馬頭琴奏者 / 美炎 miho 公式サイト
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 巻き込むのがお上手- 2015/05/26 -

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初演が終わりました。 馬頭琴✖️人形浄瑠璃✖️映像 「スーホの白い馬」 一部のコンサートは新曲のオリジナル曲や、馬頭琴でやるとどうなんの??というアナ雪や、様々なものを詰め込んだので、聞いていて飽きない内容だったのではないかと思います。 二部の八王子車人形五代目西川古柳さんの古典の演目二つと、解説も分かりやすく面白い。 本当にこの方が演じるとぐっと空気が変わり、かっこいい!! 会場のお客様の興味津々と、場の盛り上がりが手に取るように分かりました。 さて三部。 こちらは今回の見所は日本の伝統芸能である人形浄瑠璃芝居でモンゴルの民話を演じ、セリフや解説ほぼ無しで、芝居と音楽で情景を作っていくというところです。 これには、白馬の映像が不可欠でした。 しかし映像となると普通は細かく時間が割り振られ、芝居も音楽もきっちり当てはめて割っていかなければなりません。 しかし最初から古柳さんの即興的な芝居も、私のテンポがゆれる音楽も、当てはめてしまいたくありませんでした。 そうするとどういう事が起こるかというと、シーンごとに映像操作が必要になります。 お陰様で芝居も音楽も自由にのびのび出来ましたが、映像操作と照明と、全てのタイミングを音楽と芝居に合わせていく必要があり、裏方スタッフの方々のご尽力やいかに。 ほぼ前日の午後と当日の一度の通しのみで本番を迎えたわけですが、君津市民文化ホールの舞台監督小田さんを筆頭に、照明、映像操作、シンセサイザーの竹井さん、ドラムパーカッションの今成さん、車人形の古柳さん、お弟子さんの菅原さん、皆がみな、少しやるごとに、何がはまって何がはまらなかったか、 本番に向けて調整していく感じが素晴らしいと思いました。(←人ごと?) そして本番、はじめて全てのタイミングが合い、お客様のタイミングと共に先ずは完成したわけです。 しかし古柳さんが言うように完成はこれからです。 二度、三度と経ていくうちにより良いものにしていかなくてはなりません。 また7月の夏休みに予定している岡山での3公演は今回と全く違う状況ですので、一から作り直しと言っても過言ではありませんが、 それもまた古柳さんと作っていけるなら、どんなに楽しいだろうと、頭を抱えながら、ワクワクしてしまうのです。 打ち上げの席で皆さんが、美炎さんは本当にみんなを巻き込むのが上手いね! と、古柳さん、映像制作の中島菫さん、絵を描いてくれた米本久美子さん、君津市民文化ホールのスタッフ、そこへ繋げてくれたイベントKさん、共演者、皆さんが被害者同盟を組んでいました。笑 巻き込むのが上手いと思ったことは無いのですが、私はこれはいい!と惚れたものには真っしぐらになってしまうので、その真っしぐらになっている最中は何がどうなってるのか分かりません。 で気がつくと被害者が増えているという状況なんだと思います。笑 まあ兎に角、お客様が大変喜んでくださって、帰って行かれたことが何よりでしたし、お客様もスタッフもほぼ全員が、これは子供達に見せてあげたいと思った事でした。 でもこの内容のどこにも子供向けに制作しているわけではなく、大人も子供も楽しめると思います。 本番の写真はまだまだ出来て来ないのですが、というよりも、ほぼ映像で記録しているので、紹介用のプロモーション動画が出来上がりましたら、このホームページでもご覧いただけると思います。 取り急ぎ、ノーメイク、ノー衣装、ノーテンションの私も写っているリハーサルの写真をアップします。                            

 レクチャーコンサート- 2015/05/15 -

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最近はじめたツイッターやフェイスブックページに手軽に更新していると、つい済んだ気になって、ホームページが滞るな、と反省です。

レクチャーコンサート、モンゴルの写真をプロジェクターで投影しながらいろいろ話する訳ですが、ほぼ自分の経験談ですので、面白いかもしれません。(自分で言いました。)

そしてもちろん馬頭琴の演奏もします。
曲は、モンゴル民謡から、オリジナル曲、皆さんが良く知っている曲、この曲馬頭琴でやるとどうなるんだろう?というのまで、様々です。
モンゴルでは随分いろいろな経験をさせてもらったなと思います。
ほぼ毎年1〜2回は行っていたので、20回はこえているかと思います。
中国の内モンゴル自治区も、モンゴル国もいろいろな旅をしたり、勉強をしたり、演奏会をしたり、思い出すとキリがないのですが、そんな訳でエピソードもキリがありません。

