト
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 てがき- 2017/03/04 -

Category : BLOG

ペンを取り出して書く。

なぜだか手帳と、いたずら書きのような詩だけはペンで紙の上に手書きでないとうまくいかない。

紙の上に、好きなところに好きな大きさで、やっぱりやめた、は、そのまま上から斜線。

間違いも見えるままで、その脇に思い浮かんだことも小さくメモしたり、

頭の中がそのまま反映されてる。

手帳なんかは、自分で後で見返して、よく分からん事態になることもしばしばあるのだけれど。
特に、日付の所に時間だけシンプルにメモしてあったりすると、ものすごく後の自分が困る。

え!どこぞの本番があるのではないか、場所さえ書いてあればまだヒントにもなろうものの。

最近は、とりあえずの走り書きにも、一言万一を思って、後々の自分が冷や汗を書かないように最低限はメモすることにした。

そうそう、その日のプログラムとかも、やっぱり手書き。

五分前とかにプログラム組むのやめてください。

って共演者の方々みなさま素晴らしいので、言わずに見守ってくれています(飲み込んでる)

舞台の上での直前の変更も。。(心で泣いてる)

手帳とiPhoneと馬頭琴は三種の神器です。

SNSもありがたい。

第二の手帳、日記、報告、全てかねている。

確かに困ることもあるSNSだけれど、物は使いようで、割り切って使えばいいのだと思う。

アリとキリギリスのイソップ童話。

たまに思い出します。

子供の時、なんでキリギリスのやり方が悪いとされてるのか分からずに、キリギリスが気の毒だった。

つまり、子供の頃からキリギリス要素があったと自覚してたのだなーーーーーーー

単にキリギリスがバイオリン弾いてたから、自分も子供のにバイオリン弾いてたからだと思うのですが、
今でもふと、思い出す。

仕方ないな。わたしキリギリスだから。って笑

この業種の方みなさん覚えのあることと思うのですが、年が開ける前に次の年の手帳が真っ白ということ、よくあります。

どうやって次の年生きていくんだろう。。

とキリギリスの心境です。

でもちょっとずつ予定が入りはじめて。

あー。この月も越せる。あー、次も大丈夫かな。

って綱渡り。

安定とは無縁な水商売。

でもこれが自分の決めた道なので文句はないのです。

むしろ、生かされていることが実感できる。

なんで音楽やってて、生きていけるのか、奇跡のようです。

一人で歩きだした頃は、本当に下手くそでした。

何もかも。

それでも足りないところをもちろん分かっていながら、良いとこあるよね。って認めて、支え続けてくれたお客様や、友人や、主催者の方々がいたことが、この奇跡の実態です。
三月はコンサートいろいろあります。春のイベントシーズンですね。

三月

17日上野ギャラリー吾郎19時より

18日広島光明寺18時より

23日我孫子ふれあい塾10時より

24日オカリナコンサートゲスト出演熊本人吉

25日大畑駅さくらまつり熊本

28.31日マザー牧場12時と14時2回

30日千葉市民会館0歳からのコンサート10:30より

4月8日久留里千年の森花の舞フェスタ15:30より

   
    
    
   

 春だから- 2017/02/23 -

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春風さん荒れておりますねー!

田舎にある我が家も畑の土が飛びすぎて道路が半分埋まり、手作りのポストはついに倒れました。

先日は館山にてギャラリーsfkでコンサートでした。

このところ、このブログの更新が滞っております(≧∇≦)

そのかわり、Twitter、Facebook、Instagram、それぞれにちょっとずつ変えてアップしておりますので、フォローしていただけると嬉しいです。

だいたいどれも、「馬頭琴美炎」か「美炎馬頭琴」の名前でやっております。

そういえば、この美炎が、ほとんどの方にビエンと発音されていることを最近知りました。

「みほ」と読みます。

本名もこの漢字です。

確かに学校で新しい先生になる時には、名簿で、んーんーんー、ビエンさんかな?って言われてましたね。
「夏の波濤」

夢酔藤山さんのかいた里見一族の新聞小説。

ギャラリーsfk のオーナーでもある墨絵画家の山鹿公珠先生がなんと750枚もの挿絵、今現在650枚描いており、あと100枚ほどを今年で書き上げるんだそうです!!
そしたら来年のこの時期にまた展示会において馬頭琴コンサートの予定です。

ここのギャラリー、山鹿先生、里見一族、気になる方は来年ぜひ♪♪♪

作家の夢酔さんの歴史のお話も分かりやすいです。

控え室では、戦国時代がなぜ始まったのか?という私の質問に超わかりやすく答えてくださり、こんな物語にして教えてくれたならもっと楽しかったなーと学生時代を振り返るのでした。

