2016
そうそう。可愛い女の子だった。
このご縁を取り持ってくれたのは。
でも名前はジョン。自分でも犬の名前?って言ってたけど、本名ではありません。
毎年、栃木の那珂川町(旧馬頭町)の山の棚田で馬頭琴のコンサートを企画主催している(木工のヒロクラフト)廣田さん家族の応援をしている大学の先生が、教え子のジョンに、棚田コンサート行こうよ!と誘ったところ、すごく行きたかったのに予定があって行けなかった。
なので、「馬と暮らすまち遠野」のゲストハウスプロジェクトに参加している彼女は、モンゴルのゲルがなぜかあるこのゲストハウスにて、美炎の馬頭琴を聞きたい。
と思ってくれて、「馬と暮らすまち遠野」の代表、伊勢崎さんに話がいって、いいね、やろう。
となったけど、誰が来るかはピンと来てなかった。なので、時間の経過と共に忘れた。たぶんそういう話。
CDとポラリスステッカーをしっかり売りさばいてくれました^ ^)
この受付を通らずに山の全方向からお越し頂いた地域の皆様。
「馬と暮らすまち遠野」の高橋さんが、パニックになってました。笑
その栃木の棚田コンサートの主催、廣田さん家族が、遠野のゲストハウスを巡るまち作りに、私のフェイスブックでの投稿により、興味を持たれたのと、いつも主催でゆっくり演奏を聞けていない。
同じ野外コンサート。
それも地域の人による、地域のための。
そしてこの地域の良さを外の人に野外で音楽をすることによって、イベント全体の雰囲気から感じてもらい、また外からの人が喜んでくれたことによって、地域の人がここの良さを再発見する。という循環型コンサート。
と、私は今名付けました。
共通点がいくつもあることもあって、遥々遠野コンサートへ来てくれました。
終演後。廣田さん家族と。
今年も10月16日に棚田コンサートでお世話になります^ ^
実は棚田コンサートでは、谷の下にお椀状に棚田があり、天然の石舞台と、天然の岩の反響板があるので、馬頭琴生音なんです。
こちらの遠野の牧草地も、なかなか響きのいい場所でしたが、風の吹く方向も考えて、音響をどうしたもんか悩んでいましたが、廣田さんが毎年キーボードで使う電源確保の方法を、教えてくれて、また、遠野に移住されたお医者さんでもあり、バンドマンでもある菅原さんが、なぜ持っているのか?という機材を持ち込み、操作とバランス全てを担ってくださり、無事、山の遠くまでいいバランスでお届けできました。
このブログでも散々紹介してきた、こちらのお馬さん、シバ、ハル、フウの三頭の尻尾の毛を使って馬頭琴を弾く試み。
遠野の馬の尻尾の馬頭琴音色
こちらから↑ぜひお聞きください。
この杉の木も、馬搬で山から降ろしてきた木材使用というこだわり!!
ちょいアクシデントもありましたが、皆さん喜んでくれて良かったです。
次回また改良します!
日光に当たらないように涼しい所で出待ちのフウ、シバ、ハルの楽器。
えっ!?
そう。去年の雪の重みで潰れて、残った天窓枠とドアのオブジェ。
充分素敵ですね。
ここで少し時間を巻き戻し。
私達3人(キーボード竹井美子さん、ドラム前田仁さん)は朝四時に千葉を出て、運転ローテーションしながら常磐道を北上。
みちみち、浪江町や相馬の原発事故のあたりでは、窓から広がる光景に胸が締め付けられるようでした。
ここを通ってからの今日のコンサート。
こういうことも、だから何。と分析も自分ではしないで、ただ今日感じたものを大切に、音楽にのせたい。
相馬のサービスエリアでは馬のものが沢山あって、すでに興奮状態。
竹井さんに、ドウドウ。とたしなめられてました。
私は馬か。
どこか近くなったら、広いサービスエリアで、化粧するのを、忘れないように!!と忘れないように皆に宣言しとく。前田さんも、僕もひげそりをそのタイミングでします!!
ということで、ちゃんとして現地に乗り込む気合い。
普段の演奏のお仕事ではもちろん、家を出るときには出来上がってるのですが、旅。山。となると、つい。。
で、あれよあれよという間に遠野。
しまった、サービスエリアない。
いや、確か道の駅があった!!