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 音楽的な芝居- 2015/05/09 -

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瀬戸内に去年あたりから通うようになり、だんだんご縁ができてきて嬉しいかぎりです。
今回急遽決まった二つのライブでしたが、津軽三味線奏者の蝦名宇摩ちゃんが快く引き受けてくれ、彼女はこの辺りでは大活躍なので、顔が広く、皆さん急にも関わらず集まってくださり、無事楽しいライブが出来ました。

父がお世話になっている中国から引き揚げていらしたご家族の鍼灸師の先生が、木曜日なら休みだから、ライブに行きたい!という鶴の一声で、流石に急で本番までの日にちが無かったので、ライブは一箇所と思っていたのが、次の日木曜日もやる事になり、先生は総勢5名のご家族で来て、お客様も方々から集まっていただいたのでした。

以前、はじめてこの先生の所へお邪魔して、先生のお父様もいらしたので、古い内モンゴルの民謡を弾いたら、一緒に歌ってくださり、家に帰った後、とても嬉しそうに大きな声で歌を歌ってくれたと、お嫁さんから報告がありました。

民謡というのはそういう力があるなと思います。
その土地のエッセンスが詰まっていて、人々の想いや暮らしも反映されているような、中々面白いものだと思います。
美しく聴かせるのももちろんですが、前回JAZZサックス奏者の中村誠一さんとモンゴル民謡を演奏してみて、とても面白く、いろんなエッセンスが入るなと思ったので、いつかそれに特化して、やってみたいなと思いました。

お世話になっている牛窓のカフェてれやさんのオーナーでもあり、アーティストでもあるテレサさんが、ここで、スーホの白い馬の映像できるよ!
と言った何気ない一言に、
この雰囲気ある土間で車人形さんの芝居を見たい!!
と思ってしまった私。
皆さんすみません。
そいうしていつも沢山の人を巻き込み、お世話になり、お陰様で形になっていくのだと思います。

すぐに次の日のライブで、ぜひ、馬頭琴✖️車人形✖️映像の「スーホの白い馬」を岡山でやりたいと思っています。
と話したら、夏休みに三ヶ所での講演がほぼ決まりました。

というわけで7月末、車人形さんと共に再び岡山へ参ります!

そして津軽三味線奏者の蝦名宇摩ちゃんと、11月後半に関東でライブするので、皆様お楽しみに♪
彼女は、師匠に津軽三味線だけできてもダメと言われ、沖縄三線、奄美の三線、尺八、太鼓、唄と、一通り叩き込まれ、全国の民謡が唄え、その優勝歴もすごいです。
芯のある歌声と三味線の音。私はとても心地よいなと思いながら、馬頭琴で絡ませてもらっています。

さて、5月23日の君津市民文化ホールの馬頭琴✖️車人形✖️映像「スーホの白い馬」も、いよいよ後初演まで2週間。

とにかく本番を迎えるのが楽しみです。

はじめて八王子車人形の五代目西川古柳さんの芝居を見たとき、この芝居に馬頭琴の音をのせてみたい。と思いました。

古柳さんの芝居はとても音楽的だと思いました。舞のような、激しい動きと、緩やかな動きと、間や息づかい、全部が音楽のようです。

米本久美子さんが描いてくれたスーホの白い馬の沢山のシーンの絵も、本当に映像だけ見ていて涙が出そうな程美しいです。

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 音を遊ぶこと- 2015/04/28 -

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ひとつひとつの演奏の仕事が全く違う経験を与えてくれるなーと思います。
木曜日から日曜日まで、連日全く違う演奏の場がありました。

木曜日は、ハープの中村愛さんに声をかけていただいて、会社の総会の懇親会で演奏。
愛さんの宴会にも効くMC力が素晴らしい。笑
控室に白馬の絵がある。
そして、ハープを、たくさん弾かせてもらいました。
耳のすぐそばで弦の音色が響いて感動。
ハープを自分の体に立てかけるので腰に来ることに感動。

おひねりというのを初めてもらいました。

金曜日は、以前、イラストレーターの田村セツコさんの誕生日パーティーで、馬頭琴を三曲ほど弾きました。その時に目の前でジャスサックス奏者の中村誠一さんが聞いておられたのですが、
しびれるね〜と言っていただき、今度下北沢でライブやる時楽器持っておいで。
と。
「私ジャスわかりません。」
というと、
「あ、そう。でも何かは弾けるでしょう?」
「はい。」
「じゃあそれでいいよ。」
ということで当日を迎える。

モンゴル民謡を二曲、その場で誠一さんが、リズムと速さ変えちゃおう。ということで、わーーわーーと思いながら弾き、なおかつ、
はいここでアドリブひと回しできる?
と言われて、やってみないとわかりません。
と言う私。

谷川俊太郎さんの息子さんの谷川賢作さんが、私のすぐ真後ろでピアノを弾いているのですが、その、バッキングの感じがとてもやりやすくて、私はコード譜が読めないのですが、
何となく賢作さんのピアノに助けられて本場直前のリハを終えました。
それからシャーメインという曲の譜面をもらい、これ4拍子だけど三拍子のワルツで弾いてね。と言われる。