ふと、歴史のお話とのコラボレーションコンサートも面白そうだなと思ったり。

里見一族と言えば、君津の久留里のお城もまた。

そこからほどなく山の中には細山さんという、きみ爺と呼ばれる方が久留里千年の森という名前で、禿山だったところに草木を植え続けて、春には沢山の花が咲く所があります。

そこで4月8日の花のおまつりに、馬頭琴で出演することになりました。

詳細は後日。

2月26日は八千代市勝田台文化センター10:30より馬頭琴コンサート子供向けコンサートですが、もちろん大人のみでもどうぞ♪

3月17日には上野のギャラリー吾郎でよる7時より馬頭琴ライブ。

3月18日は広島光明寺で夜6時半より馬頭琴コンサート

3月30日は千葉市民会館で10:30より馬頭琴コンサート。こちらも子供向けコンサートですが大人のみでもどうぞ♪
春の木の芽時といいますが、眠いのとか、気持ちがふつふつとしてくるというか。

なかなか手ごわい季節だという気がしてきました。

だからこそ、笑顔でいること、

なるべく笑いをみつけて、笑っとくこと、自分にとって大事だなと思います。

下のポラリスの写真は今回の録音の時に撮影したものです。

乞うご期待!
先日のギャラリーでのコンサートでは、山鹿先生の墨絵のドレス。今回は帯をアレンジ。

そして今日は小学校。

明日もまた早起きして小学校です。   
    
    
   

 なないろ馬頭琴- 2017/02/07 -

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ちょいと間が空きました。

ぼーっとしていたわけではなく。笑

CD録音などしていました。

2月に入ってからは小学校をまわることが増え、早起きの日々です。

先日行った幾つかの小学校で、先生や校長先生に、今まで馬頭琴は何度か聞きましたが、今日のが一番良かった。感動しました。親御さんや、他の学年にも聞いて欲しい。

と大変褒めていただきました。

ありがとうございます。

思うに、私は本場の人間ではなく、日本人であるし、モンゴルの文化や民謡にとても詳しい訳でもなく、ただ、モンゴルへは数え切れないほど行き、いろんな場面、生活を経験したり、沢山の馬頭琴の音楽にも触れ、自分の感覚の中にはある程度の世界があります。

この人の民謡が一番響くなという人の演奏を真近で聞く機会や、教えてもらう機会が多かったのも幸運でしたし、そこに近づくためにひたすら練習していた日々もありました。

そこから私は美炎として、馬頭琴の音色をより、可能性のあるものとして、自分が描きたい世界を追求する方向へと進んできたと思います。

今でも、モンゴル音楽、馬頭琴を紹介してください。という趣旨の元、依頼される時、自分がそれにふさわしいのか考える時がありますが、それも最近ではあまり迷わなくなりました。

もちろん、民謡や、モンゴル音楽、文化も自分なりに自分の経験を通して語り紹介しますが、私が自分を通して感じている世界を馬頭琴の音色で、馬頭琴の演奏で届けたいという気持ちが強いからだと思います。
あくまでも、音楽。

特に子供達には、美しい、楽しい、驚き、哀しい、時には怒り。そんな感覚を音楽で感じて欲しい。

それがモンゴル音楽であっても、私のオリジナルであっても、他の音楽であっても。

そして共演してくださる人との息のあった演奏から生まれる楽しさや奥行きや、驚きも感じて欲しい。

お年寄りの方を前にした演奏もそうです。

懐かしい曲だけでなく、全く聞いたことのないようなもの。

激しい元気なもの。

切ないもの。

美しいもの。

心の扉が自然と開くように、いつもそんな想いで演奏します。

もうその時には、モンゴル音楽もオリジナルも、その他も無いです。

だから、依頼される時、モンゴル音楽をお願いします。とか、みんなの知っている曲中心でお願いします。という時もありますが、みなさんを前にして、一曲ずつ弾く時、いつのまにか、皆さんが初めて聞く、私のオリジナルが多くなり、最終的に、あれ!今日は民謡少ししか弾いてないとか、知ってる曲一曲しか弾いてないという結果になっても、依頼してくださった方も、そんな注文を忘れて、ひととき、とても楽しんでくださっているのを感じ、これで良かったのだろうと思うのです。

もちろん、少しずつですが、美炎の馬頭琴を聞きたいという依頼もあり、そんな時には本当にありがたいと思うとともに、次はどんなシーンをどんな風に彩るか、自分の今できることを見つめ直す日々です。

最近新しい曲が増え、なかなかプログラムに収まりきらないのが悩みです。笑

今回製作中のCDは、本当に同じメンバーで弾いてるのか?というくらい、全く違うシーンが続いています。

七色の音

私が目指しているのはそんな音楽です。

確かに引いてみれば美炎の馬頭琴の音色ですが、人生にいろんなシーンがあるように、自分の感情にいろんな扉があるように、自分という人間の引き出しの分だけ、沢山のシーンを描きたい。

そんな欲深な私です。

できれば、小学校でも、老人ホームでも、どんな場所であっても、今回のCDメンバーは、毎回ご一緒してくださるピアノの竹井美子さんと、ドラムパーカッションの前田仁さんに加えて、シンセサイザーのRyuta くん、ベースの山田章明さんと加わることで、よりロックな感じや壮大な感じを描くことができたので、そんなバラエティーも提供できればいいなと夢見ております。