その自分の言葉を信じて、現地の住所が見つからないまま、あ、あそこの山みたことある、あ、あの山とあの山の陰の部分だ!と野生の勘が働いたことで、着いてしまい、そこに代表の伊勢崎さんも、今回の企画で東京からいらしたスタッフの方々とも、挨拶を。
ついに間に合わず。
私は木陰の控え室で。
竹井さんはいつも完璧です。
あ、もう写真が入らない。
次回をお楽しみに^ ^
2016
緑が濡れてる。
葉っぱにあたる雨の音。
いつもより響くんだよね。こんな時の小鳥の声。
それを眺めながらコーヒー飲む。
はー。久しぶりにゆっくり。
昼前に友達が迎えに来てくれて、美味しいところに連れて行ってくれた。
気温も寒くもなく暑くもなく、雨も降ったりやんだり。
緑も夏ほど猛々しくなく、
紫陽花の色を見ながら、季節もいつの間にか春から初夏になってきていると気づく。
たまーに、美味しいところに連れて行ってくれるこの友人達はいずれも料理自慢で、美味しいものが大好き。
私はこうやって連れ出してもらい、美味しい美味しいと、喜んでいるか、家を提供して、みんなが作ってくれる料理を美味しい美味しいと食べているか、なんで声かけてくれるのか。そういえば。
料理自慢ではないのは私だけ。
あんまり和んでしまったので、すっかり身体が動かなくなったので、ついでに近くの温泉に行きました。
こうなったら、なるべく溶ける。
今朝友人からオオムラサキが羽化したよって、テレビ放送の写メが来た。
わー!と去年夏にオオムラサキセンターで演奏したオオムラサキを意識して着た衣装が思いの外オオムラサキだった件を写真でツイッターにアップした。
そしたら、夜になって、オオムラサキセンターで今年の夏も演奏お願いね。
と連絡がきた。
オオムラサキすごい。
というか、オオムラサキ羽化したよって連絡くれた友人もすごい。
というか、
オオムラサキ羽化したよって。知らせてくれるなんてテレビも友人も素敵よね。
でも毎日毎瞬、どこかで花が咲いて、どこかで蝶が羽化して、どこかに虹が出て、それを気づいてる人がいて、さ、明日もゆるゆるしたら、今週末はいよいよ岩手の遠野!
お馬さんの里です。
2016
考えてみたら馬頭琴って両足で挟むから、鳴ってる音の振動が身体を伝わってきて心地いい。
最初に二本うまく弦が鳴った時の快感、
足で挟んでるから、弾いてて身体を動かしてても一心同体感がある。
馬に乗ってる時と似てるの。
そういえば、美炎さんの楽器になって挟まれたいと言ったおじさんがいたけどね。笑
一緒にいたおばさまがたに、きゃー!エロいわ!と笑われてたけど、確かにエロいけど、そのエロさはなんか理解できてしまう。
誰か挟みたいとかいう変態な感覚ではもちろんありませんよ。
音に委ねることも、馬に委ねることも、同じ。
まあそれが挟まれたいになったと私は理解してるんですけども。
委ねる。
って実は社会で生きてる人間にとって、意外と難しくなってる感覚ではないだろうか?
委ねるって自由じゃないとだめだし、そこには恐れも恥じらいもなく、遊んでみようという勇気のようなものや、結果を気にしなくて過程を味わうやっぱり勇気がいる。
何かを決断する時もそう。
本当の保証なんてない。
もしかしたら、結果は予想と違うかもしれない。
委ねることができてくるとき、きっと人生の遊び上手になっている気がする。
昨日は朝一から幼稚園での演奏。
なんにせよ早く決断しようとする自分を発見。
ん?
って思ったらその場で待たせてもじっくり考えてみること。
次回に生かそう。
あ、これ、舞台に上がる前のセッテイングでの話です。
もう舞台上では、その瞬間、早い決断が必要。
ついつい普段もそれをやってしまう。
時と場合だな。
これ、本当に優しい音。
チューニング高くできないから、ひくーーい腹に響く音。
これで一時間コンサートっていうと、マニアな世界になってしまうから、しないんですけども、コンサートに一曲これで弾くと、結果、あれが一番心に残りました。と言われる予感。
お馬さんに全部持っていかれるー!