下北沢の音倉というライブハウスは、舞台のすぐ脇にロフトの席があり、そこの薄いカーテンから、舞台がまじかに見えて、一部は出番がないので、かじりつきで楽しみました。

わーーわーーとパーカッションやスーザフォンの演奏や、サックスやピアノのタイミングや掛け合いが面白くて、自分の出番の心配はかき消されました。

一部終わりの方でMCになった時に後ろのトイレに行き、その後客席の後ろで伸びをしていると、誠一さんに、では、ここで一曲馬頭琴の美炎さんに入ってもらいましょう!

え?今?二部じゃないの?
慌てて楽器を取りに行く。
弾き始めてアドリブをひと回し、弾いた後に隣にいた誠一さんに、もう一回、と言われ、もう一回。
その後もう一回と言われもう一回。
慌てる暇もなく、何だか楽しく演奏しました。

どうして怖がらずに楽しめたかなぁと考えると、ジャスはやったことない人には無理だよ。という壁が誠一さんや賢作さんにはなくて、やってごらん。楽しいよ。できるよ。何でもいいんだよ。
という雰囲気で包んでくれていたからだろうと思うのです。
そして、また誠一さんの音は、私にはゆっくり流れるようなラインがとても美しいなと思い、それもまた安心できる感じがありました。

ということでいろいろ勉強になった1日。

土曜日は保育園の先生方の総会でコンサート。
幕前でスタンバイしていた時に、幕が上がったタイミングでかっこよく弾こうとか思っていると、
司会の先生がプロフィールを紹介してくれる訳ですが、
高校時代の自給自足生活や、大学探検部時代の話をされたので、思わず共演者と笑ってしまいました。

プロフィールって本当は要らないと思うのです。
舞台が全てですから。
でも、何を紹介するかでお客さんの聞く準備が変わるのは事実です。

なんかすごそうな事を言うよりも、かえって、おかしな人だな。というプロフィールのほうが良かったりするのかもしれません。笑

ただ、今までの経験上、演奏の合間に話をする時、話の流れでつい過去の事を話すと、お客さんがびっくりしてしまって、場の雰囲気が変わってしまい、次の曲に入りずらくなるので、
話さないようにしています。笑

日曜日はアースマンシップさんの主催で奥多摩の山の中のフィールドでのギャザリングにてソロ演奏。
新緑が美しく、そよ風の爽やかな1日。
森のレストランや、自由に沢登り、山歩きを楽しめるプログラム。
アースマンシップさんの森での暮らし方や過ごし方の知恵はとてもいいなと思います。
奥の滝のあたりは泳ぐのにぴったり。
夏になったら泳ぎに来よう!!

そして今岡山です。
今週水曜日29日は牛窓のカフェ照れ屋にて夜7時から津軽三味線奏者の蝦名宇摩ちゃんとライブ。
30日は日生のカフェランバーで2時から同じデュオでライブです♪

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 白樺音楽楽団- 2015/04/20 -

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父が昔ロシアの捕虜で通訳をしていた時、大阪のラジオ放送でバイオリンを弾いていた方が日本兵の中にいたので、父が大尉に掛け合って、消灯後に、廊下の灯りの下に椅子を置き、ロシア人から借りたバイオリンで、その方がそこに座って演奏するようにしてもらった。

童謡から始まり、名曲を次々と演奏。
みな静まり返って聞き入った。
すすり泣く気配があちこちでしていて、自分も心に沁みていく音色にとても感動し、
父はそれで音楽の力に愕然としたという。
以来バイオリンの音色が何より好きになったと言っていた。
そんな訳で私は3歳からバイオリンを習い、いつの間にか馬頭琴になっているのだが、この過程は、父のそんなエピソードから通じていることだったんだな。
と、初めてきくその話に、音楽というものの、時も空間も超えて繋がる力の奥底をみた気がした。

ちなみに、吉田正という戦後大活躍した作曲家と、父はこの捕虜時代一緒で、小柄であまり労働に向かない彼が音楽をやる事を知り、これまた父を信頼してくれていた大尉に掛け合って、彼は、労働に向かない。彼一人の労働力は大した事がないのだから、彼に音楽をやらせて、皆をなぐさめる方が、よっぽど、皆の士気が上がると、進言し、ロシアの人からギターを借りて、大尉も、それを承諾して、吉田正はそこでいろいろ作曲し、音楽を皆に聞かせた。という話を聞いた。
素人も、プロも、楽器をやる人間が結構いたので、父が指揮して、白樺という楽団を作り、楽しんだという。
帰国してもしばらく東京で活動していたらしい。
全く初耳の、父の音楽に関するエピソードだった。

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