  

 けっきょく馬- 2017/01/17 -

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満員電車みたい。

そのくらいぎゅーぎゅー。

想像より小さなところに沢山人が入ったライブを聴きに行った時のこと。

満員電車とか満員のエレベーターとか閉所で人が沢山いるのがとても苦手なんだけど、音楽がはじまったら気にならなくなった。

ブラジル音楽ショーロ。

たまたま日本にきて、もう今日しか聴くチャンスないらしいというので、集まった人達。

とっても自然な感じにはじまって、曲数が重なるうちにどんどんのってくる感じがまた自然で、いつのまにか奏でる独特なリズムにひきよせられる。

あの柔軟で自由で自然で遊びがあるのはブレない身体性と気持ちがあるなだろうなと思った。

馬のことに例えると(え?なんで?馬好きだから。)

馬を知らない時、私はモンゴルの草原でいきなりのったので、とくに教えてくれる人もなく、頭にあるイメージで、そういえば背すじピンとして、リズムに合わせて腰をあげたりさげたりしてたなー。とそんなものをやってみたけれど、

牧民さんは全然そんな乗り方してなくて、みてると、馬の自由な動きに吸いついてるみたいだった。

正確なリズムを刻んでリズム通りにと思ってると、追うのが一生懸命になってしまう。

どうしたら牧民さんみたくのれるんだろう。

あれこれやってみたり、乗れるようになってきて分かったのは、馬の背中で馬と一つになってしまうことだ。

それには腰が据わった状態で、体はぐにゃぐにゃにしておくと、馬の動きに柔らかく合わせながら、リズムはずれずに、ぴったりしておけるから、体が多少おいてかれても、腰は合ってるので落ちない。

音楽も似たような感覚がある。

腰が据わっていれば、どんなに元になるリズムから行ったり来たりしても、一貫したものは確かにあって、行きつ戻りつの遊びを体感しながら、安心感という心地よさがある。

すっごく気持ちいい!

ってなるときは馬も音楽もこんな風にリズムは一貫してなくても芯が一貫していて振れ幅は自由でわざとずらすにしても、ぴったり合わせるにしてもウマく行く時だ。

先に馬にのれるようになったから、なんかそれは良かった気がする。

モンゴルの先生が馬に上手に乗れるようにならないと馬頭琴は上手に弾けるようにならない。といったのは、こんなこともあるのかな。

競馬は競り合うから、こちらが前にでたり、向こうが前にでたり、、行きつ戻りつ競り合いながら、ときにはピッタリと真横に並んでいつまでも同じ動きで並走する時もある。

あの面白さってあるなー。

あくまでも見る競馬でなくて、自分が乗る競馬なんですけどね。

モンゴルの人たちと競争したあの面白さはやっぱり馬のリズムの音楽をひく時に蘇る。

本当に乗らなくても、この文章から少しは伝わるように、想像力があればそれでいいのだと思う。

あ、また馬に乗りたくなってしまった。

一月は新しいCD製作です。

とても素敵な環境で撮れることになったのでとても楽しみ。

新しいメンバーも2人入ります。

写真は馬旅800キロの時の頼もしい相方ヘイダーシ。

  

 まく- 2017/01/02 -

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幕間

次のストーリー展開は全く違う物語のはじまりだ。

一つの話が終わりを告げる。

当たり前だけど、終わらないと次の物語ははじまりようがないのだ。

今の安心感を手放さないで次の冒険はできない。

違うやりかたを試すチャンスだ。

今年の正月はちょっと面白い。

女友達と二人で過ごした。

年は一回り弱違うのに、お互い共通点が多くて話が弾む。

彼女はゲームのキャラクターデザインを3Dで制作したりする、私には分からない世界だけど、フリーで創作活動している点で、いろいろ話が共通する。

私は彼女の描く世界が好きだし、彼女は私の音楽が好きだ。

そんな関係もありがたいなと思う。

仕事で絡むこともある。

彼女の実家が岡山で、私の父が岡山にいたりして、岡山で会うこともある。

考えたら不思議。

彼女の画家であるお母さんにたまたま岡山のカフェで話しかけたのがきっかけなのだ。

東京ではじめて彼女と会った時、あろうことか二人して同じイタリアのユニコーンの手帳を持っていた。

出会いって不思議。

今年は一体誰と出会い、どんな物語がうまれるのかな。

今からもう次の一年を振り返るのが楽しみだ。

楽しみと思えるこの今が幸せだ。

楽しいことばかりではないだろう。

もちろんそれが人生だから。

それでもそこから何を学んで何を生かすかそれがチャレンジだと思えばそれもまた楽しみの一つだ。

まだ見ない道をまだ見ない景色をワクワクしながら進んでいこう。

幕が開けるのを怖いと思うのか、楽しみと思うのか。

  

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