それもよし^ ^
岩手遠野。楽しみだな。
2016
お待たせしました☆.
新曲「ポラリス」北極星☆の動画。
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子供の頃、行き詰まると星空を眺めて、あそこから自分をみたら、自分の悩みなんてなんてちっぽけなんだろうと自分を慰めました。
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日常にあると、見上げた先が宇宙に繋がっていることをつい忘れてしまいます。
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古代の人は道しるべとして北極星を見ていました。
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私は現代に生きていて、北極星を道しるべにしたことはありません。
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けれども最近、ポラリスという言葉と出会い、それが北極星と分かった瞬間にできたこの曲。
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そして書いた詩。
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その直後の熊本の震災。
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この流れが私にはただの偶然とは思えず、自分なりの物語として、熊本に繋げていきたいと考えています。
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東日本大震災のあの年の春に、熊本に呼ばれて桜の中、大畑駅で演奏しました。
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あの時の想いが蘇り、あれから皆さんがどうしているか度々思い返す事がありましたが、このような震災が再び起こり、来年の春の桜の時にはどうしても、行こうと決めました。
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ポラリスは北極星ですが、私の中の宇宙には、ペガサスとユニコーンが一緒になった馬が北極星を加えて宇宙を駆けている。
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それがポラリス。
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というイメージがあります。
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その画を中島菫さんに描いていただきステッカーにしました。
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ライブでポラリスを演奏して、ポラリスステッカーを販売し、その収益で来年の春、桜の時に再び熊本に馬頭琴トリオで演奏しに行きます。
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もうすでに二回のステージで、沢山の方にご協力いただきました。
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この曲を実際には届けることのできない方にも届くように、動画にしました。
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録音と動画作成をしてくれた従兄弟の芦谷穂高くんにも感謝です。
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「ポラリス」
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もう千年、そしてまた千年。
広大なひろがりの星座の網にゆられて
時がむこうからやってくる。
うちよせられた、そのはざまで、
おわりではない、
それははじまりだとポラリスが言う。
もう迷わない。
出ていこう。
その幾重にも重なる星座の網の暗がりの中へ。
ポラリスをめざして。
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美炎
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作曲 美炎
馬頭琴美炎
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キーボード・編曲 竹井美子
ドラム 前田仁
録音 芦谷穂高
画 中島菫
2016
東京から車を飛ばして田舎の家に夜戻ってくる。うちの前は砂利道なので、外灯もないし真っ暗。
畑の上にうっすらと薄くかぶる霧。
ベランダからは谷の底に溜まった霧の湖が見える。
家の裏からはカエルの鳴き声。
寝る頃にはフクロウの鳴き声。
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昨日と今日。
大きなホールでの演奏だった。
いずれも新曲のポラリスを弾き、ポラリスのステッカーを売り、少しホッとした。
あれは北極星かな。
新曲披露の前の晩は北極星かな?という星に向かって北極星?って呟いてたらスッと近くを流星が流れた。
今夜はまた北極星かな?という星に向かって、手を合わせる。
最後まで北極星を目指して進んでいけるように。
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こういう瞬間、自分の皮膚と外側の世界が溶けて混じっていくような、そのままどこまでもひろがれるような、音もそうありたい。
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子供の頃、ジプシーに憧れた。
旅が仕事なのかな?と思っていた私の父が常に旅してまわっていたように、私も音楽かダンスなのか、そのあたりははっきり思っていなかったけど、ジプシーに憧れていた記憶はある。
最近、それを思い出して、なんだかそうなってきているような気がする。笑
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出会う人と、出会う場所と出会う物語と、常に自分の体の中に、風が外と内とを巡るように、そんな日常であるように、それはもしかしたら、しんどい事なのかもしれないけれど。
弾いてて思うのは受け取ること。
弾いてるときだけしゃなくて、たぶん作曲も、また日常も。
人との関係も。
それは身体に風を通すということ。
それが本当に常にできるようになれば、もっともっと音楽は変わるだろうな。
一人じゃむりだから、空を見上げる。
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6/4千葉市民会館